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平成25年度全日本選手権大会速報

これで卓球王国の全日本選手権速報を終了させていただきます。今大会の結果は、2月21日発売の卓球王国4月号に特大のボリュームで掲載。男女優勝者のインタビューとともに、表も裏も余すところなくお伝えします。ご期待ください!
速報ページをご覧いただき、ありがとうございました!

★平成25年度全日本選手権・メダリスト一覧

●男子シングルス
優勝:水谷隼(DIOジャパン)
準優勝:町飛鳥(明治大)
3位:上田仁(青森大)、吉田海偉(DIOジャパン)

●女子シングルス
優勝:石川佳純(全農)
準優勝:森さくら(昇陽高)
3位:福原愛(ANA)、若宮三紗子(日本生命)

●男子ダブルス
優勝:森薗政崇/三部航平(青森山田高)
準優勝:岸川聖也/水谷隼(ファースト/DIOジャパン)
3位:松平健太/丹羽孝希(早稲田大/明治大)、上村慶哉/田添健汰(希望が丘高)

●女子ダブルス
優勝:平野早矢香/石川佳純(ミキハウス/全農)
準優勝:中川博子/土田美佳(中国電力)
3位:田代早紀/藤井優子(日本生命)、市川梓/中村薫子(日立化成)

●混合ダブルス
優勝:張一博/森薗美咲(東京アート/日立化成)
準優勝:吉村真晴/石川佳純(愛知工業大/全農)
3位:笠原弘光/笠原多加恵(協和発酵キリン/NTT東日本東京)、松平賢二/若宮三紗子(協和発酵キリン/日本生命)

●ジュニア男子
優勝:吉村和弘(野田学園高)
準優勝:酒井明日翔(JOCエリートアカデミー/帝京)
3位:村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)、郡山北斗(関西高)

●ジュニア女子
優勝:加藤美優(JOCエリートアカデミー)
準優勝:平野美宇(JOCエリートアカデミー)
3位:浜本由惟(JOCエリートアカデミー)、阿部愛莉(四天王寺高)

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 3年ぶり6度目の優勝を果たした水谷隼。昨年はロシアリーグ、ヨーロッパチャンピオンズリーグで腕を磨き、昨年の11月くらいからものすごく調子が良かったというが、「それでも思った以上に緊張した。やはり全日本は特別ですね」と水谷。

☆水谷会見のコメント☆
「決勝では町のチキータにしっかり対応し、それを狙い打つことができた。序盤3ゲームを取って、4ゲーム目を落とした時には少し危ないなと思いましたが、戦術を変えることで対応できた。
 世界戦の代表権については、あまり意識はしなかった。でも、自力で権利を獲得することができ、本番でも思い切った試合ができそうです。
 その世界戦に向けては、『メンタル面』を鍛えたい。準決勝で初めてセットを落とし、消極的なプレーになってしまった。相手にセットを奪われると、とたんに崩れてしまったので、そこを克服したい」(水谷)

 本人も優勝後のインタビューで語っていたように、以前に比べてバックハンドの安定性と威力が格段に増していた。「今までは繋ぐようなバックハンドが多かったけど、一発でも打ち抜けるようになってきた」というように、劣勢な場面においてもバックハンドで盛り返すプレーが随所に見られた。「世界卓球では、自分の調子が良ければ中国に勝てる」と、4月下旬からのJA全農世界卓球に向けて抱負を語った。
  • 会見での水谷。王者は再び帰ってきた

 男子シングルスは水谷隼、女子シングルスは石川佳純の優勝で幕を閉じた平成25年度全日本卓球選手権。
 ともに優勝候補の一番手、二番手と言える選手。ともに3大会ぶりの優勝とはいえ、大きな驚きはない結果。しかし、大会全体を振り返れば、数多くの波乱があった大会だった。

 男子シングルスでは、優勝戦線をリードすると見られた4人、水谷隼、岸川聖也、丹羽孝希、松平健太のうち、丹羽と松平健のふたりがベスト16止まり。岸川もベテランの吉田海偉に敗れ、ベスト8だった。さらに松平賢二や張一博、前回3位の大矢英俊といった有力選手たちがランク入りを逃し、国際大会で大活躍していたカットの塩野真人は初戦の4回戦で敗退。塩野を破ったのが、決勝まで勝ち上がった町飛鳥だ。
 女子でも、準優勝3回の実績を誇る藤井寛子が4回戦敗退、前回3位の松澤茉里奈はベスト32。そして最大の波乱が、準決勝で福原愛が森さくらにストレートで敗れたこと。森は準々決勝で平野早矢香も破っており、ロンドン五輪代表2名を破っての準優勝。前回ベスト16からの大躍進は、あまりにもセンセーショナルだった。

 失礼ながら、大会が始まる前に、町飛鳥と森さくらの決勝進出を予想した人はほとんどいなかったはず。ともに日本選手の中ではパワーがあり、威力あるフォアハンドを武器とするふたり。今後の活躍からも目が離せない。
 同時に、今年の全日本は、勝負の怖さをまざまざと見せつけられた大会だった。本当に、勝負はふたを開けてみないとわからない。

 明後日の1月21日には、JA全農世界卓球東京大会の日本代表選手が発表される。男子シングルス優勝の水谷隼が代表権を獲得し、これで男子は松平健太・岸川聖也・水谷隼、女子は福原愛・石川佳純・田代早紀の各3名が代表に決まった。残る2名は誰になるのか。今回の全日本の結果がどこまで反映されるのか。注目が集まる。
●男子シングルス決勝
水谷隼(DIOジャパン) 9、4、4、-4、6 町飛鳥(明治大)

男子シングルス優勝は水谷隼! 3大会ぶり6回目のV!
2年連続で決勝で敗れ、今大会でのリベンジを誓った男が、逆襲のストーリーを見事に完結させた!

まさに攻守一体。水谷の両ハンドの安定性は際立っていた。町の威力あるフォアドライブを前陣での小振りのカウンタードライブ、鉄壁のバックブロックでしのぎ、巧みにコースを突きながら反撃。それでいて、第1ゲーム10−9のゲームポイントでは町のフォアミドルへ、完璧な3球目フォアドライブを決めるなど、チャンスボールは決して逃さない。
町も第4ゲームは開き直って水谷のフォアサイドを攻め、1ゲームを奪い返したが、反撃もここまで。第5ゲームは中盤で水谷が大きくリードし、そのまま押し切った。

試合後の優勝者インタビューで「ロシアリーグでバックハンドの強化に取り組んできた」と語ったとおり、バックドライブの威力と安定性も大きくレベルアップ。ひと回りもふた回りも大きくなって、表彰台の頂点に返ってきた。おめでとう!
  • 威力と精度を増した水谷のバックドライブ!

  • 町、健闘およばずも準優勝

 女子ダブルスの決勝戦は、ゲームカウント3-0で平野/石川が制した。二人は平成20年度にも優勝、今回は二度目になる。
 優勝を決めた直後のインタビューでは、石川が「試合中、平野さんが常に声をかけてくれてリードしてくれたので、私は何も考えなくて思いっきりいけました」とコメント。
 一方、平野も「シングルスで負けてしまって悔しかったけれど、今日はいいプレーが出来てうれしいです。一緒に戦ってくれた大嶋監督と佳純にはとても感謝しています」とうれしそうに語った。

●女子ダブルス 決勝      
平野早矢香/石川佳純(ミキハウス/全農) 8、6、9 中川博子/土田美佳(中国電力)
男子シングルス準決勝、もうひとつの結果は下記のとおり。町飛鳥がゲームオール11点で吉田海偉を破り、決勝進出!

まさに「逆転の町」と言いたくなる勝負強さだった。6ゲーム目の7−10から逆転して勝利を決めた準々決勝の吉田戦に続き、この準決勝でも3ゲーム目4−8から逆転して15−13で奪取。試合の流れをつかんだ。第5ゲーム9−5と勝利まであと2点になったところで慎重になり、今度は逆転を許してしまったが、最終ゲームは吉田にマッチポイントを先に握られながら大逆転。観客席の明治大応援団が熱狂的な祝福を送った。

会場で行われているFMラジオ放送では、解説の松下雄二&坂本竜介さんも「相当にしびれる試合」とコメント。最後の最後まで、どちらが勝つかわからなかった。「これまで、リードするとどうしても守りに入る傾向にあった」と評された町だったが、冷静かつ積極的なプレーで勝負に出て、見事な勝利をおさめた。

●男子シングルス準決勝
町飛鳥(明治大)  -10、7、13、7、-11、-8、11 吉田海偉(DIOジャパン)
  • 決勝で水谷に挑戦する町飛鳥

  • 吉田は決勝の舞台に立てず

●男子シングルス準決勝
水谷隼(DIOジャパン) 4、4、4、−7、−6、9 上田仁(青森大)

今大会の男子シングルスのファイナリスト、一人目は水谷隼に決定!
水谷は上田を変化サービスで翻弄。特に上回転系のサービスがよく効き、ラリー戦でも安定したバックドライブ、連続フォアドライブで優勢。あっさり3ゲームを先取する。上田も4ゲーム目から、チキータだけでなく長く深いツッツキを水谷のバックに集め、カウンターで得点するなど、戦術転換で2ゲームを挽回。6ゲーム目も中盤でリードし、逆転の目もあるかと思われたが、水谷が10−7と逆転してゲームポイントを握り、11−9で押し切った。
  • 6度目の優勝なるか?水谷

  • 青森山田高の先輩、水谷に敗れた上田

●女子ダブルス準決勝
中川博子/土田美佳(中国電力)  6、7、6 市川梓/中村薫子(日立化成)  
平野早矢香/石川佳純(ミキハウス/全農) 5、3、2 田代早紀/藤井優子(日本生命)

中国電力の若手ペア、中川/土田が日立化成ペアに快勝。藤井/若宮ペアを破った勢いで、殊勲の決勝進出だ。平野/石川はわずか18分で田代/藤井優ペアを料理し、女子ダブルス決勝は中川/土田と平野/石川の対戦となった。
  • 決勝進出を決めた中川/土田

●男子シングルス準々決勝
町飛鳥(明治大) -11、3、-9、9、9、10 吉田雅己(愛知工業大)
吉田海偉(DIOジャパン) 8、7、9、10 岸川聖也(ファースト)
上田仁(青森大) 7、7、-7、9、-9、-8、4 高木和卓(東京アート)

男子シングルスのベスト4が出揃った。町飛鳥、吉田海偉、上田仁、水谷隼だ。
明治大1年の町は、初のランク入りから一気にベスト4まで駆け上がってきた。腰痛の影響などもあり、ここしばらく成績が伸び悩んでいたが、今大会は体も絞れて動きの良さが光る。青森山田高時代の同期、吉田雅己に対して、第5ゲーム4−8、第6ゲーム7−10から逆転する勝負強さも見せた。最後は町11−10のマッチポイントで、吉田がまさかのサービスミス。予想外の結末だった。
「(丹羽対策で)左利きとばかり練習していて、対右利きに少し不安もあった。町とは小さい頃からよく試合をしていて、対戦成績は五分五分、いつも競るけど、何か自分にもうひとつプラスの技術がないとダメだなと思いました。」(吉田)

岸川は吉田海偉にストレート負けで、今年も優勝はならず。吉田のロングサービスに手を焼き、ラリー戦になっても吉田の粘り強いしのぎを打ち切れず、逆襲を許した。「ぼくは聖也には負けない」という吉田の自信には、確かな根拠があったようだ。
  • 青森山田の同期対決を制した町

  • 吉田にストレート負けを喫した岸川

●男子シングルス準々決勝
水谷(DIOジャパン) 11、7、5、7 坪井(青森山田高)

やはり今大会の水谷は強い。後輩の坪井とのサウスポー対決をストレートで制し、準決勝進出を決めた。
序盤は坪井がチキータからの攻めで互角のラリーを展開したが、中盤以降、水谷はそのチキータを正確に狙い打ち、すばやい回り込みからバックストレートへのパワードライブを連発した。「練習は何度かしてもらったことがあるけど、公式戦でやるのは初めて。自分とは勝負強さが全然違う。(8−10から11−10と逆転した)第1ゲームを取りたかった」(坪井)。

敗れたとはいえ、ベスト8に躍進した坪井の活躍は見事。昨夏のインターハイでは団体決勝4番で悔しい敗戦を喫し、チームも希望が丘に連覇を阻止されたが、「インターハイの後、台上で自分から仕掛ける練習を積んできた」と語った。悔しさの中にも充実感を漂わせていた。
  • ベスト4入りした水谷

  • 今大会、善戦した坪井