スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

アテネ五輪

試合は続く
熱い思い
男子シングルス2回戦
松下(日本) 4(11-7,11-7,11-8、11- )0 ハイスター(オランダ)
●鉄人・松下、絶好調だ!
世界ラインキングでは格上のオランダのハイスターと対戦した松下。リードを奪われたのは3ゲーム目のみの4-0の圧勝。「カットにあまり強くないタイプ。でもブンデスリーガで一度負けている相手だった。調子も良く、カットもよく切れていた。切れていたのでストップが長くなり、前後に厳しく攻められることはなかった。左右だけ注意すれば良かった。明日の柳承敏戦では胸を借りるつもりでやります。作戦? ありますよ。当たって砕けろです(笑)。とにかく一発の威力がすごいので、十分に打たせないで粘らせるように戦いたい」(松下)
様々な顔を見せるオリンピックの舞台
試合は毎日朝11時スタート、3時頃に午前の部が終わり、夜は6時から再スタート、終わりが10時頃。台は4台だけ。ゆったりと見ることができる。会場のギャラツスポーツホールは新体操と同じ会場で、卓球競技が終わってから新体操競技が開かれる。
さて、大活躍する高橋プロ。ITTFのweb用の記事を担当するイギリスの記者と打ち合わせをする時に、あまりに相手の言葉がわからないために「Do you speak English?」と言い放ち、同席した今野は青くなった。これはジョークではなく、相手がしゃべっている言葉が英語だということがわからなかったのだ。撮影するすばらしい写真と人間性のコントラスト! また、名刺代わりに配る卓球王国の写真集も効果絶大で、もう大会3日目にして、フロア関係者でこの人を知らない人はいない。
男子ダブルスで蒋澎龍/荘智淵はアメリカペアに勝ち、メイス/ツグウェルはナイジェリア組に勝った
一昨年、足を骨折し、思うようにカムバックできないでいた92年バルセロナ五輪金メダリスト、2000年シドニー五輪銀メダリストのスウェーデンのワルドナー。彼が五輪の舞台に戻ってきた。
最初の試合となったダブルスでは長年の同僚、パーソンと組んでプレー。元気な様子で、カナダペアに快勝した。
明日、17日の午後2時に注目の福原が高軍と対戦。
高軍は現在アメリカ籍だが、元中国代表選手。93年のい世界選手権団体、91年世界選手権千葉でのダブルスで優勝。アメリカに移住してからは昨年のパリでの世界選手権でベスト8に入った。
今回、編集人・今野と発行人・高橋は国際卓球連盟のスタッフのIDカードで会場に入ってます。特に試合フロアに降りられる各競技のカメラマンは世界で一人だけ。その1枚のカードを卓球王国がゲット! もちろん、高橋プロが撮りまくることになりました。
ITTFのホームページの写真はすべて高橋プロの写真です。誰でも声をかけまくり、友達になれるという天賦の才能をいかんなく発揮。本当に端から見たら英語がペラペラのように・・・。「細かいことは今ちゃん聞いておいて」だって。
とにかく、デジタルカメラとフィルムカメラの併用で高橋カメラは少々疲れ気味。「人使いが荒いよね」とポツリ。インターネット用はもちろんデジタルで、雑誌や写真集用はフィルムと使い分ける予定が、ITTFからの要望が多いためにてんやわんやです。
デジタルは画面ではきれいですが、印刷にした時の問題があるためにビッグゲームでの写真は卓球王国ではフィルム写真です。やはり質が大切。でも、デジタルの便利さを考えると考え物ですね。
お待たせしました。
アテネの複雑な通信事情のため、記事、写真をアップできませんでしたが、ようやく卓球会場のプレスセンターからの公衆電話を使って日本のみなさんに少しでもホットな情報を送りたいと思います。(卓球王国・編集長 今野昇)
日にが前後しますが、昨日の試合の様子と写真を送ります

<8月14日>
もうご存知の通り、この日は、新井、遊澤が初戦で姿を消しました。相手はどちらも南米に移った中国選手です。唯一の日本の勝利は松下浩二。オーストラリアの選手に付け入る隙を見せずに圧勝。調子は良さそう。

<8月15日>
大会二日目、注目の福原愛が登場。JOCの御偉方、一般の応援団、そして多くのメディアが駆けつけました。
午後3時45分発
福原 5-11、7-11、11-9、11-6,11-6、9-11、11-9 ミヤオ(オーストラリア)
●まさに薄氷を踏むような試合とはこのこと。先に2ゲームを連取された福原。このピンチから戦術を変えてきた。それまで打ち合いに持っていっていき、ミスがでたので、やや距離をとりながら、相手のボールをうまく引き寄せ、返しながらミャオのミスを誘う作戦。3ゲームを連取し、3-2と逆転。しかし、ミャオも粘る。最終ゲームまでもつれ込みゲームは一進一退。最後は福原が粘り、逃げ切った。
ミャオは中国の天津の出身。細身ながら、切れのある卓球を見せた。
「緊張しました。頭の中が真っ白になった。真っ白になって真っ青。コートに入ってから緊張して手や歯が震えてました。でも、今までこういう試合は何回もやっているので何とか……。オリンピックの独特の雰囲気というのはまだあまり実感していないですね」(福原)

午後8時45分
藤沼 13-11、11-7、14-12、11-5 ウ・シュエ
●藤沼の相手はドミニカとはいえ、中国選手。昨年のパリでの世界選手権ではシュテフと激戦をかわした強豪。しかし、藤沼の調子はかなりいい。接戦をものにして、見事な初勝利。ドーハでの中国戦、李菊戦を彷彿とさせた。足もよく動き、体の切れも良い。