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 11月24〜25日に大阪・門真市のラクタブドーム(門真スポーツセンター)で開催される、第14回全日本学生選抜選手権大会。大会期間中は同大会の模様を『スポナビLIVE』でライブ配信する予定だ。会場に足を運べない人はネットで観戦&応援しよう。

スポナビLIVE
https://sports.mb.softbank.jp/genre/table_tennis

出場予定選手等は関西学生卓球連盟HPをご覧ください。
http://www.kansai-sttf.net/
 昨日、11月12日に東京・渋谷区スポーツセンターにて「THE SHIBUYA SERIES 〜スポーツリアル観戦〜・パラ卓球」が開催された。このイベントは東京2020オリンピック・パラリンピックにおいて渋谷区内で開催される競技を間近で観て、体感して、本大会での会場観戦につなげていこうというイベント。これまでも卓球、ハンドボール、パラバドミントンなどの競技でイベントを行ってきたが、今回はパラ卓球に特化しての開催となった。
 イベントにはリオパラリンピックに出場した別所キミヱ選手、デザイナー・タレントとして活動する四元奈生美さん、元フィギュアスケート選手で、現在はJOCオリンピック・ムーブメントアンバサダーとして活動する小塚崇彦さんがゲストとして登場。また、リオパラリンピック出場の吉田信一選手、パラリンピック3大会出場の岡紀彦選手、渡邉剛選手、小澤摩由美選手、七野一輝選手、今泉大地選手、辻村琢光選手もイベントに参加した。
 パラ選手によるデモンストレーションに始まり、四元さんチームと小塚さんチームに分かれてのエキシビションマッチ、別所選手と四元さん、小塚さんによるトークショーなど、内容盛りだくさん。他にも車いす、義足体験、それらを使用しての卓球体験タイムなども設けられ、詰めかけた参加者とゲスト、選手の交流も行われた。
 高校時代、体育の授業の卓球では「クラス2位」だったという小塚さんは、フィギュアスケートで鍛えた(?)回転とバランス感覚を発揮して見事なプレーを披露。エキシビションマッチでは「師匠」と呼ぶ別所選手とダブルスを組んだ。2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて「海外から多くの方が来るので、選手だけでなく応援する方々にも、ぜひ勇気を持って声をかけてたくさんの交流を持ってほしいですね」とコメント。
 この日はコートでは巧みなプレーで、マイクを握れば怒濤のマシンガントークで会場を沸かせた別所選手は「短い時間でしたが、ありがとうございました。みなさんにパラ卓球を少しでも心の中に残るようなものにできればと思っています。これからもっともっとパラスポーツの素晴らしさを伝えていきたいですね」と抱負を語った。

 2週間後の11月25、26日には国内最高峰のパラ卓球大会、国際クラス別パラ選手権大会が大阪・舞洲障がい者スポーツセンターで開催される。大会を控えた選手たちも、参加者とリラックスしたムードで交流を楽しんだ様子だった。
  • 代表参加者とのラリーに笑顔の別所選手

  • 岡vs.吉田のエキシビションは実戦さながらの緊張感

  • 小塚さんも「師匠」の別所選手と車いす卓球にチャレンジ!

  • 別所選手のトークのキレは「6回転くらい」と小塚さん

  • 参加者も実際にパラ卓球を体験

  • こちらは車いす卓球体験

  • ゲスト、選手と参加者のみなさんで

 11月8〜12日にハンガリー・ソンバトヘイで行われたITTFプレミアムジュニアサーキット・ハンガリー大会。日本からは浅津碧利、柏竹琉(いずれもJOCエリートアカデミー/帝京)、柏友貴(関西高)の3選手が参加。ジュニア男子ダブルスでは浅津碧利/柏竹琉が3位に入賞した。

 また、ジュニア男子シングルスでは柏竹琉と柏友貴がベスト8に入ったものの、ジュニア男子団体では予選リーグで、準優勝したチャイニーズタイペイに敗れ決勝トーナメント進出を逃した。
 
優勝記録と日本選手の上位記録は以下のとおり。

■ ITTFジュニアサーキット・ハンガリー大会記録
●ジュニア男子シングルス優勝:シポス(ルーマニア) ベスト8:柏友貴、柏竹琉
● ジュニア女子シングルス優勝:サージャン(セルビア)
● カデット男子シングルス優勝:リ・シンユ(チャイニーズタイペイ)
● カデット女子シングルス優勝:アブラミアン(ロシア)
● ジュニア男子ダブルス優勝:チリタ/シポス(ルーマニア) 3位:浅津碧利/柏竹琉
● ジュニア女子ダブルス優勝:ルプレスク/サージャン(セルビア)
● カデット男子ダブルス優勝:リ・シンユ/パン・チー(チャイニーズタイペイ)
● カデット女子ダブルス優勝:チェン・タンチュアン/黄ユー・ジエ(チャイニーズタイペイ)
● ジュニア男子団体優勝:フランス
● ジュニア女子団体優勝:チャイニーズタイペイ
● カデット男子団体優勝:ハンガリーA
● カデット女子団体優勝:ロシア
 11月7〜12日にドイツ・マグデブルグでITTFワールドツアー・ドイツオープンが開催。日本からは男子16選手、女子19選手が参加し、女子ダブルスで平野美宇/早田ひな(JOCエリートアカデミー・大原学園/日本生命)が初優勝を遂げた。
 平野/早田は準決勝で陳夢/朱雨玲(中国)を破って勝ち上がって来た顧玉ティン/蘇慧音(中国/香港)をゲームオールで下すと決勝は陳思羽/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)をストレートで下し優勝を決めた。また、男子ダブルスでは木造勇人/張本智和(愛工大名電高/JOCエリートアカデミー)が準々決勝で樊振東/許昕(中国)をストレートで破る金星を上げ決勝まで進出したものの、鄭栄植/李尚洙(韓国)に敗れ惜しくも優勝を逃した。

 張継科(中国)、サムソノフ(ベラルーシ)、丹羽孝希(スヴェンソン)、張本などが1回戦で姿を消すハイレベルの戦いとなった男子シングルスを制したのはオフチャロフ(ドイツ)。2回戦で閻安(中国)、準決勝では第1シードの樊振東をゲームオールジュースで撃破と中国2選手を破り、決勝へ進出。決勝では10月に行われた男子ワールドカップと同カードとなる先輩・ボルとの対決を制し地元ドイツでタイトルを手にした。日本選手では松平健太(木下グループ)のベスト8が最高位。水谷隼(木下グループ)は2回戦で李尚洙(韓国)に敗れ上位進出はならなかった。

 陳夢と朱雨玲の中国選手同士の決勝となった女子シングルスは陳夢が朱雨玲をフルゲームで破り優勝を決めた。日本選手では石川佳純(全農)が2回戦で徐孝元(韓国)、準々決勝で武楊(中国)とカット選手を連破。準決勝では朱雨玲に敗れたものの3位に入った。平野美宇は1回戦で、早田との同士討ちを制した伊藤美誠(スターツSC)は準々決勝でともに馮亜蘭(中国)に敗れ上位入賞を逃した。

上位記録は以下のとおり。

■ ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン
●男子シングルス
優勝:オフチャロフ(ドイツ)
2位:ボル(ドイツ)
3位:樊振東(中国)、李尚洙(韓国)

●女子シングルス
優勝:陳夢(中国)
2位:朱雨玲(中国)
3位:石川佳純(日本)、馮亜蘭(中国)

● 男子ダブルス
優勝:鄭栄植/李尚洙(韓国)
2位:木造勇人/張本智和(日本)
3位:林兆恒/于子洋(香港/中国)、何鈞傑/黃鎮廷(香港)

● 女子ダブルス
優勝:平野美宇/早田ひな
2位:陳思羽/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
3位:杜凱琹/李皓晴(香港)、顧玉ティン/蘇慧音(中国/香港)

● 男子アンダー21:
優勝:薛飛(中国)
2位:及川瑞基(日本)
3位:何鈞傑(香港)、廖振珽(チャイニーズタイペイ)

● 女子アンダー21
優勝:陳可(中国)
2位:孫銘陽(中国)
3位:前田美優(日本)、蘇慧音(香港)
 11月12日、全日本選手権カデットの部は熊本県立総合体育館で大会最終日を迎え、13歳&14歳以下の男女シングルスでチャンピオンが決定した。

 13歳以下を制したのは、男子は吉山僚一(TC中原)、女子は大藤沙月(ミキハウスJSC)。吉山は安定感と威力を兼ね備えた両ハンド攻撃のスタイルに、さらにプレー領域の広さが加わり、準々決勝で飯村(野田学園中)、準決勝で鈴木(愛工大附属中)とのラリー戦に勝利。決勝では前出(松生TTC)の裏面ツッツキからのカウンターにゲームを先行されたが、落ち着いて挽回。「サービスがだんだん低く出せるようになって、調子も上がってきた」と決勝後に語った。

 大藤はカットの小塩(石田卓球クラブ)と、優勝候補同士の決勝戦。「バックカットの変化がわかりにくい」という小塩に1ゲームを先取されながらも、要所でサービスを効かせ、この年代では抜群の威力を誇るフォアのパワードライブをコースに決めた。最後まで崩れない強さを見せた。

 14歳以下は、男子は篠塚大登(愛工大附属中)、女子は菅澤柚花里(ミキハウスJSC)が優勝。抜群のボールセンスを誇る左腕・篠塚は、これが意外にも全国初タイトル。準決勝で昨日のダブルスでペアを組んで優勝した濵田との同士討ちを際どく制し、決勝では原田(石田卓球クラブ)のブツ切りバックカットと強力な攻撃に苦しみながら、ゲームオール11ー8で競り勝った。「今までの人生で一番うれしい」とシャイな篠塚も(少しだけ)笑顔。

 女子の菅澤は、しゃがみ込みサービスからのラリー戦に圧倒的な強さを見せた。決勝の中森とのミキハウス勢対決では、大量リードして優勝目前だった第3ゲームを逆転されたが、第4ゲームは再び大きくリードを奪った。菅澤と大藤はともにダブルス優勝と合わせて2冠を獲得した。各種目の上位選手は下記のとおり。

大会の詳細は12月21日発売の、卓球王国2018年2月号に掲載します!

★JOCジュニアオリンピックカップ2017
平成29年度全日本選手権(カデットの部)

〈13歳以下男子シングルス〉

優勝:吉山僚一(TC中原・埼玉)
2位:前出陸杜(松生TTC・三重)
3位:鈴木颯(愛工大附属中・愛知)、徳田幹太(野田学園中・山口)

●ベスト8
飯村悠太(野田学園中・山口)、田尻要(愛工大附属中・愛知)、濵田尚人(高知大付属小・高知)、高橋慶太(田阪卓研・京都)

〈13歳以下女子シングルス〉
優勝:大藤沙月(ミキハウスJSC・大阪)
2位:小塩遙菜(石田卓球クラブ・福岡)
3位:吉井亜紀(就実中・岡山)、大久保ひかり(文京台クラブ・北海道)

●ベスト8
山﨑唯愛(明誠U15・島根)、赤江夏星(須佐野中・兵庫)、小野立夢(Shochi Jr.・埼玉)、由本楓羽(ねや卓球クラブ・岡山)

〈14歳以下男子シングルス〉
優勝:篠塚大登(愛工大附属中・愛知)
2位:原田春輝(石田卓球クラブ・福岡)
3位:濵田一輝(愛工大附属中・愛知)、田原翔太(明豊中・大分)

●ベスト8
伊藤礼博(安田学園中・東京)、谷垣佑真(愛工大附属中・愛知)、安江光博(明徳義塾中高・高知)、鈴木笙(育徳クラブ・大阪)

〈14歳以下女子シングルス〉
優勝:菅澤柚花里(ミキハウスJSC・大阪)
2位:中森帆南(ミキハウスJSC・大阪)
3位:伊藤百華(ヴィスポことひら・香川)、伊東みらい(いわき卓球・福島)

●ベスト8
泉田和抄(KYOWA KIRIN T.T.S・埼玉)、枝広愛(就実中・岡山)、田村萌夏(米田道場・愛知)、駒瀬ゆめ(浜松修学舎中・静岡)
  • 男子14歳以下優勝の篠塚。この優勝を機に飛躍してほしい!

  • 女子14歳以下優勝の菅澤、圧倒的な強さを見せた

  • 男子13歳以下優勝の吉山、まだまだ伸びしろは大きい

  • 大器・大藤は誰もが手こずる小塩のカットを攻略

  • 今日誕生した4人のチャンピオン。左から菅澤、大藤、篠塚、吉山

 11月10日から熊本県立総合体育館で行われている全日本選手権カデットの部。大会2日目の11月11日の午前中に男女ダブルスが決勝まで行われ、男子ダブルスは濵田一輝/篠塚大登(愛工大附属中)、女子ダブルスは菅澤柚花里/大藤沙月(ミキハウスJSC)が優勝した。

 男子ダブルス決勝は、昨年に続いて愛工大附属中のペア同士の対戦。濵田/篠塚は谷垣佑真/鈴木颯ペアに対し、濵田がレシーブからフォアフリックで揺さぶり、左腕の篠塚が両ハンドの多彩なボールさばきでダブルス巧者ぶりを発揮した。篠塚は先輩の横谷と組んだ昨年度大会に続いてダブルスで2年連続の優勝。
 女子ダブルス決勝は、こちらもミキハウスJSCのペア同士の対戦。中森帆南/萩井菜津子ペアと対戦した菅澤/大藤は、大藤がレシーブからバックハンドを交えて積極的に仕掛け、左腕の菅澤が強打を打ち込んだ。

 大会第2日目までに、14歳以下/13歳以下の男女シングルスではベスト16が決定。明日の大会最終日に、各種目でチャンピオンが決定する。5回戦から決勝まで、ほぼ休みなく4試合を戦うハードなスケジュールを勝ち抜くのは誰か?

★JOCジュニアオリンピックカップ2017
平成29年度全日本選手権(カデットの部)

〈男子ダブルス〉

優勝:濵田一輝/篠塚大登(愛工大附属中・愛知)
2位:谷垣佑真/鈴木颯(愛工大附属中・愛知)
3位:三浦裕大/薜史斗(河北台中/かほくジュニア・石川)、中川泰雅/伊藤礼博(安田学園中・東京)

●ベスト8
原田春輝/齋藤大耀(石田卓球クラブ・福岡)、竹谷義信/道広晴貴(石田卓球クラブ・福岡)、安江光博/斉藤秀太(明徳義塾中高・高知)、松島一史/中村煌和(畳和卓球・大分)

〈女子ダブルス〉
優勝:菅澤柚花里/大藤沙月(ミキハウスJSC・大阪)
2位:中森帆南/萩井菜津子(ミキハウスJSC・大阪)
3位:山﨑唯愛/直江杏(明誠U15・島根)、青井さくら/白山亜美(明徳義塾中・高知)

●ベスト8
新井和夏葉/遠山美涼(横浜隼人中・神奈川)、村上宝/東川陽菜(昇陽中・大阪)、枝広愛/吉井亜紀(就実中・岡山)、泉田和抄/近藤琳(KWOWA KIRIN T.T.S・埼玉)
  • 男子ダブルス優勝の濵田一輝(右)/篠塚大登

  • 女子ダブルス優勝の菅澤柚花里(右)/大藤沙月

  • 男子ダブルス2位の谷垣佑真(左)/鈴木颯

  • 女子ダブルス2位の中森帆南(右)/萩井菜津子

  • 男子ダブルスでランク入りした8ペア

  • 女子ダブルスでランク入りした8ペア

 11月15日に開幕する「後期日本卓球リーグ京都大会」を前に開催中のホームマッチ。1部男女チームがホームグラウンドなどで試合を行うもので、昨日(11月8日)までに男子は3試合、女子は5試合が終了した。

 昨日、初めて沖縄で開催された「琉球アスティーダ」(男子1部8位)のホームマッチには、平日にもかかわらず約1,600名もの卓球ファンが観戦に訪れ、ショーアップされたホームマッチは大変な盛り上がりを見せた。
 日鉄住金物流(1部4位)との対戦は、結果は3−0で日鉄住金物流が勝利を収めたが、各ゲームともに白熱した試合が展開された。

 本日(11月9日)は3試合が開催。
 コート近くで観戦できるホームマッチへ、ぜひ会場に足を運ぼう!

●今後のホームマッチの予定は以下のとおり
11/9(木)17:30〜
 女子 サンリツ vs. エクセディ(東京・港区スポーツセンター)
11/9(木)18:00〜
 女子 JR北海道 vs. 中国電力(北海道・江別市民体育館)
11/9(木)18:15〜
 男子 シチズン時計 vs. 愛知工業大学(東京・シチズン時計 卓球場)
11/10(金)18:00〜
 男子 東京アート vs. 琉球アスティーダ(千葉・浦安市運動公園総合体育館)
11/11(土)18:00〜
 男子 信号器材 vs. シチズン時計(神奈川・川崎市高津スポーツセンター)
11/13(月)18:00〜
 男子 リコー vs. 東京アート(東京・リコー大森会館)
11/14(火)17:30〜
 女子 エクセディ vs. 日本生命(大阪・エクセディ本社体育館)
11/16(木)13:30〜
 男子 愛知工業大 vs. 協和発酵キリン(京都・ハンナリーズアリーナ)
 

●ホームマッチおよび後期大会の詳細は
日本卓球リーグホームページへ
http://www.jttl.gr.jp/


 11月1〜4日、ベルギーのデ・ハーンで行われたITTFチャレンジ・ベルギーオープン。女子シングルスで芝田沙季(ミキハウス)が優勝を飾った。

 芝田は第1シードの佐藤瞳(ミキハウス)を準決勝で4ー0で下し、決勝では第2シードの橋本帆乃香(ミキハウス)を破って勝ち上がったミハイロワ(ロシア)に4ー1で快勝。16年のベラルーシオープン(当時はITTFワールドツアー・チャレンジシリーズ)に続くツアー2勝目を挙げている。女子シングルスでは佐藤と浜本由惟(日本生命)も3位入賞を果たした。

 男子シングルスでは髙見真己(愛工大名電高)が決勝に進出し、金東賢(韓国)に1ー4で敗れたものの堂々の準優勝。また、髙見に準決勝で敗れて3位となった宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が、1回戦でアポロニア(ポルトガル)、3回戦でフランチスカ(ドイツ)というヨーロッパの強豪を破る活躍を見せている。

 女子ダブルスでは橋本帆乃香/佐藤瞳ペアが優勝し、U-21男子シングルスでは戸上隼輔(野田学園高)が昨年の世界ジュニア3位・呉柏男(香港)を決勝で破って優勝した。

■ベルギーオープン優勝者と日本選手上位記録
●男子シングルス優勝:金東賢(韓国)  2位:髙見真己 3位:宇田幸矢
●女子シングルス優勝:芝田沙季  3位:佐藤瞳・浜本由惟
●男子ダブルス優勝:フランチスカ/ワルサー(ドイツ)
●女子ダブルス優勝:橋本帆乃香/佐藤瞳
●男子アンダー21優勝:戸上隼輔
●女子アンダー21優勝:李昱諄(チャイニーズタイペイ)

※写真提供:ITTF
  • 女子シングルス優勝の芝田。右は男子シングルス優勝の金東賢

  • 男子シングルス準優勝の髙見

  • 女子ダブルス優勝の橋本(右)/佐藤

  • U-21男子優勝の戸上

 2018年10月1〜12日にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われる第3回ユースオリンピック競技大会のアジア予選会が11月3〜5日にインドのグレーターノイダで開催。日本からは2017年10月発表の世界ランキングで出場年齢有資格者(2000年1月1日〜2003年12月31日生まれ)の中で日本人最上位選手として張本智和(JOCエリートアカデミー)と平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)が出場し、ともに予選を通過し本戦出場の資格を獲得した。

 予選は第1・2ステージに分かれ第1ステージで男子はリーグ2位まで、女子はリーグ3位までの選手が第2ステージに進出。
張本、平野ともに第1ステージを1位で通過し、4つのリーグの各1位が予選通過となる第2ステージでもともに2勝をあげ、本戦への出場資格を獲得した。

本戦出場資格を獲得した男女各4選手は以下のとおり。

● 第3回ユース五輪出場資格獲得選手
〈男子〉
■張本智和(日本)
■ 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
■ 王楚欽(中国)
■ 趙大成(韓国)

〈女子〉
■ 平野美宇(日本)
■ 孫穎莎(中国)
■ J. サウェータブット(タイ)
■ 蘇珮綾(チャイニーズタイペイ)
 11月3〜5日まで、岡山県のジップアリーナで開催された全日本社会人選手権。日本リーグの所属している実業団選手を中心に国内のトップ選手も多く出場した。

 男子シングルス決勝は、3連覇を狙う上田(協和発酵キリン)と社会人1年目の丹羽(スヴェンソン)の対決になった。上田が台上のチキータと球威のあるフォアドライブで丹羽を攻めて2ゲームを連取したが、3ゲーム目からは丹羽がライジングをとらえた両ハンドカウンターが火を吹いて2ゲームを奪い返して2対2に。試合を左右する第5ゲームを上田が競り勝ったが、第6ゲームを丹羽が目の覚めるようなカウンターで取ると、勝負の行方は最終ゲームへ。
 お互いの力と力、質の高い打球がぶつかり合った試合は、国内トップレベル、いや世界クラスの内容になり、非常に見応えがあった。最終ゲーム、9オールから上田のバックドライブがエッジで入ってマッチポイント。次のポイントも上田が奪い、長い戦いにピリオドが打たれた。3連覇を決めた上田は、ベンチに戻るとしばらく動けなかった。決勝は、まさしく死闘だった。
 敗れたとはいえ、丹羽の技術レベルは抜きん出ていた。複雑な回転のサービス、チキータとストップを混ぜて相手の3球目攻撃を外すテクニック、そして相手のドライブを倍返しで抜き去るカウンタードライブは、「丹羽目当て」で詰めかけた多くの観客を唸らせた。

 女子シングルスは、前回王者の森薗(サンリツ)を5回戦で下した松澤(十六銀行)が決勝に進み、準決勝で平侑里香(サンリツ)との激戦を制した鈴木(日立化成)と対戦。松澤は独特のバックハンド投げ上げサービスからショートスイングのバックドライブを武器に戦い、鈴木は持ち前の柔らかいスイングからコースを打ち分けるプレーで対抗。お互いに一歩も譲らない展開が続き、ゲームカウントは3対3に。最終ゲームは松澤がスタートダッシュをかけて鈴木を離したが、9−5とリードしたところから連続失点。しかし、最後は「戦術を一から考えて勝負した」というように、思い切ったプレーで鈴木の猛攻を退け、初優勝を手にした。
 2位の鈴木は優勝のチャンスがあったが、最後は力尽きた。だが、強弱をつけたラリー戦ができるなど、タイミング一辺倒になりがちな女子卓球において、時間の使い方のうまさを見せた。

 男子ダブルスは、森田・神(シチズン時計)が初優勝。4回戦で徳永・定松(鹿児島相互信用金庫)とのゲームオールジュースを物にすると、準決勝で松下・藤村(日鉄住金物流)との激しい打ち合いを制すと、決勝では日本リーグなどで何度も対戦している高木和・張(東京アート)に快勝。シチズン時計としては、昭和63年の第22回大会で優勝している林・小野ペアから29年ぶりの男子ダブルスのタイトルとなった。

 女子ダブルスは、今年1月の全日本選手権で決勝を争った平田・永尾(アスモ)と土田美佳・宋が今大会の決勝で再戦。全日本では2位で涙をのんだ土田美佳・宋が1−2の劣勢になっても強気のプレーを貫き、逆転勝ちでタイトルを奪った。土田がサービスでチャンスを作り、宋が切れのある両ハンド攻撃で攻め立てた。

■ 上位結果
●男子シングルス
優勝:上田仁(協和発酵キリン)
準優勝:丹羽孝希(スヴェンソン)
3位:平野友樹(協和発酵キリン)、高木和卓(東京アート)
ベスト8:軽部隆介(シチズン時計)、松平賢二(協和発酵キリン)、笠原弘光(協和発酵キリン)、御内健太郎(シチズン時計)

●女子シングルス
優勝:松澤茉里奈(十六銀行)
準優勝:鈴木李茄(日立化成)
3位:森薗美咲(日立化成)、平侑里香(サンリツ)
ベスト8:松平志穂(ミキハウス)、久野理世(十六銀行)、馬場麻裕(アスモ)、平田有貴(アスモ)

●男子ダブルス
優勝:森田侑樹・神巧也(シチズン時計)
準優勝:張一博・高木和卓(東京アート)
3位:松平賢二・森本耕平(協和発酵キリン)、松下海輝・藤村友也(日鉄住金物流)

●女子ダブルス
優勝:土田美佳・宋恵佳(中国電力)
準優勝:平田有貴・永尾尭子(アスモ)
3位:加藤知秋・加藤杏華(十六銀行)、大矢未早希・天野優(サンリツ)
  • 男子シングルス優勝の上田

  • 男子シングルス準優勝の丹羽

  • 女子シングルス優勝の松澤

  • 女子シングルス準優勝の鈴木

  • 男子ダブルス優勝の森田・神

  • 男子ダブルス準優勝の張・高木和

  • 女子ダブルス優勝の土田・宋

  • 女子ダブルス準優勝の平田・永尾