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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●男子ダブルス3回戦
呉尚垠/柳承敏(韓国) -6、-10、8、5、9、5 松平賢/上田

 世界11位の柳承敏と12位の呉尚垠に対して、日本のヤングペアは臆せずに戦った。前半リードしたが、途中で戦術転換した韓国ペアに逆転負け。ゲーム終盤まで競り合った第3・5ゲームを取りたかった。
 しかし、思い切りの良いカウンタードライブを連発して2ゲームを連取した戦いぶりは、見ていて鳥肌が立つほどだった。地元開催のプレッシャーに臆することなく、全力を出し切った若武者の戦いぶりは、満員の観客の熱気がこもった会場に爽やかな風を吹き込んだ。 

松平賢二「応援してくれた人がたくさんいて、楽しく試合ができたし、これからの課題も見つかった。世界との差もそんなにないということもわかったので、自分たちがこれから努力していけば絶対世界チャンピオンになれると思うので、そこを目指して頑張りたい」
上田仁「多くの方の声援がぼくたちの力になって、勢いをつかせてくれた。その中で格上の選手だけどチャンスがあった。この経験を生かして、次の大会では自分たちの力でメダルを取れるように頑張りたいと思います」

●女子ダブルス3回戦
平野/福原(日本)9、-5、-5、7、6、4 シャール/呉佳多(ドイツ)

 平野/福原、4ゲーム目から本来の調子を取り戻し、第6ゲームは会心のプレーを披露! 見事にベスト8進出を決めた。
 第1ゲームを奪ったものの、第2・3ゲームは呉佳多のフォアスマッシュと、シャールの回転量の多いバックドライブに押された平野/福原。平野にオーバーミスが多く、なかなか調子の波に乗れなかった。
 しかし、観客席の日本女子チームから、奮起を促す「ニッポン! ニッポン!」の声が飛ぶ。すると第4ゲーム途中から、福原に次第に当たりが戻ってくる。10-7から福原のドライブレシーブが決まり、観客のボルテージも一気に上昇。第5ゲーム以降は、ラリー戦で粘り強く得点するスタイルを取り戻す。平野はまだ本調子とは言えないながらも、好調の福原につなぎながら、丁寧にフォアドライブを決めていった。第6ゲーム5-2でドイツペアがタイムアウトを取ったが、平野/福原の勢いは衰えず、9-4から福原がカウンタードライブ、バック強打を鮮やかに決め、ベスト8進出!
 明日の対戦相手は第1シードの郭躍/李暁霞(中国)だ!

★村上監督のコメント
「1ゲーム目は作戦通り。2、3もそのままいったが、相手が変えてきて取られた。4ゲーム目はこっちが思い切っていって、それがうまくいった。ウーは、フォアは下回転に対して力のあるボールは打てない。最初の3ゲーム目まではレシーブを短く、4ゲーム目以降は長く。相手が先に打ってくるボールを狙おうと、そしてそれを同じコースに変えそうとした。相手は動きが遅いから、重なって得点できる。メダルを獲るためにずっとやってきたので、ここで満足はできない。」

●女子ダブルス3回戦・その他の試合
郭躍/李暁霞(中国) 5、8、11、7 バーテル/ジルバーアイゼン(ドイツ)
帖雅娜/姜華君(香港) 9、2、7、6 ポータ/トート(ハンガリー)
馮天薇/王越古(シンガポール)-9、7、9、8、8 パルティカ/シュイ・ジエ(ポーランド)
●混合ダブルス準々決勝
ハオ帥/常晨晨(中国) 6、9、10、-8、5 高礼沢/帖雅娜(香港)
張継科/木子(中国) 7、12、6、8 ズース/シャール(ドイツ)
李平/曹臻(中国) 7、6、8、7 許シン/范瑛(中国)
張超/姚彦(中国) ―6、11、―6、5、7、―9、7 ピシュチェイ/オドロバ(スロバキア)


スロバキアペアが、現在ゲームオールの激戦中。
日本勢の前に立ちはだかったオドロバは相変わらず絶好調。
観客の多くはスロバキアを応援していた。

スロバキアペアはゲームオールで惜敗。
しかし会場からは惜しみない拍手が送られた。
準々決勝は4ペアとも中国。
ベストメンバーでなくても強い。
●男子シングルス4回戦
15:30(1) 吉田海偉 vs 金延勲(韓国)
18:45(1) 水谷隼 vs 陳杞(中国)
20:15(1) 松平健太 vs 馬琳(中国)

●女子シングルス4回戦
18:00(1) 石川佳純 vs ユ・モンユ(シンガポール)

●男子ダブルス3回戦
12:30(3) 松平賢/上田 vs 呉尚垠/柳承敏(韓国)
13:15(3) 岸川/水谷 vs モンテイロ/ツボイ(ブラジル)

●女子ダブルス3回戦
11:00(3) 福原/平野 vs シャール/呉佳多(ドイツ)

※カッコ内の数字はコート番
●女子シングルス3回戦
張怡寧(中国) 4、9、5、9 ドデアン(ルーマニア)
トート(ハンガリー) -8、2、8、-8、7、-6、1 朱芳(スペイン)
ユー・モンユー(シンガポール) -7、7、7、11、3 リュウ・ジャ(オーストリア)
石川 -10、4、13、4、7 福岡
シュトルビコバ(チェコ) 8、-10、9、-5、-6、6、7 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
バチェノフスカ(チェコ) 5、-8、4、-12、7、7 オドロバ(スロバキア)
劉詩ウェン(中国) 2、3、3、4 田勢
郭炎(中国) 4、7、-8、7、9 朴英淑(韓国)
李暁霞(中国) 5、-6、2、8、8 シャール(ドイツ)
丁寧(中国) 8、11、7、8 呉佳多(ドイツ)
リー・ジャオ(オランダ) 8、-11、9、-8、7、-4、7 スン・ベイベイ(シンガポール)
唐イェ序(韓国) 3、8、-9、7、7 金キョン娥(韓国)
馮天薇(シンガポール) 11、5、9、-9、3 リー・ジエ(オランダ)
朴美英(韓国) 3、3、8、5 藤沼
姜華君(韓国) 6、5、-10、-7、9、-8、7 林菱(香港)
郭躍(中国) 9、4、5、7 黄怡樺(チャイニーズタイペイ)

Photo:金キョン娥のカットを、ドライブからのスマッシュで打ち砕いた唐イェ序。中国勢は、金キョン娥の敗戦でまたひとつ当たりが楽になったか
●男子シングルス3回戦
王皓(中国)  -6、9、5、9、6 カイナット(スロバキア)
江天一(香港)  -6、11、10、-7、7、-6、9 ズース(ドイツ)
吉田 4、9、11、7 トキッチ(スロベニア)
金延勲(韓国)  -6、-7、8、-10、5、5、11 張超(中国)
ギオニス(ギリシャ) -10、9、11、-11、8、8 アチャンタ(インド)
メイス(デンマーク) -10、8、9、3、10 ガチーナ(クロアチア)
オフチャロフ(ドイツ) -8、6、-9、-5、10、8、7 高礼澤(香港)
馬龍(中国) 10、12、2、4 プリモラッツ(クロアチア)
王励勤(中国) 5、9、10、-5、-8、5 マテネ(フランス)
唐鵬(香港) 9、-9、9、6、7 李静(香港)
水谷 11、4、10、9 パーソン(スウェーデン)
陳杞(中国) 9、6、-9、-8、-10、8、9 許シン(中国)
朱世赫(韓国) 9、9、5、8 イラス(スロバキア)
張ユク(香港) -7、5、-7、5、4、8 徐賢徳(韓国)
松平健 8、6、-9、7、-8、6 ガルドス(オーストリア)
馬琳(中国) 9、7、8、9 アポローニャ(ポルトガル)

Photo:格下のマテネにかなり手こずった王励勤。フォアのパワードライブの威力が落ち、背中も少し小さくなった感がある。3連覇への道のりは険しい
●男子シングルス4回戦
吉田海偉 vs. 金延勲(韓国)
水谷隼  vs. 陳杞(中国)
松平健太 vs. 馬琳(中国)

●女子シングルス4回戦
石川佳純 vs. ユー・モンユー(シンガポール)

横浜アリーナで、この歴史的な対決の目撃者になろう!
スタンド自由席でも、十分に試合の醍醐味を味わえます!
●混合ダブルス4回戦
ピスチェイ/オドロバ(スロバキア) -8、4、10、8、11 水谷/平野

★平野早矢香、試合後のコメント
「今日はミックス3試合、ダブルス1試合。初戦から新しい気持ちでやった。とりあえずしっかり入れて、水谷君につないだけど、私は最後まで両選手のボールに対応できなかった」

 スロバキアペアの中陣での固いブロックに、水谷/平野は根負けした形。今大会、日本勢にとって鬼門になっているオドロバのバックブロックは、世界的にみても異質な技術。バック強打やドライブはほとんどないが、フラットに打球するブロックは非常に安定性が高い。これまでの国際大会では日本勢の脅威にはなり得なかったが、ノングルーになったことで女子選手もやはり球威が落ち、ラリー戦でしぶとく勝つスタイルも上位に勝ち残っている。

 全日本女王の平野早矢香、単調にボールを入れにいくようなプレーが目立つのは惜しまれる。国内の大会の時のような、相手を威圧する迫力が感じられない。地元開催で「負けられない」というプレッシャーがかかるのは致し方ないが、明日は迷いを断ち切った本来のプレーを見せてほしい。スタンドを埋めた大応援団からも、ベストを尽くしたプレーには大きな拍手が送られるはずだ。
●男子シングルス3回戦
松平健 8、6、-9、7、-8、6 ガルドス(オーストリア)

●高島の眼  松平健太対ガルドス
 1ゲーム目は松平のネットプレーが相手の攻撃を封じ、特にフォアへの送球が甘くならないように戦術もしっかりしていた。2ゲーム目はしゃがみ込みサービスからの早いタイミングでの3球目バックハンド攻撃がカウンターとなり、相手のフォアハンドのミスを誘った。3ゲーム目はしゃがみ込みサービスの威力が半減し、相手のペースに陥ったが、3球目攻撃を積極的に攻め、9本で落としたが、攻撃的なプレーだった。
 4ゲーム目はフォアハンドドライブに切り替え、タイミング良く相手のミドルコースへ攻め込み、11-7で試合を有利にした。5ゲーム目は中盤でリードしたが、やや後半に疲れが目立ち、集中力も欠けてきたが、冷静に試合運びをして、特に相手の高いバウンドのドライブに手こずった。6ゲーム目は第1ゲームと同様にタイミングの早い、相手のバックへの攻撃が決まりだし、気力も出てきて、粘り強い安定した攻撃が戻り、11-6で勝利した。

★松平健太、試合後のコメント
「ぼくが有利なペースだった。5ゲーム目逆転負けしたのは痛かったけど、気持ちをうまく切り替えられた。相手のミドルを狙いました。相手は両ハンドが強いですから、フォアとバックにまともに送ると強いけど、ミドルなら打球点が少し落ちるので、ぼくも攻めやすい。ベスト16は前からの目標だったのですごくうれしいです。(次の馬琳戦は)負けても失うものがないのでただ思い切りやるだけです。シングルスで対戦したことはないです」

★松平に敗れたガルドスのコメント
「初めての対戦だったし、レシーブが難しかった。ぼくも調子は悪くなかったし、チャンスはあった。ただ1ゲーム目は彼には運もあったね。彼のほうがぼくよりは調子が良かった。健太は101位よりはもっと上の実力だよ。疑いもなくね」

●女子シングルス3回戦
朴美英(韓国) 3、3、8、5 藤沼

 藤沼は苦手のカット主戦型である朴美英にストレートで敗れた。バック表ソフトのツッツキを交えながら粘り強く戦ったが、決定打がなかなか決まらないために得点に結びつかず。朴美英のドライブ連打、ロビングでの粘りはしぶとく、打ちミスが出てしまった。
水谷 11、4、10、9 パーソン(スウェーデン)

 新旧のオールラウンダー同士の戦いは、激しいラリー戦になるも最後はことごとく水谷がとり、終わってみればストレート勝ち。

パーソン「今のは良い試合だった。1ゲーム目が大事だったが、得点するのが難しかった。このゲームを取られて、常に追いかける展開になったのがきつかった。これがシングルスでは最後の試合だった。まだダブルスの試合は残っているけど、シングルスは今日が最後で、この大会が最後の世界選手権だ。この大会が終われば少し休みを取って、次のことを考える。もちろんこんな大きな体育館でたくさんの観客の前で試合するのは楽しいし、そこでプレーできないのは悲しいことだね」

● 高島の眼 水谷対パーソン
1ゲーム目、パーソンが前陣でカウンター狙いを水谷が中陣で乗り切った。特に8-8からの積極的な水谷の攻撃がパーソンのミスを誘った。2ゲーム目、出足で7-0でリードし、ラリー戦でのフォアドライブが非常に安定していた。3ゲーム目もパーソンに対してフォアミドルを攻め、体勢を崩し、ジュースにもつれ込んだが、積極的なサービスでエースを取った。4ゲーム目はフォアハンドの緩急をつけた水谷のドライブが有効に発揮され、後半に攻め込まれるが、9-9からの水谷の積極攻撃で勝利した。