☆☆☆ 2014中国卓球クラブ超級リーグ 女子プレーオフ準決勝 8.8 ☆☆☆ ※会場は山東省微山県
※3番ダブルスと5番シングルスは3ゲームズマッチ。1・2・4番の第5ゲームおよび3・5番の第3ゲームはすべて7点先取で行うため、「7−4」「9−7(ジュースの場合)」と表示
〈八一冀中能源 3−2 北京首鋼〉
郭躍 −3、−1、−7 丁寧○
○木子 5、5、−11、−8、7−3 盛丹丹
○郭躍/曹臻 3、12 盛丹丹/鄭怡静
木子 −5、−9、10、−9 丁寧○
○曹臻 5、−8、7−4 鄭怡静
〈山東魯能 3−1 鄂尓多斯東方路橋〉
陳夢 −8、−9、16、−7 朱雨玲○
○李暁霞 −8、2、−8、9、7−3 張薔
○陳夢/顧玉ティン 5、5 趙岩/朱朝暉
○李暁霞 −10、8、7、−5、7−5 朱雨玲
超級リーグ女子プレーオフ準決勝は、山東と八一が決勝進出を決めた。
今シーズンの序盤を「微山県」というチーム名で戦った北京は、第1ステージ1位で微山県へ堂々の凱旋を果たしたが、八一との大激戦に散った。カット打ちのうまい選手が揃う八一に対し、「秘密兵器」のリ・ミョンスン(北朝鮮)は使えず。第15節のラストで曹臻を破った鄭怡静(チャイニーズタイペイ)を単複で起用したが、今回は曹臻に競り負けた。
5年ぶりの優勝を逃したとはいえ、北京のエース丁寧は今シーズン通算31勝3敗という圧倒的な勝率を残した。12年ロンドン五輪決勝での失意の敗戦以降、プレーにやや精細を欠いている感があったが、完全に復調したと見てよさそうだ。準決勝トップの郭躍戦では、第3ゲームに台から出るかどうかというボールをフォアドライブで狙った際、左手を卓球台にぶつけて流血。「今回は新しいボール(2色ボール)を使っているので、ボールが台から出るかどうかという予測が狂ってしまった」(丁寧/出典『新民網』)。しかし、その傷をものともせず、4番では好調の木子にも競り勝っている。「双方とも実力を出し切った素晴らしいゲームだったと思う。残念な結果ではあるけど、私たちのチームはまだ伸びしろがある。若手の選手たちが冬の訓練を通じて成長し、来年はさらに良いプレーを見せてくれることを期待しています」(丁寧)。
鄂尓多斯に競り勝った山東は、第1ステージは李暁霞を休ませながら確実に4位以内を狙い、プレーオフで李暁霞が一気にエンジンをかけるというのがお決まりの戦い方。李暁霞は鄂尓多斯戦でも右ペンドライブ型の張薔、そして相手エースの朱雨玲にゲームオールまで追い込まれながら競り勝ち、2得点を挙げている。多くの故障を抱え、16年リオ五輪まで選手生活のピークを保てるかどうかは微妙な李暁霞。八一との決勝は、苦手としている木子とのエース対決が、勝敗を決める大一番となるだろう。