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速報・現地リポート

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全日本選手権大会

●ジュニア男子5回戦の結果
丹羽(青森山田中) 4、5、5 花岡(宇和島東高)
吉村(野田学園高) 8、6、9 厚谷(駒大苫小牧高)
森薗(青森山田中) -6、6、9、6 有延(野田学園中)
吉田(青森山田中) 9、5、9 岡田(愛工大名電高)
平野(野田学園高) 9、7、5 後藤(札幌平岸中)
森(東山高) 8、5、9 加藤(愛工大名電高)
神(青森山田高) 7、8、7 星野(鶴岡東高)
町(青森山田中)6、1、10 鈴木(木更津総合高)

下写真:ループドライブからの強打という完璧なカット打ちで、インターハイで活躍した厚谷をストレートで下した吉村(野田学園高)。野田学園からは平野もベスト8入り、ヤマダ勢の上位独占にストップをかけられるか
●女子ダブルス2回戦
山梨/小野(淑徳大) -9、2、2、3 瀬山/森田(ぬまたくクラブ/Spin’s)

 小学生ペアとして、全日本の一般女子ダブルスに初めて出場し、初めて勝利を挙げた瀬山/森田ペアが女子ダブルス2回戦に登場。色白で眼鏡をかけた森田は会場でもひときわ小さく、ひときわ目を引く。大学卓球界屈指の強豪ペア、山梨/小野からなんと1ゲームを奪う健闘を見せたが、第2ゲーム以降は学生ペアがフンドシを(失礼)締め直し、3ゲーム連取で勝利を決めた。
 小学生のふたりにとっては、忘れられない全日本になったはず。来年に期待したい。
 08年全国ラージ女子一般Aチャンピオンの片野純子(東芝メディカルシステムズ)、09年全国ラージ男子一般Aチャンピオンの阿部進(カヴァヌーラ)がこの全日本選手権の舞台にも登場。

 片野(写真右)は昨日の1回戦を、阿部(写真左)は今日の1回戦をともに3-1で勝利。2回戦に進出している。
 中学三年生の寺坂(TCマルカワ)が男子一般シングルス1回戦に登場。社会人の荒巻(BOSCH)にストレートで勝利した。
 県予選を突破して一般に出場している寺坂だが、ジュニアには出場していない。なぜなら、ジュニア予選と全日本クラブ選手権の日程が重なってしまったからだ。ジュニア予選出場を見送ってまでクラブ選手権に出場した寺坂は、エースとしてチームに貢献。決勝まで勝ち上がったが、惜しくも準優勝だった。
 チームのためにクラブ選手権を選んだ寺坂。ジュニアには出場できなかったが、一般の部では暴れてほしい。
●ジュニア女子5回戦
石川(ミキハウスJSC) 5、3、3 浜畑(華頂女子高)
宋(青森山田中) 4、11、5 高橋(慶誠高)
森(明徳義塾高) 9、10、8 丹羽(青森山田高)
谷岡(エリートアカデミー) 11、5、11 山本(青森山田中)
鈴木(エリートアカデミー) -7、11、4、8 亀石(岩国商業)
松本(四天王寺高) 14、-5、7、-9、4 天野(明徳義塾高)
前田(ミキハウスJSC) 7、8、8 佐藤(エリートアカデミー)
森薗(青森山田高) 6、5、2 稲吉(桜丘高)

下写真左:池田(四天王寺高)らを破ってベスト16に入る健闘を見せた稲吉(桜丘高)。深津(現姓:徳永)尚子(1965年世界チャンピオン)、松下浩二・雄二兄弟など多くの名選手を輩出した古豪・桜丘高から久々の上位進出
下写真右:ゲームオールで競り負け、惜しくもランク入りを逃した天野(明徳義塾高)
 男子ダブルス2回戦、専修大OBの江藤/立石(幸福福祉会/ユーアイクラブ)が登場。弊誌発行人・高橋和幸のマナ弟子(?)たちが、卓球王国のロゴ入りウェアを着て全日本のコートに立ってくれた。鶴岡東高時代にインターハイを沸かせた岩崎/鈴木(早稲田大/日本大)のフットワークとパワードライブに押され、ゲームカウント0-2の6-8まで追いつめられたが、ここで高橋発行人が渾身のタイムアウト。江藤の巧みなストップと、立石のサウスポーからの広角ドライブでゲームオールまで持ち込んだが、最終ゲームは7本とあと一歩及ばず。

 ベンチでいつになく真剣な表情を見せた高橋発行人。「惜しかったね~。大学生ペアは練習量の豊富さを感じさせて、動きが良かった。こちらのペアは練習不足の感は否めなかったけど、良い試合をしてくれました。自分がバックハンドをミスして負けても、ここまで悔しくない。ベンチに入って負けるとやっぱり悔しいね」と充実感の中にも悔しさいっぱい。両選手の健闘に大きな拍手を送ります!

●男子ダブルス2回戦
岩崎/鈴木(早稲田大/日本大) 8、7、-10、-8、7 江藤/立石(幸福福祉会/ユーアイクラブ)
 日本列島がビシッと冷えこんだ1月13日。通勤途中の埼京線でラッシュにもまれにもまれてきた速報担当、むしろ良い刺激になったようです。今日も気合い十分で頑張ります!
 本日行われる種目は以下のとおり。

・男子シングルス1~2回戦
・女子シングルス2~4回戦
・男子ダブルス2~3回戦
・女子ダブルス2回戦
・混合ダブルス準々決勝
・男女ジュニア5回戦~準々決勝

 今日は全種目がグイグイ進むタイトなスケジュールとなっている。
 女子シングルス4回戦と聞いて「スーパーシード登場か!」と思ったあなたはかなりの全日本通。女子シングルス4回戦で、3連覇中の平野早矢香(ミキハウス)、昨年準優勝の王輝(日立化成)、福原愛(ANA)、石川佳純(ミキハウスJSC)らが続々と登場する。先日マカオで行われたプロツアーグランドファイナルで世界ランキング1位の劉詩ウェン(中国)を破った福原には、初優勝の期待がかかる。カットの野中(ミキハウス)が勝ち上がってくる可能性が高く、全日本初戦は厳しい戦いになりそうだ。
 男子シングルスでは、全日本101勝の金字塔を打ち立てるべく、斎藤清(埼玉工業大職員)が出陣。男子ダブルスでは強豪の坂本/横山(協和発酵キリン)に敗れてしまったが、シングルスで新記録達成なるか?
 その他の種目の結果も随時お伝えします!

下写真:開会式で笑顔の福原愛。21歳の冬に頂点を狙う
●女子シングルス1回戦
森(えひめTTC) 3、4、-4、-7、9 平野(ミキハウスJSC山梨)

 最後に残っていた女子シングルス1回戦で敗れ、全4種目を戦い抜いた平野美宇の全日本が終わった。
 一般で対戦した森まりな(えひめTTC)は、青森山田高1年の時にインターハイのダブルスで優勝した実績の持ち主。序盤は平野に緊張が見られ、台から一歩距離を取って戦う森に余裕を持ってしのがれた。しかし、第3ゲームからは丁寧にボールを台に入れ、8-0と大量リード。第4ゲームも奪い返して、ゲームオールに持ち込む。
 最終ゲームは出足でリードするが、中盤でサービスがやや甘くなり、森がレシーブエースを連発。平野も7ー10から9-10まで追いすがったが、わずかに及ばなかった。思わず涙を浮かべる平野を、お母さんの真理子さんが抱きしめ、健闘をねぎらった。

 しかし、誰もがストレートでの敗戦を予想した第3ゲームからの挽回は見事。ゲーム間のあどけない表情とは対照的に、ラリーでミスをすると悔しさをあらわにして、負けん気の強さを見せた。試合後の会見では「ジュニアは2回勝って目標を達成できたけど、他の種目は勝てなかったから、来年頑張ります」とコメント。まだ会見ではお母さんに頼り、甘えん坊な一面がのぞくが、女の子の成長は早い。来年は見違えるほど強くなって、全日本の舞台に戻ってきてくれるだろう。
●女子シングルス1回戦
四元(東京アート) 9、5、5 吉田(龍谷大)

 コートに身をまとって東京体育館のフロアに現れ、マスコミの注目を一身に集めた四元奈生美の全日本初戦。今年は目の覚めるような真紅のウェアを披露した。
 ウェアの話題ばかりが先行する四元だが、元ナショナルチームB指定選手の実力は確か。バック表ソフトから繰り出す打球点の早く、よく切れたツッツキで何度も相手のミスを誘い、ナックル性のブロックから強烈なスマッシュを繰り出す。観客席からは現在通学している東京モード学園の学生たちが、「四元選手頑張れ」のプラカードを持って応援する中、初戦とは思えない落ち着いたプレーでストレート勝ちを収めた。

「初戦だったので緊張してミスが出ましたが、なんとか勝ててよかった。今年のテーマは『情熱』。もっともっと情熱的に卓球をやりたい。もっともっと情熱的に生きていきたいというのがテーマです」(四元)。気合いとガッツポーズあふれるプレースタイルへの変身…はなかったが、内に燃える秘めた情熱ということか。今年は果たして何枚のウェアが披露できるのか、マスコミも期待しているはずだ。2回戦の相手は強敵、荻原(JR北海道)だ。
●混合ダブルス4回戦
藤本/鳥居(滝川第二高/神戸松蔭女子学院大) ー9、8、7、8 田勢邦/田勢美(協和発酵キリン/十六銀行)

 混合ダブルスで、田勢夫婦ペアが思わぬ敗戦、藤本/鳥居ペアが金星を挙げた。12月の世界ジュニアでも活躍した左シェークドライブ型の藤本が、サウスポー独特のサイドを切る広角ドライブを連発、殊勲の立役者となった。試合後、田勢ペアの表情は悔しさというよりも、むしろ戦いきったという充実感がにじみ出ていた。

 ★試合後の記者会見
「やるからには優勝と思っていた。負けたけど、今はひとつ終わったなという気持ち。悔しいというよりも、去年までの記憶がよみがえってきた。混合を組めて良かったと思う。来年は組む予定はないので、少し寂しいですね」(邦史)
「優勝したかったけど残念。去年と比べると、気持ちもプレーもちょっと硬かった。現役最後の目標は旦那と世界選手権の混合ダブルスに出ること、それが達成できました。彼でなければ出場できなかったと思うし、感謝の気持ちです」(美貴江)