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世界選手権横浜大会(個人戦)

速報はこれで終了します。
どうも有り難うございました。

早速、今月発売号にて世界戦大特集を73ページ掲載予定!
選手は昨日までお疲れ様でした、
ですが、編集部はある意味今日から本番です。。。
★王皓&王励勤、試合後の記者会見

王皓「初めての世界選手権の優勝なのでとてもうれしく思っています。今まで2回の五輪の決勝で力を出し切れずに負けていたので、北京五輪のあとに良い準備をして、今回優勝できたのはうれしい。
 ただ、中国チームの誰が優勝しても、私が優勝したと同じような幸せな気持ちだったと思う。2回の五輪では挫折を経験しましたが、厳しい練習を積んできました。次の目標は、3回目のロンドン五輪に出て、良い成績を残したい。
 今回は心理状態もしっかり調整することができました。大会前の合宿で怪我をして、そういう状態の中でも、試合直前にどういう状態に持っていけば良いかを学ぶことができた。スピードグルー禁止も、自分には有利に働いた面もあったと思う。大会前のワールドカップでも勝つことができたし、自信を持って大会に臨むことができました。
 自分の考え方と試合の中で思ったことを、友だちやコーチと話し合うことで、心理的な問題を解決することができた。2回の五輪の決勝で自分の力が発揮できなかったことがあるが、今回はそれを克服できた」

王励勤「今回は多くのことを経験して反省することもありました。グルー禁止になって、誰しも苦しんだと思うし、自分もこのような成績を残せるとは思ってなかった。自分では試合後そんなに興奮しているとは思わなかった。中国は活躍したし、王皓が勝って自分もうれしかった。
 ベスト4は中国選手だったが、チームメイト馬琳は松平選手と良い勝負をしています。他のチームとも卓球界が盛り上がるように協力していきたい」

王皓「馬琳が松平と競ったように、自分も日本選手(吉田海偉)と競った試合になった。他の外国選手も弱点を克服してくるだろう。
 ボルの怪我は早く治ってほしい。ボルだけではなく、他の国からも強い選手が出ていますから、彼の欠場で大会のレベルが変わったとは思いません。早くカムバックしてほしい」

王励勤「とても残念だという気持ちはあります。でも自分の力は発揮できたし、五輪前後から調子が良くなかったけれど、大会前の合宿で良い練習ができて調子が上がってきた。中国は常にチームとして価値を重要視しますし、選手の後ろにはたくさんのサポーターがいることを意識しています」
●男子シングルス決勝
王皓(中国) 9、11、5、9 王励勤(中国)

■高島の眼 男子S決勝 王皓vs王励勤

 試合前の戦力分析としては、王皓の裏面バックハンドドライブが王励勤のフォアミドルまたはフォアストレートにうまく決まれば王皓有利。それに対して王励勤がフォアミドルをバックハンドで迷わず返球したり、フォアドライブで詰まらずに応戦できれば王励勤に分があると思われた。

 第1ゲームの8-6となったところから王励勤が盛り返し8-9。しかし、やや固さが見られた王皓はそこで勝負をかけ、再度逆転してゲームを取った。それによって試合の流れは王皓へ。
 第2ゲームも王皓有利の展開のまま進み、7-1。そこで勝負あったかと思われたが、王皓がやや無理をしない安全なプレーになっていったため王励勤が徐々に追い上げる。ラリーで決めきれない王皓は、2連続でバックハンドドライブをミスするなどして9-9とされる。結局そのゲームは王皓が取ったが、王励勤も調子を上げていったゲームだった。
 第3ゲームは、王皓がサービスの立ち位置をフォア側に変えて両ハンドで待ちやすい体勢を作ったことがポイント。裏面打法を使える範囲を広げ、またフォアハンドドライブを打った時も崩れなくなったため、打ち合いにも強くなった。
 第4ゲームも王皓有利の展開で9-4、10-5。王皓はやや勝ちを意識し、王励勤もそれがわかったので王皓の裏面バックハンドドライブ落ち着いて返球し、機を見て回り込むなどして4連続得点。しかしそこで王励勤は力尽き、11-9で勝負が決まった。
王励勤としては、王皓の裏面バックハンドドライブに対して、もう少し前陣でバックハンドカウンターを合わせて王皓のミドルに返したかったが、王皓がうまくコースを突いてそれをさせなかった。今大会、王皓の裏面バックハンドドライブは更なる進歩を見せた。それに対して王励勤は、ザクレブ大会まではフォアハンドの打ち合いに絶対的な強さを見せていたが、王皓に対しては五分。下がっての両ハンドの打ち合いで見れば6対4で王皓が得点していた。王皓は王励勤の様々なレシーブに対して両ハンドで完璧に対応し、試合を通して終始王皓有利の展開だった。
●女子シングルス決勝
張怡寧(中国) -10、-3、2、7、7、9 郭躍(中国)

張怡寧が0-2のビハインドから4ゲームを連取し、2大会ぶり2回目の優勝!

★優勝した張怡寧のコメント
張怡寧「郭躍との決勝戦に関しては自分としては満足し、大成功だったと思います。特に去年9月に国際卓球連盟がスピードグルーを禁止して以来、初の大きな試合だったので自分でもどこまでやれるかという気持ちもありましたが、今回は平常心を持ち、グルー禁止でも冷静に対応し、たとえスピードが落ちても、自分の実力を上げようと努力してきました。
 相手の郭躍は若くて、スピードもある、やりにくい相手です。1ゲーム目からあまり点数を気にしてなかった。郭躍は積極的に攻撃してきて、それに対して守りで対応し、攻守の切り替えもうまくできた。加えて、自然体で粘り強くプレーできた。6ゲーム目の3-6となった時も最終ゲームに行ったらどうしようとか考えていなかった。あまり雑念がなかった」
華やかな入場ではじまった女子シングルス決勝は、郭躍が2ゲーム先取した後に、張怡寧が3ゲーム連取。
ただいま第6ゲーム、郭躍が6-4でリード。果たしてゲームオールにもつれこむのか。
15:00~ 女子シングルス決勝 張怡寧(中国・WR1)vs.郭躍(中国・WR2)

16:00~ 男子シングルス決勝 王励勤(中国・WR5)vs.王皓(中国・WR1)

17:10~ 表彰式

17:40~ 閉会式

※WR=世界ランキング(08年4月発表)
 昨日、5月4日の入場者数は11,236人と発表された。なんと3日連続の1万人オーバーだ。
 ずっと会場に詰めているとテレビでの報道の様子がわかりませんが、きっと満員の場内が何度も映し出されたのではないでしょうか。
 お客さんの顔を見ていると、本当に老若男女、幅広い年齢層の人が観戦に訪れている。みんな卓球というひとつのキーワードでつながっている。胸が熱くなる思いだ。
 ついに世界選手権横浜大会も、残すところあと2試合となった。
 ずっと晴天続きの大会だったが、今日は朝から小雨が混じるあいにくの天気。しかし、それほど強い雨にはならないようなので、決勝戦を観戦するため、ぜひ横浜アリーナに足を運びましょう。アリーナの自由席も当日券で買うことができそう。世界選手権の決勝で、しかも対戦カードは王励勤vs王皓と、張怡寧vs郭躍。10年に1度と言われる国内開催で、このチャンスを逃す手はない!

まず女子シングルス決勝は3時にスタート。世界ランキング1位で北京五輪女王の張怡寧と、世界ランキング2位で前回大会優勝の郭躍。頂上決戦にふさわしいゴールデンカードとなった。
 ふたりのここ5年間の国際大会での対戦成績は、張怡寧の6勝に郭躍の4勝。ほぼ互角と言っていいだろう。しかし、今大会でのプレーの出来から言うと、やはり張怡寧に分がありそうだ。張怡寧のバックブロック、そしてミドル処理はほぼ完璧。郭躍が大振りのフォアハンドで勝負に行くと、意外なワンサイドゲームになる可能性もある。郭躍はライジングのバックハンドで勝機を見出したい。

 続けて男子シングルス決勝は、中国が誇る「二王」、王励勤と王皓の対戦。正直、王励勤が決勝まで勝ち残ったのは意外だった。2連覇中の現チャンピオンに対して失礼かもしれないが、ここ2年間の王励勤の成績というのは、それくらい低迷していた。しかし、準決勝の馬琳戦の後半で見せた王励勤のフォアドライブには、往年の切れ味が戻りつつある。
 最近の対戦成績では王皓が大きくリードしており、王皓はより切れ味を増した裏面ドライブからフォアドライブのコンビネーションで、悲願の世界タイトルへ突き進むだろう。果たして、世界戦決勝での経験の差がどう出てくるか。現状では王皓がわずかに有利か。

 さあ、速報もいよいよラストだ。残った全精力を集中させて、熱戦の模様をお伝えします!
男子ダブルス表彰式で、横浜アリーナについに日の丸が揚がった!
おめでとう、聖也&隼!!
●男子ダブルス決勝
陳杞/王皓(中国) -6、11、11、5、9 馬龍/許シン(中国)

★男子ダブルス優勝 王皓/陳杞
王皓「ぼくらのダブルスは組んでまだそんなに長くないけど、ぼくは世界選手権のダブルスで優勝したことがあるし、陳杞もオリンピックで優勝したことがある。二人は相部屋で、お互いダブルスの作戦や準備を相談してきました。自信満々でプレーすることができました。今日の試合では疲れました。明日の決勝は頑張りたい」
陳杞「シングルスで負けたので残念ですが、ダブルスで優勝できたのでうれしい」

★男子ダブルス準優勝 馬龍/許シン
許シン「負けた悔しさは早く忘れたいと思っている」
馬龍「自分自身も期待してましたが、今回は自分の経験も不足していたし、緊張もあった。これからもっと良いプレーを目指したい。許とは年齢も大体同じだし、ナショナルチームの中でも同じコーチから指導を受けているし、許の打法はスピードもあり、お互いの不足している部分を補ない合える良いペアだと思っている」