はるか昔の現役時代に
『きみのバックドライブで目が覚めたよ。アハハ。』
みたいな感想をたまに頂くことがあったんですが、その時代は今ほどにバックドライブをブンブン振る人は少なかったのだと思います。
今ボク31歳なんですけど、歳でいうと多分ボクの1つか2つ下の世代くらいからガシガシ振る人が増えてきたんじゃないかなあと。今じゃみんな当たり前のようにドカドカ振ってますけどね。
「目が覚めた」とは言うけれど、何寝てんだ、と。
実は、ボクはもともとバック側の技術がイマイチ得意じゃなくて、苦手意識を持っていた時期もあったんです。
『ビビったりして力入るとスイングが遅くなってミスるからまずは思い切って振ってみようか。そうすれば結構いい球出るかもしれないしスイングが速くなるから意外とミスも少なくなるんじゃねえか理論』です。
しかし、そんなぼくの理論を遥かに上回る理論を持っている同世代のプレーヤーがいましてね、もう彼の考え方とか行動(プレー)には毎回驚かされるばかりなのですが、それが、このひとです。
時吉佑一くん 31歳 (こないだ全日本でミックスでメダル獲りましたね。素晴らしい。すごすぎる。おめでとう。)
彼は、たとえセットオール9-9の場面でも『全く』臆することなく、微塵の躊躇もなく超全力の豪打を放てる(そしてそれがちゃんと入る)という、数少ない男だと思うのですが、そんな彼が持つ理論が、これです。
オレが、ミスるわけない理論。
以前、「よくそんな思いっきり振れるよね。もしミスって9-10になったらどうすんの?」
って聞いたことあるんですけど
「いやミスらないから。もしミスったとしてももう一本あるじゃん。」
って言ったんですね。
――なに、この、考え方。