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 5月29日に開幕する世界選手権(個人戦)デュッセルドルフ大会。日本選手の活躍はもちろんだが、今回注目されているのは実は国際卓球連盟(ITTF)会長選だ。
 2014年9月に会長代理だったトーマス・バイカート氏(ドイツ)がアダム・シャララ氏(カナダ)から引き継ぐ形で、選挙を経ずに、会長に就任。

 今回のITTFのAGM(年次総会)によって人事改選が行われる。昨年10月に会長選に早々と立候補を表明したバイカート会長だったが、その後、現会長代理のカタールのアル・モハンナディ氏が12月に立候補を表明していた。そして3番目の立候補として今年1月に名乗りをあげたのが、元ヨーロッパチャンピオンでベルギーの英雄、ジャン−ミッシェル・セイブだった。

 そしてここに来て、アル・モハンナディ氏が会長選を降り、副会長選に回るという情報が入ってきた。
 これによって、会長選はバイカート氏とセイブ氏の一騎打ちになる。元もと自分の後継者としてバイカート氏を起用したシャララ前会長(現チェアマン)が今回セイブ氏の後ろ盾になっており、会長選の行方は複雑、かつ泥沼化した様相を呈している。
 またアル・モハンナディ氏が副会長選に回ると、日本の前原正浩・現副会長との争いにもなる。
 新しい会長、副会長は5月31日のAGMで投票によって決定される。
  • 現会長のトーマス・バイカート氏

  • 会長選に立候補したJ.セイブ(写真は2012年ロンドン五輪)

 今月29日の開幕がいよいよ目前に迫りつつある世界選手権個人戦デュッセルドルフ大会。5種目のシードが発表され、日本選手のシードは下記のとおりとなった。

●男子シングルス
第6シード 水谷隼
第10シード 丹羽孝希
第15シード 松平健太
第24シード 村松雄斗
第53シード 張本智和

●女子シングルス
第6シード 石川佳純
第8シード 平野美宇
第9シード 佐藤瞳
第10シード 伊藤美誠
第23シード 加藤美優

●男子ダブルス
第1シード 森薗政崇/大島祐哉
第9シード 丹羽孝希/吉村真晴

●女子ダブルス
第8シード 早田ひな/伊藤美誠
第29シード 平野美宇/石川佳純

●混合ダブルス
第6シード 吉村真晴/石川佳純
シード外 田添健汰/前田美優

 シングルスは男女とも第64シード以内に入り、第1ステージ(予選)は免除。シードを獲得した64名の選手と、第1ステージを勝ち抜いた64名の選手、合計128名によって男女シングルス1回戦が行われる。男子の村松と張本、女子の加藤は5月27日、第16シード以内に入った男子3名・女子4名の日本選手は5月28日にドローが行われ、トーナメントが最終的に決定する。

 男子シングルスは馬龍・樊振東・許シン・張継科という4人の中国選手が第1〜4シードを占めた。中国選手が敗れる波乱がなければ、準々決勝までに必ず中国と当たる組み合わせだ。しかし、今大会は中国も不安要素が多く、故障が多い張継科、不調が続く許シンらは苦しい戦いになりそう。日本勢にも十分チャンスがある。 女子シングルスの第1〜4シードは、丁寧(中国)、劉詩ウェン(中国)、朱雨玲(中国)、馮天薇(シンガポール)。中国は陳夢が第5シードとなり、前回3位の木子が世界ランキングがないために第1ステージからの出場。木子は前回大会も第1ステージから登場し、決勝トーナメント3回戦で石川を破っている。日本勢にとっては厄介な「刺客」だ。

 ダブルス3種目では、男子ダブルスの森薗/大島が堂々の第1シード。前回大会の準々決勝、張継科/許シンからマッチポイントを奪いながら、惜しくも逃したメダル獲得に挑む。全日本選手権で混合複2連覇の田添/前田はシードに入らず、大会第1日目の混合ダブルス第1ステージで、日本選手団の先陣を切って出場する。
 昨日の5月15日の国際卓球連盟(ITTF)の発表で、来年2018年のワールドツアー12大会の都市を発表した。トータルとしては、賞金総額などは史上最高となっているが、ジャパンオープンはプラチナ大会からレギュラー大会になる。日本の代わりに韓国オープンがレギュラーからプラチナに上がった。
 
 以下が2018年のプラチナ6大会(都市名)。
・ドーハ(カタール)  3月8日〜11日
・ブレーメン(ドイツ) 3月23日〜25日
・深セン(中国)    5月31日〜6月3日
・仁川(韓国)     7月19日〜22日
・リンツ(オーストリア)10月4日〜7日
・ゴールドコースト(オーストラリア) 11月8日〜11日

 以下がレギュラー6大会。
・ブダペスト(ハンガリー)1月18日〜21日
・香港          5月24日〜27日
・福岡(日本)      6月7日〜10日
・パナギュリシテ(ブルガリア)8月16日〜19日
・オロモウツ(チェコ)    8月23日〜26日
・ストックホルム(スウェーデン)11月1日〜4日

 プラチナとレギュラーによって、当然獲得ポイントが異なり、レギュラーはポイントが小さい。そうなると、ポイント狙いのトップ選手の参加が難しくなることも予想される。
 5月10〜14日にタイ・バンコクで開催されたITTFジュニアサーキット・タイジュニア&カデットオープン。日本からは高体連派遣の男女8選手がジュニア種目にエントリー。ジュニア男子シングルスで五十嵐史弥(遊学館高)が決勝でタカール(インド)を破り優勝。日本選手がベスト4を占めたジュニア女子は、決勝で木村光歩(山陽女子高)が木村香純(四天王寺高)を下しタイトルを獲得した。

 団体は男女とも日本が決勝でチャイニーズタイペイをストレートで下し優勝。
今大会日本はジュニア全4種目を制覇した。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFタイジュニア&カデットオープン記録
●ジュニア男子団体優勝:日本(沼村、五十嵐、蛭田、西村) 
● ジュニア女子団体優勝:日本(笹尾、木村光、木村香、井)
● カデット男子団体優勝:香港A
● カデット女子団体優勝:香港A
● ジュニア男子シングルス優勝:五十嵐史弥(遊学館高) 3位:西村星哉(浜松修学舎高)
● ジュニア女子シングルス優勝:木村光歩(山陽女子高) 2位:木村香純(四天王寺高) 3位:井絢乃(明徳義塾高)、笹尾明日香(横浜隼人高)
●カデット男子シングルス優勝:チョン・カイニン(香港)
● カデット女子シングルス優勝:ウォン・ユジエ(チャイニーズタイペイ)
● ホープス男子シングルス優勝:サマディ(イラン)
● ホープス女子シングルス優勝:ジョウ・ジンイ(シンガポール)
 東京の渋谷に6月、複合型卓球スペースがオープンする。
 名前は「T4 TOKYO」(ティーフォー)。「卓球レストラン&バー」、「ブランドショップ」、「卓球スペース」、「卓球スクール」の複合型卓球スペースで2017年6月8日(木)にオープン。
 運営するのはスヴェンソングループの(株)スヴェンソンスポーツマーケティング(本部:東京都港区、代表取締役社長山下亮)。

 ちょうどデュッセルドルフでの世界卓球直後のオープンで、スタイリッシュな内装。新しい卓球の形を魅せてくれそうだ。卓球ファンはぜひ足を運びたいものだ。

以下がその情報。
【住所】東京都渋谷区神南1-12-16ASIA BUILDING1F.B1F
【アクセス】渋谷駅ハチ公口から徒歩6分
【電話】03-6452-5743(VICTAS内)
【U R L】http://t-4.jp/(HPは5月末完成予定)
【設備】レストラン:54席卓球台:8台(ミニ卓球台1台)
更衣室・シャワールーム・商品販売スペース完備
【営業時間】
・The Rally Table(卓球レストラン&バー)11:00~23:00(年中無休年末年始を除く)
・VICTAS(卓球ブランドショップ)11:00~20:00(火曜定休日)
・TACTIVE(卓球スクール)10:00~22:00(火曜定休日)
■『T4TOKYO』オープン日の営業時間について
・The Rally Table(卓球レストラン&バー)、VICTAS(卓球ブランドショップ)
6月8日(木)18:00営業開始(The Rally Table:ディナーのみ提供)
6月9日(金)11:00通常営業開始(The Rally Table:ランチ・ディナー共に提供)
・TACTIVE(卓球スクール)6月8日(木)10:00より通常営業開始

  • T4の内部のイメージ画像

  • T4の外観のイメージ画像

 4月29日よりスタートした春季関西学生リーグ戦が昨日終了。男子は関西学院大が3季連続優勝、女子は神戸松蔭女子学院大が平成24年春季以来10季ぶりの優勝となった。男女1部の順位は下記のとおり。

【男子1部】
優勝:関西学院大(7勝0敗)
2位:近畿大(6勝1敗)
3位:立命館大(5勝2敗)
4位:同志社大(4勝3敗)
5位:天理大(3勝4敗)
6位:大阪経済法科大(2勝5敗)
7位:甲南大(1勝6敗)
8位:京都産業大(0勝7敗)
※7位は2部2位との入れ替え戦(5月13日)へ、8位は自動降格

☆個人賞
殊勲賞:田中豪(関西学院大)
敢闘賞:白根亮太(近畿大)
ベストペア賞:白根亮太・三枝晃記(近畿大)
優秀選手賞:田中豪(関西学院大)、白根亮太、山本拓(ともに近畿大)

【女子1部】
優勝:神戸松蔭女子学院大(6勝1敗)
2位:同志社大(5勝2敗)
3位:近畿大(5勝2敗)
4位:関西学院大(4勝3敗)
5位:立命館大(4勝3敗)
6位:龍谷大(3勝4敗)
7位:京都産業大(1勝6敗)
8位:芦屋大(0勝7敗)
※7位は2部2位との入れ替え戦(5月13日)へ、8位は自動降格

☆個人賞
殊勲賞:吉田優海(神戸松蔭女子学院大)
敢闘賞:政本ひかり(同志社大)
ベストペア賞:望月陽美・高橋優花(近畿大)
優秀選手賞:吉田優海、切石沙織(ともに神戸松蔭女子学院大)、政本ひかり(同志社大)、高橋優花(近畿大)


 男子は第6戦で近畿大、第7戦で立命館大をともにラストまでもつれた接戦の末に下した関西学院大が3連覇。昨年の主力3選手が抜けたが、エースの田中を中心に、一丸の戦いぶりで優勝をつかんだ。女子は昨年春秋ともに2位に終わっていた神戸松蔭女子学院大がV。近畿大には敗れたが、1敗でリーグを乗り切って5年ぶりの栄冠をつかんだ。殊勲賞を受賞した吉田はシングルス7戦全勝の活躍を見せた。

※写真提供:馬渡卓也/関西学生卓球連盟
  • 男子1部優勝:関西学院大

  • 女子1部優勝:神戸松蔭女子学院大

  • 男子1部殊勲賞:田中豪(関西学院大)

  • 女子1部優勝:吉田優海(神戸松蔭女子学院大)

 5月2〜6日にクロアチア・ザブレブでITTFチャレンジ・クロアチアオープンが開催され、女子シングルスでカットの橋本帆乃香(ミキハウス)が優勝を果たした。橋本は準決勝で芝田沙季(ミキハウス)との同士討ちを4-1で制し決勝に進出。決勝ではポルカノバ(オーストリア)をストレートで下しツアー初優勝を決めた。
 橋本は佐藤瞳(ミキハウス)とのペアで臨んだ女子ダブルスでも決勝でボグダノワ/トリゴロス(ベラルーシ)にストレート勝利。今大会2冠を達成した。

 また、男子アンダー21でも金光宏暢(大原学園)が決勝でポランスキー(チェコ)を3-1で破りツアー初タイトルを獲得。5月6日(日本時間)の17歳の誕生日をバースデー勝利で飾った。

 今大会女子シングルスで今シーズン4勝目を狙った佐藤は、1回戦で朴ジョヒュン(韓国)に敗れ上位進出はならなかった。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFチャレンジ・クロアチアオープン記録
●男子シングルス優勝:ギオニス(ギリシャ) 
●女子シングルス優勝:橋本帆乃香 3位:芝田沙季
●男子ダブルス優勝:ブロッド/ノルドベルグ(スウェーデン)
●女子ダブルス優勝:橋本帆乃香/佐藤瞳
●男子アンダー21優勝:金光宏暢 3位:木造勇人 
● 女子アンダー21優勝:ディアコヌ(ルーマニア) 3位:木原美悠
 五輪6回連続出場、ヨーロッパ選手権で3回の優勝を誇るウラジミール・サムソノフ(ベラルーシ/現世界ランク12位)。2016年のリオ五輪では40歳のベテランながら準決勝まで進出するなど、長年トップレベルで活躍している。

 そのサムソノフの今までの優れた功績が評価され、4月28日にベラルーシのルカシェンコ大統領より名誉勲章が授与された。
 今回、サムソノフの他に女子テニス選手のビクトリア・アザレンカ(元世界ランク1位)も同賞を受賞した。
 4月26〜30日にスロベニア・オトーチェッツでITTFチャレンジ・スロベニアオープンが開催され、女子シングルスで佐藤瞳(ミキハウス)が、男子アンダー21で松山祐季(愛知工業大)が優勝を果たした。

 順調に勝ち星を重ね女子シングルス決勝に進出した佐藤。決勝では準決勝で同じカット型の橋本帆乃香(ミキハウス)をストレートで破ったポータ(ハンガリー)を寄せ付けず、4-0のストレートで優勝を決めた。佐藤はベラルーシオープン、タイオープンに続きチャレンジシリーズで今シーズン3勝目をあげた。

 男子シングルスの優勝はシュテガー(ドイツ)。3回戦で吉村和弘(愛知工業大)に3-0リードからゲームオールまで追い付かれたが、最終ゲーム、吉村を9点で振り切りそのままの勢いで決勝へ進出。決勝では松平賢二(協和発酵キリン)らを下して勝ち上がってきたヨン・パーソン(スウェーデン)をゲームオール9点で下しタイトルをつかんだ。

 また、男子アンダー21では松山が決勝でスマイロフ(ロシア)を3-2で下し初優勝を飾った。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFチャレンジ・スロベニアオープン記録
●男子シングルス優勝:シュテガー(ドイツ) 
●女子シングルス優勝:佐藤瞳 3位:橋本帆乃香
●男子ダブルス優勝:李廷佑/チョイ・ウォンジン(韓国)
●女子ダブルス優勝:エクホルム/ポータ(スウェーデン/ハンガリー) 3位:橋本帆乃香/佐藤瞳
●男子アンダー21優勝:松山祐季 
● 女子アンダー21優勝:A. ディアス(プエルトリコ) 2位:芝田沙季
 4月18〜23日に韓国・仁川でITTFワールドツアー・韓国オープンが開催され、日本勢は4種目で決勝進出するも優勝は安藤みなみ(専修大)の女子アンダー21のみに留まった。

 女子シングルスでは石川佳純(全農)が準決勝で平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)をストレートで沈め決勝進出するも馮天薇(シンガポール)に2-4で敗れ頂点には届かず。男子シングルスでは吉村真晴(名古屋ダイハツ)が準決勝で今大会好調のボル(ドイツ)に敗れ決勝進出を逃した。好調をキープしたボルが決勝でも同胞の若手・フランチスカ(ドイツ)を4-0のストレートでくだし、2010年のジャパンオープン以来となる7年ぶりのツアータイトルを獲得した。

「技術などがかなり以前のように戻って来ているように感じている。でもフットワークなどの体力面はもっと改善しないといけないね。自国での世界選手権は簡単には行かないと思うけど、あっと驚かせる試合ができると思っているよ」(ボル)
 
 女子アンダー21の決勝は安藤と芝田沙季(ミキハウス)の同士討ちとなり、安藤が3-1で芝田を下し優勝。男子アンダー21では木造勇人(愛工大名電高)が、女子ダブルスでは伊藤美誠/早田ひな(スターツSC/希望が丘高)がそれぞれ決勝に進むも勝利ならず。準優勝で終わった。

優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ITTFワールドツアー・韓国オープン記録
● 男子シングルス優勝:ボル(ドイツ) 3位:吉村真晴
●女子シングルス優勝:馮天薇(シンガポール) 2位:石川佳純 3位:平野美宇
●男子ダブルス優勝:張禹珍/丁祥恩(韓国)
●女子ダブルス優勝:シャン・シャオナ/ゾルヤ(ドイツ) 2位:伊藤美誠/早田ひな
●男子アンダー21優勝:林鐘勲(韓国) 2位:木造勇人
● 女子アンダー21優勝:安藤みなみ 2位:芝田沙季

情報提供:ITTF(国際卓球連盟)