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 9月18日、元世界チャンピオンの両澤(もろさわ)正子さん(旧姓:関)が逝去された。享年77。
 両澤さんは1963年プラハ大会、1965年リュブリアナ大会に日本代表として出場。右ペンホルダー表ソフトの速攻プレーを武器に、日本女子チームの主力として活躍し、63年大会で女子団体・女子ダブルス(松崎・関ペア)、65年大会では混合ダブルス(木村・関ペア)で優勝した。全日本選手権大会でも女子シングルスで二度の優勝を飾っていた。
  • 63年プラハ大会当時の関さんのプレー

 近畿日本ツーリスト首都圏が、卓球競技観戦も含めた「東京2020オリンピック公式観戦ツアー」の抽選販売受付を10月1日より開始する。

 9月17日、東京2020オリンピックオフィシャル旅行サービスパートナーであるKNT-CTホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:米田昭正、以下KNT-CT)のグループ会社である近畿日本ツーリスト首都圏(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:田ヶ原聡、以下KNT首都圏)は「東京2020オリンピック公式観戦ツアー」(チケットと宿泊を組み合わせた観戦ツアー)の抽選販売の受付を10月1日より開始することを発表した。

 同ツアーは、陸上競技(トラック&フィールド)・テニス・バレーボール・卓球のうちいずれかの競技と、東京ベイゾーンで開催される1競技を合わせて2競技を観戦する『東京2020オリンピック競技観戦 コンボシリーズ』第2弾。

 「卓球コンボコース」は、卓球競技と、アーチェリーもしくはカヌー(スプリント)を観戦する2泊3日のツアーとなり、旅行代金は99,000円〜117,000円(税別・大人1名/2名1室利用時)となっている。

 東京2020オリンピックの卓球競技の観戦チケットに宿泊付きという貴重なツアー、「絶対に観戦したい!」という方は、まずは下記サイトにアクセスして、詳細をチェックしよう。


■東京2020応援サイト(KNT-CTホールディングス株式会社)
https://www.knt.co.jp/tokyo2020/
 求人検索エンジンとして知られる『Indeed (インディード)』。コミカルな展開で印象に残る同社のCMが、9月17日より新作を全国で順次放映開始。その新作のひとつ「卓球」篇では、俳優の窪塚洋介さんが17年ぶりに卓球姿を披露しており、早くも話題となっている。

 『Indeed (インディード)』の日本法人 Indeed Japan株式会社のCMでは、男女6人が日常の中で仕事や働き方について新しい発見や気づきを得るストーリーが展開していくCMシリーズを展開しており、斎藤工さん、窪塚洋介さん、池内博之さん、泉里香さん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんという、非常に豪華な顔ぶれによるコミカルな内容で話題となっている。

 今回の新作のひとつ「卓球」篇は、窪塚さんが斎藤工さんの職場を訪れ、お昼休みに職場の卓球台で勝負!? という内容。2002年に公開された映画『ピンポン』で主人公のペコ役を演じた窪塚さんが、約17年ぶりに躍動感のある卓球姿を披露。斎藤さんにスマッシュを打ち込む姿は、まさに映画を彷彿させるようなシーンとなっている。


■CM特設サイト
https://jp.indeed.com/cm/after6

■CMギャラリー(IndeedJapan You Tube Official Channel)
https://www.youtube.com/c/IndeedJapan
 9月10〜14日にパラグアイ・アスンシオンでITTFチャレンジプラス・パラグアイオープンが開催され、男子シングルスで森薗政崇(BOBSON)、女子シングルスで早田ひな(日本生命)が優勝。森薗はピスチェイ(スロバキア)との国際ペアで出場した男子ダブルスでも優勝し大会2冠を獲得した。
 また、女子ダブルスでも橋本帆乃香/塩見真希(ミキハウス)が優勝。女子アンダー21も塩見真希が制し塩見も2冠を獲得。今大会日本は出場全種目となる5つのタイトルを手にした。
 男子シングルスに出場した丹羽孝希(スヴェンソン)は1回戦でチャン・カイ(アメリカ)に破れ、上位進出はならなかった。
 
 各種目の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。

ITTFチャレンジプラス・パラグアイオープン優勝記録
● 男子シングルス優勝:森薗政崇  
● 女子シングルス優勝:早田ひな
●男子ダブルス優勝:森薗政崇/ピスチェイ(スロバキア)  
● 女子ダブルス優勝:橋本帆乃香/塩見真希
● 混合ダブルス優勝:アファナドル/A. ディアス(プエルトリコ)
● 男子アンダー21優勝:チフエンテス(アルゼンチン)
● 女子アンダー21優勝:塩見真希


 9月4日よりスタートした秋季関東学生リーグ1部が本日終了。男子は専修大が2017年春季以来5季ぶり、女子は青山学院大が2000年秋季以来38季ぶりの優勝を果たした。

【男子1部】
1位:専修大(6勝1敗)
2位:明治大(6勝1敗)
3位:早稲田大(5勝2敗)
4位:中央大(5勝2敗)
5位:筑波大(3勝4敗)
6位:日本体育大(2勝5敗)
7位:法政大(1勝6敗)
8位:大正大(0勝7敗)

★1・2位の対戦
<専修大 4-3 明治大>
○及川 7、-9、8、4 龍崎
 星 -4、6、9、-8、-3 遠藤○
 上村 -8、-7、10、-6 西○
 及川/吉田海 -8、-7、-8 龍崎/沼村○
○吉田海 2、8、6 出雲
○三部 3、-7、4、10 沼村
○蛭田 9、6、-9、-6、15 菅沼

 専修大は昨日行われた早稲田大、明治大との試合に連勝し、最終日を待たずに優勝を決めた。明治大との1戦はダブルスを終えて1-3とリードされたが、後半のシングルス3本で勝利し逆転勝利。ラストの専修大・蛭田と明治大・菅沼の試合は打ちまくる菅沼を蛭田が振り回して2ゲームを先行したが、菅沼の足も止まらずにフルゲームへ。5ゲーム目も終盤まで点差が離れず、ともにマッチポイントを奪うも相手に追いつかれる展開となったが、最後は17-15で蛭田が振り切って優勝を決めた。4季連続優勝中だった明治大は今日の試合で早稲田大を破り、なんとか2位を確保。

◆専修大・高宮監督コメント
 「(今日の最終戦で中央大に負けたので)少し複雑ではあります。春季リーグ、インカレと優勝できず、及川、三部がいる中で、最低でも秋季は優勝したいと思っていた。(及川/三部から及川/吉田海に変えた)ダブルスに関しては悩んでいて、三部をフレキシブルにオーダーできるようにしたかった。三部をダブルスで使うと、どうしてもシングルスは5、6番に使うことになり、そこは相手も読みやすくなってしまう。三部を何番でも自由に使えるようにしたことで、明治大戦も裏をかいて沼村にぶつけることもできた。
 及川、三部で2点は取れるけど、2人に頼ってはダメだと話してきた。2人とダブルスのうち2点を取って、残り2点を全員で取りに行く、そういう戦い方ができた。(明治大ラストで勝利の)蛭田はテクニックがある選手だけど、かわすんじゃなくて自分で決めにいくんだ、勝負をかけていくんだと伝えて、それをしっかりやってくれたと思います」

【女子1部】
1位:青山学院大(6勝1敗)
2位:早稲田大(6勝1敗)
3位:中央大(5勝2敗)
4位:専修大(5勝2敗)
5位:東京富士大(3勝4敗)
6位:日本大(2勝5敗)
7位:筑波大(1勝6敗)
8位:日本体育大(0勝7敗)

★1・2位の対戦
<青山学院大 4-3 早稲田大>
 三條 -4、-4、6、-7 笹尾○
○宮﨑 9、9、9 加藤
 三條/熊中 -7、7、7、-7、-7 岩越/笹尾○
○杉本 7、7、-9、-14、6 岩越
 秋山/杉本 -9、9、-8、7、-11 鎌田/金子○
○秋山 7、-6、11、9 鎌田
○石川 9、-6、9、8 黒野

 女子は春季リーグで3位に躍進した青山学院大が19年ぶりとなるリーグ制覇。2007年にインカレ優勝はあるものの、リーグ戦では21世紀に入り初優勝となった。青山学院大は第1戦で専修大に敗れたが、2戦目以降は連勝。昨日の試合で、4戦目までともに全勝できていた中央大、早稲田大に連勝し、両チームと5勝1敗で並ぶ。今日の最終戦で青山学院大が勝利すると優勝、青山学院大が敗れた場合は早稲田大vs.中央大の勝者が優勝となるも、青山学院大が東京富士大をきっちりと下して優勝を決めた。2016年には3部も経験した青山学院大、通算22回目のリーグ優勝で名門復活を印象づけた。

◆青山学院大・石川主将コメント
 「正直、リーグ戦が始まるまでは優勝できるとは思っていなかった。昨日の中央大、早稲田大戦が大きくて、どっちも劣勢から挽回して勝てて、今日もその流れで臨むことができた。(東京富士大に)勝てば優勝というのはみんなわかっていたけど、勝敗にこだわらずに笑顔で、1本1本選手もベンチも全力で戦おうと話しました。この優勝はチーム全員で勝ち取った優勝だと思っていて、チームワークの良さが勝因。チームの雰囲気というのは意識して臨むようにしました。練習内容を今までとは変えて、実戦的な練習を増やしたのが良い方向に向いたと感じます」

【男子2部】
1位:駒澤大(5勝0敗)
2位:日本大(4勝1敗)
3位:埼玉工業大(3勝2敗)
4位:國學院大(2勝3敗)
5位:慶應義塾大(1勝4敗)
6位:東洋大(0勝5敗)

【女子2部】
1位:東洋大(4勝1敗)
2位:大正大(4勝1敗)
3位:淑徳大(3勝2敗)
4位:國學院大(3勝2敗)
5位:東京経済大(1勝4敗)
6位:東京女子体育大(0勝5敗)

 2部はともに今日行われた第5戦で優勝が決定。男子の駒澤大は日本大と7番フルゲームまでもつれた熱戦を4年生の二木が制して全勝優勝で1部復帰。女子はインカレ2位の東洋大が1部昇格。國學院大に敗れたものの、大正大との直接対決に4-2で勝利して1位を決めた。
  • 男子1部優勝:専修大

  • 女子1部優勝:青山学院大

  • 明治大とのデッドヒートを制し5季ぶりのV

  • 前日の勢いそのままに、東京富士大を振り切って優勝を決めた

  • 蛭田、追いつめられても崩れず

  • 主将の石川がチームメイト1人1人と抱擁

  • 2部も激戦。駒澤大が日本大との死闘を制す

  • インカレ2位の力を見せた東洋大。写真は優勝を決めた奥山

 全国ホープス卓球後援会が主催し、講習会および交流試合を行う「第4回全国ホープス卓球後援会会長杯」西日本小学生オープン卓球大会及び優秀選手による技術講習会が、10月19日(土)・20日(日)に広島県・大竹市総合体育館で開催。

 主に西日本地域の小学生を対象としているが、もちろん他の地域からの参加もOK。
 
 講習会の講師は、2015年世界選手権日本代表、全日本選手権女子ダブルス4回優勝の若宮三紗子さん(VICTASアドバイザリーコーチ)で、交流試合はクラス別で予選リーグ・トーナメント方式で行われる。【参加費:1,500円】

 興味のある方は、まずは下記をチェックしよう!(申し込みは9月24日(火)まで)

●「全国ホープス卓球後援会」
http://shiai.jp/asp/hopes/


 8月30日よりスタートした秋季関西学生リーグが9月6日に終了。男子は関西大が昭和41年秋季以来53年ぶりの優勝、女子は関西学院大が春季リーグに続き連覇を達成した。

【秋季関西学生リーグ】
★男子1部
1位:関西大(6勝1敗)
2位:関西学院大(6勝1敗)
3位:立命館大(5勝2敗)
4位:同志社大(4勝3敗)
5位:龍谷大(3勝4敗)
6位:京都産業大(3勝4敗)
7位:大阪経済法科大(1勝6敗)
8位:神戸大(0勝7敗)
◆個人賞
殊勲賞:坂根翔大(関西大)
敢闘賞:高橋和也(関西学院大)

★女子1部
1位:関西学院大(7勝0敗)
2位:同志社大(5勝2敗)
3位:神戸松蔭女子学院大(5勝2敗)
4位:立命館大(4勝3敗)
5位:龍谷大(4勝3敗)
6位:近畿大(3勝4敗)
7位:関西大(1勝6敗)
8位:芦屋大(0勝7敗)
◆個人賞
殊勲賞:村田咲紀(関西学院大)
敢闘賞:朝田茉依(同志社大)

 男子は3連覇中だった関西学院大を破った関西大が53年ぶりのリーグ優勝。大エースの坂根を擁しながら、ここ数年リーグ戦では2部、1部下位に沈んでいた関西大。今季は初戦の大阪経済法科大、2戦目の龍谷大にともに4-3で勝利すると、3戦目では王者・関西学院大を破る。同志社大に敗れるも、強豪の立命館大を4-3で退けるなど勝利を重ね、京都産業大との最終戦に勝利し、見事半世紀ぶりの優勝をつかみ取った。単複出場の坂根、福本を軸に、試合ごとにヒーローが現れる劇的な優勝となった。
 女子は春季リーグで創部以来2度目の優勝を果たした関西学院大が春秋連覇達成。春季リーグでデッドヒートを繰り広げた同志社大、神戸松蔭女子学院大の2校相手に4-3で勝利し、全勝で王座を守り切った。殊勲賞の1年生・村田はシングルス7戦全勝の活躍を見せた。

●写真提供:関西学生卓球連盟/馬渡卓也
  • 男子1部優勝:関西大

  • 女子1部優勝:関西学院大

  • 男子1部殊勲賞;坂根翔大(関西大)

  • 女子1部殊勲賞:村田咲紀(関西学院大)

 9月2〜7日にモンゴル・ウランバートルでアジアジュニア&カデット選手権が開催。日本からは男女各7名の代表選手が参加し、ジュニア女子シングルスで長﨑美柚(JOC エリートアカデミー/大原学園)が決勝で出澤杏佳(大成女子高)との同士討ちを制し優勝。第1シードの石洵瑶(中国)を破った小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)は準決勝で長崎に敗れ3位の結果となった。長崎は木原美悠(JOCエリートアカデミー)とのジュニア女子ダブルスでも優勝し、今大会2冠を獲得した。
 また、ジュニア男子ダブルスでも宇田幸矢/戸上隼輔(JOCエリートアカデミー/大原学園・野田学園高)が曽根翔/篠塚大登(愛工大名電高)にゲームオールで勝利しタイトルを獲得した。

 カデットでは女子シングルスで赤江夏星(貝塚第二中)が決勝で、横井咲桜(ミキハウスJSC)が準決勝で優勝の陳熠(中国)に敗れたが、それぞれ入賞を果たした。全日本ホープス・カブ・バンビの部で大会6連覇を達成した松島輝空(木下グループ)はカデット男子シングルス準々決勝でリム・ユノ(韓国)に敗れ上位進出ならず。5位という結果で終わった。

 大会の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。 

■アジアジュニア&カデット記録
●ジュニア男子シングルス優勝:徐瑛彬(中国) 3位:篠塚大登
● ジュニア女子シングルス優勝:長崎美柚 2位:出澤杏佳 3位:小塩遥菜 
● ジュニア男子ダブルス優勝:宇田幸矢/戸上隼輔 2位:曽根翔/篠塚大登
● ジュニア女子ダブルス優勝:木原美悠/長崎美柚 3位:小塩遥菜/出澤杏佳
●ジュニア混合ダブルス優勝:徐瑛彬/石洵瑶(中国) 3位:宇田幸矢/木原美悠
● ジュニア男子団体優勝:中国 5位:日本  
● ジュニア女子団体優勝:中国 3位:日本(長崎美柚・木腹美悠・小塩遥菜・出澤杏佳)
●カデット男子シングルス優勝:陳垣宇(中国) 5位:松山輝空
●カデット女子シングルス優勝:陳熠(中国) 2位:赤江夏星 3位:横井咲桜
●カデット男子ダブルス:荘家権/高承睿(チャイニーズタイペイ)
●カデット女子ダブルス優勝:張本美和/小塩遥菜
● カデット男子団体優勝:中国 
● カデット女子団体優勝:中国 3位:日本(張本美和・横井咲桜・赤江夏星)


大会参加選手
★ 男子
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、戸上隼輔(野田学園高)、曽根翔(愛工大名電高)、篠塚大登(愛工大名電高)、鈴木颯(愛工大名電中)、松島輝空(木下グループ)、前出陸杜(松生TTC)

☆女子
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)、木原美悠(JOCエリートアカデミー)、出澤杏佳(大成女子高)、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)、横井咲桜(ミキハウスJSC)、張本美和(木下グループ)、赤江夏星(貝塚第二中)

記録の詳細は日本卓球協会のHPをご覧ください↓
http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/125/rptid/572/Default.aspx

 熊本・熊本市総合体育館で行われていた第53回全日本社会人選手権は、8日に男女シングルス決勝を迎え、男子は大矢英俊(ファースト)、女子は野村萌(デンソー)がともに初優勝を飾った。

 大矢は準々決勝で有延大夢(リコー)、準決勝で平野友樹(協和キリン)を破って決勝に勝ち上がった。クセのある球質のチキータから、非常に早い打球点をとらえる連続バックハンドで主導権を握り、相手がフォアに回せばショートスイングのカウンターを見舞う。
 今年4月からファースト所属となり、コーチを本業にしている大矢。「練習量は東京アート時代の5分の1くらい。……陰ながら練習はしてましたけど笑。今大会は、試合前の入り方として『負けて当たり前だろう』という思いしかなかった。そういう思いで大会に臨んだのは初めてでした」(大矢)。苦しい場面ほど、開き直ったかのように積極的なプレーを連発した。

 決勝の対戦相手は、春までチームメイトだった吉田海偉(東京アート)。38歳の吉田と31歳の大矢による「サーティ対決」。今大会で猛威を振るったロングサービスを武器に、吉田がゲームを先行し、ゲームカウント3ー2と王手をかける。しかし、「試合前から吉田さんのロングサービスを待っていて、短く来た時は前にスッと入ろうと思っていた。開き直ってから、それが思い切ってできるようになった」という大矢が最終ゲームに持ち込み、4ー0、6ー4、8ー6のリードから8ー8に追いつかれながらも振り切った。

 敗れたとはいえ、2位の吉田は「14年ぶりの優勝か」と思わせるほど充実したプレーを見せた。プッシュと横回転ショートを操りながら、年齢を感じさせないパワードライブ連打は豪快そのもの。「久しぶりにこんな良い試合ができました。去年は社会人予選に出て予選落ちして、恥ずかしくて、卓球を辞めようかなといろいろ考えました。でもアートに残って良かった。前期の日本リーグと全日本実業団で勝てて自信がつきました」(吉田)。

 一方、昨年のインターハイ女王・野村の優勝はサプライズだ。「大会前はランク入りを目標にしていました。社会人でもう一度日本一になるという目標を持って実業団に入ったので、まさか1年目で優勝できるなんて思っていませんでした」。表彰後の囲み取材では初々しい笑顔を見せた。決勝では愛知・卓伸クラブの先輩である安藤みなみ(十六銀行)を4ー1で下した。

 準決勝で野村に敗れた昨年度女王の平侑里香(サンリツ)、決勝で敗れた安藤はともに「プレーしていて押されている感覚があった」とコメントしている。その大きな要因のひとつが、相手のフォアサイドにも思い切って出すロングサービス。決勝の5ゲーム目、10ー6でのチャンピオンシップポイントでも、安藤のフォアにロングサービスを出し、安藤のレシーブスマッシュがミスとなった。

 「安藤さんからは今までたぶん1ゲームも取れていない。試合前は1ゲーム取るのが目標でした」(野村)。会場では地元・慶誠高卒の安藤への声援が大きかったが、最後まで堂々と戦い抜いた18歳。盛夏のひまわりのように、まだまだ伸び盛りだ。
  • 吉田のロングサービスにもひるまず、攻めのレシーブを見せた大矢

  • 初優勝を決め、ベンチに入ったファーストの濱野総監督と抱擁

  • ロングサービスから、巧みにコースを突くバック連打を見せた野村

  • ベンチの李東升コーチ(デンソー)と笑顔で握手した

  • 会場を大いに沸かせた吉田のパワードライブ

  • 圧倒的な強さで決勝に進出した安藤。惜しくも準優勝

  • 31歳の大矢と18歳の野村、ともにうれしい初優勝だ

 9月6日から熊本・熊本市総合体育館で行われている第53回全日本社会人卓球選手権。7日に男女ダブルス決勝が行われ、男子は横山輝・徳島剛(原田鋼業)が初優勝。女子は土田美佳・宋恵佳(中国電力)が2年ぶり2回目の優勝を飾った。

 横山・徳島ペアは、ダブルス巧者の左腕・横山がうまくストレートを攻め、徳島の豪打を引き出した。準決勝で高木和・上江洲(東京アート)とのゲームオールの接戦を制し、決勝では優勝候補筆頭の松平・平野(協和キリン)に3ー1で勝利。4ー8とリードされた2ゲーム目を逆転で取ったことが大きかった。原田鋼業に初の全日本社会人のタイトルをもたらした。

「あんまり実感が沸いてないんですけど、そのうち沸いてくるのかなと。決勝は何度も対戦している相手で、直近の対戦では負けていた。思い切り自分たちのプレーをすることと、右利きと左利きで組んでいるこちらのほうが先手を取りやすいので、しっかり先手を取っていこうと話していました。ぼくがつないで徳島くんが決めるパターンが、今大会はうまく出せた」(横山)
「いつもは大きいラリー展開に持っていくことが多いけど、決勝では細かいところを徹底して突いた。横山さんが相手のいないところ、やりにくいところを攻めてくれるので、ぼくも強気でプレーできる。お互いの良さが出たと思います」(徳島)

 女子ダブルス優勝の土田・宋は、決勝でチームメイトの成本・井ペアに3ー0でストレート勝ち。「普段からゲーム練習をよくやるけど、簡単に負けたり、競り合うことが多い」(宋)という相手だったが、成本のサービスとバックハンドの変化に確実に対応し、うまく緩急をつけて相手のミスを誘っていた。東京選手権、ビッグトーナメントに次ぐ優勝で、社会人最強ペアの地位を確立しつつある。

「4回戦くらいまで変則ペアとの対戦が続いて、準々決勝でいきなり攻撃ペアとやったけど少しずつ対応することができた。一戦一戦勝ち切れたという感じです。サービス・3球目、レシーブ・4球目からパターンを作って積極的に攻められているのが、私たちの強さだと思います」(土田)
「ダブルスに結構自信がついてきていて、狙って優勝できたのはすごく良かった。普段からコーチと3人でビデオを見たり、共有しているダブルスについてのノートもありますし、改善点や戦術を共有できているのが良いところかなと思います」(宋)

 シングルスでは男子はベスト16、女子はベスト8が出揃い、明日チャンピオンが決定する。
  • 見事なコンビネーションを見せた横山(左)・徳島

  • 松平(奥)・平野は勝負所でミスが出た

  • 攻撃的なプレーを貫き、土田(右)・宋が2回目の優勝

  • 成本(左)・井は決勝で敗れる

  • 横山・徳島は原田鋼業の初の全国タイトルをもたらした

  • 「社会人最強ペア」を証明した土田・宋