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全中国運動会・速報2013

 いよいよ大会も第9日目を迎えました。今日は男女シングルスが準決勝まで進み、明日の決勝へ進出するファイナリストが決定。男女ダブルスでは優勝ペアが決定します!

 さて、個人戦から、山東省女子チームの李暁霞や陳夢のベンチに入っているのが下写真の周樹森(ジョウ・シュセン)。全中国運動会女子団体3連覇(北京市女子チーム)、2010年世界団体選手権優勝(シンガポール女子チーム)などの実績を持つ、中国卓球界でも指折りの名指導者。元五輪・日本代表の新井周さんのお父さんでもある。

 山東省女子チームにとって、05・09年と女子団体決勝で優勝を阻止された北京市チームは、いわば宿命のライバル。そのライバルチームの元監督を、コーチとして招聘したわけだ。山東省女子チームの喬雲萍(チャオ・ユンピン/95年世界3位)が、李暁霞が成長し、陳夢がチームの主力となる今大会が優勝のチャンスと、シンガポール女子チームの監督時代から周樹森に白羽の矢を立てていた。

 団体戦でベンチに入ることはなかったが、大会前の集合訓練でも大会本番と同じタイムテーブルで練習に取り組むなど、豊富な経験を山東省チームにフィードバックした周樹森。選手がゲームを落としても語気を荒げることはなく、穏やかな口調でアドバイスしている。五輪&世界女王の李暁霞に、この百戦錬磨の名コーチが加われば、まさに鬼に金棒か。女子シングルスのカギを握る人物だ。