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全中国運動会・速報2013

 今夜はホテルで夕食。鞍山の組織委員会で対外折衝に当たっているという富国城さんや、大学時代に日本語を学んだという才媛・鐘一鳴さんたちと食卓を囲みました。今、この辺りでは辛い川菜(四川料理)が人気だそうです。いや辛い辛い。

 ビールで中国流の「乾杯(杯を乾す)」をカパカパ繰り返しているうち、アルコール度数が40度以上の白酒での乾杯に突入。速報班もそこそこ健闘したつもりでしたが、富国城さんの眼がキラリと光りました。「親戚の家で白酒(蒸留酒)を作っているよ。60度以上じゃないと物足りないんだ」。冗談でしょ、明日の仕事に差し支えます。御年37歳の酒豪・富さんに完敗を認め、白酒の小瓶を一本で勘弁してもらいました。

 もちろん、速報班は仕事も忘れたわけではありません。細かいところは鐘一鳴さんの翻訳にゆだねつつ、なぜ「鞍山からこんなに卓球選手が多く輩出されるのか」と聞いてみました。鞍山といえば、馬龍・張超・郭躍・李暁霞・王越古・石賀浄と、ビックリするくらい多くの名選手を輩出している、中国卓球界の「虎の穴」ですから。

 富国城さん曰く、「卓球やバドミントンは、サッカーとかに比べて場所を取らない。だから工業都市の鞍山では、卓球が人気になったんじゃない?」とのこと。なるほど。
 そして、地元新聞の女性記者・賀さんが、幼なじみの卓球選手に、わざわざ携帯電話で聞いてくれました。「今から30年くらい前、当時の市長だった馬艶麗さんという人が、卓球の強化に熱心で、数百万元を投じて卓球のトレーニングセンターを作ったそうです。それから、鞍鋼(製鉄会社)にいた劉さんという人も、同時期に卓球の強化に尽力したと聞いています」とのこと。ふたりの卓球好きの存在だけでは、なかなか語り尽くせない虎の穴・鞍山。これからもその謎を追跡します!
  • 夕立の後、虹が出た鞍山の街です