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全中国運動会・速報2013

 昨日の男子団体準決勝、解放軍対北京市と上海市対天津市。上海市対天津市のトップで、天津市の李平が許シンと対戦した。李平は国家チームの中で、仮想・ヨーロッパ選手の両ハンドドライブ型として、練習相手を務めていた選手。そのバックドライブは流れるように美しく、切れ味も鋭い。

 しかし、解放軍の1・2番に出場した樊振東と周雨のバックハンドを見ていると、もう仮想ヨーロッパ選手は不要ではないかと思ってしまう。彼らは台上、前陣、中・後陣と、一撃で相手を圧倒する強烈なバックドライブを持っている。
 樊振東は台上バックドライブ封じのロングサービスにも、かなり対策を立てているようで、逆にバックストレートへの非常に打球点の早いバックドライブで、何本も打ち抜いた。周雨は勢いに乗ってくると、もう「何が何でもバックドライブ」という感じだ。それでいて、時折小さく切れたバックストップを混ぜたりする。一方、李平は時折レシーブでチキータを見せるくらいだ。

 彼らのバックハンドの攻撃力は、完全にヨーロッパを圧倒している。威力だけならば、台上バックドライブの本家・張継科にも引けをとらない。そして、サービスよりもレシーブのほうが得点率が高く、より自信を持っている。

 ふと、ロスコフの中陣バックドライブ、グルッバの居合抜きバックハンドを懐かしく感じました。個人的な感傷ですが。
  • 決勝でも大いに暴れそうな周雨

  • 樊振東は抜群の勝負強さも魅力

  • 李平のプレーは…優雅に見えました