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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

男子シングルス3回戦
吉田 4、9、11、7 トキッチ(スロベニア)

吉田「最高ですね。気持ちいいです。ゲームを3-0にしたかった。トキッチは初対戦でやりやすかった。ぼくはヨーロッパ選手が得意です。打球点が遅いから。明日の韓国選手、金延勲は前に1回やって勝ったことがある。(最後のガッツポーズは?)お客さんが見たいでしょ。だからやりました。やっと今日3コート(お客さんが多い)、気持ちいいです。1回戦で危ない試合をしたほうが調子が上がる。ベスト16?まだまだです。次も勝つ自信あります。メダルは考えてないけど、次はベスト8を目指して一戦ずつ頑張ります」
●女子シングルス3回戦
石川佳純 -10、4、13、4、7 福岡春菜

 ベスト16入りを懸けた石川佳純と福岡春菜の同士討ちは、石川に軍配。勝負のひとつの分かれ目となったのは、第3ゲーム。石川は8-10とリードされた場面で10-10に追いつき、14-13となったところでタイムアウト。次の一球で福岡のショートがネットを弾いてオーバー。その後は石川が落ち着いて福岡のバックショートをツッツキでつなぎ、福岡のドライブをカウンター、そしてブロックされたらまたツッツキ。最後には福岡にミスが出る展開になり、第5ゲームは10-7から石川のバックドライブが福岡のフォアを抜けた。石川、明日の対戦相手はシンガポールのユー・モンユーだ。
●女子シングルス3回戦
劉詩ウェン(中国) 2、3、3、4 田勢美貴江

 劉詩ウェンの卓球は強烈だった。田勢よりも小柄だが、豪快なスイングから繰り出すパワードライブは何本でも連打できる上、コースが非常に厳しい。田勢もバックブロックでよく止めるのだが、打てば打つほど威力が増す劉のパワードライブに打ち砕かれた。
●男子ダブルス2回戦
水谷/岸川 11、-5、7、10、9 金延勲/李鎮権(韓国)

激しいラリー戦となった日本対韓国のダブルス。パワーでは劣る日本だが、相手のポジションをよく見た巧みなコース取りが光った。水谷の緩急をつけたプレーも、パワー重視の韓国卓球を狂わせ、また二度のジュースも日本ペアが奪取。全日本王者の貫禄を見せつけ、勝利をおさめた。
●女子ダブルス2回戦
オドロバ/バラゾバ(スロバキア) 7、7、-5、8、-9、8 藤沼/樋浦

 藤沼/樋浦は、昨日平野が敗れたオドロバのペアに惜敗。長身のスロバキアのペアはやや台から距離を取り、藤沼と樋浦のフォアドライブをがっちりブロックした。
●男子ダブルス2回戦
松平賢/上田 8、5、8、ー11、8 荘智淵/呉志祺(チャイニーズタイペイ)

パワーのあるタイペイの荘・呉に対し、賢二・上田ペアがどのように戦っていくか、注目されたこの試合。
打球点の早さとパワーを兼ね備えた荘、重いフォアドライブが特長の呉。両者に先手をとらせると不利になるところだが、日本ペアは台上で巧みなプレーを見せた。特に賢二の台上のコンパクトなスイングのバックハンドが光った。フォアにパワーがあるが、バックハンドが器用なタイプではなかった賢二だが、台上、そして中陣でのドライブでも、バックに明らかな進歩が見られ、有利な試合に持ち込む。上田も賢二におとらずいい動きを見せ、ラリー戦ではタイペイペアに互角以上の強さを見せる。ストレート勝ちとはいかなかったが、終始日本ペアが強気で攻め続けての快勝となった。
松平「今日は上田が先に荘智淵とやっていたし、ぼくがやったことがあった。台上では強いボールが来ないので前半はそこに攻めて、ぼくらが台につく。長いボールが来たらそれを待って攻める。それがスタートダッシュでうまくできた」
上田「やりやすいタイプの相手だった。試合前に台の中のボール、ストレート攻撃を練習して、それがうまくいったので、明日もしっかり準備したい」
松平「大会前からベスト16は狙っていたので、今はそれ以上上に行きたい」
上田「明日は今日以上にお客さんが入ると思うので、その応援を力に変えていきたい」
松平「明日の相手(柳承敏・呉尚垠)のダブルス情報があまりないので、今日みたいに台上で先手を握れれば、チャンスはある。今日ビデオを見たり、他の選手にアドバイスをもらって準備をしたい」
上田「話し合って準備をしたいし、今日みたいな試合ができれば勝機は見えてくるので、向かっていく気持ちだけで戦いたい」

女子ダブルス2回戦
福原/平野 9、6、ー4、-8、8、7 フー/ヘ(トルコ)
姜華君/帖雅娜(香港) -4、-9、10、10、4、8 藤井/石川

午後に入って観客の入りは最高潮!ラスト種目の福原は負けられない戦いだ!
2回戦の相手はトルコのペア。右シェークのフーに、左ペンのへ。フーは北京五輪のシングルスで福原が当たっており、その時は勝っている相手。バックの調子が戻ってきた福原がゲームを引っぱっる。随所に粘りも見せて、2ゲームを先取するが、3ゲーム目からトルコペアが的確にコースをつき2ゲームを取り返す。
5ゲーム目からやっと息が合ってきた日本ペアはコースを考えそのまま2ゲームを取りフィニッシュ!
福原/平野ペア、これで乗っていけるか?

平野「出足は流れと勢いでいけたけど、相手が慣れてきて追いつかれたけど、そこでコース取りとか、やることをはっきりさせてできた。昨日は悔しかったけど、今日も試合があるので短い時間で切り替えようとした。ダブルスでは二人とも勝って今日の試合に臨みたかったけど、二人とも悔しい思いをしたから、二人とも自分だけじゃないと思っていた。パートナーも同じ気持ちだからしっかりとプレーしたいと思いました」
福原「昨日負けてしまって、偶然かもしれないけど、負けたセットと勝ったセットが平野さんと全く同じで、やっぱりダブルスのパートナーだなって。シングルスの分まで二人で頑張ろうと思って臨みました」


藤井/石川は、第1ゲーム10-1でリードするなど快調な滑り出し。2-1とゲームをリードした第4ゲームも0-6から10-10まで追いついたが、このゲームを惜しくも取り切ることができず。結局4-2で敗れたが、石川の動きの良さ、藤井の安定したバックドライブが光る試合内容だった。
大会組織委員会は午後2時に、選手・役員に対する「新型インフルエンザ対策」を発表した。5月2日から、選手・役員が出入りする特定の場所にサーモグラフィを設置し、熱感知を行い、手洗い・うがいの励行を通達し、手洗いジェル・使い捨てマスクを提供することを発表した。
 新型インフルエンザの疑いのある人が横浜の病院で隔離されていることをうけて、組織委員会は選手・役員の健康を守るための処置を発表した。現在までメキシコ選手団を含むすべての選手団の中で発熱した人は出ていない。

 大会第4日目、お客さんは2時を過ぎてもまだ増え続けている。皆さんもぜひ会場に足を運んで、スーパープレーを堪能してください。日本選手のプレーからは、元気がもらえるはずです!

 下写真右は横浜アリーナ3階の練習場。午後7時45分から朴美英(韓国)との対戦が控えている藤沼が、黙々と練習に励む。
●混合ダブルス3回戦
水谷/平野 -9、6、2、5、-6、-4、6 岸川/石川
ズース・シャール(ドイツ) -8、2、1、7、6 田勢・田勢
李鎮権/朴英淑(韓国) 9、-7、9、7、8 上田/福岡

混合ダブルス3回戦。注目の同士討ちは、水谷/平野に軍配。ほぼ互角のラリー展開だったが、水谷の中陣からの粘りと反撃が有効だった。水谷ペアの4回戦の対戦相手は、韓国の朱世赫/朴美英に勝利したピスチェイ/オドロバ(スロバキア)。奇しくも、シングルスで敗れたオドロバとの再戦となった平野、ダブルスできっちりリベンジといきたい。

田勢夫婦ペア、上田/福岡は強豪ドイツペア、韓国ペアに力及ばず。
田勢邦史「1ゲーム目は非常にいい感じだったけど、2ゲーム目から戦術を変えられて、それにぼくらが対応できなかった」
田勢美貴江「1ゲーム目はいい感じだったのでいけるなと思ったけど、2ゲーム目から大きな展開に戦術を変えられて、打ち急いでしまった。私たちの得意パターンは短いボールからの展開だけどそういうところに持って行けなかった」
田勢邦史「初出場で緊張することはなかったけど、この3ヶ月間、このダブルスだけのために生活してきて、その練習相手になってもらった仲間にも感謝したい。同時にメダルが取れなくて申し訳ないという気持です。美貴江にはメダルを目指して頑張ってほしいし、これからは応援で頑張ります。(美貴江は)勝っても負けても輝いていることに変わりはないんですが、世界卓球は全日本選手権と違う雰囲気だし、そこでのメダルは価値のあることだというのを肌で感じたので、またこの場に帰ってきてリベンジしたい」
田勢美貴江「旦那は初出場で、一緒にやってきてよく頑張っているなと感じていた。私自身も励ましてもらった。たくさんの方に注目してもらって、応援もしていただいて、二人の絆も深まったと思います」