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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

●男子シングルス
水谷(青森山田高) vs. 森下(中央大)
三原(日産自動車) vs. 坪口(青森大)
坂本(協和発酵) vs. 川口(原田鋼業)
軽部(明治大) vs. 下山(早稲田大)
横山(青森大) vs. 田勢(協和発酵)
佐藤(埼玉工業大) vs. 高木和健(東京アート)
渡辺(シチズン) vs. 松下(グランプリ)
足立(明治大) vs. 田崎(協和発酵)
大矢(青森大) vs. 久保田(早稲田大)
新井(グランプリ) vs. 韓(東京アート)
倉嶋(協和発酵) vs. 中野(シチズン)
上田(青森山田高) vs. 岸川(スヴェンソン)
木方(協和発酵) vs. 塩野(早稲田大)
並木(シチズン) vs. 濱川(上宮高)
加山(グランプリ) vs. 遊澤(東京アート)
村守(青森大) vs. 吉田(日産自動車)

●女子シングルス
平野(ミキハウス) vs. 井上(大正大)
伊藤(筑波大) vs. 脇ノ谷(ニッタク&チームワッキー☆)
岸田(日本生命) vs. 山梨(淑徳大)
原(愛知工業大) vs. 田勢(十六銀行)
照井(早稲田大) vs. 加藤(就実高)
森薗(青森山田中) vs. 藤沼(ミキハウス)
梅村(文化シヤッター) vs. 福岡(中国電力)
狭間(個人) vs. 小西(アスモ)
石川(ミキハウスJSC) vs. 市川(名経大高蔵高)
越崎(中国電力) vs. 野中(筑波大)
河村(日立化成) vs. 小林(ファミタク)
杉山(エクセディ) vs. 潮崎(十六銀行)
樋浦(ミキハウス) vs. 森本(日産ジュニアクラブ)
西飯(十六銀行) vs. 福原(ANA)
石垣(秀光中等教育) vs. 藤井(四天王寺高)
若宮(尽誠学園高) vs. 藤井(日本生命)
 残念ながら女子シングルス3回戦を左足の故障によって棄権した四元奈生美。今日は痛々しい車イス姿で会場に姿を見せた。試合中に行われた彼女の記者会見の模様を、18日の速報の最後にお伝えしよう。

「昨日の混合ダブルス決勝3ゲーム目で、左足に痛みを感じた。「(アキレス腱が)切れるんじゃないかな…」と思ったけど、最後までプレーしたかったからそのまま続けました。
 慶応病院に行って診療を受けたら、左足のアキレス腱の内側の不全断裂ということで、全治4週間という診断でした。今はそれほど痛みはありません。今大会は東京都の予選会を通過して臨んだけど、こういう形で棄権になってしまい、せっかく勝ち上がったのに当たった選手には本当に申し訳ないです」

 昨日は、シングルスで用意していた3着のウェアのうち、2回戦までで2着を披露していた四元。「ユニフォームはお蔵入りにしたくなかった」と3着目のウェア「ナオミローズ」を報道陣に披露。新しい品種のバラに「ナオミ」という名前をつけてもらった記念に作ったウェアとのこと。
★上田仁
「初優勝、すごく嬉しいです。第1シードということで、受けて立たないように、挑戦する気持ちで一戦一戦戦いました。一生懸命戦ったので、一戦一戦が山場でした。
 今回はかなり練習をやりこんできたので、自信はありましたし、技術的にも負けないと思っていました。一般はランク入りを目指して頑張ります。将来はシニアで、日の丸を背負って世界選手権で活躍したいと思います」

吉田安夫・青森山田学園卓球部総監督
「上田は非常にまじめ。技術的に良いところは攻めが早いところ。今後はバックハンドを磨けばもっと強くなるだろう。今急いで数えたけど、熊谷商業時代から19人目のジュニアチャンピオンかな、自分の教え子の中では」

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★石川佳純
「去年優勝して、今年も優勝したかったので嬉しいです。
 藤井さんに対しては、対策はしていなかったけど、藤井さんが普段出さないサービスを出してきて、慣れるのに時間がかかりました。準決勝も決勝も、リードされても焦らないようにと思って試合しました。一般では去年のベスト4というのはもう忘れて、もっと良い成績を残せるように頑張ります。
 全日本ジュニアに出たいと言ったのは私のほうからです。一般だといきなり4回戦になるから、ジュニアに出場したかった。結果的に今日もたくさん試合できたし、明日につながったと思います。将来の目標は、09年の世界選手権横浜大会の代表になって、そこで活躍することです」
●女子シングルス決勝
石川(ミキハウスJSC) -6、-8、7、7、1 藤井(四天王寺高)

 1・2ゲーム目は藤井がこれまでに使っていなかったしゃがみ込みサービスからの3球目攻撃や、バックハンドでの連打がよく決まった藤井が連取。これで今日8試合目の石川、スイングの速さ・大きさは、やはりベストの状態のそれではない。
 しかし3ゲーム目、石川6-5で迎えた場面で、石川のボールがエッジをかすめる。ところが審判はアウトの判定を下し、カウントは6-6。ここでやや間合いが空いたことで流れが変わる。「あそこの次の1本、相手がキレてスゴイのが入って、あれで流れが変わってしまった」(藤井)。
 このゲームを奪った石川が、しっかり回転をかけたボールを深く入れ、藤井のしゃがみ込みサービスにも無理なレシーブはせず、確実に入れていく作戦で優位に立つ。藤井は次第に攻められなくなり、形勢は一気に逆転。最終ゲームは0-1から、なんと石川が怒濤の11本連取。出足の苦戦がウソのような勝ちっぷりを見せ、2連覇を決めた!

★石川の優勝インタビュー
「緊張したんですけど、優勝できて本当に嬉しいです。準決勝と決勝は先にリードされて、あとがなくなりましたけど、最後まで諦めず、落ち着いてやろうと思いました。諦めなかったのが勝因です。
 明日からは年上の選手が相手なので、思い切ってぶつかって、一試合一試合頑張ります。今日の優勝は、大嶋先生や作馬先生や、普段練習してもらっている方々のおかげです。これからも活躍できるよう頑張ります(石川)」

Photo左:藤井のしゃがみ込みサービスが序盤は威力を発揮
Photo中央:石川の強打が第3ゲーム終盤から決まり出した

●ジュニア男子シングルス決勝
上田仁(青森山田中) 3、12、7 平野友樹(秀光中等教育)

 上田が第1ゲームを11-3であっさり先取し、第2ゲームに8-10でゲームポイントを握られながらも逆転。第3ゲームも終盤一気に走って初優勝を決めた。
 平野はほぼオールフォアで戦ったが、上田の厳しくコースを切るフォアドライブの前に動ききれず。上田の打球点が高くシャープなフォアドライブに比べると、やや弧線が山なりで、打球点が低いという印象は否めない。ただ、それだけに伸びしろがあるとも言えるだろう。ガッツボーイの今後に期待しよう。

★上田の優勝インタビュー
「正直、ウレシイです。やっぱり、一試合一試合が勝負だったので、先のことを考えずに集中してやりました。勝因は守りにならず、挑戦者の気持ちで自分から攻められたことです。一般では一試合でも多く勝って上に行きたいです。
(上位ですか?との質問に)…優勝目指してがんばります。
 やっぱり世界で活躍できるような選手になりたいです(上田)」

★平野友樹、試合後のコメント
「悔しいですね。初戦から結構危ない試合ばかりで、自分としてはここまで来れたことには結構ビックリしてますが、決勝で負けてしまったことが、やっぱり悔しいです。ここまで来れたからにはやっぱり勝ちたかったです。
 目標はもちろん優勝でしたが、初日から厳しい接戦で、マッチポイント握られた試合もありました。ただ、やっててどんどん調子よくなっていたんで、これなら決勝でもいけるなと思ったんですけど、あと一本が取れなかったですね。決勝は、(力を)出し切れなかったです。正直、60%くらいですね。来年は優勝を狙います。一般のほうもランク以上を狙っていきたいと思います」
●女子シングルス4回戦主な記録
脇ノ谷(ニッタク&チームワッキー☆) 6、6、6、6 谷岡(秀光中等教育)
田勢(十六銀行) 5、7、9、8 金江(横浜隼人高)
照井(早稲田大) 5、1、3、8 前田(高瀬クラブ)
森薗(青森山田中) 6、7、7、-8、10 杉本(専修大)
藤沼(ミキハウス) 9、12、4、-8、11 石塚(個人)
梅村(文化シヤッター) 4、9、4、9 若宮(愛知工業大)
福岡(中国電力) 5、5、8、4 川口(奈良女子高)
小西(アスモ) 8、2、7、8 中島(横浜隼人高)
石川(ミキハウスJSC) 5、8、-9、6、-9、8 阿部(淑徳大)
樋浦(ミキハウス) 4、8、10、3 島田(日立化成)
福原(ANA) -7、6、-9、6、3、4 吉田(神戸松蔭女子学院大)
若宮(尽誠学園高) 7、6、6、7 亀崎(早稲田大)
藤井(日本生命) 4、10、11、5 大野(富田高)

●男子シングルス4回戦主な記録
水谷(青森山田高) 6、5、5、3 清水(エール)
田勢(協和発酵) 12、10、-6、7、-6、-6、9 金氏(信号器材)
田崎(協和発酵) 4、-9、6、7、4 熊田(日産自動車)
韓陽(東京アート) 12、6、-8、8、-4、9 笠原(東山高)
上田(青森山田高) 7、7、10、-6、3 森田(中央大)
並木(シチズン) 9、7、9、4 大森(東京アート)
加山(グランプリ) -11、9、-7、-10、3、8、5 加藤(秋田商業高)
遊澤(東京アート) 5、4、6、2 瀬山(中央大)
吉田(日産自動車) 8、11、7、-7、4 田中(シチズン)
 女子シングルス4回戦、渡辺裕子(ミキハウス)と野中由紀(筑波大)が激突。このふたりは昨年何度も対戦している。しかも全日本学生選手権と全日本学生選抜という2つのビッグゲームではともにゲームオールで野中が敗れている。
 今大会もやはりゲームオールの大接戦となった。一進一退の攻防は6-6から4本連取で野中がマッチポイントを握るも、渡辺が2本返して10-8となる。だが、最後は野中が粘りきって、ついに勝利した。「昨年は(渡辺に)4回負けていたので、この試合は勝ちたかった。ただ、今年は結果を残していなかったので、まず渡辺さんのところまでのトーナメントのつもりでやってきた。10-8になってすごく苦しかった。心臓の鼓動との戦いでした。」(野中)

野中由紀(筑波大) 9、8、-11、-4、-6、12、8 渡辺裕子(ミキハウス)
 男子シングルス4回戦、社会人として初の全日本選手権を迎えた高木和卓(東京アート)。今年は過去最高だったベスト8以上の成績を狙いたいところだったが、よもやの伏兵に初戦敗退を喫した。
 波乱の演出者は川口陽陽(原田鋼業)。俊敏な動きからの連続フォア強打に加え、ショートで前に落としてからのプッシュショート、回り込み強打で得点を重ねた。高木和はゲーム終盤で焦りの色が見え、ややミスが増えた。

 明徳義塾中時代に全国中学校団体でチームを優勝に導き、注目を集めた川口。大学時代からはそれほど全国的な活躍はなかったが、実業団の原田鋼業に入ってから再び成長している印象がある。ランク決定戦でもチャンレンジャーとして挑んでほしい。

●男子シングルス4回戦
川口(原田鋼業) 4、-8、-3、8、-3、9、7 高木和卓(東京アート)
 成長を見せている松平賢二(青森山田高)を迎え打った元王者の松下浩二(グランプリ)。各ゲームが競りあう厳しい戦いを展開。しかし最後の1本を取った松下が4-1で勝った。

「いっぱいいっぱいだった。自信がないから試合の流れをつかめない。組み立てがないんですよ。次の1本、この1本を頭をフル回転させて取ることしかできない。全体の流れがつかめない。昔はこうだったとか、このボールは昔は取れたと思うことが多い。そういうことは今までなかったこと。前向きに考えるタイプだから。
 終わりが近いことは感じるけど、その中でやれることにうれしさを感じる。振り返れば、偉関さんもやめてベンチに座っているし(笑)、自分より上の人がいない。でも自分が頑張ることで、若い選手が40まで卓球をやれるんだと言うことを感じてくれるだろう。
 今まで全日本で80何勝しているけど、うれしいというよりも今までで一番つらい1勝でした。ただ見ている人もいるし、応援してくれる人もいるからそれが励み。特に早稲田(大学院)に行って、練習量は減ったけど、同じ授業を受けている人たちが応援に来てくれて、その人たちの姿を見たら力をもらった。失ったものよりも得たモノが大きい。明日も頑張りますよ(松下)」

●男子シングルス4回戦
松下(グランプリ) 8、9、-3、12、9 松平賢(青森山田高)
 男女ジュニアシングルスの決勝のカードが決まった。男子は世界ジュニアで活躍した上田(青森山田高)と全中チャンピオンの平野(秀光中等教育)。上田は準決勝で中1の町(青森山田中)をストレートで下し、平野は山谷(青森山田高)を3-1で破った。
 女子は2年連続で石川佳純(ミキハウスJSC)と藤井優子(四天王寺高)の対戦となった。石川は田代(山陽女子高)に先に2ゲーム奪われる苦しい戦いだったが、底力を見せ逆転勝ち。藤井は一般シングルスでも快進撃を見せる森薗(青森山田中)を完封した。決勝は午後5時より行われる。

●ジュニア男子準決勝
上田仁(青森山田高) 6、6、9 町飛鳥(青森山田中)
平野友樹(秀光中等教育) 5、6、-7、8 山谷仁生(青森山田高)

●ジュニア女子準決勝
藤井優子(四天王寺高) 4、3、8 森薗美咲(青森山田中)
石川佳純(ミキハウスJSC) -7、-7、11、6、7  田代早紀(山陽女子高)