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ITTF(国際卓球連盟)より、2019年9月の世界ランキングが発表された。
日本男子のトップは今月も張本智和で、先月と同じ5位をキープ。11位丹羽孝希、13位水谷隼と続く。
日本女子のトップは、伊藤美誠で7位だった。先月までトップだった石川佳純は順位を2つ落として8位。そして9位に平野美宇が入った。東京五輪代表が決まるまでは、熾烈な順位争いが続きそうだ。

その他の気になる選手の結果は↓ をクリック
http://world-tt.com/ps_player/worldrank.php
 すでにマレーシア大会を行い、今年3大会が発表されていた卓球のT2ダイヤモンドの中国大会(9月)が中止になったことが今日発表された。
 この大会は男女のトップ16人ずつを集め、ワールドツアーとは別のボーナスポイントを与える特別処置を施した大会で、マレーシア大会ではT2の独自ルールはもちろんだが、エンターテイメントとしての卓球の新しい見せ方を提示していた。3大会の賞金総額も1億6千万円と通常のワールドツアーとは破格の賞金だった。

 ところが、9月に予定されていた中国大会(海南島)だが、「中国当局の多くの許可を必要としていたが、イベント開催の最終的な合意に達することができなかった」とT2のジェフ・チューCEOは述べ、開催予定まであと4週間というところで中国大会を断念した。
 そもそもワールドツアーなどで過密な日程となっているITTF(国際卓球連盟)の大会カレンダーにねじ込む形でT2ダイヤモンドを開催する予定だったが、マレーシア大会の時から「素晴らしい見せ方」の割に、その運営を疑問視する声はあったが、中国大会の中止やむなしという形で今回見送られた。

 当初予定していたシンガポール大会は予定通り、11月21日から24日に開催される予定だ。
  • 新しい見せ方を提示したT2の試合だったが、中国大会は見送られた

 8月20〜25日にチェコ・オロモウツでITTFワールドツアー・チェコオープンが開催され、女子シングルスで平野美宇(日本生命)が準優勝、石川佳純(全農)が3位に入った。

 女子シングルス準々決勝で平野は劉瑋珊(中国)にゲームカウント0-3から4ゲームを連取し大逆転勝利で準決勝へ進出。準決勝では石川との同士討ちを4-1で制し決勝進出を決めた。前週のブルガリアオープンでストレートで敗れた陳幸同(中国)との決勝では、陳に再び3ゲームを連取される苦しい展開も、第4ゲームから平野の逆襲が始まり3ゲームを奪い返し3-3に追いつく。しかし、最終ゲームは8点で陳が奪い、ゲームオーバー。平野は惜しくも準優勝に終わった。石川は準決勝で平野に敗れたものの3位入賞。ブルガリアオープン3位の伊藤美誠(スターツ)は陳に上位進出を阻まれ、2回戦敗退となった。優勝の陳はブルガリアオープンに続きツアー2連覇を達成した。

 男子シングルスでは張本智和(木下グループ)がブルガリアオープンに続き2連覇を狙うも、1回戦でプレテア(ルーマニア)に3-1のリードからまさかの逆転負け。丹羽も前週に続き1回戦でフレイタス(ポルトガル)に敗れ初戦敗退。水谷隼(木下グループ)も2回戦でフランチスカ(ドイツ)に逆転で敗退と上位進出はならなかった。日本男子では準々決勝でチャイニーズのホープ、林昀儒(チャイニーズタイペイ)に敗れた平野友樹(協和発キリン)のベスト8が最高成績となった。男子の優勝はその平野を破った林昀儒。準決勝でボル(ドイツ)にゲームオールで勝利すると、決勝でもオフチャロフ(ドイツ)を4-1で破り優勝を決めた。

 また、混合ダブルスでは水谷/伊藤美誠(/スターツ)が初戦で前週に続き張本/石川にストレートで勝利。1ゲームも落とさず決勝まで進出したが、第2ゲームから第5ゲームまで全てジュースという趙大成/シン・ユビン(韓国)との激戦に、ゲームオールジュースで敗れ、惜しくもツアー2連覇を逃した。また、女ダブルスでは平野美宇/芝田沙季(/ミキハウス)が決勝に進出も、前週に続き顧玉婷/木子(中国)に敗れ2位に終わった。
 
 各種目の優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。

ITTFワールドツアー・チェコオープン記録
● 男子シングルス優勝:林昀儒(チャイニーズタイペイ)  
● 女子シングルス優勝:陳幸同(中国) 2位:平野美宇、3位:石川佳純
●男子ダブルス優勝:趙大成/李尚洙(韓国)  
● 女子ダブルス優勝:顧玉婷/木子(中国) 2位:平野美宇/芝田沙季
●混合ダブルス優勝:趙大成/シン・ユビン(韓国) 2位:水谷隼/伊藤美誠 

【男子シングルス】
優勝:吉山僚一(愛工大名電・愛知)
準優勝:鈴木颯(愛工大名電・愛知)
3位:高橋航太郎(実践学園・東京)、徳田幹太(野田学園・山口)
ベスト8:前出陸杜(東観・三重)、芝拓人(野田学園・山口)、道広晴貴(中間東・福岡)、藤元駿(明徳義塾・高知)

★準決勝
鈴木 8、8、8 高橋
吉山 -8、5、4、9 徳田
★決勝
吉山 8、-9、-9、8、4 鈴木

 男子決勝は団体戦を制した愛工大名電3年生の同士打ち。試合序盤からサービス、レシーブで厳しい台上の攻防が展開され、短いラリーで得点する展開が続く。1ゲーム目は吉山が奪取したが、2、3ゲーム目は鈴木が序盤リードし、吉山が追いつくも9-9から勝負強さを見せた鈴木が奪って2-1と優勝まで1ゲームに迫る。第4ゲームも終盤まで両者一歩も譲らぬ展開で8-8となったが、今度は吉山がここからきっちり決めて勝負は最終ゲームへ。
 4-4までは点差が離れなかったが、ここから吉山が3本連取で7-4。鈴木がたまらずタイムアウトを取るも、勢いは止まらず、吉山が4-4から7本連取で一気に鈴木を振り切った。1年生でベスト8、昨年は第3シードながらも初戦の2回戦で敗れた吉山。最終学年でライバルの鈴木を下して全中のタイトル獲得となった。

●吉山コメント
 「決勝が一番苦しかった。自分が劣勢だった場面もあったけど、自分の武器のチキータをうまく使って逆転することができた。鈴木とは普段の練習ではけっこう負けている。今回はサービス、レシーブの組み立てが勝因だと思います。(愛工大名電に転校して)雰囲気には慣れてきました。チーム内ではいじられキャラです。特に後輩の中村に(笑)。今後はメンタル面を鍛えていきたいと思います」


【女子シングルス】
優勝:小塩遥菜(稲付・東京)
準優勝:白山亜美(明徳義塾・高知)
3位:大藤沙月、横井咲桜(ともに四天王寺・大阪)
ベスト8:山﨑唯愛(益田・島根)、面田采巳(四天王寺・大阪)、東川陽菜、赤江夏星(ともに貝塚第二・大阪)

★準決勝
白山 7、9、-8、5 大藤
小塩 6、-7、5、9 横井
★決勝
小塩 4、-6、2、6 白山

 昨年のチャンピオン、大藤は準決勝で白山との打撃戦で敗退。決勝は白山と昨年準優勝の小塩のカードとなった。「正直、大藤さんじゃなくてラッキーだと思った」という小塩。ツッツキとループドライブで揺さぶりをかける白山に対し、ミスのないカットで対応。横回転を入れたツッツキも織り交ぜながら試合を優位に運ぶ。白山は2ゲーム目こそ奪うも、カット攻略に決め手を欠き、3ゲーム目を小塩が取って王手。4ゲーム目も序盤からリードを奪って逃げ切った小塩が昨年逃した全中タイトルを獲得した。JOCエリートアカデミー勢の女子シングルス優勝は長﨑美柚、木原美悠に続き3人目。

●小塩コメント
 「風邪気味だったんですけど、それで良い具合に力が抜けたかなと(笑)。3回戦で対戦した原さん(四天王寺)戦はじめ、対策は練られているなと感じていた。その中で優勝できたのは良かったと思います。この後、アジアジュニア選手権があって、カデットでなくジュニアに出させてもらうので、足を引っ張らないように頑張りたい」
  • 男子シングルス優勝:吉山僚一

  • 女子シングルス優勝:小塩遥菜

  • パワフルな両ハンドだけでなく、台上プレーの精度も高い吉山

  • 昨年逃した優勝を手にした小塩

  • 鈴木、優勝はならずも1年生から3年連続入賞は立派

  • 白山は昨年の全中で激戦の末敗れた大藤にリベンジ

  • 打ち合いで強さを見せた高橋。実践学園久々のシングルス表彰台

  • 大本命・大藤は白山に苦杯を喫し、2連覇ならず

  • 徳田はアグレッシブな両ハンドを封じられた

  • 団体戦に続き赤江を下した横井だが、小塩のカットを打ち抜けず

 第50回全国中学校卓球大会、団体戦の優勝は愛工大名電と四天王寺。愛工大名電は2年ぶりの優勝、四天王寺は3連覇となった。

【男子団体】
★準決勝
〈愛工大名電(愛知) 3-1 明徳義塾(高知)〉
 萩原 -7、9、-6、6、-13 横部○
○鈴木 5、-7、7、9 藤元
○中村/菅沼 7、-10、4、-4、10 吉本/加藤
○吉山 5、9、3 梅村

〈野田学園(山口) 3-1 安田学園(東京)〉
○徳田 5、8、3 上村
 木方 4、9、-9、-4、-8 丸山○
○玉井/岩井田 6、-9、-7、4、8 中田/林
○飯村 9、4、7 廣田

★決勝
〈愛工大名電 3-1 野田学園〉
○鈴木 -7、4、7、9 徳田
 萩原 9、-5、-3、6、-8 飯村○
○中村/菅沼 7、10、13 玉井/岩井田
○吉山 7、6、8 芝

 準決勝の明徳義塾戦、ダブルス次第では勝敗がどちらに転んでもおかしくない試合を制して決勝へ勝ち進んだ愛工大名電。決勝では今年の選抜で敗れた野田学園と対戦となった。
 前半に3年生2人を並べた野田学園に対し、愛工大名電はトップで主将の鈴木が意地の勝利をあげる。2番萩原も飯村の鋭い両ハンドに柔らかなボールさばきで対応し、フルゲームまでもつれたが飯村が逃げ切り、前半は1-1のタイ。
 同時進行で始まったダブルスと4番。愛工大名電は4番で吉山が完璧なプレー。大人びた台上プレーから、広いコースを突くドライブ、カウンターがズバズバ決まり、芝を圧倒した。ダブルスも2-0とリードした3ゲーム目、相手にゲームポイントを握られながらも追いつき、最後は中村が会心の回り込み強打でゲームセット。再び王座に返り咲いた。
 「愛工大名電中」に校名変更後は初の優勝。そして愛工大はこれで中学、高校、大学とこの夏3つのカテゴリーの団体タイトルを獲得となった。今大会もインターハイ学校対抗優勝メンバーの曽根、横谷、篠塚、谷垣らが会場に駆けつけ、観客席から後輩たちに声援を送った。先輩たちのエールにプレーで、気迫で応えた愛工大名電、素晴らしい戦いぶりだった。


【女子団体】
★準決勝
〈四天王寺(大阪) 3-0 明徳義塾(高知)〉
○大藤 2、11、-9、8 上澤依
○横井 -10、8、-4、8、6 青井
○栗山/兼吉 7、3、4 上田/瀬島

〈貝塚第二(大阪) 3-0 横浜隼人(神奈川)〉
○赤江 4、-6、5、3 岩木
○東川 -11、7、9、-7、5 藤田
○司/上澤 -9、9、6、9 竹内/宮内

★決勝
〈四天王寺 3-0 貝塚第二〉
○大藤 4、8、9 司
○横井 -10、6、9、5 赤江
○栗山/兼吉 4、2、6 篠原/上澤

 女子は2強と目された四天王寺、貝塚第二が2年連続決勝での対戦。今年は大阪府大会、近畿大会と貝塚第二が勝利していたが、全中決勝の舞台で四天王寺が鮮やかなストレート勝ち。全中3連覇を成し遂げた。
 四天王寺はスーパーエースの大藤が司を寄せ付けずに先取点。貝塚第二は2番にエースの赤江を起用したが、四天王寺のポイントゲッター・横井が打ち破る。準決勝でも劣勢を跳ね返した横井が相手エースを撃沈、一気に試合を優位に運ぶ。
 そして圧巻のプレーを見せたのが四天王寺の1年生ペア。サウスポーの栗山とカットの兼吉の異質ペアだがコンビネーション抜群。運動量抱負な栗山がボールに食らいつき、兼吉もカットにミスがなく、攻撃も随所で得点に結びつける。同じ1年生ペアの篠原/上澤に付け入るスキを全く見せない試合運びで、完勝を収めた。
 これまで2連敗の貝塚第二に対し、全中決勝の舞台でリベンジ。全中最多、17回の優勝を誇る名門中の名門が、その強さを見せつけて18回目の栄冠を手にした。
  • 決勝1番を任された鈴木は冷静に、そして熱く先取点

  • 野田学園ペアを振り切って優勝を決めた中村(右)/菅沼

  • インハイを制したばかりの曽根らもエールを送った

  • 高校、大学の先輩に続いた! 悲願のV奪還

  • さすがのプレーを見せた大藤

  • 横井が赤江を仕留め、流れをがっちり引き寄せた

  • 四天王寺・村田監督も驚くほどの会心のプレーで優勝を決めた栗山(手前)/兼吉

  • これで3連覇の四天王寺。今年も笑顔で決勝を終えた

  • 燃える野田学園、今回も初優勝には手が届かなかった

  • 貝塚第二はエースの赤江が敗れて万事休す

 卓球の世界ランキングは、過去1年間のITTF主催のワールドツアーなどのワールドイベントや大陸の大会(アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどでのカップ戦や選手権)での上位8大会のランキングポイントの合算で決まっている。
 来年1月の世界ランキングで日本代表が決まるということは、該当するのは2019年1月から12月までの大会となる。(世界選手権など一部の大会のポイントは2年間有効)

 2019年に入ってからの男女6選手のポイントは以下の通りだ。
[男子]
張本智和 10660
水谷隼  8200
丹羽孝希 7690
[女子]
伊藤美誠 10865
平野美宇 9590
石川佳純 9585
*以上は8月のブルガリアオープンまでの上位8大会の獲得ポイント

 男子は張本が頭ひとつリードした状態で、シングルス枠を賭けた水谷と丹羽の2番手の争いが熾烈だ。世界ランキングでは丹羽が10位、水谷が14位だが、丹羽の持ち点は消えていくためい、19年の獲得ポイントでは水谷がリードするも二人の間の差は510点しかない。丹羽はワールドカップに出場し、水谷は出場できないので、実質的には横一線と言えるだろう。

 女子はさらに僅差で、伊藤が獲得ポイントでは1位でリードしているがワールドカップには選ばれないためにこのリードは10月末に縮まってしまう。また、2位争いの平野と石川は5点差しかない。女子は3人によるデッドヒートが12月まで続くだろう。

 残り4カ月間でITTFワールドツアーは獲得ポイントの高いプラチナが2大会(ドイツ・オーストリア)、レギュラーのツアーがスウェーデンの1大会、そして優勝獲得ポイントが1100点あるITTFチャレンジプラスが2大会(パラグアイ、北米)、それにワールドカップとチームワールドカップ、アジア選手権がある。選手たちはそれらの大会で、参加資格のあるトーナメントにはすべて挑戦していくことになる。
 過去にも、世界ランキングによる代表選考で福原愛、平野早矢香、石川佳純がほぼ横一線になり、最後の世界選手権の1試合で代表が決まったこともあった。

 史上まれに見る厳しい代表権争いを演じる卓球。強化サイドからすれば、代表が決まるまでに本格的な強化は難しく、大会への調整やコンディションの維持が優先されるだろう。最近の大会で日本選手が早いラウンドで負けることも多くなっているが、選手たちの身体面とメンタルの疲弊感も気になるところだ。
 あと4カ月、おそらく代表選手が出場するのは7大会、もしくは8大会。五輪の代表枠をめぐる争いは佳境を迎え、目を離せない状況になってきた。

  • 全日本チャンピオンの伊藤は今年の獲得ポイントでは現在1位をキープ

  • 今年の獲得ポイントでは石川とほぼ並んでいる平野

  • 現在の世界ランキングでは日本人1位だが、今年だけのポイントでは3位の石川

 今週、日本代表はこぞって東欧で開催されているチェコオープンに参戦している。この大会はITTF(国際卓球連盟)が主催するワールドツアーのひとつである。先週から開催されたブルガリアオープンといい、日本から選手・スタッフたちが大挙して押し寄せるのは、もちろん来年の東京五輪を見据えているからだ。
 
 卓球関係者は4年に一度、必ずこう思う。
「五輪の卓球の代表枠をもっと増やせないのか」
 卓球の一国の代表枠は、最大でシングルス2名と団体戦の1名の合計3名のみ(団体戦は3名が出場/東京からは混合ダブルスの種目が追加)。日本卓球協会に登録している男女358,600名(前年度より約1万人増加)、未登録の卓球愛好者を含めると約120万人ほどの卓球愛好者がいると推測されている日本からはわずか6名の選手しか五輪の舞台に立てない。
 競技人口を考えれば「超狭き門」だ。さらに狭いのはもちろん中国。中国卓球協会の劉国梁会長は以前に「民間の卓球愛好者は8300万人、さらに卓球学校や体育学校の選手が3万人、プロ選手が2000人いる」と発言している。つまり、中国は8300万人強の卓球選手の中から6名が選ばれる。

 世界の卓球界では中国と日本が突出して競技人口が多い。それ以外では登録人口55万人のドイツ、20万人のフランス、競技者は少ないが愛好者が多い韓国が約40万人と言われ、五輪のたびに卓球愛好者は柔道やレスリング、水泳などのように、種目別や体重別のメダルが設定されている競技をうらやましく思うのだ。

 さて、東京五輪の日本代表は来年(2020年)1月に発表されることが決まっている。シングルスの2名は世界ランキング上位2名が内定となり、団体戦用の3人目は日本卓球協会が推薦する。ただし、本戦でのシード権を獲得することを考えると世界チームランキングが重要になるため、ランキング下位の選手を団体戦用に選ぶことは現実としては難しい。
 そう考えると、今の日本選手では男子は世界ランキング(8月現在)5位の張本智和、同10位の丹羽孝希、同14位の水谷隼の3人に代表は絞られてきた。女子では6位の石川佳純、8位の伊藤美誠、10位の平野美宇の3人が濃厚だ。残り4カ月で、これらの選手を世界ランキングで追い抜くのは至難である。

 もちろん、最後の最後にどうなるかは予断を許さない。リオ五輪の時も、男子の吉村真晴が最終選考前の最後の半年間で急激に世界ランキングを上げて、3番手に入ったケースもある。

  • 世界ランキング5位の張本。今年の獲得ポイントでも一歩リード

  • 今年の獲得ポイントでは現在2位につけている水谷

  • W杯に出場する丹羽は水谷とほぼ並んでいる状態

 滋賀・ウカルちゃんアリーナで開催中の第50回全国中学校卓球大会。今日の午前中に団体戦決勝トーナメント1回戦、準々決勝が行われ、男女のベスト4が出揃った。現在行われている男女シングルスの1、2回戦が終了した後、準決勝、決勝が行われる。

【男子決勝トーナメント】
★1回戦
・明徳義塾(高知) 3-2 実践学園(東京)
・尾久八幡(東京) 3-2 上宮(大阪)
・愛工大名電(愛知) 3-1 中間東(福岡)
・明豊(大分) 3-2 新発田東(新潟)
・野田学園(山口) 3-0 松戸第六(千葉)
★2回戦(準々決勝)
・明徳義塾 3-0 花巻(岩手)
・愛工大名電 3-0 尾久八幡
・安田学園 3-2 明豊
・野田学園 3-0 浜松修学舎(静岡)
★準決勝
・明徳義塾vs.愛工大名電
・安田学園vs.野田学園

 男子1回戦再注目の中間東と愛工大名電の試合はシングルス3本を奪った愛工大名電に軍配。試合前からスキのない雰囲気を漂わせていた愛工大名電がV奪還に向けて最初の関門を突破した。昨夏の全中、今春の選抜を制した中間東だったが、1回戦敗退で王座を明け渡した。1回戦の明徳義塾と実践学園の試合は5番フルゲームまでもつれた熱戦。実践学園・栁澤がマッチポイントを握ったが、明徳義塾・梅村が逆転勝利。手に汗握る接戦を制した。
 準々決勝は3試合が3-0で決着する中、安田学園と明豊の試合はラストまでもつれる。1回戦の新発田東戦ラストを締めた明豊・松田を相手に、安田学園・杉本がセンスあふれるプレーで3-2で勝利。昨年、初の入賞を決めた安田学園が2年連続の表彰台を決めた。

【女子決勝トーナメント】
★1回戦
・明徳義塾(高知) 3-0 長森(岐阜)
・益田(島根) 3-0 武蔵野(東京)
・四天王寺(大阪) 3-0 上北(青森)
・貝塚第二(大阪) 3-0 日進(埼玉)
・横浜隼人(神奈川) 3-2 就実(岡山)
★2回戦(準々決勝)
・明徳義塾 3-1 山陽女子(岡山)
・四天王寺 3-1 益田
・貝塚第二 3-0 宇土鶴城(熊本)
・横浜隼人 3-1 浜松修学舎(静岡)
★準決勝
・明徳義塾vs.四天王寺
・貝塚第二vs.横浜隼人

 1回戦は3-0決着が4試合。横浜隼人と就実、強豪同士の対戦は武山が接戦をものにした横浜隼人が勝利。優勝候補の四天王寺は準々決勝で1点を落としたが、益田を押し切って準決勝進出。3年ぶりの優勝を目指す明徳義塾は山陽女子との強豪対決を制した。貝塚第二はここまで4試合を無失点。驚異的なスピードで勝利を続けている。四天王寺と貝塚第二、2強の決勝か、明徳義塾と横浜隼人が両校にストップをかけるのか。
  • 中間東戦トップで竹谷を下した鈴木

  • 明徳義塾は梅村が敗戦の瀬戸際からチームを救った

  • 野田学園は2試合続けて快勝。写真は徳田

  • 元バンビ王者・杉本がラストで勝利した安田学園、2年連続の表彰台

〜アジアのホープが東京に集結!!〜
「2019ジュニアスポーツアジア交流大会」
卓球交流試合:8/30(金)〜9/1(日)入場無料
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場(東京都世田谷区駒沢公園1-1)

 国内外都市からのジュニア世代が卓球で対戦する「2019ジュニアスポーツアジア交流大会」(主催:東京都ほか)が、東京(駒沢オリンピック公園総合運動場[屋内球技場])で行われる。障害者アスリートの交流試合も開催される。
 卓球の他には、バドミントンの交流試合(駒沢オリンピック公園総合運動場[体育館])が行われ、楽しいイベントなども予定されている。


※試合日程・参加選手・各種イベントなどの詳しい情報は、下記のホームページをチェックしよう!
https://jsa2019.jp
 今回が50回目となる全国中学校卓球大会。団体戦が行われるようになったのは第2回大会からだが、その全中団体戦の初代男子優勝校である沼田(群馬)が47年ぶりに全中に出場。予選リーグの第1試合で板櫃(福岡)に3−2で勝利するも、第2試合で野田学園(山口)に敗れ、47年ぶりの全中は1勝1敗で幕を閉じた。決勝トーナメント進出はならずも、鋭い両ハンドの野田学園に対し、互角に打ち合いを見せる場面もあった。

 選手は部活動の他に、「沼中ジュニア」というクラブチームでも練習。小学生時代から沼中ジュニアでプレーする選手もいる。47年ぶりの出場ということもあり、大会前にはOBが練習相手を買って出るなど、まさに地域一体で全中に向けて準備をしてきた。会場には同中卓球部の女子部員、保護者、OBなど30名を越す応援団が滋賀まで駆けつけて選手に声援を送り、選手も気合いの入ったプレーで声援に応えた。

 「野田学園さんは強かったですね。全中出場は選手だけでなく、関係者みんなの悲願でした。47年ぶりという時間もありますし、ここでプレーできて感無量という感じです。1年生が3人試合に出ているので、来年以降も何とか全中に来たいと思います」(沼田中・岡田秀久監督)
 昭和から平成、そして令和まで、時を越えて受け継がれた沼田の悲願。半世紀を経て再びたどり着いた全中の舞台で、堂々たる戦いぶりを見せた。
  • 先輩たちから歴史を受け継ぎ、47年ぶりに全中の舞台に立った選手たち

  • 第1試合では5番までもつれた末に勝利

  • 第1試合ラストで勝利した深津

  • 観客席からも大声援が飛ぶ