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北京五輪

 現地時間14時30分(日本時間15時30分)から始まった、男子予選グループA・B、女子グループC・Dの結果は以下の通り。全ての試合が3-0で決着がつくという結果に。

 女子グループCのポーランドは中国香港にストレート負けを喫したが、隻腕サウスポーのパルティカが帖雅娜をゲームオールまで追いつめた。
「チームは格上の中国香港に対してもファイトを失わなかった。帖雅娜とゲームオールの試合ができたことには満足している」(パルティカ)。「(パルティカは)以前対戦した時より強くなっていたし、非常に攻撃力があった。右腕を失っているとはいえ、彼女は普通の選手よりも優れたプレーヤーだと思う」(帖雅娜)

●男子
=グループA=
 中国 3-0 ギリシャ
○馬琳 5、5、3 イオニス
○王皓 9、9、-8、8 クレアンガ
○王励勤/王皓 -9、7、8、8 チオカ/イオニス

 オーストリア 3-0 オーストラリア
○陳衛星 9、10、6 ヘンゼル
○シュラガー 6、8、4 デービス
○ガルドル/陳衛星 4、-8、8、6 ザルツバーグ/ヘンゼル

=グループB=
 ドイツ 3-0 クロアチア
○ボル -9、3、9、-7、9 プリモラッツ
○オフチャロフ 11、-10、-9、9、9 譚瑞午
○ズース/ボル 10、8、-12、10 ガチーナ/譚瑞午

 シンガポール 3-0 カナダ
○ガオ・ニン 11、4、-6、9 チャン・ポン
○ヤン・ツー -8、4、6、-8、7 ピーターポール
○ツァイ・シャオリ/ヤン・ツー -9、7、11、5 シェン・チャン/ピーターポール

●女子
=グループC=
 中国香港 3-0 ポーランド
○林菱 7、9、7 リー・チェン
○帖雅娜 -8、9、6、-5、4 パルティカ
○柳絮飛/林菱 6、6、10 シュー・ジエ/パルティカ

 ルーマニア 3-0 ドイツ
○ドデアン 9、8、7 呉佳多
○サマラ 8、6、9 シャール
○ネクラ/サマラ 10、-9、4、10 バーテル/シャール

=グループD=
 日本 3-0 オーストラリア

 韓国 3-0 スペイン
○金キョン娥 10、8、10 ドボラク
○唐イェ序 4、9、3 ション・イェンフェイ
○朴美英/金キョン娥 -5、-9、6、8、5 朱芳/ション・イェンフェイ
 日本女子がオーストラリア相手に、まずは貴重な勝ち星を手に入れた。オーストラリアはメンバー全てが中国からの帰化選手。
 福原の対戦相手は、前回のアテネ五輪シングルス1回戦でも対決したミャオ・ミャオ。福原は2ゲームを奪われたものの最終第5ゲームは4本で締めた。

 日本 3-0 オーストラリア
○平野 7、6、5 レイ・ジェンファン
○福原 9、-9、9、-6、4 ミャオ・ミャオ
○福岡/平野 5、2、-3、3 シュ・サン/ミャオ・ミャオ
 現地時間10時から男子と同時進行で女子団体戦もスタート。グループA・Bの第1試合が行われた。ランキング上位の各国が順当に勝利をおさめた。

=グループA=
 中国 3-0 クロアチア
○張怡寧 4、2、6 ボロス
○王楠 -10、5、4、9 バクラ
○郭躍/張怡寧 3、3、2 パオビッチ/バクラ

 オーストリア 3-0 ドミニカ共和国
○リュウ・ジャ 12、6、9 ウー・シュエ
○リ・チャンビン 9、7、-9、4 リェン・チェン
○ハイン/リ・チャンビン 8、9、4 バルデス/リェン・チェン

=グループB=
 シンガポール 3-0 アメリカ
○王越古 6、-7、8、4 高軍
○馮天薇 2、-8、4、13 王晨
○リ・ジャウェイ/王越古 5、9、7 ファン/高軍

 オランダ 3-0 ナイジェリア
○リー・ジャオ 7、2、7 カッフォ
○リー・ジエ -10、9、2、6 オフィオン
○ティミナ/リー・ジエ 4、8、-10、7 オショナイケ/オフィオン
 日本男子は団体戦初日、ナイジェリアと対決。初戦ということもあり、トップの水谷、2番の韓陽ともに1ゲームを落としたが、幸先よくストレートで勝利をおさめた。

 また、現地時間19時半から日本と対戦するロシアは、中国香港と互角の激戦を展開。エース・スミルノフの2点起用が予想されたロシアだが、04年アテネ五輪4位のスミルノフ/D.マズノフを起用。試合後、スミルノフは「中国香港は3選手で3通りのダブルスを組めるけど、僕たちのチームには僕とマズノフというペアリングしかない。ダブルスは本当に惜しいゲームだった。もし僕たちがダブルスを取って2-1にしていたら、4番以降のシングルスでもっとプレッシャーをかけられただろう」とコメント。ということは日本戦でもスミルノフの2点起用はない、ということになるが…。

=グループD=
 日本 3-0 ナイジェリア
○水谷 9、-3、9、8 トリオラ
○韓 5、4、-9、7 メロトフン
○岸川/水谷 9、9、7 ノシル/メロトフン

 中国香港 3-1 ロシア
○高礼澤 -8、9、2、-6、5 クズミン
 張ユク 9、-10、-9、-10 スミルノフ○
○李静/高礼澤 -4、-8、7、5、10 D.マズノフ/スミルノフ
○張ユク 8、9、8 スミルノフ

=グループC=
 韓国 3-0 スウェーデン
○柳承敏 8、5、6 パーソン
○呉尚垠 4、-7、10、7 ルンクイスト
○尹在栄/呉尚垠 -11、5、-9、3、4 イェレル/ルンクイスト

 チャイニーズタイペイ 3-1 ブラジル
 荘智淵 6、-11、-4、-10 オヤマ○
○蒋澎龍 9、5、7 モンテイロ
○張雁書/蒋澎龍 9、6、-12、5 ツボイ/モンテイロ
○荘智淵 3、8、10 ツボイ
 12日の昼に北京へ到着。オリンピックのIDカードを持っている今野・高橋はVIPのような待遇でホテルまで送ってもらった。この時点で、高橋は後ろに棒を持ってこないと、ふんぞり返って倒れそうだ。軽く食事をして(頑張るぞ、という意味を込めて、ビールをつけてしまいました)、シャワーを浴びてから夕方会場入り。しかし、今大会ITTFのオフィシャルフォトグラファーの高橋を持ってしても、カメラマンジャケットがないとフロアに降りられないということで、30分ほどいてから、車で30分ほど離れたMPC(メインプレスセンター)に向かいました。今野はIFのIDカードなので本当は入れませんが、まるで忍者のようにもぐりこみました。そこで無事にジャケットをもらってひと安心。
 さて次に向かったのが「チャイナ・フォト・プレス」という会社。ここは契約法人が写真をダウンロードして買うことのできる会社。今回、この会社に卓球王国が写真を売る契約をしている。どのようにFTPサーバーにアップロードするかなどの打ち合わせをして、軽く卓球をして帰ってきました。(今野)
写真は左から卓球競技会場の北京大学体育館、ウォーミングアップするサムソノフ、メインプレスセンターの様子
★日本男子チームの対戦スケジュール
◎8月13日(水)
10:00~(日本時間11:00~) 
vs. ナイジェリア[トリオラ/メロトフン/ノシル]
19:30~(日本時間20:30~)
vs. ロシア[スミルノフ/クズミン/D.マズノフ]
◎8月14日(木)
14:30~(日本時間15:30~) 
vs. 中国香港[李静/高礼澤/張ユク]

 日本男子チーム、明日13日夜に早くもロシアと対戦。世界選手権広州大会のリベンジに燃える強豪を確実に退けて、14日の中国香港戦に備えたいところだ。ロシアのダブルスは、クズミンとダブルスに秀でた技術を持つD.マズノフのペアリングか。

★日本女子チームの対戦スケジュール
◎8月13日(水) 
14:30~(日本時間15:30~) 
vs. オーストラリア[レイ・ジェンファン/シュ・サン/ミャオ・ミャオ]
◎8月14日(木) 
10:00~(日本時間11:00~) 
vs. スペイン[朱芳/ション・イェンフェイ/ドボラク]
19:30~(日本時間20:30~) 
vs. 韓国[金キョン娥/朴美英/唐イェ序]

 日本女子は、明日はオーストラリアとの対戦のみ。ペン反転粒高攻守のレイ・ジェンファン、長身のシェークドライブ型シュ・サン、そして04年アテネ五輪ではシングルス1回戦で福原愛を大いに苦しめたミャオ・ミャオ(右シェーク異質速攻型)の3選手だ。油断はならない相手だが、いずれの選手もピークを過ぎている感はある。しっかりストレート勝ちを収めて、明日の難敵スペイン戦、そしてヤマ場となる韓国戦に臨みたい。
 女子シングルスでは、3回戦からの出場となる16シードに福原愛と平野早矢香の2名が入っている。福原は初戦を勝ち上がり4回戦まで行くと、張怡寧(中国)と当たるという苦しい組み合わせ。明日から始まる団体戦で弾みをつけ、勢いそのままに勝ち上がりたい。平野も勝ち上がれば4回戦では強敵 王越古(シンガポール)との対決が有力。今年の世界選手権では、ふてぶてしいまでの強さを見せつけた相手が、またしても日本の前に立ちはだかっている。福岡春菜は2回戦からの登場。勝ち上がってくる相手は、アジア大陸予選で苦杯をなめたコムウォン(タイ)が予想される。コムウォンは世界ランキングこそ68位だがその実力はランキング以上のものを感じさせる。要注意だ。

※福岡春菜の対戦相手が空白なのは、勝ち上がりにより変動するため


  男女シングルスのドローが発表された。男女とも最上位のシード枠は16。日本からは世界ランキング最上位となる韓陽その枠に入り3回戦からの出場となった。水谷隼は2回戦から登場。ランキング順に順当に勝ち上がってくれば、初戦はエロワ(フランス)となる可能性が高い。岸川聖也は1回戦から。予選を勝ち上がったチャン・ポン(カナダ)もしくは、セントルイス(トリニダード・トバゴ)と初戦を争う。

※水谷隼の対戦相手が空白なのは、勝ち上がりにより変動するため

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 8月8日にスタートした北京五輪。先日トピックスでもお伝えした、卓球競技・団体戦の第1ステージのドローをここで振り返っておこう。
 日本は中国香港、ロシア、ナイジェリアと同じグループDに入った。
 中国香港はエースダブルスの李静/高礼澤に、張ユクをシングルス2点起用するオーダーが予想される。ダブルスが強いだけに厳しい相手ではあるが、シングルスならば日本男子も互角の戦いができる。トップと2番のシングルスで一気に先行したい。2月の世界団体戦で勝っているロシアは、エースのスミルノフを2点起用か。ダブルスで確実に勝利を収めたい。8月13日の開幕戦で対戦するナイジェリアは、長く世界で活躍するエースのトリオラは手強いが、ストレートで勝って弾みをつけたい相手だ。



 女子団体は韓国、スペイン、オーストラリアと同組となった。
 ツインカットの金キョン娥・朴美英に、シェーク異質速攻の唐イェ序の韓国とは、5月のフォルクスワーゲンオープン荻村杯で互角の大激戦を演じている。オーダーが難しいところだが、世界団体戦で唐イェ序に勝ち、荻村杯では金キョン娥を3-0で破っている平野を2点起用か。協会の内紛が続く韓国だが、国の威信を賭けた戦いになるとプラスαの力を発揮するだけに要注意だ。
 左シェーク異質速攻のション・イェンフェイに、元インターハイチャンピオンの朱芳がいるスペインも決して侮れない相手。3番手のドボラクもウクライナ出身という傭兵チームだが、ダブルスが勝負のポイントになりそうだ。初戦で対戦するオーストラリアも中国選手3人を揃えた帰化選手チームだが、本来の実力を発揮すれば不安はないだろう。第1ステージは8月14日の13時からスペイン戦、19時半から韓国戦ということで、スペインに接戦に持ち込ませず、勝負となる韓国戦にはできるだけ体力を温存しておきたいところ。



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