月別アーカイブ: 10月 2020

激変した男

少し前に、暗殺者のような目をしているSくんという友達から

『どうやら最近テイラースウィフトが俺に惚れてるっぽくてウザい。』

という旨のLINEが送られてきた事がありました。

彼は都内に住んでいる普通のサラリーマンで、もちろんテイラーが彼のことを知っているわけはなく、そもそも彼から来るこの手のメールは『暇だよ。かまっておくれよ。』という旨のメッセージなんですね。

しかもLINEが送られてきたのは日付がそろそろ変わろうとしているような時刻だったので、もうなんなのという感じと、何かあったのかなという感じと、色々思いめぐらせながら結局かれこれ30分くらいやりとりしてしまいました。笑

そもそもSくんという人は、もともとは怠惰の日本代表みたいな人で、辞書で『怠惰』という意味を調べたら 『まるでSのようなさまであること』という一文が出てきてもおかしくないくらい、何に対しても後ろ向きでダラダラしている人でした。

もし仮にテイラーがその頃の彼の自堕落な生活を見ていたら、Sくんなんてきっと人として見てもらえなかったと思います。

ハッキリ言ってそれくらい終わっていました。
常々、ぼくは彼に半分冗談半分本気で『なんかやった方がいいんじゃない?あとご飯くらいちゃんと食べた方がいいよ。脳みそ腐ってんじゃないの?』
とお節介を焼いていたのですが、久しぶりにやった卓球が楽しすぎたようで、今では生活習慣を改め、筋トレやランニングを始め、鬼のように練習をしはじめたそうです。もちろん試合に勝つために、です。

最初、その変容っぷりに周りからはかなり気持ち悪がられたようですが、今ではこちらが感心するくらい張り切って卓球に取り組んでいます。

 

がんばるとか、諦めないとか、やり切るとか、そういうのって教えられるものじゃないんですね、自分で作っていかないといけないんだと思いました。

あとそれを継続していくこともまた、教えてなんとかできるものでもないんでしょうねきっと。

だっておれ、あれだけ言ってたのに、全部無視だったもの。笑
人間変わるもんだなぁと、しみじみ思う今日この頃なのであります。

 

もしも、テイラーが今の彼を見たら、

『あなたは、ちゃんと人よ。』

と言ってくれると思います。何かを始めるのに、遅いなんてことはないのかもしれませんね。

 

完全に忘れました。

小学校のとき、国語の授業中にみんなの前で「困った様子」を

 

「こまったざます」

 

と読んだことがある、森下です。

最近、のっぴきならないレベルの悩みがありまして、何かというと、どうやらぼく、自分の卓球を完全に忘れてしまったようなんですね。

以前嫁と少しだけ卓球をした時にふと思ったのですが、『ツッツキに対して』、とか、『ドライブされたものに対して』、とか、そういう細かいところの対処の仕方が全くわからないんです。

むかし自分がどんなプレーをしていたのかというのも、引退してから8年(?)くらい経ってますから思い出せず、『あれ、こういうボール、もっと強く打ってなかったっけ?』とか、『球の軌道はもっとこんな感じじゃなかったっけ?』というふうに、なんというか、いちいち気になっちゃうの。

現役の時のビデオなんてものもちょっとだけ動画で残ってたんで見てみたんですが、動きも振りも異常に速くて、なんなのこれ何の参考にもならんわという感じでして。。だって、そんな動き今絶対にできないもの。

というわけで嫁に、現役時代のぼくはどんな練習をしていたかねということを試しに聞いてみたのですが、『ミスした時に謎の奇声を発していたことだけは覚えているわ』ということでして、それこそなんの参考にもならんわ。なにそれどゆこと?

昔、卓球王国でのインタビュー記事で誰かが『私の課題は「変わり続けること」』と言っていたのを思い出したのですが、

まったくその通りだなと思いまして、それこそ歳をとった今だからこそ僕もプレースタイルくらい変えていかなきゃいけないんじゃないのかなと思ったわけです。

モリアンガと呼ばれていた昔みたいに、あんなにブンブン振れないよ、腕とれちゃうよと。

 

しかし、まあ、やっぱり忘れてしまうものなんですね。あれだけ徹底的に練習をして身体に覚えさせたつもりでも、少し離れると、その感覚もだんだん薄れていってしまうんだなと思いましたね。

今は人工知能みたいなものがものすごく発達して、それによっていろいろなものが変わっていくと言われていているけど、

機械だったら、一度覚えたものは忘れないんだろうな。

 

まあ、いやなことはすぐ忘れたいけど「よかったこと」は、忘れたくないよね。