●平成27年度全日本選手権速報

【速報】石川、伊藤は勝利。女子、ベスト8が決まる

2016/01/15

●女子シングルス6回戦
石川(全農) 11、-7、8、7、1 宋(中国電力) 
・4ゲーム目まで競り合う局面もあったが、そこから石川がギアチェンジして、一気に振り切った。昨年は故障にも見舞われた石川だが、身のこなしにはキレあり。フォアストレートへの打球点の早いパワードライブは抜群の決定率。

佐藤(札幌大谷高) -10、9、11、10、5 北岡(日立化成)  
・2ゲーム目から促進ルールに突入したカット対カットの対戦。北岡は1ゲーム目を奪ったが、そこから佐藤が連取し、勝利。促進ルールでの攻撃力の差が勝敗を分けた。2年連続のベスト8を決めた。「促進ルールは苦手ではない」(佐藤)。「カット対策をあまりやってきていなかった。ランク入りの目標は果たしたがもっと勝ちたかった」(北岡)。

早田(石田卓球クラブ) 8、7、9、11 土井(中国電力) 
・15歳早田は体も大きくなり、ボールの威力もついてきている。日本リーガーの土井に対し、両ハンドで攻めきり、ストレートで勝ち、ベスト8を決めた。

松澤(日立化成)8、12、8、9 石垣(日本生命) 
・松澤の剛打が出足から炸裂。元世界代表の石垣のカットを粉砕した。

平野(JOCエリートアカデミー ) 7、-9、8、-6、10、7 平野(ミキハウス)
・15歳の平野美宇対30歳の平野早矢香の対決。美宇が両ハンドで攻めれば、早矢香は中陣でしのぎながらもカウンターを浴びせる一進一退のゲームとなった。2−2の後の5ゲーム目を美宇がジュースで取り、試合の行方を決めた。

伊藤(スターツSC) 8、5、7、-10、-8、-6、5 若宮(日本生命) 
・伊藤が3−0とリードした時点で一気に行くかと思ったが、そこから若宮がじりじりと挽回し。3−3になる。しかし、若宮の反撃もここまで、最終ゲームは伊藤が制した。「相手はリードすると油断するところがあるので、つけいるチャンスはあったが残念」(若宮)。

浜本(JOCエリートアカデミー/大原学園) 9、7、-5、-8、9、9 平野(オークワ)
・勢いに乗る平野だったが、それを上回る勢いを持つ両ハンドドライブで浜本が4−2で勝ち、ベスト8を決めた。
  • ゲームオールの接戦を制したミマ

  • 平野対決を制したミウ

  • 大健闘のベスト16、オークワの平野容子

  • 攻撃に威力を増した石垣だが、慣れられている松澤に通じず

【速報】福原愛、6回戦で逆転負け、姿を消す

2016/01/15

●女子シングルス6回戦
加藤杏(十六銀行) -3、-7、-4、9、7、9、5 福原(ANA)

・異質攻撃型同士の対決。前の試合でカットに苦しんだ福原は伸び伸びとしたプレーで3−0とリードし、ワンサイドゲームかと思いきやそこから加藤が3ゲーム連取し、最終ゲームにもつれ込んだ。福原のバック表ソフトを、同じくバック表ソフトの加藤は苦にしない。逆にスピードでは加藤が上回る。いきなり5−0とリードでチェンジエンド。6−3、8−5、最後は11−5で、五輪代表の福原がまさかの敗退。

「最初は相手が私のスピードについて来れない感じで3−0でリードできた。もう少し競ると思っていたので、そこで気が緩んだのかもしれない。次のゲームから守りになってしまった」と福原のコメント。
 記者からの「ベンチコーチが変わったことの影響は?」と質問されたが、「それは全くありません。すべて私の責任です」と答えた。コーチは馬場コーチから張コーチに変わっていた。

【速報】森薗/三部、3連覇ならず!水谷/吉田が勝利

2016/01/15

● 男子ダブルス5回戦
水谷/吉田(beacon.LAB/愛知工業大)9、10、8 森薗/三部(明治大/青森山田高) 
上江洲/松下(愛知工業大)8、4、9 御内/加藤(シチズン) 
大島/上村(早稲田大)9、10、8 吉村/丹羽(愛知工業大/明治大) 
松平/上田(協和発酵キリン)5、-4、2、-10、4 高岡/田中(リコー)
森田/軽部(シチズン)-7、8、9、3 塩野/村松(東京アート)
山本/平野(早稲田大)-4、2、6、-8、8 笠原/森本(協和発酵キリン)
松生/鹿屋(リコー)8、-10、5、1 坪井/三浦(筑波大)
村井/東(法政大/専修大)-8、7、6、10 張/高木和(東京アート)
  • 水谷/吉田組が森薗/三部の連覇を阻む

  • 3連覇ならず。森薗/三部ペア

  • 大島/上村が吉村/丹羽をストレートで下す

  • 協和発酵キリンペアを下した早稲田の山本/平野ペア

【速報】女子ダブルス5回戦、石川/平野は順当に駒を進める

2016/01/15

● 女子ダブルス5回戦
平野/石川(ミキハウス/全農) 9、4、9 平/松本(サンリツ)
森田/加藤(JOCエリートアカデミー/帝京) 10、12、-6、9 土田/宋(中国電力)
森薗/松澤(日立化成) 7、3、9 明神/山本(中央大)
天野/中島(サンリツ)11、8、-9、6 橋本/塩見(四天王寺高) 
池田/北岡(日立化成) 9、6、-9、5 石川/加藤(JOCエリートアカデミー/帝京・礼武道場)
小道野/高橋(早稲田大)-8、-9、7、7、7 玉石/中尾(エクセディ)
平/田口(正智深谷高) 12、9、8 阿部/森薗(サンリツ) 
土井/土田美紀(中国電力)11、-6、7、8 前田/森(日本生命)
  • 連覇を狙う、石川/平野

  • 森薗/松澤はストレート勝利

  • エリアカの高校生ペアを下した池田/北岡

  • 社会人対決を制した土井/土田美紀

【動画】動画を2本アップ!

2016/01/15

・男子シングルス5回戦、森田侑樹vs吉田雅己、終盤
・女子シングルス5回戦、石垣優香vs天野優(途中)

以上2動画を「リアル全日本ムービー」ページに公開しました。

【速報】変身した森田侑樹がサムライ吉田に勝つ

2016/01/15

 最近気になる選手がいる。
 シチズンの森田侑樹。今年から名門チームのキャプテンになった。1月号の編集後記にも書いたのだが、彼ほど変貌を遂げた人を知らない。 
 彼が中央大からシチズンに入った1年目。チーム内で総スカンを食らっていた。練習をまともにやらない。サボる男のレッテルを貼られていた。当時、選手を食事に誘っても森田は呼ばれなかった。聞けば、「あいつは呼ばなくていいです」とチームメイトが露骨に嫌な顔をする。そんな選手だった。でも、試合になるとそれなりに成績を残す。さらにチームで浮いてしまう。練習しなくても、おれは勝てるんだよと思っていたんだろう。

 それがキャプテンになり、結婚もした。試合中の顔つきも違う。成績も良くなっていった。そんな森田が試合で負けて泣く。チーム戦であと一歩で勝てなくて、キャプテンとして責任を感じ、みんなの前でウォンウォン泣いた。
 その日の帰りに、なんで優勝できないんですかとメールが来る。田無駅から自宅に帰る途中でも泣いた。いつからそんな奴になったんだ森田。今、彼は本当に真剣に卓球に取り組んでいる。

 チームメイトも監督も、森田の変貌に驚いている。しかし、彼をこれだけ変えたのは、シチズンという名門チームの魔力かもしれない。 
 その森田が今日の1試合目、5回戦で吉田雅己を破った。ブンデスリーガで「サムライ」として日本人の矜持を見せている吉田に、日本でひたむきに頑張る男の対決だった。素晴らしいラリー戦の末の森田の勝利だった。(今野)

【速報】松平賢二、競り勝ち、大矢3年ぶりのランク

2016/01/15

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
松平(協和発酵キリン) 9、8、-7、9、-10、8 及川(青森山田高)
・競り合いになったが、ボールの威力で勝る松平が逃げ切った。

大矢(東京アート) 3、14、7、9 柴田((株)フジ)
・3年前に3位に入った大矢が3年ぶりのランク入りを果たした。
  • 松平は及川に勝利

  • 大矢はストレートで柴田を下す

【速報】森薗、丹羽は盤石。吉村、平野を下す

2016/01/15

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
丹羽(明治大)3、9、3、-11、9 田添(専修大)
・丹羽が警戒していたカットの御内を破ってあがってきた田添。その田添を。集中力を切らさない丹羽が下した。丹羽の調子もだんだん上がってきている。

張(東京アート) 7、12、-8、-7、11、7 藤本(日鉄住金物流)
・2−0と張がスタートダッシュを成功させたが、そこから藤本が2−2と追いつく。最後は張が振り切り、3年ぶりのランク返り咲きとなった。

吉村(愛知工業大) -6、7、-4、6、8、7 平野(協和発酵キリン)
・橋津門下生の平野の吉村の対決。公式戦では1年ぶりの対戦。競り合いを最後に吉村が制した。「ああいう展開になると思っていた。リードした時に突き放したかったが、難しかった」と平野。

森薗(明治大) 9、4、2、5 久保田(シチズン) 
・ラリー戦に強い久保田だが、森薗の切れのあるフォアハンドに対し、得意のラリー戦に持ち込めずに敗れた。「ラリー戦に持ち込めなかった。リードされて差が縮まらない。つけいる隙がなかった」と久保田。
  • 田添を一蹴して6回戦進出を決めた丹羽

  • 森薗はストレート勝利でランク入り

【速報】森田が吉田雅に勝つ。上村が初ランク

2016/01/15

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
水谷(beacon.LAB) 8、3、-10、8、5 三部(青森山田高)
・王者・水谷にスキなし。2−0から1ゲームを落としたが、あとは盤石の攻守を見せた水谷が6回戦へ。

森田(シチズン) 5、9、-6、11、-11、9 吉田(愛知工業大) 
・前大会ベスト8の吉田を社会人2位の森田が追い込んでいく。集中力が切れない森田は昨年の世界卓球代表、ブンデスリーガで活躍する吉田を打撃戦の末に破った。

上田(協和発酵キリン) 2、7、7、-9、3 堀(愛知工業大)
・昨年末から好調の上田が堀に勝利。つけいる隙を与えなかった。

上村(早稲田大) 9 、-6、-8、2、5、9 硴塚(JOCエリートアカデミー/帝京)
・全日本学生選抜で優勝した上村が硴塚を破り、初ランクを決めた。
  • 初ランク入りした上村

  • 水谷は順当に勝利し6回戦へ

【速報】岸川と大島敗れる、松下は初ランク

2016/01/15

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
町(明治大) 6、6、9、8 塩野(東京アート)
・スタートから町の強打が炸裂、元日本代表の塩野は5回戦で散った。2年前の準優勝選手、町がランクに返り咲いた。

坪井(筑波大) -9、8、9、7、9 軽部(シチズン) 
・ランク常連の軽部を大学生・坪井が撃破。1ゲーム目を取られたが、そこから怒濤の連取で坪井が2年ぶりのランク入りを果たした。

酒井(明治大) -13、12、7、-9、11、7 横山(原田鋼業)
・攻める酒井、しのぐ横山。最後は酒井が攻めきって、ランク入りを決めた。

村松(東京アート) -12、8、9、9、4 森本(協和発酵キリン)
・村松のカットを攻める森本だが、村松もよく粘り、ランク入りを果たした。

松下(明治大) 10、-8、7、-4、7、10 岸川(ファースト)
・出足から松下の勢いが岸川を襲う。試合巧者の岸川が要所を締めて、2−2まで持って行くが、松下はイケイケのプレーを見せる。3−2とゲームをリード。接近戦なら岸川だが、打撃戦は松下有利で進んでいく。6ゲーム目、松下は渾身の力で岸川を攻め、勝ちきった。松下は初ランク、岸川は痛恨のランク落ち。

笠原(協和発酵キリン) 5、-9、-1、1、4、9 大島(早稲田大)
・早稲田大の先輩後輩対決。笠原が1ゲーム目を先取するも、大島が9本で取り返しここからが勝負。笠原は絶妙なボールさばきで大島の強打を防ぎ、最後までゲームメイクに苦しんだ大島を巧者・笠原が破った。世界ランキングでは日本人3番手の大島が5回戦で散った。笠原は勝利の雄叫び。昨年、水谷を追い詰めながらも勝利を逃した男の1年後のリベンジだった。
  • 粘り抜いた村松が勝利

  • 岸川を破る金星をあげ、初ランク入りした松下