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 9月2〜7日にモンゴル・ウランバートルでアジアジュニア&カデット選手権が開催。日本からは男女各7名の代表選手が参加し、ジュニア女子シングルスで長﨑美柚(JOC エリートアカデミー/大原学園)が決勝で出澤杏佳(大成女子高)との同士討ちを制し優勝。第1シードの石洵瑶(中国)を破った小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)は準決勝で長崎に敗れ3位の結果となった。長崎は木原美悠(JOCエリートアカデミー)とのジュニア女子ダブルスでも優勝し、今大会2冠を獲得した。
 また、ジュニア男子ダブルスでも宇田幸矢/戸上隼輔(JOCエリートアカデミー/大原学園・野田学園高)が曽根翔/篠塚大登(愛工大名電高)にゲームオールで勝利しタイトルを獲得した。

 カデットでは女子シングルスで赤江夏星(貝塚第二中)が決勝で、横井咲桜(ミキハウスJSC)が準決勝で優勝の陳熠(中国)に敗れたが、それぞれ入賞を果たした。全日本ホープス・カブ・バンビの部で大会6連覇を達成した松島輝空(木下グループ)はカデット男子シングルス準々決勝でリム・ユノ(韓国)に敗れ上位進出ならず。5位という結果で終わった。

 大会の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。 

■アジアジュニア&カデット記録
●ジュニア男子シングルス優勝:徐瑛彬(中国) 3位:篠塚大登
● ジュニア女子シングルス優勝:長崎美柚 2位:出澤杏佳 3位:小塩遥菜 
● ジュニア男子ダブルス優勝:宇田幸矢/戸上隼輔 2位:曽根翔/篠塚大登
● ジュニア女子ダブルス優勝:木原美悠/長崎美柚 3位:小塩遥菜/出澤杏佳
●ジュニア混合ダブルス優勝:徐瑛彬/石洵瑶(中国) 3位:宇田幸矢/木原美悠
● ジュニア男子団体優勝:中国 5位:日本  
● ジュニア女子団体優勝:中国 3位:日本(長崎美柚・木腹美悠・小塩遥菜・出澤杏佳)
●カデット男子シングルス優勝:陳垣宇(中国) 5位:松山輝空
●カデット女子シングルス優勝:陳熠(中国) 2位:赤江夏星 3位:横井咲桜
●カデット男子ダブルス:荘家権/高承睿(チャイニーズタイペイ)
●カデット女子ダブルス優勝:張本美和/小塩遥菜
● カデット男子団体優勝:中国 
● カデット女子団体優勝:中国 3位:日本(張本美和・横井咲桜・赤江夏星)


大会参加選手
★ 男子
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、戸上隼輔(野田学園高)、曽根翔(愛工大名電高)、篠塚大登(愛工大名電高)、鈴木颯(愛工大名電中)、松島輝空(木下グループ)、前出陸杜(松生TTC)

☆女子
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、木原美悠(JOCエリートアカデミー)、出澤杏佳(大成女子高)、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)、横井咲桜(ミキハウスJSC)、張本美和(木下グループ)、赤江夏星(貝塚第二中)

記録の詳細は日本卓球協会のHPをご覧ください↓
http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/125/rptid/572/Default.aspx

 熊本・熊本市総合体育館で行われていた第53回全日本社会人選手権は、8日に男女シングルス決勝を迎え、男子は大矢英俊(ファースト)、女子は野村萌(デンソー)がともに初優勝を飾った。

 大矢は準々決勝で有延大夢(リコー)、準決勝で平野友樹(協和キリン)を破って決勝に勝ち上がった。クセのある球質のチキータから、非常に早い打球点をとらえる連続バックハンドで主導権を握り、相手がフォアに回せばショートスイングのカウンターを見舞う。
 今年4月からファースト所属となり、コーチを本業にしている大矢。「練習量は東京アート時代の5分の1くらい。……陰ながら練習はしてましたけど笑。今大会は、試合前の入り方として『負けて当たり前だろう』という思いしかなかった。そういう思いで大会に臨んだのは初めてでした」(大矢)。苦しい場面ほど、開き直ったかのように積極的なプレーを連発した。

 決勝の対戦相手は、春までチームメイトだった吉田海偉(東京アート)。38歳の吉田と31歳の大矢による「サーティ対決」。今大会で猛威を振るったロングサービスを武器に、吉田がゲームを先行し、ゲームカウント3ー2と王手をかける。しかし、「試合前から吉田さんのロングサービスを待っていて、短く来た時は前にスッと入ろうと思っていた。開き直ってから、それが思い切ってできるようになった」という大矢が最終ゲームに持ち込み、4ー0、6ー4、8ー6のリードから8ー8に追いつかれながらも振り切った。

 敗れたとはいえ、2位の吉田は「14年ぶりの優勝か」と思わせるほど充実したプレーを見せた。プッシュと横回転ショートを操りながら、年齢を感じさせないパワードライブ連打は豪快そのもの。「久しぶりにこんな良い試合ができました。去年は社会人予選に出て予選落ちして、恥ずかしくて、卓球を辞めようかなといろいろ考えました。でもアートに残って良かった。前期の日本リーグと全日本実業団で勝てて自信がつきました」(吉田)。

 一方、昨年のインターハイ女王・野村の優勝はサプライズだ。「大会前はランク入りを目標にしていました。社会人でもう一度日本一になるという目標を持って実業団に入ったので、まさか1年目で優勝できるなんて思っていませんでした」。表彰後の囲み取材では初々しい笑顔を見せた。決勝では愛知・卓伸クラブの先輩である安藤みなみ(十六銀行)を4ー1で下した。

 準決勝で野村に敗れた昨年度女王の平侑里香(サンリツ)、決勝で敗れた安藤はともに「プレーしていて押されている感覚があった」とコメントしている。その大きな要因のひとつが、相手のフォアサイドにも思い切って出すロングサービス。決勝の5ゲーム目、10ー6でのチャンピオンシップポイントでも、安藤のフォアにロングサービスを出し、安藤のレシーブスマッシュがミスとなった。

 「安藤さんからは今までたぶん1ゲームも取れていない。試合前は1ゲーム取るのが目標でした」(野村)。会場では地元・慶誠高卒の安藤への声援が大きかったが、最後まで堂々と戦い抜いた18歳。盛夏のひまわりのように、まだまだ伸び盛りだ。
 9月6日から熊本・熊本市総合体育館で行われている第53回全日本社会人卓球選手権。7日に男女ダブルス決勝が行われ、男子は横山輝・徳島剛(原田鋼業)が初優勝。女子は土田美佳・宋恵佳(中国電力)が2年ぶり2回目の優勝を飾った。

 横山・徳島ペアは、ダブルス巧者の左腕・横山がうまくストレートを攻め、徳島の豪打を引き出した。準決勝で高木和・上江洲(東京アート)とのゲームオールの接戦を制し、決勝では優勝候補筆頭の松平・平野(協和キリン)に3ー1で勝利。4ー8とリードされた2ゲーム目を逆転で取ったことが大きかった。原田鋼業に初の全日本社会人のタイトルをもたらした。

「あんまり実感が沸いてないんですけど、そのうち沸いてくるのかなと。決勝は何度も対戦している相手で、直近の対戦では負けていた。思い切り自分たちのプレーをすることと、右利きと左利きで組んでいるこちらのほうが先手を取りやすいので、しっかり先手を取っていこうと話していました。ぼくがつないで徳島くんが決めるパターンが、今大会はうまく出せた」(横山)
「いつもは大きいラリー展開に持っていくことが多いけど、決勝では細かいところを徹底して突いた。横山さんが相手のいないところ、やりにくいところを攻めてくれるので、ぼくも強気でプレーできる。お互いの良さが出たと思います」(徳島)

 女子ダブルス優勝の土田・宋は、決勝でチームメイトの成本・井ペアに3ー0でストレート勝ち。「普段からゲーム練習をよくやるけど、簡単に負けたり、競り合うことが多い」(宋)という相手だったが、成本のサービスとバックハンドの変化に確実に対応し、うまく緩急をつけて相手のミスを誘っていた。東京選手権、ビッグトーナメントに次ぐ優勝で、社会人最強ペアの地位を確立しつつある。

「4回戦くらいまで変則ペアとの対戦が続いて、準々決勝でいきなり攻撃ペアとやったけど少しずつ対応することができた。一戦一戦勝ち切れたという感じです。サービス・3球目、レシーブ・4球目からパターンを作って積極的に攻められているのが、私たちの強さだと思います」(土田)
「ダブルスに結構自信がついてきていて、狙って優勝できたのはすごく良かった。普段からコーチと3人でビデオを見たり、共有しているダブルスについてのノートもありますし、改善点や戦術を共有できているのが良いところかなと思います」(宋)

 シングルスでは男子はベスト16、女子はベスト8が出揃い、明日チャンピオンが決定する。
 8月29日〜9月1日に新潟・新発田カルチャーセンターで2019世界ジュニア選手権コラート大会の代表選手1次選考会が開催。男女各16選手が参加し総当りのリーグ戦で行われた1次選考会。男子は濵田一輝(愛工大名電高)が14勝1敗、女子は中森帆南(四天王寺高)が13勝2敗でそれぞれ1位通過を決めた。男子は1〜6位、女子は1〜5位までが9月15〜16日に千葉・旭市総合体育館で行われる最終選考会への参加資格を獲得した。

 2019世界ジュニア選手権の本戦は11月24日〜12月1日にタイ・コラートで開催される。1次選考会の結果は以下のとおり。

★男子
1位:濵田一輝(愛工大名電高) 14勝1敗
2位:宮川昌大(野田学園高) 13勝2敗
3位:横谷晟(愛工大名電高) 13勝2敗
4位:谷垣佑真(愛工大名電高) 11勝4敗
5位:徳田幹太(野田学園中) 10勝5敗
6位:手塚崚馬(明徳義塾高) 10勝5敗
7位:柏竹琉(JOCエリートアカデミー/帝京) 8勝7敗
8位:三浦裕大(遊学館高) 7勝8敗
9位:飯村悠太(野田学園中) 7勝8敗
10位:高橋航太郎(実践学園中) 6勝9敗
11位:中村煌和(愛工大名電中) 6勝9敗
12位:原田春輝(希望が丘高) 6勝9敗
13位:新名亮太(明徳義塾高) 4勝11敗
14位:今泉蓮(野田学園高) 3勝12敗
15位:芝拓人(野田学園中) 2勝13敗
16位:吉山和希(TC中原) 0勝15敗

☆女子
1位:中森帆南(四天王寺高) 13勝2敗
2位:浅井一恵(桜丘高) 12勝3敗
3位:菅澤柚花里(四天王寺高) 12勝3敗
4位:白山亜美(明徳義塾中) 11勝4敗
5位:木塚陽菜(済美高) 11勝4敗
6位:青木優佳(横浜隼人高) 10勝5敗
7位:大藤沙月(ミキハウスJSC) 10勝5敗
8位:岡田琴菜(明徳義塾高) 9勝6敗
9位:面田采巳(ミキハウスJSC) 8勝7敗
10位:大久保ひかり(札幌大谷中) 6勝9敗
11位:篠原夢空(貝塚第二中) 5勝10敗
12位:東川陽菜(貝塚第二中) 4勝11敗
13位:山﨑唯愛(益田中) 4勝11敗
14位:小塩悠菜(石田卓球クラブ) 3勝12敗
15位:青木咲智(石田卓球クラブ) 1勝14敗
16位:庄易(富田高) 1勝14敗


詳細は日本卓球協会HPをご覧ください↓
http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/576/Default.aspx

 2013年世界選手権の男子ダブルス優勝、2002年ITTFグランドファイナル優勝など、20年近く長く世界のトップで活躍してきたチャイニーズタイペイの荘智淵(38歳)が今後、国際大会の代表としてプレーしないことを自身のSNSで発表し、ITTF(国際卓球連盟)もサイトで公表した。

 本人はSNSのコメントでこう書き記している。
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 2020年東京五輪を目指して、9月のアジア選手権のシングルスとパラグアイオープンに出場する予定だったが、アジア選手権でのシングルスのみの出場を利己的と非難されたために、アジア選手権とパラグアイオープンに出場しないことを発表する。これによってポイントを獲得することが困難になるため、東京五輪に出場しない。
 そして、今後チャイニーズタイペイの代表として国際大会には出ない。他の選手のエントリーに影響を与えないように、協会の予算を使わずにイベントには出場したい。
 トラブルになってすいません。理解してくれることに感謝します。そして選手を取り巻く環境が良くなることを願っています。
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 もともとSNSで協会を批判した荘智淵はすぐにコメントを削除して、上のようなコメントを発表した。チャイニーズタイペイのレジェンドは東京五輪を目指していたのだが、協会との間で選手派遣をめぐるトラブルがあったようだ。先週の土曜日も敗れはしたものの、日本のTリーグで元気なプレーを見せていた荘智淵。もしこのまま引退となれば残念な最後となる。しかし、個人で参加するTリーグにはこれからも参戦する見込みだ。
 渋谷の複合型卓球施設『T4 TOKYO』を運営するスヴェンソンスポーツマーケティングが、大阪の難波に『T4 CAFE NAMBA』を出店。8月20日からオープンした。

 『T4 CAFE NAMBA』は、Tリーグの女子開幕戦が行われたエディオンアリーナ(大阪府立体育館)の直ぐ側にあり、Tリーグ取材の合間を縫ってオープンしたての店に行ってみた。

 開放感のあるオシャレな空間の真ん中には特性の卓球台が置かれていて、誰でも手軽に卓球を楽しみことができる。大阪の中心地という立地の良さにあり、カフェタイムからディナーまで、オシャレな卓球をコンセプトに大阪の新たなコミュニケーションを創出する空間として、注目されている。

■T4 CAFE NAMBA
住所:大阪府大阪市浪速区難波中3丁目6-3 T4 BUILDING OSAKA 1F
開業日:2019年8月20日(火)
営業時間:10:00〜23:00
定休日:日曜・祝日
席数:35席
ITTF(国際卓球連盟)より、2019年9月の世界ランキングが発表された。
日本男子のトップは今月も張本智和で、先月と同じ5位をキープ。11位丹羽孝希、13位水谷隼と続く。
日本女子のトップは、伊藤美誠で7位だった。先月までトップだった石川佳純は順位を2つ落として8位。そして9位に平野美宇が入った。東京五輪代表が決まるまでは、熾烈な順位争いが続きそうだ。

その他の気になる選手の結果は↓ をクリック
http://world-tt.com/ps_player/worldrank.php
 すでにマレーシア大会を行い、今年3大会が発表されていた卓球のT2ダイヤモンドの中国大会(9月)が中止になったことが今日発表された。
 この大会は男女のトップ16人ずつを集め、ワールドツアーとは別のボーナスポイントを与える特別処置を施した大会で、マレーシア大会ではT2の独自ルールはもちろんだが、エンターテイメントとしての卓球の新しい見せ方を提示していた。3大会の賞金総額も1億6千万円と通常のワールドツアーとは破格の賞金だった。

 ところが、9月に予定されていた中国大会(海南島)だが、「中国当局の多くの許可を必要としていたが、イベント開催の最終的な合意に達することができなかった」とT2のジェフ・チューCEOは述べ、開催予定まであと4週間というところで中国大会を断念した。
 そもそもワールドツアーなどで過密な日程となっているITTF(国際卓球連盟)の大会カレンダーにねじ込む形でT2ダイヤモンドを開催する予定だったが、マレーシア大会の時から「素晴らしい見せ方」の割に、その運営を疑問視する声はあったが、中国大会の中止やむなしという形で今回見送られた。

 当初予定していたシンガポール大会は予定通り、11月21日から24日に開催される予定だ。
 8月20〜25日にチェコ・オロモウツでITTFワールドツアー・チェコオープンが開催され、女子シングルスで平野美宇(日本生命)が準優勝、石川佳純(全農)が3位に入った。

 女子シングルス準々決勝で平野は劉瑋珊(中国)にゲームカウント0-3から4ゲームを連取し大逆転勝利で準決勝へ進出。準決勝では石川との同士討ちを4-1で制し決勝進出を決めた。前週のブルガリアオープンでストレートで敗れた陳幸同(中国)との決勝では、陳に再び3ゲームを連取される苦しい展開も、第4ゲームから平野の逆襲が始まり3ゲームを奪い返し3-3に追いつく。しかし、最終ゲームは8点で陳が奪い、ゲームオーバー。平野は惜しくも準優勝に終わった。石川は準決勝で平野に敗れたものの3位入賞。ブルガリアオープン3位の伊藤美誠(スターツ)は陳に上位進出を阻まれ、2回戦敗退となった。優勝の陳はブルガリアオープンに続きツアー2連覇を達成した。

 男子シングルスでは張本智和(木下グループ)がブルガリアオープンに続き2連覇を狙うも、1回戦でプレテア(ルーマニア)に3-1のリードからまさかの逆転負け。丹羽も前週に続き1回戦でフレイタス(ポルトガル)に敗れ初戦敗退。水谷隼(木下グループ)も2回戦でフランチスカ(ドイツ)に逆転で敗退と上位進出はならなかった。日本男子では準々決勝でチャイニーズのホープ、林昀儒(チャイニーズタイペイ)に敗れた平野友樹(協和発キリン)のベスト8が最高成績となった。男子の優勝はその平野を破った林昀儒。準決勝でボル(ドイツ)にゲームオールで勝利すると、決勝でもオフチャロフ(ドイツ)を4-1で破り優勝を決めた。

 また、混合ダブルスでは水谷/伊藤美誠(/スターツ)が初戦で前週に続き張本/石川にストレートで勝利。1ゲームも落とさず決勝まで進出したが、第2ゲームから第5ゲームまで全てジュースという趙大成/シン・ユビン(韓国)との激戦に、ゲームオールジュースで敗れ、惜しくもツアー2連覇を逃した。また、女ダブルスでは平野美宇/芝田沙季(/ミキハウス)が決勝に進出も、前週に続き顧玉婷/木子(中国)に敗れ2位に終わった。
 
 各種目の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。

ITTFワールドツアー・チェコオープン記録
● 男子シングルス優勝:林昀儒(チャイニーズタイペイ)  
● 女子シングルス優勝:陳幸同(中国) 2位:平野美宇、3位:石川佳純
●男子ダブルス優勝:趙大成/李尚洙(韓国)  
● 女子ダブルス優勝:顧玉婷/木子(中国) 2位:平野美宇/芝田沙季
●混合ダブルス優勝:趙大成/シン・ユビン(韓国) 2位:水谷隼/伊藤美誠 

【男子シングルス】
優勝:吉山僚一(愛工大名電・愛知)
準優勝:鈴木颯(愛工大名電・愛知)
3位:高橋航太郎(実践学園・東京)、徳田幹太(野田学園・山口)
ベスト8:前出陸杜(東観・三重)、芝拓人(野田学園・山口)、道広晴貴(中間東・福岡)、藤元駿(明徳義塾・高知)

★準決勝
鈴木 8、8、8 高橋
吉山 -8、5、4、9 徳田
★決勝
吉山 8、-9、-9、8、4 鈴木

 男子決勝は団体戦を制した愛工大名電3年生の同士打ち。試合序盤からサービス、レシーブで厳しい台上の攻防が展開され、短いラリーで得点する展開が続く。1ゲーム目は吉山が奪取したが、2、3ゲーム目は鈴木が序盤リードし、吉山が追いつくも9-9から勝負強さを見せた鈴木が奪って2-1と優勝まで1ゲームに迫る。第4ゲームも終盤まで両者一歩も譲らぬ展開で8-8となったが、今度は吉山がここからきっちり決めて勝負は最終ゲームへ。
 4-4までは点差が離れなかったが、ここから吉山が3本連取で7-4。鈴木がたまらずタイムアウトを取るも、勢いは止まらず、吉山が4-4から7本連取で一気に鈴木を振り切った。1年生でベスト8、昨年は第3シードながらも初戦の2回戦で敗れた吉山。最終学年でライバルの鈴木を下して全中のタイトル獲得となった。

●吉山コメント
 「決勝が一番苦しかった。自分が劣勢だった場面もあったけど、自分の武器のチキータをうまく使って逆転することができた。鈴木とは普段の練習ではけっこう負けている。今回はサービス、レシーブの組み立てが勝因だと思います。(愛工大名電に転校して)雰囲気には慣れてきました。チーム内ではいじられキャラです。特に後輩の中村に(笑)。今後はメンタル面を鍛えていきたいと思います」


【女子シングルス】
優勝:小塩遥菜(稲付・東京)
準優勝:白山亜美(明徳義塾・高知)
3位:大藤沙月、横井咲桜(ともに四天王寺・大阪)
ベスト8:山﨑唯愛(益田・島根)、面田采巳(四天王寺・大阪)、東川陽菜、赤江夏星(ともに貝塚第二・大阪)

★準決勝
白山 7、9、-8、5 大藤
小塩 6、-7、5、9 横井
★決勝
小塩 4、-6、2、6 白山

 昨年のチャンピオン、大藤は準決勝で白山との打撃戦で敗退。決勝は白山と昨年準優勝の小塩のカードとなった。「正直、大藤さんじゃなくてラッキーだと思った」という小塩。ツッツキとループドライブで揺さぶりをかける白山に対し、ミスのないカットで対応。横回転を入れたツッツキも織り交ぜながら試合を優位に運ぶ。白山は2ゲーム目こそ奪うも、カット攻略に決め手を欠き、3ゲーム目を小塩が取って王手。4ゲーム目も序盤からリードを奪って逃げ切った小塩が昨年逃した全中タイトルを獲得した。JOCエリートアカデミー勢の女子シングルス優勝は長﨑美柚、木原美悠に続き3人目。

●小塩コメント
 「風邪気味だったんですけど、それで良い具合に力が抜けたかなと(笑)。3回戦で対戦した原さん(四天王寺)戦はじめ、対策は練られているなと感じていた。その中で優勝できたのは良かったと思います。この後、アジアジュニア選手権があって、カデットでなくジュニアに出させてもらうので、足を引っ張らないように頑張りたい」