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平成25年度全日本選手権大会速報

ジュニア男女シングルス3回戦は、スーパーシードの選手たちが続々登場している。
下写真左は男子の第2シード、村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)。傷めている右ひじの状態が心配されたが、12月10日に世界ジュニアから帰国した後、しばらく休養を取り、年末に練習を再開したとのこと。将来有望な選手だけに無理は禁物だが、試合では威力あるバックドライブをビシビシ決めていた。

下写真右は昨夏のインターハイ2位・佐藤瞳(札幌大谷高)。天性のカットセンスを備えており、相手の強打に対しても、いとも簡単に低く切れたカットで返球してしまう。カットとカットの間の連携が素晴らしく、円運動のような流れるカットだ。平野美宇、伊藤美誠ら、中学生の「黄金世代」の選手たちの前に立ちはだかるとしたら彼女かもしれない。
男女ダブルス1回戦から、気になるペアや有力ペアをご紹介。まずは上段から…。

上段左は来年の長崎国体で、成年男子の長崎県チームの主力となるふたり、青森山田高OB同士で組んだ横山(右)/坪口。上段右は、こちらは青森山田高の現役ペア、昨年12月の世界ジュニアでベスト8に入った森薗(右)/三部。

中段左はJOCエリートアカデミー女子の「エースペア」、浜本(右)/加藤。回転量が多く、ガッチリした両ハンドドライブの浜本と、突然の強打など意外性ある球さばきを見せる加藤。なかなか面白いペアリング。中段右は筑波大の平野(右)/塩入。この筑波大のウェア、アルゼンチンのサッカーチームのウェアのようで、いつ見ても気になります。

下段左は東信電気のカットペア、定岡(左)/山木。うーん、すごい迫力。そしてボールセンスは抜群です。下段右は駒澤大の双子ペア、中村謙吾(左)/祥吾。右のシェークドライブが謙吾、左のペンドライブが祥吾。戦型でどちらかわかるのは、報道陣にとってはありがたい限り…。
会場では男女ダブルス1回戦が進行中。胸に卓球王国のロゴを入れたウェアで出場してくれたのが、立石イオタ良二くん(生粋の日本人です)。なんだか漫画「王様ゲーム」のロゴのほうがデカい気がしますが…、まあいいでしょう。

福岡・柳川高から専修大に進み、現在もプレーヤーとして活躍中のイオタくんは、福岡・博多の創業90年以上の老舗額縁屋、「立石ガクブチ店」で働く若き職人。卓球界では、記念すべき賞状やメダルをココで額装するのが、静かなブームらしいです。
その一方で、幅広い人脈を活かして卓球を活性化するイベントを仕掛け、「九州卓球界の若きフィクサー」との噂も…。

昨年の全日本学生で活躍した定松選手(日本体育大)と組んだダブルスでは、残念ながら初戦敗退。うーん、忙しすぎて練習不足だったか。また来年もぜひ出場してください!
●ジュニア男子2回戦
田添響(希望が丘高) 9、3、6 地崎(出雲北陵高)

昨夏のインターハイ・男子学校対抗決勝、青森山田戦のトップで大逆転勝利を収め、希望が丘初優勝の立役者になった田添響。ジュニア男子2回戦では出雲北陵の地崎をストレートで破り、3回戦に進んだ。

昨年秋に希望が丘高を取材した際、最も迫力あるボールを放っていたのがこの田添響。高い身体能力で、高い打球点から打ち込む直線的な弾道の両ハンドドライブは、まさに弾丸(だんがん)だった。これまでは試合中の集中力のムラを指摘されることもあったが、今回の全日本を見る限り、集中力は抜群。本気で全日本ジュニアのタイトルを獲りにきている。

マッチポイントの場面でも強打ではなく、深く切れたツッツキで相手のネットミスを誘い、しっかり締めた田添。ベンチの石田真太郎監督(下写真右)も、試合後のアドバイスは少なめ。まず文句のつけようのないプレーだった。
●ジュニア男子2回戦
宇田(Meiji c.s.c) 4、11、−10、−8、7 吉浦(武田高)

小学6年生の宇田がジュニア3回戦へ駒を進めた。第3ゲーム10−6のマッチポイントから逆転され、ゲームオールに追いつかれるも、最後までレシーブ&3球目から強烈なバックドライブで攻めた。バックドライブの威力と安定性は素晴らしく、堂々とした試合態度にもオーラを感じさせる。何より、若武者らしい思い切りの良さがイイ。
 3回戦の対戦相手は第1シードの三部(青森山田高)。実力差は否めないが、三部も初戦が小学生の宇田というプレッシャーは少なくない。どういう試合になるのか注目したい。

 横浜隼人高でプレーする姉の宇田衣里那もジュニア2回戦に出場していた。さすが姉弟、よく似てます。
  • ブンブン、バックドライブ!

  • お姉ちゃんもガッツプレーで奮戦!

大会第2日目の1月15日。今日はジュニア男女が4回戦まで進み、スーパーシードの選手たちが登場する。まずはジュニアに注目しよう。

ジュニア男子は、第2シードで有力な優勝候補である村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)が、右ひじの手術後の痛みにより、出場が微妙な状況。果たして出場はなるのかどうか、注目が集まる。第1シードの三部航平(青森山田高)、昨夏のインターハイ2位の及川瑞基(青森山田高)ら有力選手も一斉に登場。
ジュニア女子は第1シードの浜本由惟(JOCエリートアカデミー)、加藤美優(JOCエリートアカデミー)、平野美宇(JOCエリートアカデミー)、伊藤美誠(スターツSC)という中学生の「黄金世代」の選手たちに注目が集まる。森さくら(昇陽高)、佐藤瞳(札幌大谷高)ら高校生の実力者が待ったをかけられるか。

女子シングルスは1回戦がスタート。男女ダブルスも1回戦が進行する。注目の選手を随時ピックアップしていきますので、お楽しみに!
●混合ダブルス3回戦
吉村/石川(愛知工業大/全農) −9、6、4、6 町田/須藤(國學院大/専修大)

前回2位の吉村/石川が混合ダブルス3回戦を突破。ベスト16入りを決めた。サービスの名手・町田の変化サービスに苦しむ場面もあったが、まずは順当な勝利だ。

大会前の練習は石川曰く「それはトップシークレット」、吉村曰く「綿密なミーティングをしました」、…つまり練習なしのぶっつけ本番で臨んだふたり。しかし、世界選手権パリ大会の前にかなり練習を積んだというだけあって、かなりコンビネーションが良くなってきている。「以前はサウスポーと組んだことがなくて、自分が得意なチキータがやりにくかったりして、組みにくさを感じたこともあったけど、今はかなり慣れてきた」(吉村)。

今大会は3種目にエントリーしている石川は、「2年連続でシングルスの決勝で負けているし、今大会は相手が誰であっても、自分に勝つプレーを心がけたい。自分に負けないように一戦一戦、戦うことを心がけたい」と平常心で臨む構えだ。
  • 吉村のバックドライブは相変わらずの威力

  • かなり息が合ってきたようです

  • 会見でもこのとおり

●ジュニア男子1回戦
張(仙台ジュニアクラブ) 7、−13、6、4 小澤(湘南工大附高)
●ジュニア女子1回戦
木原(明豊高) 7、12、6 桑原(豊田町卓球スポーツ少年団)

ジュニア男女1回戦から、小学生選手の活躍をピックアップ!

上写真左&右の張智和(小4)は、小学1・2年生で全日本バンビ優勝、小学3・4年生で全日本カブ優勝。あの福原愛以来となる、全日本ホープス・カブ・バンビ完全優勝の可能性を残している選手だ。残している、というより、可能性は濃厚だと言われるほど、その実力は同学年では頭ひとつ抜けている。
打球点の高い快帯(回転を加えるバックハンド)で相手を振り回し、台上に浮いたボールにはフォアのパワードライブ。体の軸が左右にブレることもなく、バランスの良さを感じさせる。東京五輪が行われる2020年には17歳、ロンドン五輪に高校生の丹羽孝希が出場したことを考えれば、決してあり得ない話ではない。

下写真は小学6年生の桑原穂実。こちらも昨年の全日本ホープスのチャンピオン。ある卓球場で、彼女の練習を間近で見たことがあるが、打球センスは相当なもの。あの石川佳純のデビュー当時を彷彿とさせるものがあった。まだ小柄で、高校生選手に善戦むなしく敗れたが、これから伸びていって欲しい選手。
●混合ダブルス2回戦
徳島/口田(専修大/中央大) 8、7、−6、−9、7 藤本/平野(近畿大/ミキハウス)

 混合ダブルス2回戦、優勝候補の一角と見られた藤本/平野ペアが学生ペアに敗れた。ダブルスのスペシャリスト・藤本もミスがやや多かったが、それ以上に平野の元気のないプレーが気になる。もともと苦しそうにプレーする選手ではあったが、それは集中力の裏返しで、辛そうにプレーする選手ではなかったはず。持ち前の読みの鋭さが影を潜め、プレーが後手に回っている。タイトル奪還を目指す女子シングルスを前に、不安の多い立ち上がりとなった。
  • 藤本/平野、0−2から追いつくも及ばず

  • よもやの敗戦に肩を落とした

 混合ダブルスは2回戦からシードのペアが登場。上写真左は2回目の優勝を狙う松平賢二/若宮三紗子(協和発酵キリン/日本生命)。松平の2段モーションの時間差フリックは、相変わらず有効。写真にしてしまうとイマイチわかりにくいですが…。

 上写真右は張一博/森薗美咲(東京アート/日立化成)。相手ペアにリードされても慌てず、張の前陣両ハンドで振り回し、森薗がフォアフリックでレシーブから積極的に攻めた。

 そして下写真は異色のペアリング、野邑大陽/小西杏(DIOジャパン)。野邑の打球点の早いレシーブとブロックで相手を振り回し、ママさん選手になった小西がバック表ソフトのナックル性ショートで前に攻める。2回戦をしっかり突破した。ベンチでは中国語で会話していた。