スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界選手権広州大会(団体戦)

平野の勢いをつなげたい日本は福岡が登場。
コースをついたバックプッシュで第1ゲームを奪った福岡。第2ゲームも、2-7と序盤で離されるが、3本連取と5本連取であっという間に逆転し、10-8。このゲームもいけるかと思われたが、まさかの4連続失点でゲームを奪われる。このまま流れを逃した福岡は、第3、第4も落とし、1-3で敗れた。
これで韓国は王手。日本は土俵際に追い詰められた。4番は平野対唐。あのバックハンドを平野は攻略できるのか?

福岡 9、-10、-6、-7 李恩姫
2番で、粘りが身上の平野が見せた!
序盤固さが見られた平野は強引にフォアで攻め、文に振り回される展開。3ゲーム目からは得意のラリー戦に持ち込み、ジュースで奪うと、以降はカウンターも決まりだし、徐々に平野ペース。最終ゲームは一気に6-2とはなすが、ジワリジワリと文も追いついてくる。しかし、最後まで集中力を切らさなかった平野がミスなく攻めきって勝利。日本は大きな一点を奪った。
次は、福岡対李恩姫。この勢いにのって、福岡の変化攻撃が炸裂するか?

平野 -4、-5、10、4、8 文玄晶
ついに始まった日本女子対韓国。
日本のトップは福原、対するは中国の帰化選手の唐。実力未知数の唐だが、これが予想以上の強さ。たたみかけるようなバックハンドの威力、安定性、コース取りはけた違いの強さ。その唐に対し、バックサイドにボールを集めてしまった福原は、相手のミスで得点するのが精一杯。第2ゲームは8-4から7本連取されると、第3ゲームも6-3のリードを守りきれず、ストレートで敗れた。
2番は、平野対文玄晶。全日本チャンプの戦いぶりに期待したい。

福原 -5、-8、-9 唐イェ序

<男子>
10時~/●グループB第3試合
韓国(2勝)対スウェーデン(2敗)
チャイニーズ・タイペイ(2勝)対ポーランド(2敗)
チェコ(1勝1敗)対ハンガリー(1勝1敗)

13時~/●グループA第3試合
中国(2勝)対クロアチア(2敗)
オーストリア(2勝)対ベルギー(2敗)
ルーマニア(1勝1敗)対イタリア(1勝1敗)

16時半~/●グループD第3試合
シンガポール(2勝)対ギリシャ(1勝1敗)
中国香港(2勝)対デンマーク(1勝1敗)
ベラルーシ(2敗)対スペイン(2敗)

19時半~/●グループC第3試合
ドイツ(2勝)対フランス(2敗)
日本(2勝)対ロシア(1勝1敗)
セルビア(1勝1敗)対スロバキア(2敗)

<女子>
10時~/●グループD第4試合
日本(3勝)対韓国(3勝)
オランダ(1勝2敗)対フランス(2勝1敗)
イタリア(3敗)対チェコ(3敗)

13時~/●グループC第4試合
中国香港(3勝)対ドイツ(3勝)
オーストリア(1勝2敗)対タイ(1勝2敗)
ベラルーシ(1勝2敗)対スペイン(3敗)

16時半~/●グループB第4試合
シンガポール(3勝)対ハンガリー(3勝)
ルーマニア(1勝2敗)対ウクライナ(1勝2敗)
ポーランド(3敗)対チャイニーズ・タイペイ(1勝2敗)

19時半~/●グループA第4試合
中国(3勝)対アメリカ(3勝)
クロアチア(1勝2敗)対スウェーデン(3敗)
ロシア(1勝2敗)対北朝鮮(1勝2敗)

●男子 予選グループA第2試合
中国(2勝) 3-1 ルーマニア(1勝1敗)
オーストリア(2勝)3-1 クロアチア(2敗)
イタリア(1勝1敗) 3-1 ベルギー(2敗)

●女子 予選グループC第3試合
中国香港(3勝) 3-2 オーストリア(1勝2敗)
ドイツ(3勝) 3-2 ベラルーシ(1勝2敗)
タイ(1勝2敗) 3-2 スペイン(3敗)

●女子 予選グループD第3試合
日本(3勝) 3-0 オランダ(1勝2敗)
韓国(3勝) 3-0 イタリア(3敗)
フランス(2勝1敗) 3-1 チェコ(3敗)

 世界チャンピオン王励勤がフィリモンに敗れる大波乱! しかし、続く陳杞、王皓が動じずに勝ち星を挙げると、再び回ってきた王励勤が実力者クリサンをストレートで料理し、何事もなかったかのように中国が勝利した。
 昨年の世界選手権ザグレブ大会1回戦で松下浩二を破り、日本の卓球ファンにも名前が知れ渡ったフィリモン。かつてはルーマニアの天才少年として、93年世界選手権イエテボリ大会から代表に抜擢。97年マンチェスター大会では男子シングルスでグルッバに完勝して一躍注目を浴びた選手だ。05年上海大会では荘智淵をあと一歩まで追いつめ、06年ブレーメン大会(団体戦)のスウェーデン戦でワルドナーを破るなど、ビッグゲームでは上位選手を脅かす存在となっている。

フィリモンの超絶バックハンド/王励勤まさかの敗戦
 オランダ戦に完勝した日本チーム。試合後の会見でも思いは明日の韓国戦へ。

●福原のコメント
いい雰囲気の中でやれて良かった。初対戦の相手だったし、もっとやりにくい相手と思っていたが、準備はしてきていたので大丈夫だった。とにかく今までの流れを崩さないようにしっかりやった。明日は韓国戦。今のところは良いが明日はどうなるかわからないと思う。
●近藤監督のコメント
相手がカット2枚というのはわかっていたので、福原を攻撃に当てて、平野をカットにぶつける予定でいって、結果的にオーダーはうまくいった。トップで福原がいい流れを作ってくれたのが良かった。福原は足もよく動いていて、ミスも少なかった。これで第一関門突破という感じ。明日は韓国戦。力の差はない。戦術の勝負。お互い弱点を攻めてくると思うので、それを対処して、練習してきたことを冷静に出していきたい。
日本  3-0 オランダ
○福原  6,7,-4、6 リー・ジャオ
○平野  7,8,7    リー・ジエ
○福岡  7,12、8    ティミナ

 トップは福原。リー・ジャオに対し、サービス、レシーブの2点ずつの取り合いから5-5となり、福原はバックのブロックからフォアへコースを変えられた時も無理せず、自分のペースを守り抜いた。2ゲーム目も相手のフォアを攻め、バックハンドでの攻撃のバリエーションと速いピッチでゲームを取った。3ゲーム目はレシーブが甘くなり、前半大きくリードされる。相手の作戦に苦しめられた。4ゲーム目はサービスで相手を崩し、先手先手と攻め、徹底したバックハンドによって勝負を決めた。最後まで高い集中力を発揮した一戦であった。
 2番の平野は、カットマンに対して、1ゲーム目、高低のあるドライブで粘り、最後はミドル攻めでポイントをあげた。2ゲーム目もコースを変えたドライブで攻め、バック前に落とすドライブが効果的に決まった。3ゲーム目は相手も良く粘りシーソーゲームとなったが、8-7のリードから安定したフォアドライブで粘り抜いた精神力は見事だった。
 3番の福岡は、1ゲーム目、カットのティミナに対し、前後の攻めとスマッシュを織り交ぜた多彩なカット打ちで相手のミスを誘った。2ゲーム目もバックハンドプッシュとフォアドライブの組み合わせで粘り、時折出す王子サービスでポイントをあげた。相手も良く粘りジュースとなったが、思い切ったスマッシュとバックハンドプッシュで得点した。3ゲーム目はドライブ回転の変化でカットを浮かせ、スマッシュの手数を多くし、ポイントし、勝利をあげた。
 全体的には徐々に粘り強さ、作戦の徹底が明確になり、プレーに余裕が出てきた。試合運びも冷静でコンディションは上々になってきたと思われる。
【高島の通信簿】福原 85点 平野85点 福岡80点

ハルちゃんアイちゃんハイタッチ/心強い日本の応援団
 男子の中国対ルーマニアのトップで世界チャンピオンの王励勤がルーマニアのフィリモンに敗れた。終始フィリモンの思い切りの良い攻撃に手を焼き、打っては凡ミスも出るなど、王励勤らしくない試合で黒星となった。
 しかし、その後、陳杞、王皓が締め、4番で再び登場した王励勤はクリサンに勝ち、ようやく1勝をあげた。

豪快なプレーを見せていたが……/タオルに顔をうずめコートを去る
●男子 予選Bグループ第2試合
韓国(2勝) 3-1 チェコ(1勝1敗)
チャイニーズタイペイ(2勝) 3-2 スウェーデン(2敗)
ハンガリー(1勝1敗) 3-2 ポーランド(2敗)

●女子 予選Aグループ第3試合
中国(3勝) 3-0 クロアチア(1勝2敗)
アメリカ(3勝) 3-1 ロシア(1勝2敗)
北朝鮮(1勝2敗) 3-1 スウェーデン(3敗)

●女子 予選Bグループ第3試合
シンガポール(3勝) 3-0 ルーマニア(1勝2敗)
ハンガリー(3勝) 3-1 ポーランド(3敗)
チャイニーズタイペイ(1勝2敗) 3-1 ウクライナ(1勝2敗)
●男子 予選Dグループ第2試合
中国香港(2勝) 3-0 ギリシャ(1勝1敗)
デンマーク(1勝1敗) 3-2 スペイン(2敗)

シンガポール(2勝) 3-0 ベラルーシ(2敗)
○ガオ・ニン 9、4、5 ネクベドビッチ
○ヤン・ツー 9、7、-14、11 サムソノフ
○ツァイ・シャオリー 3、-5、10、-6、6 チチェチニン

ヤン・ツー(写真)がサムソノフを撃破! 結果シンガポールが3-0のストレートで勝利した。
団体の力で劣るベラルーシは、勝ち星をあげるにはサムソノフの2点取りが絶対条件となる。
エースであるサムソノフが星を落としては、ベラルーシの勝利は遠い…


●女子 予選Cグループ第2試合
中国香港(2勝) 3-0 スペイン(2敗)
ドイツ(2勝) 3-0 オーストリア(1勝1敗)
ベラルーシ(1勝1敗) 3-1 タイ(2敗)

●女子 予選Dグループ第2試合
日本(2勝) 3-1 チェコ(2敗)
韓国(2勝) 3-0 オランダ(1勝1敗)
フランス(1勝1敗) 3-2 イタリア(2敗)