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 先日の全日本選手権で見事3冠王に輝いた石川佳純選手(全農)。その石川選手による卓球教室が、1月21日、愛媛県松山市の総合コミュニティセンター体育館にて行われた。

 この“全農プレゼンツ「石川佳純卓球教室」”は、2011年にスタートし、今回が6度目の開催。会には県内の小・中学生56名が集まり、石川選手のワンポイントレッスンやスペシャルマッチ、トークショーなど、約2時間の卓球教室を楽しんだ。

 終了後、石川選手は「参加者の皆さんを見ていて、自分の子どもの頃を思い出しました。今日はすごく楽しかったです!」と笑顔でコメント。フレッシュな小中学生とのふれあいで、石川選手も元気をもらった様子だった。(渡辺)

※卓球王国4月号(2月21日発売)でより詳しいレポートを掲載いたします!
  • 贅沢!石川選手が直接指導!

  • 小学生とスペシャルマッチ!

19日に発表された世界卓球蘇州大会日本代表選手。その記者会見後に、代表に選ばれた村松雄斗と平野美宇のインタビューが行われた。

日本男子では、水谷隼、丹羽孝希、松平健太に次ぐ、4番目の世界ランキングの村松雄斗はシングルスにエントリーされる。
「全日本選手権とワールドチームカップで思うような結果が出せなかったので、まさか選ばれるとは思ってなくビックリしています。選ばれてうれしいし、選ばれたからには、良い結果が出したい。具体的な目標はないですが、自分はまだ若いので、全員に対して向かっていけたら良いなと思います。世界ランキングは日本人で4番目ですが、実力的にはまだそこまでに到達していないと思うので、ここでしっかりチャンスをつかんで、今後の試合につなげていきたい」と村松は喜びのコメント。


また平野美宇は、伊藤美誠とともに中学2年生での大抜擢。
「最初、種目も何も言われずに選ばれたことを聞いて、ダブルスだけかと思っていたら、シングルスも選ばれてて、すごくビックリしました。ダブルスはグランドファイナルで優勝でき、世界選手権の代表にめっちゃ選ばれたかったので、昨日からずっとドキドキしていたので、うれしいです。シングルスは楽しみもあるけど、怖いというのもある。格上の選手に一勝でも多くしたいです。ダブルスは絶対ベスト4には入りたい。
(伊藤美誠ちゃんとは)ずっと前から二人で一緒に出たいといっていて、それが本当に一緒に選ばれて、うれしいです」と笑顔を見せた平野美宇。


ちなみに村松、平野はいとこ同士。
「(美宇のほうは)選ばれると思っていたので、ぼくがまさか選ばれるとはという感じ。二人で一緒に出られるのは、夢にも思っていなかったのでうれしいですね」と村松。
若い二人で力を合わせて、「いとこ同士でのメダル獲得!」を目指して頑張ってほしい。
  • 下校直後にうれしい知らせを聞いた村松&平野

 昨日、1月19日に日本卓球協会は世界選手権蘇州大会(個人戦)の日本代表を発表した。強化本部で選出し、協会の理事会で承認を得るという手順を踏む。

 世界選手権の代表選手選出というものは、いつの時でも喜びもあれば、驚きもあり、悲哀も漂うものだ。直前の全日本選手権の準優勝者でも代表に選ばれない。今回もそうだったし、昔からそういうケースは数多くある。
 昔は選考会議となると大もめにもめ、夜を徹して議論を重ねたという歴史もある。また、その当時の派閥争いや強権が発動され、よもやの代表が選ばれるということも過去にはあった。

 代表選手への見方は二つある。
 ひとつは、協会サイド(強化サイド)からの見方。
 1 全日本選手権は、選考基準の一大会でしかない。
 シングルス優勝者は代表になる資格を得ることを発表している。しかし、国内最高峰の大会であっても一つの参考にする大会でしかない。要は国内での強さは、イコール国際競争力ではないという考え方が昔からある。これは正しい。国内で好成績を上げる選手が国際大会に出ると成績が出せないというケースは山ほどあるからだ。

 2 国内よりも国際競争力を重視する。
 協会(強化本部)が目指すのは、世界選手権や五輪でメダルを獲ること。この1点なのだ。だから、国内での成績よりも国際大会での成績を重視する。今の時代、ワールドツアーが頻繁にあるので、強化本部や全日本監督は成績を見極める尺度が多くある。以前とは選考の仕方も違うと言えるだろう。

 もうひとつは、選手サイドからの見方。
1 全日本選手権で成績を上げている人がなぜ・・
 優勝者のみとは言え、日本代表の発表直前に全日本選手権があるから、選手としては優勝者以外でも、その成績が選考に影響を与えると考える。前述したように、最近の選考には大きな影響は与えないことは薄々わかっていても、大会直後の代表発表なのだから、そう感じてしまうだろう。

2 選ばれる側と選ぶ側のずれ
 ある程度の成績を上げた選手からすれば、自分は選ばれるだろうという自信と期待を持つ。選手であれば当然だろう。また『国際競争力」という目に見えない基準を判断するのも難しい。確かに細かな選考基準は発表されていても、そこに該当しない選手が選ばれたり、該当しながら外れたりすることがあるのも事実だ。圧倒的に勝っていれば文句なしの選出になるだろうが、そういう選手は数少ない。

 過去に、1987年世界選手権で直前の全日本選手権でベスト32にしか入っていない松下浩二、渋谷浩が選出され、選考会議がもめ、当時は日本リーグでプレーする選手が上位に多くいて、「なぜ日本リーグの選手が選ばれないのだ」と批判が集まったことがあった。しかし、その後、その二人は世界で活躍した。協会の英断だった。ただし、これは結果論になるが……。
 また2006年の世界選手権に大抜擢され、日本のメダル獲得に貢献した福岡春菜も国内では成績が残せなかった。国内と国際の狭間には「戦型」という複雑な面もからんでくる例だ。

 今回の代表選考のシングルス枠で言えば、強化本部の狙いはわかりやすい。過去の実績と将来への布石というテーマが見える。ただし、ダブルスにおいては、全日本優勝ペアの石川佳純・平野早矢香ペアが外れ、森薗政崇・三部航平ではなく、森薗・大島祐哉が選ばれ、09年横浜大会以来、ダブルスのメダルを獲得し続けた岸川聖也がダブルスのエントリーから外れた。
 もちろん強化本部が過去の世界選手権や全日本選手権の実績だけではなく、最近のワールドツアーでの成績を分析し、弾き出した答えであると推察できる。

 全日本直後の代表発表は何とも微妙だ(理事会を簡単に招集できない協会事情も理解できるが……)。
 代表発表の手順を変えることはできないのだろうか。全日本選手権直後に発表となると、選手は全日本選手権が選考基準(シングルス以外でも)の大きな物差しになると考える。大会前に決まっているのであればもっと前に発表することも可能だろう。
 実際に、ダブルスで日本代表に選ばれたペアなどは全日本選手権の結果と関係ないペア(もしくは全日本で組んでないペア)も選ばれている。国際競争力の考慮はもちろん理解できる。ならば、事前に、もしくは世界選手権へのエントリーギリギリ(通常は2月末)に発表するタイミングもあるのだろう。
 
 日本のレベルが男女とも急激に上がっているだけに、回を追うごとに代表選考は難しくなる。
 代表選出には答えはない。そして、選ばれる人の喜びと選ばれなかった人の悲しみは、世界選手権のたびに交錯する。
 代表選びは卓球選手の人生を変えることもある重大な決定事項でもあり、100点満点のない試験であり、かつ候補者全員が納得することのない大いに悩ましい選択なのである。 
 外れた選手の気持ちを考えると胸が痛む思いだ。一方で、強化本部も苦渋の選択を強いられたことも理解できる。
 代表選出からもれた選手がその後奮起してチャンピオンになったり、世界で活躍した例は過去にも多くある。代表に選ばれた人はその後ろに選ばれなかった人の悔し涙と卓球人の大きな期待を背負って戦うことになる。喜びと重圧は紙一重で存在する。  (今野)
2015年世界選手権蘇州大会の代表選手が本日、味の素ナショナルトレーニングセンターにて発表された。

男子は世界ランキングでの選出で
水谷隼(beacon.LAB)
丹羽孝希(明治大)

選考会優勝者の
吉田雅己(愛知工業大)

の3人がすでに決まっていたが、強化本部推薦にて
松平健太(JTB)
村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)が新たにシングルス枠に選出された。

女子は世界ランキングでの選出で
石川佳純(全農)
福原愛(ANA)

選考会優勝者の
平野早矢香(ミキハウス)

の3人に加え、強化本部推薦で
平野美宇(JOCエリートアカデミー)
伊藤美誠(スターツSC)が新たにシングルス枠に選出された。

4名の選出理由は
松平健太ー13年パリ大会ベスト8、アジア選手権でのメダル
村松雄斗ーユース五輪での銀メダル、世界ジュニアでの銀メダル、潜在性
平野美宇ーワールドランキング50位内に5勝、20位内に1勝
伊藤美誠ー世界ジュニアでのメダル、プレースタイルも世界に通用する、リオ五輪に有望な選手

また、ダブルスのペアも発表された
男子ダブルスは
松平健太/丹羽孝希(JTB/明治大)
大島祐哉/森薗政崇(早稲田大/明治大)

松平健太/丹羽孝希ペアはアジア選手権とアジア競技大会でのメダル獲得、グランドファイナル準優勝と、国際競争力の高さを評価。
大島祐哉/森薗政崇はチェコオープン優勝とワールドチームカップでのポルトガル戦、チャイニーズタイペイペアにも勝利した実績を買われた。


女子ダブルスは
平野美宇/伊藤美誠(JOCエリートアカデミー/スターツSC)
福原愛/若宮三紗子(ANA/日本生命)

平野美宇/伊藤美誠はグランドファイナルの優勝を高く評価。
福原愛/若宮三紗子はワールドツアーでの2回の優勝など、国際大会での活躍が評価されての選出となった。

混合ダブルスは
吉村真晴/石川佳純(愛知工業大/全農)
丹羽孝希/平野早矢香(明治大/ミキハウス)

となった。
2015年の世界選手権は4月26〜5月3日まで中国・蘇州で行われる
  • 13年パリ大会ベスト8の健太が選出

  • 大型カットマンの村松はシニアでの世界選手権に挑戦する

  • 初選出された大島

  • 選出確実と思われたミウミマだが、シングルスにも初出場

元世界卓球日本代表の坂本竜介さんが代表を務める卓球場『upty卓球ステーション』(東京・四ッ谷)が、東京・上野に2店舗目をオープン。
1月20日にプレオープンする上野店は、JR上野駅中央改札より徒歩約3〜4分と非常にアクセスの良い立地なので、学校や仕事の行き帰りにでも気軽に立ち寄れそうだ。
卓球台は3台。四ッ谷店と同様、上野店についてもホームページ上で予約ができるので、レッスン希望の方はまずは予約を。
(グランドオープンは、2月1日の予定)

●upty卓球ステーション上野店
東京都台東区東上野3-13-6 MTビルB1F
連絡先:090-9977-0201
営業時間:12:00〜21:00(プレオープン期間中)
 ※通常営業時間:平日8:00〜21:35(月火は9:30〜)、土日8:15〜19:15

URL http://www.upty.co.jp
 

 1月11日、アラブ首長国連邦・ドバイで2015ワールドチームカップの男女決勝が行われ、男女とも中国が優勝を飾った。

●男子団体決勝
〈中国 3ー0 オーストリア〉

○樊振東 3、5、8 ハベソーン
○張継科 7、10、10 ガルドス
○許シン/張継科 3、7、9 フェゲルル/ハベソーン

 決勝で伏兵・オーストリアと対戦した中国男子は、3試合とも1ゲームも落とさず、3ー0でストレート勝ち。トップ樊振東が、ハベソーンとのパワーヒッター対決を制して試合の流れを作った。
 2番張継科は、昨年4月のJA全農世界卓球で敗戦の瀬戸際まで追い詰められたガルドスに対し、競り合いながらもストレート勝ち。張継科は古傷である右肩の状態が思わしくないようだが、さすがに世界チャンプの貫禄。3番でも許シンと組んだダブルスで快勝した。「決勝に違うチームが勝ち上がってくるのは良いこと。オーストリアチームとは良い友人だし、彼らとプレーできるのは楽しい」と余裕のコメントを残した。

●女子団体決勝
〈中国 3ー0 北朝鮮〉

○劉詩ウェン 7、4、ー10、ー9、9 リ・ミギョン
○朱雨玲 ー7、6、ー9、12、5 リ・ミョンスン
○丁寧/劉詩ウェン 2、10、9 キム・ヘソン/リ・ミギョン

 女子決勝は、ストレートで敗れたとはいえ、北朝鮮が中国相手に健闘。トップでパワーと柔らかいボールタッチを兼ね備えたリ・ミギョンが劉詩ウェンと接戦を演じ、2番ではカットのリ・ミョンスンが朱雨玲をゲームカウント2ー1とリード。第4ゲームの出足もリードを奪い、朱雨玲を追い詰めたが、朱雨玲がよく粘った。しかし、かつての丁寧と同様、朱雨玲の対カットの不安はまだ払拭されていない。
 現五輪・世界女王の李暁霞を5試合で一度も起用しなかった孔令輝監督。「李暁霞は身体面に問題があるわけではないが、大会前に十分なトレーニングができず、ベストコンディションではない」と語った。若手に試練を与え、ダブルスのペアリングを試すことが今大会の最重要課題だったようだ。

※写真提供:ITTF(国際卓球連盟)
  • シュラガーアカデミーでよく合宿を行う中国。オーストリアチームとも旧知の仲

  • 決勝はヒヤリとしたが、無失点で優勝の中国女子

  • 中国女子の優勝を決めた丁寧と劉詩ウェンのダブルス

  • 今大会活躍した強打者・ハベソーン。背面打ちの名手でもある

 明日開幕する全日本選手権(一般・ジュニアの部)より一足先に、ろうあ者(聴覚障害者)の全日本・全国ろうあ者卓球選手権大会が1月10〜11日に埼玉・埼玉県障害者交流センターで開催された。
 全国ろうあ者体育大会卓球競技の一般個人戦上位選手、および日本ろうあ者卓球協会からの推薦者が予選リーグ、決勝リーグを戦い順位を決めるこの大会。今年は男子シングルスが高校2年生の伊藤優希(広島)、女子シングルスが大学1年生の川﨑瑞恵(東京)とフレッシュな2人が初優勝を果たした。
 男子は昨年優勝の望月翔太(神奈川)が決勝リーグで7位に沈む波乱の中、昨年3位の伊藤が予選リーグから決勝リーグまで1試合も落とすことなく全勝で優勝。台から出たボールを見逃さない、積極的な攻めを見せて、先手先手のラリー戦で勝ち抜いた。試合後に「気持ちで負けないように戦った」との言葉どおり、ガッツ溢れるプレーも光った。2位争いは4勝3敗で3選手が並んだが、亀澤史憲(山梨)が前陣でミスの少ない両ハンドの攻守を見せて昨年に続く準優勝に輝いた。
 女子シングルスは13年ソフィアデフリンピック金メダル獲得など、日本の大エースとして活躍してきた上田萌(元・日立化成)が現役を退き、本命が不在。その中で前回2位の川﨑が強烈なフォアドライブを武器に初優勝を果たした。関東学生1部リーグに所属する大正大で腕を磨く川﨑は昨年行われた第1回オープンデフユースで初代女王に輝いた日本のホープ。「上田さんのように世界で活躍できる選手になりたいです」と語るその目は世界を見据えている。2位は椋田愛梨(千葉)。サウスポーからの変化カットで、初出場ながら準優勝と健闘を見せた。
 今回優勝した男子の伊藤、女子の川崎は今年の10月に開催されるアジア太平洋ろう者競技大会の日本代表に内定。2017年のトルコデフリンピックでのメダル獲得に向けて健闘を期待したい。上位の結果は下記のとおり。

【男子シングルス】※決勝リーグ4位まで
優勝:伊藤優希(広島)
準優勝:亀澤史憲(山梨)
3位:有馬歓生(神奈川)
4位:上田大輔(大阪)

【女子シングルス】※決勝リーグ4位まで
優勝:川﨑瑞恵(東京)
準優勝:椋田愛梨(千葉)
3位:高岡里吏(千葉)
4位:蜷川伊智子(富山)

なお、この大会の模様は4月号(2月21日発売)に掲載予定です
  • 男子優勝の伊藤優希(広島)

  • 女子優勝の川﨑瑞恵(東京)

  • 男子準優勝の亀澤史憲(山梨)

  • 女子準優勝の椋田愛梨(千葉)

 アラブ首長国連邦で行われているワールドチームカップ。準々決勝でブラジルに快勝した日本女子は、準決勝で北朝鮮と対決した。

●ワールドチームカップ・女子準決勝
〈北朝鮮 3ー0 日本〉
○リ・ミギョン ー8、3、ー9、9、8 平野
○リ・ミョンスン ー3、9、9、ー9、5 石垣
○キム・ヘソン/リ・ミギョン 4、ー10、8、8 森薗/平野

 北朝鮮1番のリ・ミギョンは左腕のパワフルなドライブタイプで、平野も互角のラリーを展開したが、要所のフォアのカウンターミスが痛かった。
 2番はカット対決となり、ツッツキ合いの我慢比べの中、石垣はスマッシュ、リ・ミョンスンはミドルへのバックハンドで流れを変えていく。わずかだがリ・ミョンスンのバックハンドの決定率、そして精度が石垣を上回っていた。
 前半の惜しい試合を落としてしまった日本は、ダブルスも落とし、3位で大会を終えた。もうひとつの準決勝は中国がシンガポールをストレートで破り、決勝へ進出。女子決勝は中国vs北朝鮮のカードとなった。

男子でもベストメンバーで挑んでいる中国はさすがの強さ。まだ1点も落としてはいない完璧な試合で決勝進出を決めている。
そして反対側の山の準決勝でポルトガルがオーストリアにストレートで敗れる波乱が起きた。

●ワールドチームカップ・男子準決勝
〈中国 3ー0 チャイニーズタイペイ〉
〈オーストリア 3ー0 ポルトガル〉
ガルドス ー10、10、7、11 アポローニャ
ハベソーン ー10、10、6、9 フレイタス
フェゲル/ハベソーン 7、7、ー5、ー5、8 モンテイロ/アポローニャ

エースのフレイタスがハベソーンにまさかの失点。日本の森薗戦の3ゲーム目で腰を傷めてから動きが鈍くなり、ブロックが多くなっていたフレイタス。ハベソーンのミスの少ないフォアドライブに体がついていかなかったのか、らしくないミスを重ねてしまった。これから欧州を引っ張っていく選手なだけに大事に至らなければ良いが。

※写真提供:ITTF(国際卓球連盟)
  • 惜しかった平野。すぐに帰国して全日本へ向かう

  • オーストリアが歓喜の決勝進出

 1月8日からアラブ首長国連邦・ドバイで行われているワールドチームカップ。大島祐哉(早稲田大)、森薗政崇(明治大)、村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)の3名が参戦している日本男子チームは、準々決勝でポルトガルに2ー3で惜敗。ベスト8が確定した。
 予選グループでチャイニーズタイペイに完勝し、決勝トーナメントに進んだ日本男子。しかし、予選グループで韓国に敗れ、グループ2位になったポルトガルと準々決勝で当たるハードなドローとなった。準々決勝のスコアは下記のとおり。

●ワールドチームカップ・男子準々決勝
〈ポルトガル 3ー2 日本〉

○フレイタス 8、ー7、8、ー8、11 村松
 アポローニャ 6、ー12、ー7、10、ー12 大島○
 モンテイロ/アポローニャ ー8、ー6、6、ー9 森薗/大島○
○フレイタス 9、8、11 森薗
○モンテイロ ー8、ー8、8、9、11 村松

 日本は2番大島、3番大島/森薗のダブルスが勝利して2ー1とリードしたものの、ラスト村松がモンテイロにゲームカウント2ー0から逆転を許した。ラストで勝利したモンテイロは「最高にうれしい。とてもタフな試合だったし、村松は素晴らしいプレーヤーだ。最終ゲームは9ー3でリードしたのを挽回されて、2回マッチポイントを取られたけど、冷静にボールを入れていくことを考えた」とコメントしている。
 メダル獲得がならなかったのは残念だが、ベストメンバーを揃えたポルトガルに対し、日本の若武者3人がここまで戦えたことはむしろ明るい材料。12日に開幕する全日本でも、彼らの活躍が楽しみだ。

 一方、平野早矢香(ミキハウス)、石垣優香(日本生命)、森薗美咲(日立化成)が出場している日本女子は、準々決勝でブラジルに完勝し、ベスト4進出。予選グループのルーマニア戦でサマラに2点取られ、苦しめられるも3ー2で勝利している。続く準決勝は、カットのリ・ミョンスンを擁する北朝鮮。左腕のリ・ミギョンもパワーがあり、侮れない相手だが、カット打ちの得意な平野を軸に何とか乗り切りたい。準決勝は今日の15時(日本時間)にスタートだ。

※写真提供:ITTF(国際卓球連盟)
  • 村松、ヨーロッパのトップ級にあと一歩

  • ポルトガル戦で勝利した森薗(写真奥左)/大島

 好感度No.1のアスリートにも選ばれた石川佳純選手(全農)が1月9日にTOTO株式会社とスポンサー契約を締結したことをマネージメント会社のIMGが発表した。
 TOTO(トートー)はトイレ、洗面器などの衛生陶器のシェアでは国内第1位の企業で、アメリカ、ヨーロッパ、アジアにも進出している。

 来週から全日本選手権を直前に控え、石川選手にとっては大きな弾みになるだろう。

<写真提供・IMG>
  • TOTOのスポンサーエンブレムをつけた石川選手