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 日本代表の公式ウエア発表会で「日本男子が東京五輪で金メダルを獲得したら選手3人に総額1億円を報奨金として出します」と語り、メディアと選手を驚かせたのはヤマト卓球の兒玉義則新社長(49歳)。
 兒玉社長は前社長の松下浩二氏(現ヤマト卓球会長)と明治大卓球部の同期。全日本学生選手権3位、全日本選手権では日産自動車時代にベスト8に入るなどのキャリアを持っている。現在はヤマト卓球の親会社でもあるスヴェンソングループの社長も兼任している。

「あくまでもオフィシャルサプライヤーとして金メダルの報奨金というアイデア。銀メダル、銅メダルでなく、団体の金メダルのみのご提案です。スポンサーとしても、卓球の認知度をもっと高めたいし、報奨金が選手のさらなるモチベーションになればうれしい。今回の1億円は会社のトップとして判断した」と兒玉社長。
 日本卓球協会やJOC(日本オリンピック委員会)からも五輪のメダルには報奨金が出るが、3人に1億円というのは破格の金額とも言える。ぜひこの報奨金が選手の手に渡ることを祈るだけだ。その目標が実現する時に日本にはさらなる「卓球ブーム」が訪れるだろう。

  • 「金メダルに1億円」と発表され、選手もびっくり

  • 発表会の後、マスコミに囲まれるヤマト卓球とスヴェンソンの社長を兼任する兒玉社長

4月1日、東京のJISS(スポーツ科学センター)で、卓球の日本代表公式ウエアの発表会が行われた。
 日本男子は今回からヤマト卓球(ブランド名:VICTAS)、日本女子はミズノが公式ウエアのスポンサーとなっている。契約期間は4年間。今回から男子と女子のサプライヤーが別々に入札し、スポンサーが決まった。
 
 男子のヤマト卓球は「今の勝者を破り、明日の勝者になる」をテーマに、「世界一への道を切り開く」という思いを込めてデザイン。ブルーとグレー、ブラックとブルー、レッドとブラックの切り返しの3種類のデザインに、VICTASのVをあしらったデザインである。シンプルではあるが、男性的なデザインとも言えるだろう。
 「まだまだ卓球選手への注目度が低い。今回のサプライヤーを受けるに当たって、東京五輪で金メダルを獲ることになったら当社から団体の3選手に総額1億円の報奨金を提供します」と力強く、そして驚きのコメントを発表したのは新社長に就任したヤマト卓球の兒玉義則氏。

 女子は1988年から長く日本代表をサポートしてきたミズノ。ブラックとオレンジ、レッドとブラック、グリーンとブラックの3種類のデザイン。テーマは「日本の伝統・誇り」。ウエアに日本家屋の伝統的な機能美「欄間」(脇部分)と木目模様の「奎」(身頃部分)をモチーフにしたグラフィックとなっている。
「今回のゲームウエアには『ドライサイエンス』を採用して、プレーのしやすさと、日本の伝統美を生かしたウエアを作りました」と森本智忠・事業企画部次長は語った。

 発表会には、リオ五輪代表の男女6名が出席した。
「生地もサラサラで伸びるのでドライブした時も心地よい」(平野美宇)。
「女子にとっては可愛いデザイン」(伊藤美誠)。
「三色が明るい色で気合の入るデザインです」(石川佳純)。
「今日の午前中、このウエアですでに練習しましたが、動きやすいし、速乾性なので汗をかいてもすぐに乾きます」(水谷隼)。
「ぼくはシャツを出してプレーするので着心地が良い」(丹羽孝希)。
「動きやすいウエアで、気持ちよいです」(吉村真晴)。

 また、世界選手権への抱負を6人がそれぞれ語った。
「世界選手権まであと1ヶ月半。シングルスとダブルスに出ますが、ダブルスの早田さんとも多く練習している。サービス、レシーブを重点的に練習しています。2種目出てメダルを持って日本に帰りたい」(伊藤)
「世界選手権までサービス、レシーブ、カット打ちを重点的に練習して、良い成績を残したい。3種目でメダルを狙いたい」(石川)
「シングルスではメダル、ダブルスでは金メダルを獲りたい」(平野)
「ボールが硬くなるのでラリーが続くので、そこで打ち負けないようにフィジカルを鍛えている。年齢的にも脂が乗っているのでシングルスでメダルを獲りたい」(水谷)
「もうすぐ始まるアジア選手権良い成績をまず出したいし、そこでトップ選手に勝っていきたい。前回はダブルスが銅メダル、シングルスがベスト16だったので、それを上回りたい」(丹羽)
「ダブルスの出場なので、サービスやレシーブを意識して練習しています。メダルを獲るチャンスがあるのでベストパフォーマンスを出したい」(吉村)
 新ウエアに身を包み、5月29日からの世界選手権を日本代表選手団は戦う。


  • 日本選手団の公式ウエア

  • 取材にはアンジャッシュの児嶋、ドランクドラゴンの鈴木も参入

 3月に日本リーグ(実業団)の選手登録が終わり、先の全日本選手権で3位に入るなど35歳というベテランながらもトップクラスとしての活躍を見せた吉田海偉が、今年度、実業団の強豪・東京アート(東京)に加入することがわかった。
 現在、ポーランドのスーパーリーグの「グルジョンツ」でプレーしている吉田だが、新シーズンではポーランドリーグに出場しながらも、日本リーグや全日本団体などの国内での試合を東京アートでプレーすることになる。
 
 ペンホルダードライブ型という希少な卓球スタイルを持つ吉田。体力を要するプレースタイルと国内のトップクラスでは最高齢の選手ながら、ストイックな生活で強さを維持している。今年度、国内で彼のプレーを見られるのはうれしい限りだ。

  • 観客を魅了する吉田海偉の卓球が日本リーグで見られる

 先の全日本選手権で強烈なチキータを強打を武器に準優勝に輝いた吉村和弘選手(愛知工業大/ドイツの2部チーム「ケーニヒスホーフェン」でプレー)が4月1日付でVICTASとTSPのブランドを持つヤマト卓球(株)とアドバイザリー契約を結んだ。

 また、元日本代表で世界団体メダリストの松平賢二選手(協和発酵キリン/ポーランドのスーパーリーグ「ジャルドヴォ」でプレー)も同日付でヤマト卓球とのアドバイザリー契約を結んだ。両選手はVICTASブランドの顔として、すでに契約選手となっている丹羽孝希選手(スヴェンソン)や村松雄斗選手(東京アート)とともに活動していく。「日本を代表する選手とアドバイザリー契約を結んだことで、商品のイメージアップはもちろん、今後の商品開発に彼らの意見を取り入れ、強力なブランドにしていきたい」(ヤマト卓球の兒玉義則社長)。

 吉村、松平の両選手のコメント。「VICTASの用具は自分に合っていると感じています。VICTASを選択した自分とVICTASの用具を信じています。自分が世界で勝つことで、VICTASの良さを広められたらと思っているし、世界で勝つためにVICTASを選びました」(吉村和弘)。

「一番は変化をつけたいためです。ここ数年、自分は成績を含めて何も変わっていなかったので変化をつけたかった。自分自身を変えたいという思いがありました。その中の大きな決断としてVICTASと契約しました。
 なぜVICTASなのか? トップを倒そうという選手がほしいと言われました。自分もトップを取りたいという思いがあって、VICTASの理念と考えがリンクしました。もっと上に行きたいという強い思いがあります。ラバーをテストした時に、想像していたよりもボールがくっついて、上にちゃんと上がってくれる。つかみがいいという感触を得ました」(松平賢二)。
  • 全日本選手権準優勝の吉村和弘選手(愛知工業大)

  • 元日本代表の松平賢二選手(協和発酵キリン)

 4月17日(月)、東京富士大学卓球部監督で元女子ナショナルチーム監督の西村卓二氏による講演会が、東京・池袋で開催される。大学生限定のセミナーで、主催はAuniversity。
 「自分の才能の伸ばし方」についての講演のほか、講演会後には西村氏と学生パネラー、会場の参加者によるディスカッションも開催される予定。
 興味のある大学生は、ぜひ参加してみよう。

日時:4月17日(月)  18:10開場、18:30開始
会場:東京・池袋 生活産業プラザ(各線池袋駅東口より徒歩7分)
参加資格:大学生限定(参加申し込みフォームより要事前予約)
参加費:1000円
(Auniversityの公式Twitter「フォロー」:300円割引、Auniversityの公式Facebook「いいね!」:200円割引)
主催:Auniversity    http://a-university.org/

●セミナーの詳細はコチラ
http://a-university.org/?q=seminar
●参加登録フォーマット
https://goo.gl/forms/iTvgwTnHxGQdki2k1

3月26〜28日、大阪市中央体育館にて春の高校選抜が開催された。
男子は愛工大名電が3連覇、女子は四天王寺が同じく3連覇を達成。今年も層の厚さを見せた。

男子の愛工大名電は準決勝で木造が、決勝では宮本とダブルスが負けるという大ピンチだったが、それでも3点は落とさない。決勝のラストはインターハイ2位の高見がキッチリと試合をコントロールし、連覇を決めた。
準優勝は昨年に続き、野田学園。名電をあと一歩まで追い詰めたが、4年ぶりの優勝はならなかった。

女子の四天王寺はヒヤリとした場面はほとんどなかった。準決勝では希望が丘に先勝されたが、四天王寺はダブルスが軸だ。前半を1-1で折り返しても、梅村・塩見のダブルスが確実に点を取り、2-1で後半勝負に持ち込むことができる。盤石な勝利の法則を駆使し、今年も四天王寺が優勝を手にした。

結果は以下のとおり
男子学校対抗
優勝:愛工大名電(愛知)
準優勝:野田学園(山口)
3位:遊学館(石川)、希望が丘(福岡)

女子学校対抗
優勝:四天王寺(大阪)
準優勝:明徳義塾(高知)
3位:希望が丘(福岡)、山陽女子(岡山)

シングルス(2部)
男子
優勝:北澤健太郎(早稲田実業)
準優勝:薮﨑翔(清水国際)
3位:本田一将(聖光学院)、髙橋壮希(福知山成美)

女子
優勝:久保莉乃果(椙山女学園)
準優勝:佐藤七海(横浜商業)
3位:松原麻里(防府)、永田真希(鹿沼)

詳しい報道は卓球王国6月号(4月21日発売)に掲載します
  • 男子優勝の愛工大名電

  • 女子優勝の四天王寺

  • 緊張のラストを任された高見

  • 高校最強ペアの梅村・塩見

 ホープス選抜に続き、3月26、27日に山形・山形県総合運動公園総合体育館にて全国中学選抜が開催された。男子は愛工大附中(愛知)が堂々の5連覇、女子は横浜隼人中(神奈川)が悲願の初優勝を果たした。男女の入賞チームは下記のとおり。

【男子】
優勝:愛工大附(愛知)
準優勝:明豊(大分)
3位:中間東(福岡)、明徳義塾(高知)

【女子】
優勝:横浜隼人(神奈川)
準優勝:昇陽(大阪)
3位:玖珂(山口)、山陽女子(岡山)


 男子は圧倒的な選手層を誇る愛工大附が5年連続のV。1試合を落としたのみの完勝劇で強さを見せつけた。さらに力をつけた横谷晟、曽根翔、小林広夢、白山遼の2年生カルテットを軸に予選リーグから相手を圧倒。準決勝の中間東戦でダブルスを落としたものの、しっかり4番を奪い決勝へ進出。決勝では追いすがる明豊を振り切ってストレートで優勝を決めた。全中4連覇と合わせ、これで団体戦では全国大会9連続優勝となった。
 準優勝の明豊はメンバー全員がガッツあふれる試合運びを見せて勝ち上がった。決勝でもエースの中村和覇が小林と好ゲームを展開し、ダブルスもフルゲームまで迫るなど王者に食い下がったがあと1本が遠く、13年ぶりの優勝とはならなかった。

 女子は横浜隼人が涙の初優勝。ずば抜けたエースはいないものの、粒揃いの戦力で勝ち上がり、決勝では昨年の選抜王者・昇陽と対戦。1番の新井和夏葉が4ゲーム目に6-10でマッチポイントを握られながらも逆転で村上宝を下すと、2番の遠山美涼が相手エースの杉田陽南を下す殊勲の勝利。1年生2人がつくった流れに乗ってダブルスも快勝し、横浜隼人中学・高校つうじて初の団体戦全国タイトル獲得となった。
 選抜連覇を狙った昇陽は決勝トーナメント1回戦、準決勝とラストまでもつれる接戦を勝ち抜いて決勝進出も、無念のストレート負け。前半で1本奪い、麻生麗名、稲垣美帆の実力者が控える後半勝負に持ち込みたかったが、競り合いをものにできず王座陥落となった。
  • 男子優勝:愛工大附(愛知)

  • 女子優勝:横浜隼人(神奈川)

 3月24〜26日、鳥取・コカコーラウエストスポーツパーク(鳥取県民体育館)で行われた第14回全国ホープス選抜。男女1位トーナメントは、ともに岡山県選抜の優勝で幕を閉じた。男女ともずば抜けたエースはいないものの、選手5人とも全国大会の上位クラスを揃え、層の厚さと団結力で勝ち取った優勝だった。

 岡山県選抜の男子チームは、準々決勝で昨年度優勝の愛知県選抜に3ー1、準決勝で大阪府選抜に3ー1で勝利して決勝進出。決勝では神奈川県選抜に対し、トップで木村(瀬戸内スポ少)、2番で斉藤(ねや卓球クラブ)が快勝して2ー0とリードし、2台進行の4番で丸川(16年全日本カブベスト8)が先に勝利。3番は敗れたものの、3ー1でうれしい初優勝となった。どの選手もラリー戦に非常に強く、豊富な練習量を感じさせるプレーを見せた。
 男子2位の神奈川県選抜は、準決勝で東京都選抜を0ー2のビハインドから逆転。決勝でも3番で左腕のハードヒッター三木(岸田クラブ)が勝利し、一矢を報いたが、第1回大会以来の優勝はならず。全日本バンビ2位の渡部(偉関TTL)が全勝の活躍を見せた東京都選抜と、みなぎるガッツで勝ち上がった大阪府選抜が3位に入った。

 一方、岡山県選抜女子チームは、準々決勝で福岡県選抜に敗戦の瀬戸際まで追い詰められたが、ラストで15年全日本ホープスベスト8の青井(ねや卓球クラブ)が逆転勝ち。準決勝では強豪の福井県選抜を下して決勝に勝ち上がり、昨年度優勝の兵庫県選抜を3ー1で下した。兵庫県選抜はラストに大エースの木原(ALLSTAR)を置くオーダーだったが、岡山の4番由本(ねや卓球クラブ)が兵庫の司(千/曹クラブ)をゲームオール14ー12という大激戦の末に下し、木原に回す前に決着をつけた。

 兵庫県選抜は木原を軸に充実の戦力で勝ち上がったが、僅差の2位。福井県選抜と広島県選抜が3位に入った。大会の詳細な報道は4月21日発売の卓球王国6月号に掲載します!
  • 男子1位トーナメント優勝の岡山県選抜

  • 尻上がりに調子を上げ、チームの得点源になった丸川(岡山)

  • 女子1位トーナメントも岡山県選抜が優勝

  • 決勝4番、岡山の由本(手前)が激戦を制した

 3月11日の日本卓球協会理事会では4月に立ち上がるTリーグ機構の新法人について協議された。 

 設立メンバーが適切な人物かどうかなどの質問もある理事からあったとのこと。会議の途中ではある理事に「事前にTリーグの情報が事前にマスコミに流れるのはどういうことだろうか」と直接言われた。
 それは新聞社や卓球王国に協会関係者がコメントしたり、理事会の内容が漏れるのはどういうことなのだという指摘と受け止めた。
 ちょっと待ってくれ。
 今まで朝日新聞や日本経済新聞が掲載した記事や、卓球王国が掲載した記事の中に都合の悪い機密情報があったのだろうか。関係者に取材して記事に書くのは通常の行為なのだ。それを「誰かが外部に流した」と騒ぎ立てるほうがおかしい。

 なぜ協会の理事会でも満場一致でこのTリーグ構想が賛成を受け、前に進めることができないのだろう。その協会の主導権のとれない力不足であったり、一部の関係者の理解力不足にあきれてしまう。
 まさか自分の加盟団体の利益や、自分の団体や会社での立場で物を言っているわけではないだろう。なぜ日本の将来を見据えての議論が出てこないのだろう。
 それは、この将来構想を強力に進められない、松下浩二氏を含めた協会側の力不足であったり、それを理解できない人たちの認識不足と、卓球界の将来ではなく現時点での自己保身を考える人たちとの時間を浪費するだけの争いのようにも見えてしまう。

 現役の選手には時間がない。リオ五輪以降、卓球には順風が吹いているのだから、この風をとらえるべきなのだ。
 最新号の卓球王国では、Tリーグ特集に15ページを割いた。Tリーグに関して、綱引きしている人たちを横目に見ながら、ただただ将来を見据えて、ページを作った。選手や関係者、そして卓球ファンでさえもその全容を知らないTリーグを知るきっかけになればうれしい。  (今野)
 ITTF(国際卓球連盟)の人気企画「Ask a Pro Anything」(プロに聞いてみよう!)。世界の卓球ファンからの質問を選手にぶつける企画だ。28回目となる今回のプロは平野美宇選手(JOCエリートアカデミー/大原学園)。キュートな素顔をみせる平野美宇編をぜひご覧ください。かわいいダンスも披露していますよ。

以下のリンクからご覧ください。

【Ask a Pro Anything〜平野美宇編】
https://www.youtube.com/watch?v=UMpffd9r-3Y


英語の質問&応答は以下のとおり。

Q:今までのベストマッチは?
A:全日本決勝の石川佳純戦

Q:好きなシンガーは?
A:日本のアイドル

Q:試合前にすることは?
A:30分のウォーミングアップと音楽を聴くこと

Q:PPAPを歌ってもらえますか?

Q:休みに旅行に行きたい場所は?
A:アメリカ、ニューヨーク

Q:中国スーパーリーグで一番印象に残っていることは?
A:王曼昱との試合

Q:伊藤美誠選手と初めてペアを組んだのはいつ?
A:4歳の時

Q:ラケットをシューズに替えてプレーできますか?

お楽しみに!