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アテネ五輪

女子シングルス3回戦
キム・ヒャンミ(北朝鮮) 4-2 シュテフ(ルーマニア) 
牛剣絳(中国) 4-3 ボージック(ドイツ)
チャン・シュエリャン(シンガポール) 4-1 李恩実(韓国)  
藤沼(日本)  4-3 リウ・ジャ(オーストリア) 

藤沼、一世一代の当たり、強敵下し、ベスト16入り
0-2とリードされながら、3ゲーム連取。最終ゲームに持ち込まれながらも、すばらしい速攻を見せ、リウ・ジャを下した。
「無我夢中でした。0-2とリードされたのはきつかった。いつもリードされると自信を失うんだけど、五輪で後悔しないように1本1本やれるだけのことを一生懸命やっていたら、だんだんリズムがでてきた。そして勝っちゃった(笑)。最終ゲームの前はとにかく気持ちをしっかり持とうと自分に言い聞かせた。フォアでやると点を取られていたので、ミドルではなくとにかくバックへ送り、バック対バックの勝負に持ち込んだ。3回目の対戦で初めて勝ちました。監督は回り込んで行けと言っていたけど、焦った中で回り込むと自滅するので、とにかくバック対バックで我慢しようと。最後はサービスにしっかりと変化を付けて、レシーブを崩そうと思った。相手の表情、焦りも見えました。とにかく相手がどんな状況でも自分が崩れないように注意しました」これほど調子の良い藤沼を見たのは初めて。ドーハでの世界選手権の中国戦、李菊に勝った時よりも調子はさらにいいように思う。接戦を制した藤沼の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
シュラガーのコメント。
「1月にもこの会場で試合をしたけど、同様にエアコンの風があって、それに今回はうまく順応できた。ぼくにとっての最初の試合だったから難しい面もあった。運があればメダルにも手が届く。たとえば、ぼくの好きなペンホルダースタイルと対戦できるならね」
李静のコメント。
「彼は経験があるよ。今日は運もあったね」
ワルドナーのコメント。
「きつい試合だったけど楽しむことができたよ。ただ最終ゲームの7-7になるのは心配だった。シングルスの最初の試合としていい感触を得たね。もしアテネでいい感じでできたら、次の世界選手権も考えるよ。北京? まだ考えていないよ」
カラカセビッチのコメント。
「難しい試合だったね。ワルドナーは年をとっているけど、まだ強いね。経験も豊富だしね。ミスが多すぎた。2-2にすることができていたら勝つチャンスはあったね」
ワルドナー(スウェーデン) 4-2 カラカセビッチ(セルビア・モンテネグロ)
シュラガー(オーストリア) 4-2 李静(香港)
ボル(ドイツ) 4-1 シーラ(フランス)
馬琳(中国) 4-1 プリモラッツ(クロアチア)
●馬琳、問題なしのスタート。優勝候補、馬琳の登場。プリモラッツを一蹴した。付け入る隙がない、完璧な攻撃を見せた。
●世界チャンピオン、苦戦。シュラガーは1-1の3ゲーム目、ジュースで落とした。4ゲーム目、終始リードされていたシュラガーが後半まくった。初戦ということでシュラガーが緊張したのか。一歩間違うと落としていた試合だったがさすがシュラガーの強いメンタル。逆境に強いところを見せた。
●キング・ワルドナー、暴れん坊を料理する。キング・ワルドナーは調子を上げている。セルビアの暴れん坊カラカセビッチをうまい守りとカウンターで退けた。奇跡の男は奇跡の風をアテネで吹かせるのか。
●ボル、シラーの粘りに屈せず。前ヨーロッパチャンピオン、メダリスト候補のボルがシーラの両ハンドの粘りに苦しみながらも、競り勝った

サムソノフ

2004/08/18

サムソノフコメント。
「とても難しい試合だった。片方のコートでは特にサービスがうまく出せなかった。この会場は少し風が吹いている。ブラシュチックとは過去にやったことがないけど、とてもいい選手だった」
ブラシュチックのコメント。
「勝機はあった。彼のミドルとフォアを攻めたんだけど、勝つのは難しい相手だった」
松下浩二、アテネの最後のコメント
「勝つためにやってきたので結果には満足できない。最後まで自分のプライドを持って戦ったことには悔いはない。日本代表として胸を張って戦った。ここまでこれたのは自分だけの力ではないし、この舞台に立てるのは幸せなこと、周りで応援してくれた人に感謝したい。
 柳承敏のふつうのボールが日本選手の一生懸命打ってくるボールと同じでフルスイングしたボールが予想以上に回転がかかっていた。試合をしながら、柳承敏は並じゃない、強いなと感じた。努力するのは時間がかかるけど勝負は一瞬で決まる。若い選手は努力し続けることが大切だと思います。それが次につながる。ぼくもラケットを置くまでは頑張ります。明日からも考えて自分のレベルが少しでも上がるように過ごします。
 日本はまだメダルをっていないけど、日本にも有望な選手はいるからチャンスはある。そういう若手が卓球界の大きな夢をつかんでくれると思う。
 4回目の五輪で思うのはスポーツはいいなということですね。南北の選手が一緒に練習したり、イラクの選手が参加したりする。スポーツでしかそういうことはできない。スポーツのすばらしさを実感しました」
柳承敏のコメント。
「最初の試合だったので最初は少し緊張したが、1ゲーム目をとって落ち着いたし、雰囲気にも慣れた。次の蒋膨龍とは同じスタイルなので、先手をとった方が勝つと思う」
柳承敏(韓国) 4-0 松下浩二(日本)
蒋膨龍(タイペイ) 4-1 クリサン(ルーマニア)
梁柱恩(香港) 4-1 メイス(デンマーク) 
サムソソフ(ベラルーシ) 4-2 ブラシュチック(ポーランド)
●蒋膨龍、ボールが走っている。しつこいクリサンのブロックを蒋膨龍が打ち抜く。かなり調子がいいように見える。
●松下のカットを柳承敏、打ち抜く。前日、当たって砕けろ、と言っていた松下。当たっていたのは柳承敏。松下のカットをフルパワーのドライブで打ち砕いた。4回連続出場の松下の五輪は終わった。観客からは惜しみない拍手が送られた
左から勝ち進むキム・ヒョンヒ(北朝鮮)、世界14位の高軍を破った福原、その福原と対戦する金景娥(韓国)

頼もしい今野

2004/08/17

オリンピック取材も今日で四日目。いい取材ができています。とくに今日はすばらしい組み合わせが多く、撮るよりもみいってしまいます。スター選手たちをフロアで間近に見ることができて本当に幸せ。オリンピック取材は今回が初めてだけど順調です。気を遣うところはスタッフたちとの打ち合わせが英語というところです。当然みんな英語が話せるという前提だからガンガン話してくるのですが適当に流しています。ここは肝心だなというところは今野にふっています。今野をこれぐらい頼もしく思ったことはありません。でもそんなことは気にせず撮るまくる予定です。
写真はプレスセンターで仕事をする今野君です。
高橋和幸
なぜか昼休みなのに、顔が赤い高橋カメラマン。でも、大丈夫。コーヒーを飲めば、なぜか赤みがとれるという。
福原の応援には多くの日本人が駆けつけた。フジテレビの内田キャスターや藤原紀香の姿もあった