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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●男子シングルス2回戦
水谷隼 5、8、8、3 サンガンシン(タイ)
吉田海偉 4、9、10、10 モンテイロ(ポルトガル)
ズース(ドイツ) 9、9、5、9 大矢英俊

1回戦でトリオラを下した大矢は、ズースとの対戦でバックの強さの差が出てしまった。
■高島の眼
「ズースは徹底的に大矢のバックを攻めてきた。大矢は攻めのピッチは良いので、これ以上威力を増そうという方向ではなく、コース取りやモーション、バウンド後の変化など緩急で攻めることを目指していくべきだ。素質としては良いものを持っているが、どうしても試合が単調で、一本調子になってしまう。
 日本選手はどうしてもコースが単調になりやすい。良いボールを打っても返されてしまう。うまい選手というのはフォアを見ながらバックに打てる。バックを見ながらフォアに打てる。早いラリーの中でも、そういう「目線の逆モーション」を使っている。そういう訓練が日本選手にはもっと必要だ」

●男子ダブルス1回戦
松平賢/上田 4、6、9、-12、-9、-5、8 バウム/フェイヤー-コナート(ドイツ)

●女子ダブルス1回戦
藤沼/樋浦 3、2、5、2 スン/ヤン(ニュージーランド)

 松平賢/上田は3-0から追いつかれて苦しかったが、大声援を背に格上と思われたドイツペアを振り切った。 

■高島の眼
「松平/上田ペアはさい先良く3ゲーム連取したが、徐々にコースを読まれるようになって追いつかれた。最終ゲームは、組み合わせが松平ペアに有利だったのが大きい。最後の最後で、松平がそれまでフォアクロスにばかり攻撃していたのを、ストレートへコース変更したのも有効だった。ヨーロッパ選手に対しては、クロスへの攻撃ではなかなか抜けない。ストレートへの攻撃をうまく使っていくべきだ」 

●女子ダブルス1回戦
藤井/石川 4、8、1、5 チョン・チェンイ/マ・チャイン(マカオ)

Going My Way

2009/04/30

 灼熱のイランに生まれても、自ら選んだ卓球道。
 男・アラミヤン、賭けてます!
●女子ダブルス1回戦
平野/福原 2、4、-10、7、7 ミクハイロワ/トロシネワ(ロシア)

●男子ダブルス1回戦
王皓/陳杞(中国) 8、-11、6、5、8 松平健/丹羽

 平野/福原はロシアのカット+攻撃の変則ペアに快勝。2回戦の対戦相手は、フー・メレク/ヘ・シリン(トルコ)。福原はシェーク異質攻守型のフーと北京五輪で対戦、ストレートで完勝している。ダブルスでもまず問題はないだろう。
 一方、松平健/丹羽は、第1シードの王皓/陳杞と対戦。第2ゲームを奪うなど健闘を見せたが、中陣から打ち込まれる中国ペアのパワーボールに押し切られた形。また、王皓のバックフリックは変化が激しく、丹羽がたびたびネットにかける場面がみられた。第5ゲームは出足でリードしたが、惜しくも逆転を許した。

健太/丹羽の試合終了後の宮崎監督のコメント
「各国の選手は中国選手に対して、サービス、レシーブで苦しむけど、日本の二人(丹羽・松平健太)は1本目から返していたので、ある程度やれると思いました。けど、中国に対する戦術ができない。2ゲーム目は取れたけど、リードした時に大事に攻めていくんじゃなくて、相手が思い切ってきて押された。ある程度戦えるなという感触はあったし、本人たちもそれは感じたと思う。こういう経験をあと5回、6回、7回をやった時にはチャンスが出てくる。あとは本人たちの努力でしょう。もう少し点が取れると思っていた」。
日本勢メダル獲得の有力候補、岸川/水谷組が初戦に登場。1ゲーム目を奪われたが、その後は落ち着いて奪い返し、4-1で勝利をおさめた。

勝利後のコメント
水谷「1試合目のペアにしては強い相手だった。3ゲーム目8-10で負けていて、そこから逆転で取れたのが大きかった」
岸川「ダブルスは1試合目ということだったので、出足は硬かったけど、後半はよいプレーができて楽に勝てたので良かった」
水谷「明日からもっともっと強い相手と戦うけど、今日のプレーは良かったので、今日のプレーをすれば明日も勝てると思う」
岸川「(メダル有力と言われているが、プレッシャーは?)ないですね。メダルと言われるのはうれしいし、それを力に変えて頑張りたい」
水谷「ぼくたちの力を全部出せればメダルも手の届くところにあると思う。一戦一戦自分たちのベストを尽くしてメダル獲得を目指したい」

●男子ダブルス1回戦
岸川/水谷 -10、3、10、8、3 ヤンカリク/シモンチク(チェコ)
●女子シングルス1回戦
石垣 11、-7、11、5、8 クマレサン(インド)

シングルス1回戦の最後は石垣がインド選手を撃破。これで日本勢は、シングルス初戦の14試合は全勝! このまま波にのって、2回戦もがんばれニッポン!
●男子シングルス1回戦
丹羽孝希 6、-9、5、6、9 リュウ・ソン(アルゼンチン)

 丹羽の勢いは、決勝トーナメントに入っても止まらない。1回戦の相手は、元中国ナショナルチームのアルゼンチンのリュウ・ソン。左シェークでフォアは攻撃オンリー、バックは前陣での粒高ショートと、中・後陣でのカットを駆使する。丁松(中国)や朱世赫(韓国)の元祖のような選手だ。しかし、完全に緊張感から解き放たれた丹羽は、キレのあるフォアドライブと相手のミドルへのコース取りで、大きなラリー展開に持ち込ませず。
 予選リーグ2戦目のオマール(アラブ首長国連邦)戦で、マッチポイントを奪われたのが嘘のよう。安心して見ていられるプレー内容で2回戦進出。2回戦の相手はオフチャロフ(ドイツ)、今の丹羽ならひょっとしたら…と思わせる対戦だ。
●女子シングルス1回戦
福岡春菜 5、6、-10、5、6 ネグリソリ(イタリア)
田勢美貴江 4、6、3、8 ハン・シン(コンゴ共和国)
●男子シングルス1回戦
韓陽 7、6、7、8 イェフトビッチ(セルビア)

Photo:相当絞り込んできた韓陽。この大会が自らの集大成となるか