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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●男子ダブルス準々決勝
陳杞/王皓(中国) 11、7、9、-8、-8、9 呉尚垠/柳承敏(韓国)
ハオ師/張継科(中国) キケン 張ユク/李静(香港)
岸川聖也/水谷隼 -9、2、4、-4、5、11 ガオ・ニン/ヤン・ズー(シンガポール)
馬龍/許シン(中国) 6、6、-11、1、7 江天一/唐鵬(香港)

●女子ダブルス準々決勝
郭躍/李暁霞(中国) 6、9、3、10 福原愛/平野早矢香
姜華君/帖雅娜(香港) -3、11、11、3、-9、9 フェン・ティアンウェイ/ワン・ユエグ(シンガポール)
金キョン娥/朴美英(韓国) 5、4、8、10 林菱/張瑞(香港) 
丁寧/郭炎(中国) -4,-11、9、2、9、10 曹臻/劉詩ウェン(中国)
●混合ダブルス決勝
李平/曹臻(中国) 11-6, 4-11, 11-7, 9-11, 13-11, 11-7 張継科/木子(中国)

 混合ダブルスの決勝は李平/曹臻と張継科/木子の中国対決になった。
序盤は李平/曹臻ペアが台を大きく使うドライブ戦で優位に立ち、第1ゲームを取る。2ゲーム目からは台上で先手を取る張継科がかき回し、取り返す。お互いに取っては取られのクロスゲームのまま進み、先に王手をかけたのは李平/曹臻ペア。このゲームで曹臻が何本もスーパーブロックを決め、突き放すと、最後は李平がレシーブでチキータを決めゲームセット。「仮想・ヨーロッパ選手」である李平の強みが出たか。優勝が決まった瞬間、李平は喜びを爆発させ、渾身のガッツポーズ。曹臻と抱き合い優勝を噛みしめた。

 李平と曹臻が初の世界タイトル獲得を決め、感激の涙を流すひとりの男が会場にはいた。中国の卓球雑誌「ピンパン世界」の編集者である宋斐さん。中国チームに帯同して取材することの多い彼は、曹臻のことを実の妹のようにかわいがってきたのだとか。世界ランキングのトップ20に入る実力がありながら、今までタイトルに恵まれなかった曹臻。注目度の低い混合ダブルスだが、世界タイトルはやはり重い。
★岸川/水谷、試合後の喜びのコメント
岸川「2年前の世界選手権で準々決勝で負けて以来、その時からメダル獲得を目指していろんな大会を経験してきたし、オリンピックも二人で経験した。その目指したメダルを獲れてうれしい」

水谷「2年前の世界選手権で、オリンピックであと一歩のところでメダルを逃してしまって、本当にそのときの悔しさが今回の勝った要因だと思います」

岸川「9-8の場面で隼がレシーブしたボールは入っていたと思うし、それを相手が入っていないと言ったので、審判は入ってうないと思った。審判が決めたことに従うのはルールだけど、最初は冷静にはなれなかった。そこで隼から10-5から10-8に追いついたと思ってやろうと言われて、すごく気持ちが楽になったから、逆転できた」

水谷「レシーブした瞬間に(9-8から)9-9になったと思ったら、8-10になった。同点か2点差という違いがあるので、その1本は本当に欲しかった。けど審判の判定に従わなければならない。海外の試合だったら、そういうところからムラムラしていつもなら負けていたかもしれない。でも、大勢の観客がいる中でぼくらはまだまだあきらめていなかったし、絶対勝てると思って試合をしました」

岸川「シンガポールペアとは3回くらいやっていて、2勝1敗くらいで自信があったし、ラリーになれば勝てると思っていたので、サービス、レシーブに気をつけようと思っていました。1ゲーム目を取られた時には焦ったけど、そこから2ゲームを取り返したときにはいけると思いました。メダルを獲るのは最低目標で、目指しているのは金メダルなので、しっかり準備して次も勝ちに行きたい」

水谷「最初から接戦になるのはわかっていた。最後はぼくらの気持ちが上回ったと思う。準決勝の馬龍・朱シンとはカタールオープンでやって、ぼくは韓陽さんと組んで、戦術的な具体的な作戦はなかった。今回はずっと組んできた岸川さんとのダブルスなのでいい試合ができると思う。ただ勝算は10%くらいでしょうか」

●男子ダブルス準々決勝
岸川/水谷 ー9、2、4、ー4、5、11 ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)

 日本男子、個人戦で12年ぶりのメダル獲得は、あまりにもドラマチックな幕切れだった。
 一進一退の攻防となった第6ゲーム。岸川/水谷は水谷のプレーがやや弱気になり、シンガポールペアとの1、2点の差を詰め切れない。そして8-9となった問題の場面。水谷のレシーブがシンガポールペアのエッジをかすめて入ったように見えた。しかし、シンガポールペアはサイドだと主張。審判の判定もサイドとなり、8-10に。天井に設置されたビジョンには何度もそのシーンが映し出され、会場からは「入ってるぞ!」という声が飛び、判定の訂正をうながす手拍子が鳴り響いた。結局、判定は覆らず。

 しかし、ここで奮起した岸川/水谷。岸川が相手ボールのネットインを見事に返球し、場内騒然。そして岸川の3球目フォアドライブで10-10に。場内は日本選手団からわき起こった「ニッポン!ニッポン!」の大合唱。そして12-11の2回目のマッチポイントで、岸川が相手のバックフリックをやっとバックハンドで返球。これがエッジに当たって跳ね、シンガポールペアは返球できず。岸川/水谷は抱き合い、場内は歓声と拍手が弾けた!
 岸川/水谷、明日の準決勝の対戦ペアは馬龍/許シン(中国)だ!
水谷/岸川 ー9、2 ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
1ゲーム先取されたが、2ゲーム目は圧勝。
2人とも反応が良い。水谷は昨日の敗戦のショックは引きずっていないように見える。
3ゲーム目は7本連取中。

水谷/岸川 ー9、2、4 ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
これで2-1に。
シンガポールペアはパワーはそれなりにあるが、
中国選手ほどの厳しい台上の早い攻めがないので、
水谷岸川ペアにとっては比較的やりやすいように見える。
このままの流れでいってほしい。

4ゲーム目、2-7とリードを奪われる。
やはり先に攻めさせると厳しい展開になる。

水谷/岸川 ー9、2、4、ー4 ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
2-2に。4ゲーム目は完全にシンガポールの流れだった。
やや受け身にまわりすぎたか。
だが、5ゲーム目は出足から日本はより積極的に攻撃をしかけている。
スコア推移は3-0、3-2、4-2、8-4。岸川のバックフラット強打も出た!

水谷/岸川 ー9、2、4、ー4、5 ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
3-2となり6ゲーム目に入る。水谷もいいカウンターが入っている。
5-5。純粋な力比べでなく、コースをついたラリー戦と速攻で点をとりたい。
6-6、6-8。ガオ・ニンの速攻は厳しい。しかし水谷、逆モーションで7-8。
7-9、苦しい場面で、水谷バックカウンターブロック!8-9に。
ここで日本の打球がサイドかエッジで判定もめ。
スロー再生をみても確かに微妙。結構長くもめている。
結局サイドで8-10。しかし次、相手ネットインをリカバーして得点!
岸川3球目!!10オール!場内はすごい声援!
シンガポール3球目ネットミスでマッチポイント!!!
11オールに。
ストップ対ストップでシンガポールネットミス!
12-11になり、日本タイム!決めてくれ!
やった!メダル!”!!””
●女子ダブルス準々決勝 
李暁霞/郭躍(中国) 6、9、3、10  福原/平野(日本)

 福原/平野は、前回準優勝の李暁霞/郭躍にストレート負け。第2ゲーム、第4ゲームには福原のバック表ソフトでのフリックや、平野のカウンタードライブなど好プレーもあって接戦になったが、1~3ゲームはすべて出足で1-4とリードされ、ベースを作れなかった。第4ゲームに10-9とゲームポイントを握ったが、福原のバックフリックがネットに刺さり、最後は李暁霞のドライブがネットインし、それを返球できなかった。
 福原愛と平野早矢香の世界選手権は、これでエントリーした3種目をすべて終了。大観衆の声援が大きなプレッシャーとなったのか、やや動きが重くなったのは残念だったが、精一杯ボールに食らいつき、ベスト8という結果を残した。

■高島の眼
福原/平野は前半緊張していたせいか、手首が固く、ツッツキやストップでのネットミスが多かった。また、相手のコースの厳しさが国内レベルとは異なり、そのコース取りについていけなかった。もっと相手のコースに的を絞り、予測を立てて勝負したかったところだ。郭躍のバックハンドはほとんどがサイドを切ってきたが、福原/平野ペアのポジショニングは最初から最後まで同じだった。
 世界のトップクラスになると、この選手と対戦する時にはどのような打球をするか、その打つ瞬間のイメージを明確に持たなければならない。そうしないと余裕が生まれからだ。来たボールをただ打つだけでは、世界のトップ10に入ることはできない。
●女子ダブルス準々決勝
金キョン娥/朴美英(韓国) 5、9、8、10 林菱/張瑞(中国)
姜華君/帖雅娜(香港) -3、11、11、3、-9、9 フェン・ティアンウェイ/ワン・ユエグ(シンガポール)
丁寧/郭炎(中国) -4,-11,9,2、9、10 曹臻/劉詩ウェン(中国)

 ただいま、福原/平野はゲームカウント0-3とリードを許している。しかし、第4ゲームは9-8とリード、あと2点だ!

Photo:ラリー戦でバックハンドの強さを存分に発揮し、シンガポールの強豪ペアを下した姜華君/帖雅娜
日に日に入場者数が増えている今大会。
昨日5/2の入場者数はついに1万人を超えて、10,037名と発表された。
本日は台も2台に減らされたのだが、
なんと昨日よりフロアが2mほど「沈んで」いる。
沈んだことによって、さらに座席数が増えており、
10:30現在で座席は8割がたうまっている感じ。
確実に昨日より客の入りは良い。
でもまだスタンド自由席は空きも若干あるので、
観戦に行くかどうか悩んでいる人は早めに行こう。
 観客席とフロアの間にあるフェンスをまたごうとして、バタンと倒してしまった丁寧(中国)。起こしていたら、係員さんが助けてくれました。大会の緊張が、ふっとゆるむ瞬間。
 本日の全試合のタイムスケジュールはこちら!

●男子シングルス準々決勝
16:30   王皓(中国) vs 吉田海偉(日本)
17:15   メイス(デンマーク) vs 馬龍(中国)
19:30   王励勤(中国) vs 陳チー(中国)
20:15   馬琳(中国) vs 朱世赫(韓国)

●女子シングルス準々決勝
15:00 李暁霞(中国) vs 唐イェ序(韓国)
15:45 バチェノフスカ(チェコ)  vs 劉詩ウェン(中国)
18:00 張怡寧(中国) vs 石川佳純(日本)
18:45 フェン・ティアンウェイ(シンガポール) vs 郭躍(中国)

●男子ダブルス準々決勝
11:30 陳チー/王皓(中国) vs 呉尚垠/柳承敏(韓国)
11:30 ハオ帥/張継科(中国) vs 張ユク/李静(香港)
12:15 岸川聖也/水谷隼(日本) vs ガオ・ニン/ヤン・ツー(シンガポール)
12:15 江天一/唐鵬(香港) vs 馬龍/許シン(中国)

● 女子ダブルス準々決勝
10:45 郭躍/李暁華(中国) vs 福原愛/平野早矢香(日本)
10:00 フェン・ティアンウェイ/ワン・ユエグ(シンガポール) vs 姜華君/帖雅娜(香港)
10:00 金キョン娥/朴美英(韓国) vs 林菱/張瑞(中国)
10:45 曹臻/劉詩ウェン(中国) vs 丁寧/郭炎(中国)

●混合ダブルス決勝
13:00   張継科/木子(中国) vs 李平/曹臻(中国)