昨日の男子団体準決勝、解放軍対北京市と上海市対天津市。上海市対天津市のトップで、天津市の李平が許シンと対戦した。李平は国家チームの中で、仮想・ヨーロッパ選手の両ハンドドライブ型として、練習相手を務めていた選手。そのバックドライブは流れるように美しく、切れ味も鋭い。
しかし、解放軍の1・2番に出場した樊振東と周雨のバックハンドを見ていると、もう仮想ヨーロッパ選手は不要ではないかと思ってしまう。彼らは台上、前陣、中・後陣と、一撃で相手を圧倒する強烈なバックドライブを持っている。
樊振東は台上バックドライブ封じのロングサービスにも、かなり対策を立てているようで、逆にバックストレートへの非常に打球点の早いバックドライブで、何本も打ち抜いた。周雨は勢いに乗ってくると、もう「何が何でもバックドライブ」という感じだ。それでいて、時折小さく切れたバックストップを混ぜたりする。一方、李平は時折レシーブでチキータを見せるくらいだ。
彼らのバックハンドの攻撃力は、完全にヨーロッパを圧倒している。威力だけならば、台上バックドライブの本家・張継科にも引けをとらない。そして、サービスよりもレシーブのほうが得点率が高く、より自信を持っている。
ふと、ロスコフの中陣バックドライブ、グルッバの居合抜きバックハンドを懐かしく感じました。個人的な感傷ですが。