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全中国運動会・速報2013

男女シングルス2回戦、現五輪金メダリストの張継科と李暁霞は、ともにゲームオールでの辛勝だった。

張継科の対戦相手は、北京の石銘禹。台上でのチキータから打球点の早いフォアのカウンタードライブというスタイルで、それほど一発の威力があるわけではなく、くみしやすい相手だったはず。しかし、張継科は団体戦に続いて元気のないプレーで2ゲームを落とし、ゲームカウント2-2の第5ゲームも、最後は13-14から石銘禹のフォアクロスへのドライブに対し、力ないフォアブロックがオーバー。会場はどよめきに包まれた。
勝利を意識した石銘禹のミスが増えたこともあり、そこからなんとか逆転したものの、本調子にはほど遠い張継科。もっとも、この男はいつスイッチが入るかわからない。

李暁霞は、木子(ムゥ・ズ)のバック表ソフトの連打、そしてバックストレートに一発で打ち抜くパワードライブに苦しめられた。第5ゲームから、レシーブを深く切ったツッツキ主体に切り替え、ラリー戦では木子のフォアをうまく攻めて逆転勝ちを収めたが、ゲームカウント1-3になった時はヒヤリとした。

張継科や李暁霞だけでなく、世界選手権パリ大会の代表組も、ストレートで勝った選手は少ない。改めて全中国運動会のレベルの高さを感じた。
  • 張継科を追い詰めた石銘禹