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ことばの難しさ

第40代大統領をつとめたロナルド・レーガンのあまりにも有名な言葉で、

『私はアメリカ大統領としての資質をすべて備えている。第一に抜群の記憶力、第二に…えーっと、何だったかな…』

というのがありますが、こういう『なんだかよくわからないんだけどおもしろいこと』を全日本の優勝インタビューの第一声とかでぶっ放せたら、たぶんものすごい人気ものになれるんじゃないだろうか。そんなことを、最近1人でずっと妄想してます。

 

むかし、当時無敵の強さを誇っていた偉関晴光さんが、全日本の優勝インタビューでの第一声、涙を流しながら

『勝ったイセキ強かった。』

という一瞬耳を疑うような言葉をおっしゃってたかと思うんですが、

そういう言葉って、ものすごくインパクトあるし頭に残るんですよね。

そして、これまた偉関さんがとってもいい人なので、それがまた余計にその言葉にブースターをかけたというか、『この人が言うんだから、なんかいいよね』っていう感じになってるんでしょうね。

というかなっとるんだわ、実際。

 

この言葉以降、これだけインパクトのある優勝インタビューは聞いていない気がします。

 

やっぱり言葉って、すごい力を持ってると思うんですよ。

ベンチでアドバイスするときだって、戦術を言ったほうがいいのか、

そういうの自分で考えたいタイプだから言わないほうがいいのか、

技術的なことを言ってほしいタイプなのか、もう『雑談』で終わらせてほしいタイプなのか、

そういうのって人によって全然違うんで、こちとらそういうのメッチャ気にするわけです。

だって、ベンチからかける言葉次第で、選手は時にひらめきだったり、時に戦術のヒントだったりを得るわけじゃないですか。

 

いや、もちろん倉島さんとか村上さんとか馬場さんとか、ああいういわゆる達人の領域にいる人たちは

そんなことはいちはやくパッと掴み取って、選手に的確な言葉を送れていると思うのですが、ボクみたいな凡百の人間は何を言おうものかとものすごい悩むのであります。

しかも、一度口からついて出たものは取り消せないですしね。

ほんと、言葉って難しいんだなぁと最近つくづく思うのです。

 

あ、そうそう、なんだかこれ書いてて思い出したんですけどね、いつの七夕だったか忘れたんですが、保育園に飾られた短冊に

 

『いっぱいけっこんしたい』

 

ってのが書いてあって、この言葉になんだかずいぶん癒されたのを覚えています。