スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

馬琳のサーブミスから柳承敏がバックスマッシュを決めて追いつき、騒然の馬琳コール。
前陣での切り合いで、ラリーは短い。馬琳コールが凄くて柳承敏がサービスの構えに入れず。
馬琳がとった。

柳承敏は徹底的に馬琳のバックにつっつき、バックドライブをさせる作戦。しかしショートが止まらない。
レシーブも回転が読めずミスあり。ラリーはあまり続かずスーパー・プレーはまだない。
柳承敏が馬琳のサーブをうまくレシーブできない。
もう観客はラリーの合間に馬琳コールを始めた。

馬琳4-2

2008/03/02

柳承敏、物凄いフォアクロスカーブドライブ。

試合開始

2008/03/02

始まった

選手整列

2008/03/02

もう記者席まで一般人が勝手に入ってきて係員ともめている。

1番は 柳承敏-馬琳

物凄い歓声にもう指がガタガタする。

柳承敏と馬琳 全日本選手権には魔物が棲んでいるとよく言われるが、ここ世界選手権は「魔物しか棲んでいない」未知魍魎の世界だ。

人間ではない超人たちの試合が今はじまる。

激戦の歴史

2008/03/02

昨日の男子の日本-韓国戦を見て、どぎもを抜かれた一般人が沢山いたようだが、本当に嬉しいことだ。なにも卓球は最近すごくなったわけではない。ずっと前からこういう試合をしていたのだ。ところがそれを一般大衆が目にする機会は何十年も訪れはしなかった。愛ちゃんがマスコミに登場してもなお、男子の卓球はメディアから黙殺され続けていたのだ。

昨日の放送も凄かっただろうが、実はそれでも卓球の魅力は表現できていない。カメラ位置が理想的ではないことなど、改善点はいくらもある。まだまだ卓球のテレビ放送のポテンシャルは活かされていない。

激戦の歴史
たとえば86年アジア競技大会の韓国対北朝鮮の男子団体決勝。2-2のラストでキム・ソンヒがユー・ナム・キューをセットオールジュースで下し、キム・ソンヒがそのままぶっ倒れて全身痙攣しながら「将軍様、将軍様」と叫び、テレビを見ていた二人が心臓麻痺で死亡するという壮絶な試合。

たとえば91年幕張大会の女子決勝、中国対統一コリア戦。2-2のラストでコリアのユー・スンボクが中国の高軍を下し、中国の9連覇を阻んで優勝。韓国と北朝鮮双方のファンがコートに押し寄せ会場は大混乱の異常な状態に。表彰式で上がった国旗は、韓国でも北朝鮮でもなく、朝鮮半島の形を青く染めた旗、流れたのは国歌ではなく、朝鮮半島に古くから伝わる民謡『アリラン』だった。

たとえば2001年大阪大会。男子団体準決勝の中国対韓国。2-2でラストの試合は韓国のキム・タクス対中国の劉国正。1ゲームめをキム・タクスが取り、2ゲームめも20-17でマッチポイントを握り(当時は21本制)、中国の4連覇を阻むまで1ポイントに迫った。信じられない光景。卓球の歴史が変わると誰もが思った。ところが劉国正はここから逆転してジュースで取り、3ゲームめも先にマッチポイントを取られてから逆転。ジュースになってからも何度もマッチポイントを握られたが、合計7度のマッチポイントを凌ぎ、たった1度のマッチポイントをものにして中国の勝利を決めた。呆然自失のキム・タクス。大喜びして劉国正を抱きしめる蔡振華監督。正に死闘。これがこれまでの世界選手権史上、最高の試合といわれている。

卓球はこういう激戦の歴史を持つ、地上最速の球技なのだ。
一昨日、男子準々決勝と女子準決勝の2試合で19800アクセスだったのが、昨日は男子準決勝しかないのになんと27000アクセスを記録した。今日も試合が始まっていないのにもう7000アクセス。

広州まで来た甲斐があった。男子決勝の中国対韓国の試合開始まであと1時間を切った。

会場の外では、試合までまだ2時間もある状態で、写真の有様だ。国旗を顔にペインティングしたり、鉢巻をしたり、やる気満々の卓球ファンがわんさか押し寄せている。どいつもこいつも中国を応援しそうな顔をつきだ。

本当に今晩の試合は、私にとって未曾有の体験になるだろう。韓国が勝ったりしたら泣くかもしれない。私は純粋な卓球主義者である。右翼も左翼も反日もいっさい関係ない。私は卓球主義者なのだ。
良いレストランを探して1時間ぐらいあちこち歩き回ったが、最後は高島さんの判断でデパートの8階のレストランに入った。それが大当たりで大変美味しく、「珍しく『高島の眼』が当たりましたね」と今野さんが失礼な発言。

メニューを見ると、『生猛海鮮』などと、とても食えそうにない名前と写真が載っていた。生猛とは何だろうか。猛烈に生、つまり新鮮なのか、生なのに猛々しい、つまり活け造りなのかとか、面白いので、意味はあえて追求しないでおく。

海老を頼むと、いかにも美味しそうなものが皿いっぱいに出てきた。朝食を抜いて空腹の今野さん、さっそく食べながら「これ、ワラに見えるでしょ、でもネギなんです」と言いながら食べている。高橋さんも食べ出したが、あまりに硬くて吐き出す。店員が飛んできて、これは食べられないとジェスチャー。ワラだったのだ。

渡辺くんが、書店で卓球の指導書を買ってきた。パラパラとページをめくると、裁判員などと書いている。卓球と裁判が結びつかなかったが、審判のことだった。「被告はフォアクロスのドライブをカウンターでストレートに台外ブロック、被害者のバックサイドを強引に襲い、その人格を著しく傷つけたため、5-1」などという光景が浮かんで可笑しい(俺がおかしいのか)。