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トピックス

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 2月中旬に中東で開催されるITTFワールドツアー『クウェートオープン』(2月11日〜15日)、『カタールオープン』(2月17日〜22日)。
 日本卓球協会は、2月5日、上記2大会への日本選手の派遣の中止を発表した。

 中東での邦人の拉致事件、テロなどの治安情勢、また日本政府による注意喚起を踏まえて、日本卓球協会は検討の結果、今回は派遣を取りやめる判断を下した。
 同2大会には、日本からは世界選手権蘇州大会の代表を含め、男子14名、女子19名がエントリーしていた。

 『クウェートオープン』『カタールオープン』は、ITTFワールドツアーの中で最上位に位置する「スーパーシリーズ」(6大会)の一環で、賞金総額も高く(特にクウェートは30万ドルとツアー最高額)、勝利することで得られるボーナスポイントが高い大会。勝利により世界ランキングを上げられる可能性が高いため、中国をはじめ、各国のトッププレーヤーが参戦する高いレベルの大会となっている。


 なお、上記2大会以外の国際大会については、選手は派遣される予定とのこと。

●日本卓球協会
「クウェートおよびカタールオープンへの選手派遣中止について」
http://www.jtta.or.jp/result/2015/worldtour/kuw/kuw2015cancel.pdf
 ITTF(国際卓球連盟)は1月7日にアラブ首長国連邦・ドバイのアルマーニホテルで開催された、2014年ITTFスターアワード授賞式の動画を公開。
解説は英語ですが、張継科や馬龍のタキシード姿、丁寧、劉詩雯のドレス姿など、普段見られないトップ選手の別の顔を見ることができるのでぜひご覧ください。

【2014 ITTFスターアワードTVショー】
https://www.youtube.com/watch?v=YV2wc_RgVCI

※写真:2014スターアワード受賞者。左から3人目が女子選手賞受賞の丁寧(中国)、4人目が男子選手賞受賞のアルナ(ナイジェリア)(提供:ITTF)
 1956年世界選手権東京大会の日本代表で、同大会で3位入賞した野平明雄氏が本日2月4日に逝去された。
 野平氏はフォアハンドの豪打を武器に専修大で活躍。現役引退後は指導者としても活躍し、千葉の千城台卓球クラブで少年少女の育成に励み、五輪代表、世界代表の選手を育て上げた。
 実弟の野平孝雄氏(元日本代表・元全日本監督)も2年前に他界していた。
 ご冥福をお祈りします。


※写真は、2014年7月全日本ホープス・カブ・バンビのもの
 1月29〜31日に南アメリカのパラグアイで2014グローバルジュニアサーキットファイナルが開催。2014年のジュニアサーキットの年間最終戦で日本からは男子が龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)、木造勇人(愛工大附属中)、女子が森田彩音、石川梨良(いずれもJOCエリートアカデミー/帝京)の4選手が参加。
 ジュニア男子シングルスの決勝は第1・第2シードの日本選手の同士討ちとなり、第2シードの木造がゲームオールジュースで第1シードの龍崎を下し優勝を決めた。また、ジュニア女子では石川が準決勝で森田が決勝で黄禹喬(チャイニーズタイペイ)にそれぞれ2ゲームを奪うに留まり優勝はならなかった。

上位の結果は以下のとおり。

【2014グローバルジュニアサーキットファイナル結果】
● ジュニア男子シングルス
優勝:木造勇人
2位:龍崎東寅
3位:ゲラシメンコ(カザフスタン)、イン・ジンユエン(シンガポール)

● ジュニア女子シングルス
優勝:黄禹喬(チャイニーズタイペイ)
2位:森田彩音
3位:石川梨良、グセワ(ロシア)
 1月28日〜2月1日にハンガリー・ブダペストで行われたITTFワールドツアー・ハンガリーオープンの女子シングルスで若宮三紗子(日本生命/WR44)が優勝を果たした。ダブルスでは7回の優勝経験を持つ若宮だが、女子シングルスでは初の優勝となった。

 13名の日本選手がエントリーした女子シングルス。若宮は準々決勝で世界ランク12位のリュウ・ジャ(オーストリア)とのゲームオールジュースの接戦を制すると準決勝ではカットの石垣優香(日本生命)との同士討ちをストレートで下し決勝進出を決めた。決勝では準決勝で平野早矢香(ミキハウス)を破って勝ち上がってきた李皓晴(香港)を4-2で下し、シングルスで初の栄冠を勝ち取った。
 男子シングルスでは準々決勝で松平賢二(協和発酵キリン)を下した江天一(香港)が決勝で丁祥恩(韓国)を4-3で破り優勝を果たした。

 また、女子アンダー21でも浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)が全日本ジュニア前チャンピオンの加藤美優(JOCエリートアカデミー)、現チャンピオンの伊藤美誠(スターツSC)らを破り優勝を果たした。(新保)

各種目の優勝者と日本選手上位の結果は以下のとおり。

【ITTFワールドツアー2015・ハンガリーオープン上位記録】
● 男子シングルス優勝:江天一(香港)
● 女子シングルス優勝:若宮三紗子 3位:石垣優香、平野早矢香
● 男子ダブルス優勝:丁祥恩/李尚洙(韓国) 3位:松平賢二/三部航平
● 女子ダブルス優勝:ポルカノバ/ゾルヤ(オーストリア)
● 男子アンダー21優勝:何鈞傑(香港)
● 女子アンダー21優勝:浜本由惟 2位:伊藤美誠

WR=世界ランク
2月28日(土)に国立代々木競技場第二体育館で行われる「LIONカップ 第20回ジャパントップ12」の出場選手と組み合わせが発表された。

男子は、先日の全日本選手権で7度目の優勝を果たした水谷隼をはじめ、丹羽孝希、松平健太ら世界で活躍するトップ選手が出揃い、例年以上にハイレベルな12人となった。
女子では、全日本で大きな注目を集めた小学4年生の木原美悠が初選出。その他も平野美宇・伊藤美誠の「ミウミマ」&早田ひなの中2トリオ、中学3年の加藤美優など、非常にフレッシュな顔ぶれとなっている。

【男子組み合わせ】
●Aグループ
水谷隼(beacon.LAB)
吉田雅己(愛知工業大)
松平賢二(協和発酵キリン)

●Bグループ
丹羽孝希(明治大)
吉田海偉(Global Athlete Project)
大島祐哉(早稲田大)

●Cグループ
岸川聖也(ファースト)
松平健太(JTB)
森薗政崇(明治大)

●Dグループ
神巧也(明治大)
吉村真晴(愛知工業大)
三部航平(青森山田高)

【女子組み合わせ】
●Aグループ
石川佳純(全農)
松平志穂(ミキハウス)
加藤美優(JOCエリートアカデミー)

●Bグループ
石垣優香(日本生命)
伊藤美誠(スターツSC)
早田ひな(石田卓球クラブ)

●Cグループ
前田美優(希望が丘高)
佐藤瞳(札幌大谷高)
平野早矢香(ミキハウス)

●Dグループ
森薗美咲(日立化成)
平野美宇(JOCエリートアカデミー)
木原美悠(ALL STAR)
 2012年ロンドンパラリンピック日本代表で、国際クラス別肢体不自由者選手権・クラス6で5連覇中の板井淳記選手(下写真)が、2月16日より旭化成株式会社に社員として採用されることが内定した。
 来年のリオデジャネイロパラリンピック、そして2020年の東京パラリンピックを目指す板井選手が活用したのは、JOC(日本オリンピック委員会)による現役アスリートの就職支援ナビゲーション『アスナビ』。企業からの支援・採用を望むアスリートと、採用を検討している企業をマッチングさせる就職支援制度だ。強豪の陸上部や柔道部が有名な旭化成株式会社だが、障がい者トップアスリートの雇用や支援も行っており、今回の採用内定に至った。

 「卓球と仕事を両立させる生活を送ることができる環境です。今まではほとんどが自己負担の遠征費も支援していただけるので、これまでに比べれば本当に良い環境で競技に専念できます」(板井選手)。今後は地元・大分に拠点を置き、協和発酵キリンで活躍した横山友一さんの指導も仰ぎながら、強化に励む。
 「障がいのある子どもたちが『夢はスポーツ選手!』と言える未来のため、できる限りのことをやっていきます。まずは自分の選手としての使命を全うしたい」と語る板井選手。さらなる活躍に期待大だ。
 ITTF(国際卓球連盟)は2015年に開催されるワールドツアーの賞金総額が、300万ドル(約3億5千万円)と過去最高になることを発表した。また、ワールドツアーの開催地に新たに朝鮮民主主義人民共和国とブルガリアが加わることになり、最も格付けの高いスーパーシリーズ6大会を筆頭に、メジャーシリーズ6大会、チャレンジシリーズ11大会を合わせて計23大会が開催される。各大会の開催日程および賞金総額は下記のとおり。

【スーパーシリーズ】
2月11~15日:クウェートオープン(総額$300,000)
2月17~22日:カタールオープン(総額$220,000)
3月18~22日:ドイツオープン(総額$220,000)
6月24~28日:ジャパンオープン(総額$220,000)
7月1~5日:韓国オープン(総額$220,000)
8月5~9日:中国オープン(総額$220,000)

【メジャーシリーズ】
3月25~29日:スペインオープン(総額$110,000)
8月26~30日:チェコオープン(総額$110,000)
9月2~6日:オーストリアオープン(総額$110,000)
10月21~25日:ポーランドオープン(総額$110,000)
11月4~8日:ロシアオープン(総額$110,000)
11月11~15日:スウェーデンオープン(総額$110,000)

【チャレンジシリーズ】
1月28日~2月1日:ハンガリーオープン(総額$35,000)
3月10~14日:ナイジェリアオープン(総額$46,000)
5月13~17日:ベラルーシオープン(総額$35,000)
5月19~23日:クロアチアオープン(総額$35,000)
5月27~31日:フィリピンオープン(総額$40,000)
6月3~7日:オーストラリアオープン(総額$35,000)
7月29日~8月2日:平壌オープン(総額$35,000)
8月19~23日:ブルガリアオープン(総額$35,000)
9月9~13日:ベルギーオープン(総額$35,000)
9月16~20日:アルゼンチンオープン(総額$35,000)
9月23~27日:チリオープン(総額$35,000)

12月10~13日 グランドファイナル(総額$500,000)

 これらのワールドツアーに、今月すでに行われたワールドチームカップ、そして10月に開催予定の男子ワールドカップと女子ワールドカップを加えた賞金総額は357万ドル(約4億2千万円)に達した。グランドファイナルを含めたワールドツアーの賞金総額は、2012年の247万ドルから269万ドル(2013年)、276万ドル(2014年)と着実に増額している。アフリカや南米、オセアニアでも大会を行うことで、ワールドツアーの大会数も1996年の発足当時の2倍近い数になっている。

 一方で、テニスの四大大会のひとつであるイギリスのウィンブルドン選手権は、一大会だけで賞金総額が約43億円に達する。四大大会を筆頭に、ピラミッド型のプロツアー大会が確立されているテニスに比べ、卓球のワールドツアーは世界選手権との関連性は薄く、年末のグランドファイナルもトップ選手から重視されているとは言い難い。ワールドツアーの発展はまだまだこれからだ(柳澤)。
 すでにネット等で報道されているが、19日に発表された世界選手権蘇州大会の日本代表女子ダブルスで平野早矢香(ミキハウス)・石川佳純(全農)組が外れたことを受け、 ミキハウスが木村皓一社長名で日本卓球協会に対し、今週末か来週初めに抗議文を提出することを明らかにした。
 直近数試合の国際大会での成績で平野・石川組が上回っていること、発表直前の全日本選手権大会にエントリーしていない福原愛(ANA)・若宮三紗子(日本生命)組が選ばれた理由(国際大会での両ペアの比較)などに納得できない旨や、選手選考の透明化を求める内容になる予定だ。

 女子ダブルスでは協会は福原愛・若宮三紗子組、平野美宇・伊藤美誠組を代表としたが、直前に行われた全日本選手権で2連覇した平野・石川組が代表からもれたことが当初から疑問視されていた。
 上記の3ペアの成績は、第三者的に見ても正直甲乙つけがたいほどだ。卓球は陸上や水泳のような記録競技ではなく、対人競技で得手不得手の部分も考慮されるので余計に難しくなる。
 ただし、福原・若宮組が全日本選手権にエントリーしようとするならば強化本部が推薦するしかなかった。なぜなら、全日本においてダブルスは原則、同じ加盟団体によるペアとなるため、東京の福原と大阪の若宮は組めない(去年まで若宮は藤井寛子と組んでいた)。ただし、平野美宇・伊藤美誠組は強化本部推薦で出場し、すでに前年度の成績で推薦を受けている平野・石川組は違う加盟団体でも出場している。いずれにしても、強化本部が福原・若宮組を推薦する方法もあったのだ。
 ミキハウス側としては、直前の全日本選手権を回避したように見えたペアが代表に選ばれるのはいかがなものかという主張だ。昨日、ネットで報道されてからミキハウスの広報は電話が鳴りっぱなしの状態になっている。一般マスコミが興味本位での報道や、今回の代表選考の本質的な部分から離れた取り上げ方にならないことを祈るばかりだ。

 根本的な問題のひとつは代表発表のタイミングにある。
 3ペアはどの組が選ばれてもおかしくないほどの成績をあげている。もちろん選手サイドや母体サイドからすれば、自分たちが選ばれるはずだという自信や思いはある。しかし、最終的には、国際競争力という観点で監督の裁量にゆだねられる。
 日本代表発表が全日本選手権終了の翌日だったために、選手もマスコミも「当然、全日本選手権の成績が反映されるのだろう」というとらえ方をするのも当然だ。
 強化本部が福原・若宮組を選ぶという決定を事前にしていたのであれば、12月の理事会にかけ、事前発表するやり方もあっただろう。もしくは、3ペアを2月のクエートオープン、カタールオープンまで競わせ、その後の世界選手権エントリー(2月末)ぎりぎりのタイミングで発表するやり方もあったはずだ。(今野)
  • 福原愛・若宮三紗子組

  • 平野美宇・伊藤美誠組

  • 平野早矢香・石川佳純組

 昨年の12月22日に現役引退を発表した中国の王皓。ITTFでは14年間、国際舞台で活躍した王皓のベストプレーを抽出し、「王皓ベスト10プレー」動画として配信している。
以下のリンクよりご覧いただけます。お楽しみください。

【DHS王皓ベスト10プレー】
https://www.youtube.com/watch?v=2AIuXu4cNm8
  • 王皓の裏面バックハンド(世界戦パリ大会より)