岸川、水谷の記者会見に潜り込んで、疑問に思っていたことを質問した。
それはサービスについてだ。ダブルスのサービスはほどんどが短い下回転とナックルで構成されているようにみえるが、いったいどれくらい切れているのだろうか。お互いにこともなげにレシーブしているのではた目にはまったく分からない。純粋に技術的興味としてその点を知りたかったのだ(どういう気持ちですか、などという質問が一般的なこの場でこんな質問をしていいのだろうか)。
それで、馬龍と許シンのサービスの下回転とナックルの割合はどの程度だったのか質問をした。
水谷の答えは「90%がナックルでした」とのこと。続けて「それでレシーブが単純になってしまった」と言っていたので、そういうサービス構成の目的はまさにその点にあったのだろうと解釈した。単純とは具体的には、ナックルに対しては切れたツッツキレシーブをしにくいということだろうか。あるいはフリックの回転にバリエーションが出ないということだろう。
それにしても90%のナックルの中に10%だけ馬琳の裸ビデオのような下回転を混ぜられたらと思うと想像するのも恐ろしい。試合の後半に突然そんなの出されたら「お前それルール違反だろ」とでも言いたくなる。