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☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子プレーオフ準決勝 8.8 ☆☆☆ ※会場は山東省微山県
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈八一冀中能源 3−2 北京首鋼〉
 郭躍 −3、−1、−7 丁寧○
○木子 5、5、−11、−8、7−3 盛丹丹
○郭躍/曹臻 3、12 盛丹丹/鄭怡静
 木子 −5、−9、10、−9 丁寧○
○曹臻 5、−8、7−4 鄭怡静

〈山東魯能 3−1 鄂尓多斯東方路橋〉
 陳夢 −8、−9、16、−7 朱雨玲○
○李暁霞 −8、2、−8、9、7−3 張薔
○陳夢/顧玉ティン 5、5 趙岩/朱朝暉
○李暁霞 −10、8、7、−5、7−5 朱雨玲

 超級リーグ女子プレーオフ準決勝は、山東と八一が決勝進出を決めた。
 今シーズンの序盤を「微山県」というチーム名で戦った北京は、第1ステージ1位で微山県へ堂々の凱旋を果たしたが、八一との大激戦に散った。カット打ちのうまい選手が揃う八一に対し、「秘密兵器」のリ・ミョンスン(北朝鮮)は使えず。第15節のラストで曹臻を破った鄭怡静(チャイニーズタイペイ)を単複で起用したが、今回は曹臻に競り負けた。

 5年ぶりの優勝を逃したとはいえ、北京のエース丁寧は今シーズン通算31勝3敗という圧倒的な勝率を残した。12年ロンドン五輪決勝での失意の敗戦以降、プレーにやや精細を欠いている感があったが、完全に復調したと見てよさそうだ。準決勝トップの郭躍戦では、第3ゲームに台から出るかどうかというボールをフォアドライブで狙った際、左手を卓球台にぶつけて流血。「今回は新しいボール(2色ボール)を使っているので、ボールが台から出るかどうかという予測が狂ってしまった」(丁寧/出典『新民網』)。しかし、その傷をものともせず、4番では好調の木子にも競り勝っている。「双方とも実力を出し切った素晴らしいゲームだったと思う。残念な結果ではあるけど、私たちのチームはまだ伸びしろがある。若手の選手たちが冬の訓練を通じて成長し、来年はさらに良いプレーを見せてくれることを期待しています」(丁寧)。

 鄂尓多斯に競り勝った山東は、第1ステージは李暁霞を休ませながら確実に4位以内を狙い、プレーオフで李暁霞が一気にエンジンをかけるというのがお決まりの戦い方。李暁霞は鄂尓多斯戦でも右ペンドライブ型の張薔、そして相手エースの朱雨玲にゲームオールまで追い込まれながら競り勝ち、2得点を挙げている。多くの故障を抱え、16年リオ五輪まで選手生活のピークを保てるかどうかは微妙な李暁霞。八一との決勝は、苦手としている木子とのエース対決が、勝敗を決める大一番となるだろう。
★★★ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 男子プレーオフ準決勝 8.7 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈江蘇中超電纜・紫砂 3−0 寧波海天〉
○オフチャロフ −8、11、−3、6、7−4 閻安
○崔慶磊 7、−8、6、4 朱世爀
○張超/林晨 6、−8、7−2 朱世爀/林高遠

〈山東魯能 3−2 八一大商〉
 ハオ帥 −7、8、8、−5、3−7 樊振東○
○張継科 6、5、8 徐晨皓
 ハオ帥/方博 9、−8、7−9 周雨/徐晨皓○
○張継科 6、6、8 樊振東
○方博 8、11 周雨

※男子プレーオフ決勝は江蘇中超電纜・紫砂 vs. 山東魯能に決定!

 超級リーグ男子・プレーオフ準決勝は予想外の展開となった。第1ステージを1位で通過し、3連覇へあと2勝と迫っていた寧波が江蘇に完敗。決勝は山東と江蘇の対戦となった。
 寧波の敗因は、何と言ってもエース馬龍の欠場にある。馬龍は8月5日の夜に腰を傷めた。寧波の劉国棟監督は「馬龍はうつ伏せになったまま、50分近く起き上がることができなかった」と語っており、状態はかなり悪いようだが、練習中に傷めたわけではないようだ。「馬龍はすでに北京に戻り、MRIによる精密検査を受けている。その検査の結果を見なければ、何ともいえない」(劉国棟監督)。江蘇戦は2番手・閻安の頑張りに期待がかかったが、トップのオフチャロフ戦で最終ゲーム4−1とリードしながら、プレーが守りに入って6点を連取され、逆転負け。チームの救世主になることはできなかった。

 準決勝のもうひと試合は、山東のエース張継科が大舞台での強さを存分に発揮し、2点を奪取。八一も今シーズンの鬼門だったダブルスで周雨/徐晨皓が接戦を制し、互角の展開となったが、ラストで方博が周雨を破って山東に軍配。張継科は「ぼくはただ、自分がやるべきことをやっただけだ」と何とも彼らしいコメント。バックハンドの強い樊振東や徐晨皓は、張継科にとってもかなりやりにくい相手のはずだが、大舞台の一発勝負となればまだまだ役者が違う。「ラストで方博がよく頑張ってくれたよ。周雨に勝つのは容易なことじゃない」(張継科)。

 このプレーオフで初めてお目見えした、オレンジとホワイトの2色ボールの評価はどうだったのか。張継科は「まあまあかな。実際のところ、試合ではプレーすることに全神経を集中しているから、ボールの色が2色だろうと3色だろうとあまり気にしない」とクールなコメント。また、オフチャロフがプラスチック製の2色ボールについて、「練習していたら半分以上のボールが割れてしまった。クオリティ(品質)はまだ不十分」とフェイスブックでコメントしていたが、男子準決勝の8試合では割れたボールはひとつもなかった。オフチャロフもプレーオフ後の書き込みでは「新しいボールは最高のクオリティだった!」とコメントしている。
☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子第18節 8.3 ☆☆☆
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈八一冀中能源 3−1 山東魯能〉
○劉曦 −5、8、6、−10、7−4 陳夢
○木子 6、−9、5、9 李暁霞
 劉曦/曹臻 −8、7、6−8 李暁霞/顧玉ティン○
○木子 −5、7、−7、5、9−7 陳夢
(済南奥体センター東荷体育館)

〈大同金地砿業 3−0 秋林格瓦斯・吉中州〉
○武楊 8、9、−9、3 陳可
○郭奕宸 −3、5、−3、8、7−5 王曼昱
○李暁丹/劉高陽 −16、6、7−4 袁雪ジャオ/姚俊羽
(東北師範大学体育館)

〈大土河・華東理工 3−0 広東二沙〉
○馮亜蘭 5、4、4 李予冬
○鄭詩暢 8、8、13 張遅
○馮亜蘭/江越 3、8 張遅/劉韵慈
(広東体育館)

〈北京首鋼 3−1 大連海昌〉
○丁寧 10、7、6 文佳
○盛丹丹 9、11、−7、8 陳幸同
 盛丹丹/李佳原 −8、4、6−8 文佳/李佳イ○
○丁寧 2、3、5 陳幸同
(大連体育新城体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3−1 金華銀行〉
 張薔 −5、−7、−3 胡麗梅○
○朱雨玲 −9、7、9、8 アリエル・シン
○趙岩/朱朝暉 −9、9、7−5 周シントン/劉ジン
○朱雨玲 4、4、7 胡麗梅
(エジンホロ旗全民活動センター)

☆超級リーグ女子・第1ステージ最終順位
1   北京首鋼       15勝3敗
2   鄂尓多斯東方路橋   15勝3敗
3   山東魯能       13勝5敗
4   八一冀中能源     11勝7敗
↑↑↑ 上位4チームはプレーオフ進出 ↑↑↑


5   大土河・華東理工   11勝7敗
6   大同金地砿業     10勝8敗
7   大連海昌        8勝10敗
8   秋林格瓦斯・吉中州   4勝14敗
9   金華銀行        3勝15敗
10  広東二沙        0勝18敗

 超級リーグ女子も第1ステージの全18節を終了。昨シーズン優勝の八一が強豪・山東を下し、順位を4位へ上げてプレーオフの最後の切符を手にした。エースの木子(ムゥ・ズ)はこの大一番で、昨年の全中国運動会の決勝を戦った李暁霞と陳夢を連破するという離れ業をやってのけた。リーグ全体でも2位タイとなる単22勝を挙げた第1ステージでの活躍は見事だ。一方、前節の第17節で八一に競り負けた大土河は、広東に完勝するもプレーオフ進出はならず。劉詩ウェンの加入以後、一昨年は優勝、昨年は3位と好成績を残してきたが、今シーズンは思うように勝ち星が伸びなかった。

 前節で大連を相手に2−3と健闘した広東は、第18節も敗れて今シーズンを18連敗で終えた。これに昨年の16連敗、一昨年の14連敗、2011年シーズンの第13・14節での2連敗を足すと……なんと50連敗。甲Aリーグとの入れ替えがなかったために生まれた「怪記録」だが、おそらく二度と破られることはないだろう。超級リーグ女子の10チーム中、最も平均年齢の低い広東。17歳のエース・張遅を中心に、来シーズンは甲Aで巻き返しを図りたい。

 超級リーグ女子・プレーオフ準決勝の組み合わせは北京 vs. 八一、鄂尓多斯(オルドス) vs. 山東。8月8日に準決勝、10日に決勝が行われる予定だ。
  • 来年の世界選手権個人戦で代表入りもあるか、木子(写真は13年全中国運動会)

  • 木子と並べると姉妹のようです。陳夢を破った劉曦(写真は13年全中国運動会)

★★★ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 男子第18節 8.2 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈寧波海天 3−2 上海均瑶〉
 閻安 −4、−7、−17 尚坤○
○馬龍 9、8、−10、1 許シン
 林高遠/馬龍 −9、10、2−7 尚坤/趙子豪○
○閻安 −10、6、8、9 許シン
○朱世爀 6、4 趙子豪
(上海青浦体育館)

〈山東魯能 3−1 山東魏橋創業集団〉
○張継科 −7、6、8、9 張煜東
 方博 −8、−3、7、7、6−8 任浩○
○張継科/ハオ帥 4、−6、7−2 江天一/任浩
○方博 8、−10、6、9 張煜東
(山東省濱州市体育センター)

〈八一大商 3−0 四川長虹〉
○樊振東 5、−4、10、−7、7−4 頼佳新
○徐晨皓 −10、9、8、6 陳㬢
○周雨/徐晨皓 8、−12、7−2 朱霖峰/許鋭鋒
(四川什ファン体育館)

〈江蘇中超電纜 3−1 広東陳静〉
○崔慶磊 5、2、6 尹航
○オフチャロフ 10、−6、10、−16、7−5 劉亜楠
 張超/林晨 −5、−10 劉吉康/劉亜楠○
○オフチャロフ 3、8、11 尹航
(英東体育館)

〈天津豪安 3−2 覇州海潤〉
○荘智淵 9、9、−4、−4 7−3 梁靖崑
 孔令軒 6、−8、−8、−10 范勝鵬○
○李平/孔令軒 7、−5、9−7 ジャイ超/程靖チィ
 荘智淵 −6、−6、−8 范勝鵬○
○馬特 8、6 程靖チィ
(覇州市卓球館)

★超級リーグ男子・第1ステージ最終順位
1   寧波海天       15勝3敗
2   八一大商       14勝4敗
3   山東魯能       14勝4敗
4   江蘇中超電纜・紫砂  12勝6敗
↑↑↑ 上位4チームはプレーオフ進出 ↑↑↑


5   上海均瑶       12勝6敗
6   山東魏橋創業集団    8勝10敗
7   天津豪安        7勝11敗
8   広東陳静        3勝15敗
9   覇州海潤        3勝15敗
10  四川長虹        2勝16敗

 超級リーグ男子は第1ステージが終了。寧波、八一、山東、江蘇の4チームがプレーオフ進出を果たした。逆転で4位に滑り込んだのは江蘇。第17節終了時のオフチャロフの「ぼくらがプレーオフに進む可能性は高い」という予言(?)のとおり、この第18節で広東を3−1で破り、ライバルの上海は健闘むなしく寧波に惜敗。オフチャロフは個人成績でも10勝9敗と、星ひとつの勝ち越しで第1ステージを終え、「ついにプレーオフ進出だ! この信じられないほどハイレベルな超級リーグで、4位に入ったことを本当に誇りに思うよ!」と歓喜のコメントを残している。結婚式の後、新婚旅行にも行かず、夏まっ盛りの中国全土を転戦してきたオフチャロフ。確実に世界の頂点との距離を縮めてきている。

 一方、失意の5位となった上海は、下位チームに対する取りこぼしはなかったものの、江蘇戦での2連敗があまりに痛かった。2試合とも許シンが張超に、尚坤が崔慶磊に敗れ、一気に押し切られるパターン。許シンはこの第18節でも、馬龍と閻安に2点を献上し、プレーオフ進出が懸かる一戦でエースの重責を果たせなかった。趙子豪という気鋭の若手が単複で奮闘していただけに、惜しまれる結果だ。

 今シーズン、国家チームの劉国梁総監督は、許シンの国家チームでの担当コーチである呉敬平コーチを上海チームに帯同させ、また上海チームの監督となった王励勤も、戦術面や精神面などで彼を支えた。さらに、呉敬平に替わる前の許シンの担当コーチだった秦志ジェン、出身校である上海曹燕華卓球学校の曹燕華氏(83・85年女子世界チャンピオン)など、多くのサポートメンバーによる「チーム・許シン」が形成されていたが、少なくとも今シーズンの結果は期待に応えるものではなかった。「許シンはこのチャンスをつかむべきだ。張継科も馬龍も自身の“成功モデル”というものを持っていて、現在の地位にある。この2年で彼がチャンスをつかむことができれば、将来には非常に期待が持てるだろう」(劉国梁総監督/出典:『ピンパン世界』)

 プレーオフに進んだ4チームの準決勝での対戦カードは、寧波 vs. 江蘇、八一 vs. 山東。トーナメントの一発勝負なので、思わぬ波乱が起こる可能性もある。男子プレーオフ準決勝は8月7日に行われる。
  • オフチャロフ、助っ人として見事な働き(写真は14年世界卓球)

  • 最後の最後でプレーオフ進出を逃した許シン(写真は14年世界卓球)

☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子第17節 7.30 ☆☆☆
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈八一冀中能源 3−2 大土河・華東理工〉
○木子 7、4、4 劉詩ウェン
 郭躍 −9、10、11、−11、5−7 馮亜蘭○
○郭躍/曹臻 8、4 車暁曦/江越
 木子 −9、−3、−3 馮亜蘭○
○曹臻 10、3 車暁曦
(大土河体育館)

〈北京首鋼 3−0 大同金地砿業〉
○リ・ミョンスン 9、−6、9、6 郭奕宸
○丁寧 8、8、5 劉高陽
○丁寧/盛丹丹 10、8 武楊/郭奕宸
(大同大学体育館)

〈山東魯能 3−2 金華銀行〉
○李暁霞 −6、−8、8、4、7−5 胡麗梅
○陳夢 5、7、6 劉ジン
 顧玉ティン/王シュアン −9、−12 周シントン/劉ジン○
 陳夢 −6、−7、−7 胡麗梅○
○顧玉ティン 4、7 アリエル・シン
(済南奥体センター東荷体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3−0 秋林格瓦斯・吉中州〉
○趙岩 −6、7、11、4 王曼昱
○朱雨玲 8、6、−13、8 趙雪
○趙岩/朱朝暉 4、9 陳可/袁雪ジャオ
(東北師範大学体育館)

〈大連海昌 3−2 広東二沙〉
 陳幸同 −9、−7、−8 楊采穎○
○文佳 −10、9、8、8 張遅
○文佳/李佳イ 8、7 童海苗/楊采穎
 陳幸同 −9、6、−7、9、5−7 張遅○
○李佳イ 5、8 劉韵慈
(広東体育館)

 超級リーグ女子の第17節の結果は上記のとおり。プレーオフ進出を争う八一と大土河の対戦は、2−2のラストまでもつれたが、選手層の厚さで上回った八一に軍配。昨シーズン優勝の八一、その翌年にプレーオフにも進めないという失態を犯すわけにはいかない。郭躍のシングルスの得点力は、すでに超級でも中位クラスまで落ちているが、劉詩ウェンを吹き飛ばした右シェーク・バック表の木子は頼れる存在。

 降格圏内を脱したい金華は、山東に対して0−2から2−2まで追いつく粘り腰を見せるも、アリエル・シンにラストの大役はさすがに荷が重かったか。今シーズン初勝利を狙った広東は、ホームでの大連との一戦で2勝を挙げる健闘を見せたが、千載一遇のチャンスを逃した。
★★★ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 男子第17節 7.29 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈八一大商 3−2 寧波海天〉
 王皓 7、−9、6、8 馬龍○
○周雨 6、−6、9、3 朱世爀
 周雨/徐晨皓 −7、7、2−7 馬龍/閻安○
○王皓 7、4、9 朱世爀
○樊振東 5、3 呂翔
(大連理工大学体育館)

〈山東魯能 3−1 江蘇中超電纜・紫砂〉
○張継科 9、8、−10、−5、7−3 張超
○ハオ帥 9、8、9 オフチャロフ
 ハオ帥/方博 −9、8、6−8 張超/林晨○
○張継科 −9、4、7、7 オフチャロフ
(済南奥体センター東荷体育館)

〈上海均瑶 3−1 天津豪安〉
○尚坤 10、7、−11、−9 7−4 馬特
○許シン −7、4、10、4 荘智淵
 趙子豪/尚坤 −5、−8 李平/孔令軒○
○許シン 7、5、−10、5 馬特
(上海青浦体育館)

〈山東魏橋創業集団 3−2 覇州海潤〉
○江天一 9、7、−7、9 程靖チィ
○張煜東 14、9、−7、7 梁靖崑
 馬琳/于子洋 −9、−8 ジャイ超/程靖チィ○
 江天一 −7、5、−10、11、3−7 梁靖崑○
○于子洋 −4、7、7−4 范勝鵬
(山東省濱州市体育センター)

〈広東陳静 3−2 四川長虹〉
 劉吉康 −10、−10、6、−7 朱霖峰○
○尹航 −8、15、4、5 許鋭鋒
 尹航/劉亜楠 −12、9、5−7 朱霖峰/陳㬢○
○劉吉康 −9、−8、6、9、7−5 許鋭鋒
○劉亜楠 9、5 陳㬢
(四川什ファン体育館)

★超級リーグ男子・総合順位(第17節終了時)
1   寧波海天       14勝3敗
2   八一大商       13勝4敗
3   山東魯能       13勝4敗
4   上海均瑶       12勝5敗
5   江蘇中超電纜・紫砂  11勝6敗
6   山東魏橋創業集団    8勝9敗
7   天津豪安        6勝11敗
8   広東陳静        3勝14敗
9   覇州海潤        3勝14敗
10  四川長虹        2勝15敗

 ビミョーに遅れての更新になっております、超級リーグ男子。いよいよ第1ステージも大詰め、第17節の5試合が行われた。
 首位を走る寧波は、八一戦で不調の閻安をシングルスに起用しないオーダーで臨んだが、朱世爀の2失点で競り負けた。14連勝から予想外の3連敗だが、寧波は最終戦の上海戦に敗れ、八一か山東に14勝4敗で並ばれたとしても、どちらのチームにも直接対決の成績で上回っている。すでに第1ステージの首位通過は確定しているため、上位4チームによるプレーオフを見据えて、思い切ったオーダーが組める。

 プレーオフ進出を目指し、ここまで健闘を見せてきた江蘇は山東に惜敗し、4位の上海に星ひとつの差をつけられた。しかし、江蘇は第1ステージの上海との2試合で、いずれも3−0で勝利しているため、最終第18節で上海が寧波に敗れ、江蘇が広東に勝利すれば、逆転でプレーオフに進むことができる。江蘇のオフチャロフも、その点はよくわかっているようで、自身のフェイスブックにこんなコメントを残している。「(山東戦で)ティモと話すことができて本当にうれしかった。ぼくらのチームは5位になったけど、プレーオフ進出の可能性は依然として高い。次の対戦相手は下位チームの広東、ライバルの上海は首位の寧波と当たるからね!」。

 8位以下の3チームに目を向けると、古豪・四川が2勝15敗で最下位。今シーズンは接戦を落とす展開が多く、2−3で落とした試合が5試合。しかも、そのうち2試合が首位の寧波なのだ。この第17節の広東戦に勝利していれば、第1ステージの対戦成績は2勝0敗。最終第18節で四川が勝利し、広東が敗れた場合は逆転で四川が9位となり、「即降格」の危機を回避できたのだが、残念ながら広東に2−3で惜敗。2試合の対戦成績は獲得ゲーム数で「広東 19−18 四川」と広東が上回った。9位の覇州には、直接対決で2連敗している四川。残念ながら、最終節を待たずに甲Aリーグへの降格が決定してしまった。
  • 周雨と王皓に敗れた寧波の朱世爀(写真は14年世界卓球)

  • 広東戦でひとり気を吐いた朱霖峰。パワーは代表クラスだ(写真は13年全中国運動会)

☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子第16節 7.27 ☆☆☆
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈八一冀中能源 3−1 大同金地砿業〉
 曹臻 −4、−7、−7 武楊○
○木子 11、7、4 李暁丹
○郭躍/曹臻 7、−9、7−4 李暁丹/劉高陽
○木子 9、−7、6、5 武楊
(金華市体育館)

〈北京首鋼 3−1 秋林格瓦斯・吉中州〉
○丁寧 2、7、4 劉斐
 盛丹丹 −6、−3、−6 王曼昱○
○盛丹丹/李佳原 9、4 陳可/袁雪ジャオ
○丁寧 3、5、−7、5 王曼昱
(北京首鋼バスケットボールセンター)

〈大土河・華東理工 3−0 山東魯能〉
○鄭詩暢 3、8、−4、12 顧若辰
○馮亜蘭 −5、10、13、7 陳夢
○馮亜蘭/江越 12、−9、7−4 顧玉ティン/王シュアン
(大土河体育館)

〈金華銀行 3−0 広東二沙〉
○劉ジン −9、2、8、6 張遅
○胡麗梅 3、5、5 李予冬
○周シントン/劉ジン 2、8 楊采穎/童海苗
(大同大学体育館)

〈鄂尓多斯東方路橋 3−2 大連海昌〉
○朱雨玲 4、7、7 李佳イ
 張薔 −12、−3、−7 陳幸同○
 朱朝暉/趙岩 −8、−6 文佳/李佳イ○
○朱雨玲 −8、11、10、4 陳幸同
○趙岩 6、−3、7−5 文佳
(済南奥体センター東荷体育館)

☆超級リーグ女子・総合順位(第16節終了時点)
1   鄂尓多斯東方路橋    13勝3敗
    北京首鋼        13勝3敗
3   山東魯能        12勝4敗
4   大土河・華東理工    10勝6敗
5   大同金地砿業      9勝7敗
    八一冀中能源      9勝7敗
7   大連海昌        7勝9敗
8   秋林格瓦斯・吉中州   4勝12敗
9   金華銀行        3勝13敗
10  広東二沙        0勝16敗

 超級リーグ女子の第16節は、首位を並走する鄂尓多斯(オルドス)と北京がともに勝利。昨シーズンは北京は第1ステージ5位、鄂尓多斯は7位でともにプレーオフに進めず、丁寧と朱雨玲という両エースの孤軍奮闘という印象が強かったが、今シーズンは2番手以下の選手が成長し、粘り強く勝ちを拾った。丁寧は秋林戦での勝利後、「シーズンの序盤は、誰も私たちに注目していなかったけど、今シーズンは誰もが良いプレーをしてくれていると感じる。後半戦に入って苦しい試合もあるけど、みんなよく我慢して戦っている」とコメントしている(出典:『華奥星空』)。プレーオフで使用される2色のプラスチックボールについては、「私たちはだれもまだ2色のボールを打ったことがないから、何とも言えないけど、波乱の多い試合になると思う」と述べている。

 昨シーズン優勝の八一は大同との大一番を制し、プレーオフ進出(上位4チーム)に望みをつないだ。大土河と山東の一戦は、劉詩ウェンと李暁霞という両エースが欠場し、何とも盛り上がらない展開に。トップでカットの鄭詩暢が勝ち星を挙げた大土河が、山東をストレートで下している。すでに鄂尓多斯と北京、山東の3チームはプレーオフ進出が確定。残る1つの出場枠を巡る争いは、中盤戦から好調をキープする大土河が一歩リードか。
★★★ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 男子第16節 7.26 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈山東魯能 3−1 寧波海天塑機〉
○ハオ帥 6、−9、9、10 閻安
 方博 6、−6、−6、8、1−7 馬龍○
○方博/呉ハオ 9、13 閻安/林高遠
○ハオ帥 10、−7、7、−7、7−5 馬龍
(温州市体育センター)

〈上海均瑶 3−0 八一大商〉
○許シン 10、6、9 周雨
○尚坤 7、9、−9、6 樊振東
○趙子豪/尚坤 3、−22、7−5 周雨/徐晨皓
(大連理工大学体育館)

〈江蘇中超電纜・紫砂 3−1 山東魏橋創業集団〉
○オフチャロフ 9、2、−9、10 張煜東
○崔慶磊 9、7、13 馬琳
 張超/林晨 3、−6、2−7 江天一/任浩○
○崔慶磊 −10、7、−4、6、8−6 張煜東
(武進体育館)

〈天津豪安 四川長虹〉
○荘智淵 9、4、−8、−10、9−7 鄭培鋒
○孔令軒 9、−8、7、6 朱霖峰
○李平/孔令軒 5、6 鄭培鋒/陳㬢
(天津財経大学体育館)

〈広東陳静 3−1 覇州海潤〉
○尹航 7、11、3 梁靖崑
 劉吉康 −7、9、−8、3、0−7 范勝鵬○
○尹航/劉亜楠 8、7 ジャイ超/范勝鵬
○劉吉康 5、−12、−13、5、7−4 梁靖崑
(覇州市卓球館)

★超級リーグ男子・総合順位(第16節終了時)
1   寧波海天       14勝2敗
2   山東魯能       12勝4敗
3   八一大商       12勝4敗
4   江蘇中超電纜・紫砂  11勝5敗
5   上海均瑶       11勝5敗
6   山東魏橋創業集団   7勝9敗
7   天津豪安       6勝10敗
8   覇州海潤       3勝13敗
9   四川長虹       2勝14敗
10  広東陳静       2勝14敗

 超級リーグ男子の第1ステージ(全18節)も残すところあと2節となった第16節。意外な結果となったのは、山東と寧波の「ゴールデンカード」。前節の覇州戦でエース張継科が脚を傷めた山東は、「次節の江蘇戦が勝負」と見て張継科を温存。ボル(ドイツ)もオーダーから外した。ところが、ハオ帥を2点起用するこのオーダーで、結果的にベストメンバーの寧波に勝ってしまったのだから面白い。
 4番ではハオ帥が馬龍を破る金星を挙げたが、思わぬ伏線もあった。馬龍が2番の方博戦でゲームオールと手こずり、用意した自分のウェア2着が汗ダクに。馬龍は試合に出ないチームメイトの呂翔のウェアを借りて4番に出場したのだが、なぜか第3ゲーム6−4という中途半端な場面で審判からクレームがつき、汗ダクの自分のウェアに着替え直して試合を続行した。このひと悶着が試合の流れを変えた。

 プレーオフを前に様々なオーダーを試みている八一は、上海にストレートで完敗。3番で起用した周雨/徐晨皓のダブルスは、2ゲーム目に24−22というすごい(?)記録を作ったが、言い換えてみれば決定力不足。今後に不安が残る内容だ。すでに寧波がプレーオフ進出を確定させているが、2位以下の山東、八一、江蘇、上海の4チームから1チームが脱落する、厳しいマッチレースだ。

 それにしても、今シーズンの超級リーグは主力選手の欠場が多い。張継科を温存したのは、プレーオフ進出を懸けた現実的な判断とはいえ、観客の要求に応えていくべきプロスポーツとしては疑問符がつく。たとえば日本のプロ野球でも、多少の故障では試合を休むことはなく、連続出場記録は選手にとって大きな勲章だ。山東対寧波戦では、山東のオーダーを見て試合が始まる前に帰ってしまった観客もいたという。プロリーグへの道のりはまだまだ遠い。
☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子第15節 7.23 ☆☆☆
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈北京首鋼 3−2 八一冀中能源〉
○丁寧 7、6、10 郭躍
 盛丹丹 −8、3、−8、−2 木子○
 盛丹丹/李佳原 −10、−9 郭躍/曹臻○
○丁寧 7、6、5 木子
○鄭怡静 5、9 曹臻 
(山東東平体育会展センター)

〈大土河・華東理工 3−2 金華銀行〉
 鄭詩暢 8、−9、−9、−10 胡麗梅○
○馮亜蘭 −9、8、−7、3、7−0 アリエル・シン
 車暁曦/江越 −5、11、1−7 周シントン/劉ジン○
○馮亜蘭 8、4、−8、3 胡麗梅
○車暁曦 −4、7、10−8 劉ジン 
(金華市体育センター)

〈鄂尓多斯東方路橋 3−2 大同金地砿業〉
○朱雨玲 5、6、6 李暁丹
 張薔 −6、−8、−10 武楊○
○朱朝暉/趙岩 6、5 李暁丹/劉高陽
 朱雨玲 8、−9、2、−9、0−7 武楊○
○趙岩 −3、6、7−4 劉高陽
(エジンホロ旗全民活動センター)

〈山東魯能 3−0 大連海昌〉
○陳夢 −12、12、−9、7、7−5 李佳イ
○顧若辰 9、4、10 陳幸同
○顧玉ティン/王シュアン −7、6、7−1 常晨晨/李佳イ
(大連体育新城体育館)

〈秋林格瓦斯・吉中州 3−1 広東二沙〉
○劉斐 8、8、−7、−8、7−2 張遅
○王曼昱 6、5、−12、9 李予冬
 陳可/袁雪ジャオ −7、−8 童海苗/楊采穎○
○劉斐 9、10、7 李予冬
(広東体育館)

 超級リーグの女子第15節は、プレーオフ進出が濃厚な上位チームがいずれも勝利を収めている。
 前節の第14節で敗れた北京は、黒星が続いていたカットのリ・ミョンスン(北朝鮮)を温存して八一戦に臨み、ラストでもうひとりの「外援(助っ人外国人選手)」、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)がラストで曹臻に勝利。ずっとチームに帯同しながらも、なかなか出番のなかった鬱憤を晴らす、値千金の一勝だ。史上最年少の14歳でチャイニーズタイペイ・女子ナショナルチームの一員となった逸材も、長く甲Aリーグでのプレーが続いていたが、この勝利は大きな自信になりそうだ。

 鄂尓多斯(オルドス)は、3試合続けてエースの朱雨玲が敗れながら、3試合続けて3−2での勝利。安定感のある朱朝暉/趙岩のダブルスに加え、パワーがある右シェークドライブ型の趙岩、右ペンドライブ型の張薔が日替わりのヒロインとなり、チームを盛り立てている。鄂尓多斯は北京、山東とともに12勝3敗で首位に並び、初のプレーオフ進出をほぼ確実なものにしている。一方、開幕から14連敗中の広東は、秋林に対して今シーズン最も勝利に近づく戦いを見せたが、1−3で敗れた。3シーズン連続での全敗ではあまりに悲しい。残る3戦の対戦相手は、金華、大連、大土河。7月27日に行われる第16節の金華戦が、初勝利への最後のチャンスか。
  • スイングスピードと球速は中国勢に負けない鄭怡静(写真は14年世界卓球)

  • 金華戦ラストで勝利した大土河のファイター・車暁曦(写真は13年荻村杯)

★★★ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 男子第15節 7.22 ★★★
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示

〈江蘇中超電纜・紫砂 3−2 寧波海天〉
 オフチャロフ −9、−9、−7 馬龍○
○崔慶磊 −10、9、−9、10、7−5 閻安
○張超/林晨 9、7 閻安/林高遠
 崔慶磊 −8、−3、−4 馬龍○
○張超 5、11 林高遠
(温州市体育センター体育館)

〈天津豪安 3−2 八一大商〉
○馬特 10、5、−7、−8、7−4 周雨
 荘智淵 −6、9、−4、−11 樊振東○
○李平/孔令軒 9、4 王皓/徐晨皓
 荘智淵 −9、9、−9、4、7−9 周雨○
○孔令軒 7、7 王皓
(天津財経大学体育館)

〈山東魯能 3−1 覇州海潤〉
 方博 −8、7、−8、−9 梁靖崑○
○張継科 6、−3、6、6 范勝鵬
○ハオ帥/方博 8、7 ジャイ超/程靖チィ
○張継科 −6、9、7、5 梁靖崑
(覇州市卓球館)

〈上海均瑶 3−2 広東陳静〉
○許シン 5、8、2 尹航
 尚坤 5、4、−9、−8、5−7 劉吉康○
○趙子豪/尚坤 −9、9、7−5 劉亜楠/尹航
 許シン 8、−8、−9、9、3−7 劉吉康○
○趙子豪 9、9 劉亜楠
(英東体育館)

〈山東魏橋創業集団 3−2 四川長虹〉
 任浩 −9、−5、−7 鄭培鋒○
○馬琳 −9、1、−10、7、11−9 頼佳新
 馬琳/江天一 8、−8、0−7 朱霖峰/許鋭鋒○
○任浩 −1、4、8、−8、8−6 頼佳新
○江天一 8、12 陳㬢
(四川什ファン体育館)

 超級リーグ男子、第15節の結果は上記のとおり。
 男子は寧波の開幕からの連勝が、ついに14でストップ。江蘇戦のラストで、林高遠が広東省男子チームの先輩・張超に敗れた。江蘇にとってはプレーオフ進出に望みをつなぐ値千金の勝利だが、2試合ともストレートで勝利した馬龍の強さはやはり別格か。トップで敗れたオフチャロフは「第1ゲーム9−8、第2ゲーム9−9でぼくにもチャンスはあった。でも馬龍はそんな大事な場面で信じられないくらい強いし、だから彼はぼくにとって世界ナンバーワンのプレーヤーなんだ」と自身のフェイスブックでコメントしている。

 現在2位につけている八一は、前節を足首のねんざのために欠場した樊振東を1試合のみの起用にとどめ、周雨をシングルス2点で起用。しかし、トップでカットの馬特に敗れ、4番でも荘智淵に大苦戦するなど、やはりまだシングルスの得点力に不安が残る。そしてショッキングなのは、ラストで王皓が天津のサウスポー・孔令軒に完敗したこと。さすがに往年の強さには陰りが見える。八一は2000−2001年シーズンの優勝以来、長くタイトルから遠ざかっているが、12シーズンぶりの優勝への道のりは険しいものだ。

 試合結果とは関係がないが、超級リーグのプレーオフで、史上初めてオレンジとホワイトの2色のボールが使用されることはすでにお伝えした。この新しいボールについて、八一の王皓と樊振東がこんなコメントをしているので紹介しよう(出典:『半島都市報』)

王皓「実は自分も、この2色のボールが使われるということを知ったばかりで、まだどんなボールなのか見たこともない。頑張って慣れていこうと思っている。時間は少しかかるだろうけど、卓球がさらに観て面白いスポーツになるなら、とても良いことだと思う」

樊振東「ぼくも2色ボールを使うというのを聞いたばかりで、とても興味を持っている。ボールの処理や反応を含めて、やはり慣れるのに時間が必要だろうけど、使ってみないことには何とも言えないね」
  • 王皓をノックアウトした孔令軒(写真は13年世界ジュニア)

  • ユース五輪を控える樊振東、無理は禁物か(写真は14年世界卓球)