●男子シングルス準々決勝
樊振東(解放軍) 8、8、-4、8、-8、8 張継科(山東省)
現五輪・世界王者の張継科を樊振東が破った!
樊振東の台上バックドライブの回転量と安定性は、張継科を上回るほど。両者ともロングサービスを多用し、台上バックドライブを封じにかかった。
張継科はゲームカウント0-2の第3ゲームからエンジンがかかり、8-0でリード。緩急をつけた攻め、フォアストレートへのカウンタードライブ、ループドライブなどで得点を稼いだが、やはり待ちを外す「かわす」プレーが多く、対戦相手を圧倒する強さが影を潜めた。前回に続き、ベスト8で大会を終えた。
これまで多くの若手選手が、王皓、馬龍、張継科といったトップ選手を追い詰めてきたが、勝利が目の前にチラついてくると、ミスが増えたり、守りのプレーが増えるケースが多かった。しかし、樊振東は16歳という若さで、スコアにプレーが大きく左右されない、稀有な選手だ。