まあまあ大事な話をします。

みなさん、最近いかがお過ごしでしょうか。コロナウイルスの影響で、いろいろな大会が無くなったり練習もできなかったりと、悶々としていた人は多いのではと思います。

かくいうぼくはも、毎年唯一出場する全国大会であるところのクラブ選手権が無くなったので、言ってしまえば今年の大きな目標的なものが消滅したんですね。

そんな感じで卓球に携われる機会が例年よりも少なくなってしまったので『じゃあもう今年は全日本でも見に行ってスカッとしようか!』なんて話を妻としたところ『でも観客席からコートはちょっと遠いから見えにくいんだよねー』という話の流れになりました。そしてこのタイミングで妻が、ドヤ顔でこう言いはなったんですね。

 

じゃーあれ持っていけばいいじゃん、顕微鏡。

 

これには開いた口がふさがらないレベルを超えたっていうか、もういよいよ意味がわからない。何を見に行くんだと。

微生物見に行くんじゃねえんだよと。エキサイティングな、卓球の、試合を見に行くんだろうがと、子供と2人で突っ込みました。

 

しかしそんなことはどうでもいいんです。

今日はまあまあ大事な話をします。
おそらく興味のない人にとってはもの凄く眠たくなる話になりますが、しかし、まだまだオレは強くなりたい、私はこんなものじゃないんだと心の底で思っている人達にとっては結構大事な話になるので、耳の穴かっぽじってよく聞け。

昔(1990年以降)から、様々な分野で天才と呼ばれる人たちを対象にした研究というのが、世界中の色々な大学でされていまして、何年か前からその研究結果がボチボチ出はじめてきています。

これは、各分野で大きな結果を出している人達に対して行われたもので、『彼らに共通している能力はあるのか、あるとしたらそれは何か』といった類のものです。

当時天才と呼ばれた人の追跡調査とかもしているので、研究期間としては結構長くて、開始から25年以上が経って、やっといろんな結果が報告されてきているわけです。

意外とこの分野、たくさんの大学がたくさんのお金をかけて研究をしているみたいなんですよね。

「天才達に共通した力は何か」これがわかれば、それを会得することで彼らに近づけるわけで、多くの国では自分たちの国や大学から優秀な人をたくさん輩出したいと思っていますから、こういう研究ってけっこう激しい予算がおちるみたいなんですよね。

 

でいきなり結論なんですけど、ほとんどの先進国の大学がこぞって研究を続けたのですが、一流と呼ばれる人達に『特殊な才能』は発見できなかったようです。『ええ~。。』ですよね。

生まれつき何かがあるはずだっていうバイアスがかかっている科学者が調べたんですけど、事前に思われていたような特殊な才能みたいなものが1個も出てこないんです。(ある群には出てくるものはあるんだけどその他の群には出てこなかったりして、全ての群に共通するものはないと。)

 

ただその代わり彼ら彼女らには、際立った「特徴」が出てきました。これはアスリート、音楽家、画家、学者、FBIやCIAのような機関の突出した人物に至るまで、あらゆる分野で共通する因数でした。その特徴は2つあります。

1つ目は時間です。そのことに取り組んだ総時間数ですね。対象のスポーツや音楽にどれだけの時間をつぎ込んだかです。

まあ、これに関しては巷でもよく言われていることなので、『まあそうだろうな』と思う人も多いと思います。

 

ただ2つ目はあまり聞きなれないものだと思います。(心理学の分野では昔から言われていたようですけど)

それは『そのうち、対象にどれだけ「1人で」打ち込んでいるか。』というものでした。この2つが世界中の大学で研究された結果でてきた、共通の因数です。

 

一番有名なところでいいですと、ヨーロッパの世界一と呼ばれるの音楽学校がありまして、そこの生徒たちを調べたものがあります。

ここの学校に入れば、間違いなく世界トップの仲間入りと認めらえるような、世界一の音楽学校。ここの生徒たちを学校内の成績順に最上位、中くらい、下位の3群に分けて色々と調査をしたものです。

まずは音楽に費やした総時間を比べてみると、3群とも基本的に音楽を始めた時期はほぼ一緒で、大体4歳~遅くても8歳くらいまでには音楽を始めていました。

プロになろうと決めた時期もほぼ一緒で、中学生(14歳)くらいにはプロになろう!と決めていたようです。

 

で、1週間の間に行っている練習時間についてはそこまで大きく変わらない。3群とも50時間以上の練習時間でした。

で、で、18歳までにその楽器に打ち込んだ総時間なんですが、ここで少し差が出てきます。1番上の群の人たちは7500時間くらいやっていたのに対して、2番目以降のグループの人たちは5000時間くらいしかやってなかったみたいです。まあ、それでも相当凄くねえかって話ですけど。

 

ただ決定的に違ったのは、「そのうち1人で練習を行ってる時間」の量でした。トップグループは一週間の練習のうちの半分くらい(20時間くらい)を、一人での練習に費やしている。

2番目以降のグループは週に10時間も行われておらず、殆どが誰かと一緒にやる練習で占められているそうです。

 

今のところ研究結果としてはこれくらいしかわかっていないんです。先進国といわれるほとんどの国の大学が何十億円とか使って行った研究なのに、ある意味最高につまらない結果しか出なかったんですね。

水谷君が「どうやったら全国でランクに入れますか」という質問に対して「誰よりも練習してください」といった回答をしているのを聞いて、「ですよね。」と思わずスマホに向かってはっきりと口に出して言ってしまいましたが、トップオブトップもそう言っているように、結論、やっぱここなんです。

そしてまあ、卓球の場合は全て1人ではできませんけど、たった一人で行うトレーニングなどは、孤独に耐えて超えていく力が無いといけません。

音楽学校の例でいうと、やっぱりグループレッスンとかだと雑談が入ったり何となくの時間が流れてしまったりするわけです。

これ、言うのは凄く簡単ですし、そもそもぼくなんかが言うのはちゃんちゃらおかしい話なんですが殆どの人はできないと思う。

こんな何千時間も一つの事に時間を使って、しかもそのうち多くの時間を独りぼっちでやるわけですから。だからこそ、殆どの人はそのトップのレベルまではいけないわけですが。

でも俺はトップオブトップにいきたいんだ、という人のために、何をどうしたらこういうこと↑ができるようになるんだという研究も並列で行われてはいるんですけど、ここについては話し始めたら夜が明けちゃうのでやめとくね。

 

「成功者は、凡人が寝ている間に必死に努力していただけである」という言葉もありますが、今日書きたかったのはこれです。

王者という存在は、誰も知らないところで必死にもがいていたりするんですね。いや、むしろ王者だからこそ、誰よりも必死に努力しているはずです。やっぱり、この点に例外はありません。

天才や王者になる器の人間というのは、努力を努力と思わず、 また自然と誰よりも頑張れるのです。

そら誰だってたまには家でポッキーポリポリしながらゴロゴロしてたいとか思うことはあると思いますけどね。

彼らが絶対に負けないという事実は、誰よりも正しく努力をしているという事実から生まれます。だから、どんな挑戦者が現れたところで、余裕なのです。

自分が誰よりも努力している自信があるから、悠然と構え、 受け、そして王者で居続けることができる。

この話を知って、自分ももうちょい頑張ろうということをあの燦々と輝く太陽に誓おうと思ったのですがあいにく夜だったので、家の近くでチカチカしていたその辺の街灯に誓っておきました。

まあまあ大事な話をします。” への 4 件のコメント

    1. こころさん
      ありがとうございます!また(いつになるかわかりませんが)更新しますね~(‘ω’)ノ

  1. 一人で打ち込む時間が大事なんですね。一人だと寂しい気がしますが、それが大切なんですね。

    1. マーロンさん
      そうですね、一人だと寂しいですよね。笑
      でもどうやらその時間が大切みたいです!

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