スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス
 東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで4月29日(日)~5月6日(日)にわたり開催されている2012世界ろう者卓球選手権大会。女子団体で日本代表が中国代表を3ー2で下し、優勝を飾った。
 ろう者の世界競技で日本がチームとして金メダルを獲得する快挙を成し遂げた日本女子。大会は明日の練習日を挟んで、明後日からシングルス・ダブルスが行われる。

 女子団体の日本vs中国の記録は以下の通り。

 日本 3-2 中国
○上田 9、3、5 黄夢萍
○佐藤 6、-8、-8、5、9 史冊
 有馬 -6、7、9、-7、-5 林煥○
 上田 -5、-4、-9 史冊○
○佐藤 8、-6、8、-5、4 黄夢萍

写真左:トップで黄を破った上田
写真中央:決勝の大舞台で見事2点をあげた佐藤
写真右:日本女子チーム&佐藤監督
 現在、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催されている「2012世界ろう者卓球選手権大会」がユーストリームでご覧いただけます。下記のサイトからアクセスできますので、ぜひご覧ください。大会は6日(日)まで。

http://www.ustream.tv/channel/world-deaf-table-tennis-championships-2012

大会公式HPはこちら↓
http://2012wdttc.org/jp/

※写真は梅村正樹選手(左)と上田萌選手(世界ろう者選手権より)
 4月25~29日にチリ・サンティアゴでITTFワールドツアー・チリオープンが行われ、男子シングルスで張一博(東京アート)が準優勝、女子ダブルスで藤井寛子/若宮三紗子(日本生命)が女子アンダー21では石川佳純(全農)が優勝を飾った。


 張と水谷隼(スヴェンソン)の日本人同士対決となった男子シングルスの準々決勝では、張が第1シードの水谷を4-2で破る波乱が起こった。張はそのままの勢いで準決勝ではマツモト(ブラジル)を4-1で破り決勝進出。決勝ではガオ・ニン(シンガポール)に1-4で敗れたがツアー初の準優勝を獲得した。

 女子シングルスでは準々決勝で福原愛(ANA)が1週間前に行われたスペインオープンで敗れた金璟娥(韓国)に1ゲームを奪うに留まりベスト8に終わった。また、石川佳純(全農)は世界ランク161位のチョン・ジャーチー(アメリカ)にフルゲームの末敗れ、2回敗退となった。女子シングルス決勝は金璟娥がリー・ジャウェイ(シンガポール)をストレートで下し、スペインオープンに続きツアー2連勝を達成した。
 女子シングルスでは奮わなかった日本勢だが、女子ダブルスでは藤井寛子/若宮三紗子(日本生命)が石垣優香/山梨有理(日本生命/十六銀行)を破り優勝。女子アンダー21では石川がスペインオープンに続き決勝で梁夏銀(韓国)を破りツアー2連勝を飾った。

上位の結果は以下のとおり。


【ITTFワールドツアー・チリオープン上位の結果】

男子シングルス優勝:ガオ・ニン(シンガポール)※2位:張一博

女子シングルス優勝:金璟娥(韓国)
男子ダブルス優勝:ヤン・ツー/詹健(シンガポール)※3位:松平賢二/水谷隼

女子ダブルス優勝:藤井寛子/若宮三紗子 ※2位:石垣優香/山梨有理、3位:福原愛/森薗美咲
男子アンダー21優勝:チェン・フォン(シンガポール) ※3位:加藤由行(愛知工業大)
女子アンダー21優勝:石川佳純
 4月25日(水)、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪にて「ミズノスポーツメントール賞」の表彰式が行われ、卓球界から同賞を受賞した近藤欽司氏(JOC専任ジュニア担当コーチ)にトロフィーと副賞50万円が贈られた。

 「ミズノスポーツメントール賞」はスポーツの各分野で貢献している指導者などを対象に贈られる賞で近藤氏を含め11名の方々が受賞した。

※写真はトロフィーと副賞を受け取る近藤氏
 4月20日(金)、千葉県・千葉市民会館で韓国映画『コリア』の特別試写会および記者会見が行われた。『コリア』は1991年の世界選手権千葉大会で南北統一コリア女子チームが中国を下し、劇的な優勝を飾った実話を元にした映画。記者会見には、主演のハ・ジウォン(韓国・玄静和役)とペ・ドゥナ(北朝鮮・リ・ブンヒ役)を含めた5名の出演者と監督、そして、統一コリアチームで実際に戦かい、出演者たちへの卓球指導も行った玄静和も登場。撮影の裏話やこの映画への想いを語った。『コリア』は韓国で5月3日に公開されるが、日本での公開は現在のところ未定となっている。
詳細は卓球王国7月号(5月21日発売)でご紹介しますのでお楽しみに!

※写真は左から記者会見の模様/玄静和役のハ・ジウォン/玄静和
 4月29日~5月6日のゴールデンウィーク中に東京・国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて「2012世界ろう者卓球選手権大会」が開催される。聴覚障害者による世界選手権で、日本での開催は初めて。30の国および地域から254名の選手・関係者が参加の予定だ。

 日本からは8名の選手が出場する。観戦料は無料。ゴールデンウィークはぜひ世界ろう者選手権を観戦に行こう!

【2012世界ろう者卓球選手権大会】
大会期日:2012年4月29日(日)~5月6日(日)
開催場所:東京・国立オリンピック記念青少年総合センター(小田急線「参宮橋」駅より徒歩約7分)

〈日本代表選手〉
●男子:梅村正樹(北海道)、望月翔太(神奈川県)、有馬歓生(神奈川県)、西本怜王(広島県)
●女子:上田萌(茨城県)、佐藤理穂(東京都)、有馬千寿子(神奈川県)、高岡里吏(千葉県)
 4月20~22日にアメリカ・ノースカロライナでロンドン五輪北アメリカ大陸予選会が行われた。参加16人中9人がティーンエイジャー(13~19歳)という若い世代の対決となり、男子3名、女子2名がこの大会で五輪出場の権利を獲得した。

 代表権獲得選手は以下のとおり。

【北アメリカ大陸予選会・代表権獲得選手】
●男子
アンドレ・ホー(カナダ)
ヒンセ(カナダ)
ティモシー・ワン(アメリカ)

●女子
アリエル・シン(アメリカ)
リリー・チャン(アメリカ)
 7月28日に始まるロンドン五輪に向け、すでに激しい情報戦が始まっている。それは上位チームの個人の世界ランキングとチームランキングによる、シーディングの争いと言っても良い。

 世界ランキングにはチームランキングがあり、これは各協会のランキング上位3人によって、スウェスリング杯方式の団体戦をコンピュータでシュミレーションし、順位をつけていくものだ。日本女子は4月のランキングでシンガポールを抜いて2位になった。日本の最高位でランキング6位の石川佳純が、相手の7位の王越古と9位の馮天薇より上位者なので、シミュレーションでは2点取る計算。2番手で10位の福原愛が馮天薇と王越古に2失点するも、3番手で12位の平野早矢香が14位のリ・ジャウエイに勝つため、日本はシンガポールよりもチームランキングが上位となる。

 いずれにしても、各チームの3人が僅差なので、これから行われるワールドツアーでの個人のランキング争いが非常に重要になる。場合によっては、対戦を避けてランキングを維持する方法もあり、相手チームのツアーへの参加の動向をうかがいながらのチームランキング争いとなる。
 五輪のチームのシーディングは7月発表のランキングによって決まる。2位に入れば、中国とは決勝でしか当たらないため、メダル獲得に大きく近づく。これからのランキングの動向に注目だ。

 この状況は男子も同じで、現在、日本は中国、ドイツ、韓国に続いて4位だが、世界7位の水谷隼が6位のボルを抜けば、ドイツよりも上に行く。また、20位の岸川聖也が15位の柳承敏を抜けば、日本は韓国にもシミュレーションで勝つことになる。男女とも、中国以外の上位チームは個々の選手のランキングをにらみながら、五輪のシード権争いに向け、激しいワールドツアーでの戦いと情報戦をこれから展開することになる。

下写真:日本女子とシンガポールで激しいランキング争いをする石川佳純(左)と王越古
 4月18~22日、フランス・メスでITTFフランスジュニア&カデットオープンが行われ、ジュニア女子シングルスで鈴木李茄(青森山田高)が優勝、男子シングルスでは東勇渡(エリートアカデミー)が準優勝を果たした。またカデット男子シングルスでも龍崎東寅(JOCエリートアカデミー)が優勝と日本ジュニア選手の活躍が多く見られた。

 ジュニア女子シングルスで鈴木は準決勝で平野美宇(ミキハウスJSC)を4-1で下し決勝へ。決勝ではイマムラ(ドイツ)を4-0のストレートで下し優勝を飾った。ジュニア男子シングルスでは東勇渡が決勝でフロール(フランス)に2-4で敗れ優勝には手が届かず2位で終わった。

 龍崎東寅と緒方遼太郎のJOCエリートアカデミー対決となったカデット男子シングルス決勝は龍崎が3-1で緒方を下し優勝。宮崎友(JOCエリートアカデミー)も3位に入った。カデット女子では浜本由惟が3位に入賞。また、ジュニア女子ダブルスでは平真由香/平野美宇(Shochi Jr./)がドイツペアを破って優勝を果たした。

上位の結果は以下のとおり。

【ITTFフランスジュニア&カデットオープン上位記録】
ジュニア男子団体優勝:フランスA  3位:日本A(東、龍崎、大塚)
ジュニア女子団体優勝:日本(鈴木、浜本、平野、平)
カデット男子団体優勝:フランスA ※日本の出場はなし
カデット女子団体優勝:フランスA ※日本の出場はなし
ジュニア男子シングルス優勝:フロール(フランス) 2位:東勇渡
ジュニア女子シングルス優勝:鈴木李茄(青森山田高) 3位:平野美宇
ジュニア男子ダブルス優勝:フロール/アングレ(フランス) 
ジュニア女子ダブルス優勝:平真由香/平野美宇(Shochi Jr./ミキハウスJSC山梨)
カデット男子シングルス優勝:龍崎東寅(JOCエリートアカデミー) 2位:緒方遼太郎 3位:宮崎友
カデッ女子シングルス優勝:ホ・ティンティン(イングランド) 3位:浜本由惟
カデット男子ダブルス優勝:緒方遼太郎/龍崎東寅 2位:硴塚将人/宮崎友
カデット女子ダブルス優勝:レンマー/ワン(ドイツ)
 4月18~22日にスペイン・アルメニアでITTFワールドツアー・スペインオープンが行われ、男子シングルスで水谷隼(スヴェンソン)が、女子シングルスで石川佳純(全農)が3位に入賞した。また、水谷は松平賢二(協和発酵キリン)と組んだダブルスで、石川は女子アンダー21でもそれぞれ優勝飾った。

 水谷は3回戦でセイブ(ベルギー)を、準々決勝で唐鵬(香港)をそれぞれ4-2で下し準決勝へ進出したが、準決勝では荘智淵(チャイニーズタイペイ)とのゲームオールの接戦に敗れ、3位に終わった。優勝は水谷を破った荘智淵。決勝で李廷佑(韓国)を4-2で破り優勝を決めた。

 女子シングルスで石川は、2回戦で田代早紀、続く準々決勝で若宮三紗子との同士討ちを制し準決勝へ。準決勝では先の世界選手権で敗れた金璟娥(韓国)との対戦。世界戦ではフルゲームのジュースで悔しい敗戦となった石川だったが、この大会でも金璟娥越えはならず。ゲームオールでの第7ゲームをまたもやジュース(12-10)で落とし、決勝進出はならなかった。優勝は金璟娥が韓国の若手、梁夏銀を破り優勝した。

 女子シングルスでは、2回戦で若宮三紗子がリー・ジャウェイ(シンガポール)を破る金星を挙げた。また、伊藤美誠(豊田町卓球スポ少)が女子シングルス予選で世界ランク50位のエクホルム(スウェーデン)を4-3で破りリーグ1位通過。ワールドツアー・女子シングルスで最年少の決勝トーナメント進出となった。男子アンダー21では村松雄斗(エリートアカデミー)が2位、女子アンダー21では1~3位に日本勢が入賞と日本選手の活躍が目立った大会となった。

上位の結果は以下のとおり。
【ITTFワールドツアー・スペインオープン上位結果】
男子シングルス優勝:荘智淵(チャイニーズタイペイ) ※3位:水谷隼
女子シングルス優勝:金璟娥(韓国) ※3位:石川佳純
男子ダブルス優勝: 松平賢二/水谷隼 
女子ダブルス優勝:金璟娥/朴美英(韓国) ※福原愛/森薗美咲:3位
男子アンダー21優勝:金東賢(韓国)※2位:村松雄斗
女子アンダー21優勝:石川佳純 ※3位:田代早紀、森薗美咲