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世界卓球 ドルトムントむんむん速報

くうーっ。始まるっ。
終わった。

会場の音楽

2012/03/31

初日から思っていたことだが、選手入場から整列するまでの音楽がものすごくかっこいい。卓球に見事に合っているのだ。リズミカルでしかも荘厳で勇ましい。重低音をきかせたベースとともに大音量で流れるので、なんかもうこれから戦争に行くような気持ちになる。あの音楽の中でドイツだのロシアだのの顔ぶれを見ていると、我々人間が実際に戦争で殺しあってきた種族であることをあらためて思い起こさせられる。長谷川信彦が1967年ストックホルム大会に向かうときの気持ちを「卓球の戦争に行くような気持ちだった」と語ったことが思い出される。

テレビでその音楽を聞く機会があったらぜひ注目してみて欲しい。世界選手権の音楽は毎回これに決めても良いくらいだ。

金キョン娥が3-7から8-9まで追い上げ中。ここで即進に入った。凄まじい試合。
ひぇーっ。
開始から3時間たって4番の馮天薇が石賀浄に勝って勝負はラストの王越古対金キョン娥までもつれ込んだ。日本男子のドイツ戦はこのメインコートで行われるので、この試合が終わるまでは始まらない。ゲームオールにでもなれば最悪あと1時間かかるだろう。
イエンス・フェリッカが今野さんと話しに来た。スウェーデンのジャーナリストで、「スウェーデン卓球最強の秘密」をグレン・オーストと一緒に書いた人だ。この本は今でも卓球に関する最高の指導書である。比較できる本さえないダントツの良書だ。当時TSP卓球トピックスにも連載していて、私は毎月その記事を楽しみにしていたものだ。当時はヒゲを生やした写真だけ見ていたので言われなかればこれがイエンスだとはわからなかった。

イエンスは今、スウェーデン卓球の栄光を追った1時間のドキュメンタリー映像を作っているという。ぜひとも見てみたいものだ。「お前は過去の栄光にばかり浸っているノスタルジックマンだな」と今野さんはイエンスをバカにしたが、それはスウェーデンの全盛時「日本の卓球はどうしてこんなに古いんだ?」と散々バカにされた仕返しだという。
記者席には今日の試合のタイムテーブルが配られた。JAPANの文字が誇らしい。

馬場さん

2012/03/31

こちらに来てから馬場さんという方からメールをもらい、会場でお会いした。馬場さんは宇都宮のご出身で私より2歳下だそうで、今はカンボジアに在住され永住を決めているそうだ。世界選手権にはクアランプールから団体はすべて観戦しているという。残念ながらカンボジアチームはお金がなくて世界選手権にはあまり参加しないそうだ。
「卓球史にカンボジアが出てきたことが1度だけありますよ」と隣の柳澤太朗が言う。1971年名古屋大会で、荘則棟が個人戦でカンボジアの選手とあたったのだが、中国政府がカンボジアを国家として認めていないので抗議の意味で荘則棟が棄権したのだという。存在しない国の選手との試合はできないというわけだ。1980年生まれのくせにこんなことがソラで出てくるのが柳澤太朗だ。それはともかく、馬場さんからお土産にカンボジアのビールをいただいた。ドイツに来てカンボジアビールを飲むことになるとは。馬場さんは英語、中国語を話せるのだが、カンボジア語(クメール語)は難しく、特に読み書きはこの文字なので習得を諦めているそうだ。たしかにこのヘビ花火のカスような文字はキツイ。しかし公平に見て漢字の方がもっとキツイだろうな。

7日めの朝

2012/03/31

大会も7日めとなり、いよいよあと2日を残すのみとなった。会場のコートは1台だけとなり男女の準決勝4試合が1試合づつ行われる。日本男子のドイツとの準決勝は現地時間の午後1時、日本時間の午後8時からだ。今はまだ午前10時前だが、コートの横に新体操のような格好をした女性たちが出てきて肩の上に立つ体操だか踊りだかを披露した。まだ観客がほとんどいないので、たぶん練習だったのだと思う。よくわかりません。
最後は 王越古 11-4 イヴァンカン