ダーウィンの進化論をすごくわかりやすく言うと
「進化しないんだったら、消えてください。」
ということになりますよね。
中国女子の卓球は今や『プレーの男性化』でさえも時代遅れだと言われているような時代ですから、ほんとに大変な時代ですよねえ。
それで、今日はもりした何を書くのかなというとね、『チキータ』という技術についてです。
これ、実はぼくが現役のころはほとんど誰もやってなくて、けっこう珍しかったのね。
だけども今となってはトップ選手全てが当たり前のように使っていて、
『ほほう。最近の卓球は進化しとりますなあ。』などと感心するばかりなのであります。
世界トップクラスのチキータなんて、もうスピードが光の速さに近いというか
やられた方は軽くパニックになっちゃうくらいの速さになっちゃってるわけで、暴れん坊将軍なわけで、もはや。
僕が引退したのは確か2012年の冬なんですけどね
その頃チキータをうまく使う選手というのは、身近な人だとシチズン時計の軽部くんぐらいだった気がするんです。
だから個人的に、あいつはスゲースゲー言ってたんだけど、
今となってはトップ選手のほぼ全員が使えてるので、
『いやー今の若者はスゴイね。後世恐るべしだね』
とか偉そうに言っている昨今なのです。
それでこないだね、たまたま現役の子と練習する機会があって、
まーいっちょチキータをとってみようかということで、
はりきってチキータを打たせてみたんですよね。
華麗に打ち返してやろうと、なんなら軽くカウンターくらいしてやるぜくらいに思ってたんだけどさ
球が身体に突き刺さるんじゃねーかってくらいのスピードで、
しかも磁石でも入ってんじゃねえかってくらいの曲がり具合でボクの身体めがけて突っ込んできまして、結局
謎のストリートダンスみたいな動きしかできませんでした。
現役引退から約7年くらいたって、卓球はここまで変わってるのかとしみじみ思いましたけどね、
同時に過去の技術とか理論とか常識みたいなものって、ことごとく通用しなくなっていくんだなあと、
あらためて学んだのであります。