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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●混合ダブルス1回戦
松平健/福原 6、5、2、2 ブルギス/ボグダサロワ(ラトビア)
上田/福岡 キケン アブラモフ/サポルタ(イスラエル)

 松平の台上処理は、男子ダブルスに続いて威力を発揮。相手に与えたポイントは、合計してもわずかに15。最後は松平がフォアストレートにパワードライブを決め、余裕を持って勝利。福原の非常に落ち着いたプレーからは、2歳年下の松平に対する信頼感がうかがえた。
 また、上田/福岡ペアは対戦ペアが棄権し、2回戦進出が決まった。
●混合ダブルス1回戦
ガオ・ニン/馮天薇(シンガポール) 10、-9、13、-5、-8、10、1 丹羽/森薗

 第6ゲーム10ー9。マッチポイントを握った丹羽/森薗ペア。しかし、ここを追いつかれて10ー12でこのゲームを落とすと、最終ゲームは完全に流れを失ってしまった。1ー3から相手ペアに8本連取を許した。
 とはいえ、この試合の丹羽/森薗ペアの戦いぶりは見事。森薗が前陣に徹して、バック面の表ソフトでガオ・ニンの強力なドライブをしっかりブロック。そして丹羽が広角に打ち分けるドライブと、フルスイングのバックドライブで逆襲した。最終ゲームこそやや切れた感はあるが、高い集中力も見事。この混合ダブルスだけに出場する森薗の、一球にかける執念が光っていた。
 この試合が、今大会で日本代表が喫した初めての黒星。そして、今大会の日本代表では、これまでのところベストのゲームだった。
 
●混合ダブルス1回戦
水谷/平野 4-2 ガブラス/バチェノフスカ(チェコ)

Photo:厳しい表情の水谷/平野。初戦を乗り切り、これから勢いに乗れるか
●混合ダブルス1回戦
岸川/石川 5、7、4、6 リョン・キンワ/チョン・チェンイ(マカオ)

全日本ダブルスチャンピオン同士のペアは、格下のマカオペアを全く寄せ付けなかった。
 全日本混合チャンピオンで、日本代表では史上初の夫婦ペアの田勢邦史、美貴江のペアはベラルーシペアに競り合いながらも勝利した。
 夫婦愛で頑張ると言っていましたが?「夫婦愛を感じている余裕がなかったです(笑)」(邦史)。「お互い励まし合いながら試合を進めていたので勝つことができて良かった」(美貴江)。
 「特別な緊張はしなかったけど、これまで3カ月間、このために練習してきたので、負けたらやばいなと思う反面、1ゲームが大切だと。それで良いスタートを切れたので良かった。点数的には4ゲーム目が大事だったけど、3ゲーム目が追いつかれて10-9だったから、3,4ゲーム目が重要だった。考えすぎると良くないので、レシーブではどこでもいいよと言い合ってました」(邦史)。
 「二人とも声を出していたので、私たちの気合いを相手に見せることが大事だった。全日本のダブルスでも常に声を出しているので、それでペースを作れる」(美貴江)。「声を出すことが自分たちのペースを作る要素ですから。最後は喜びよりもホッとした気持のほうが大きかった」(邦史)。「まだ次がありますから、勝っても気持ちを引き締めることが大事」(美貴江)。「やっぱり全日本の時よりも負けられない気持は強い」(邦史)。「たくさん練習してきているので、攻めのパターンが増えていると感じています。私はメダルを狙いたいと最初から言っていたし、それに一歩前進したけど、まだ次があるので引き締めて頑張りたい」(美貴江)。
 「一戦ずつ頑張ります。次の相手のことしか考えないです」(邦史)。「昨日は試合があったので二人ともリラックスはしてなかったけど、12時を過ぎた時点で、『これからもよろしくね』とメールしました(笑)」(邦史)。「(旦那は)また一段と頼もしく見えました(笑)」(美貴江)。「(美貴江は)輝いて見えましたよ」(邦史)。
●混合ダブルス1回戦
田勢/田勢 5、-4、9、12、3 ネフベドビッチ/Ve.パブロビッチ(ベラルーシ)

 田勢ペアは、一見地味なネフベドビッチの強烈なバックハンドと、パブロビッチのフォアドライブに苦しめられたが、邦史が丁寧にコースを突き、美貴江が強打で決めるコンビネーションは日の丸をつけても健在だった。第5ゲームは邦史のバックハンド強打、美貴江のパワードライブが次々に決まり、会心のプレーで2回戦進出。
●男子ダブルス・決勝トーナメント進出決定戦
松平健/丹羽 5、8、3 ムヒカ/ピノ(ベネズエラ)
松平賢/上田 7、4、3 ドマニク/セイディウ(コソボ)

 松平の巧みな台上処理で相手を翻弄し、丹羽が広角に打ち分けてチャンスメイクした松平健/丹羽、対戦相手にフォアの攻撃力がほとんどなく、サンドバックに打ち込むようにフォアクロスのパワードライブを決めた松平賢/上田、ともに全く問題なく男子ダブルス決勝トーナメントへ進出した。

●男子シングルス決勝トーナメント進出決定戦
丹羽孝希 7、9、7、-8、11 シモンチク(チェコ)

 丹羽孝希が、昨年の世界団体戦で活躍したシモンチクを3-1で破り、見事決勝トーナメント進出を果たした。
 丹羽は序盤からフォアに来たボールに対し、積極的にカウンターを放ち、試合の主導権を握った。第4ゲームを落として第5ゲームも2-8と離された時は嫌なムードが流れたが、ここから6-9まで挽回。さらに6-10と握られたゲームポイントにも10-10とデュースに追いつく。この後、シモンチクのベンチコーチが退場になるハプニングもあったが、最後は11オールからサービスエース、12-11からのフォアのカウンター強打で試合を決めた!
 次第に調子を上げている丹羽。これは明日の決勝トーナメントも楽しみになってきた。

シモンチクに勝ったあとの丹羽選手のコメント。「予選通過は目標だったので本当にうれしい。昨日の試合で勝ったのが自信になった。本戦トーナメントはシード選手ばかりなので思い切ってやるだけです」
 丹羽孝希が、男子シングルスの予選2次トーナメント1回戦を突破した!
 対戦相手は世界ランキング349位のスラティンシェク(スロベニア)。世界ランキングでは格上の相手だが、丹羽は昨日と変わらず落ち着いた戦いぶりを見せた。第1、2ゲームとも中盤で離されながら終盤で逆転して2ゲームを連取し、第3ゲームは出足から8-0とスタートダッシュ。10-8まで挽回されたが、このゲームも奪って勝利に王手をかけた。クールな丹羽にはめずらしく小さなガッツポーズ、声も出る。第4ゲームは一進一退の攻防、デュースの連続になったが、14-14から相手のロビングを打ち抜くと、最後は相手の強打が大きく外れてゲームセット!
 丹羽はこれで男子シングルス決勝トーナメント進出に王手!

試合後の吉田安夫監督のコメント
「相手は結構強いと思うよ、でもかなり緊張していたし、勝負強さもなかった。1ゲーム目リードされて押し切られるかと思った。だいぶ丹羽本人の力が出てきた。それにフォアストレートのカウンターが良かった。今日生き残ればたいしたもんですよ。次はチェコ? 強いと思うよ」

●男子シングルス・予選2次トーナメント1回戦
丹羽孝希 7、10、8、14 スラティンシェク(スロベニア)
 ともに世界選手権初出場の松平賢二/上田仁ペアが、男子ダブルス予選トーナメントに登場。責任感の強さゆえか、やや表情が硬く、試合中盤はドライブのミスが出たが、第2ゲームを11-9で取って落ち着いたのか、第3ゲームはエンジン全開。ともに両ハンドから威力ある強打を決め、マッチポイントも上田が台上からフォアストレートへフォアドライブで打ち抜いた!
 下写真右は日本の大応援団。寄せ書きの日の丸の右に座っているのが松平兄弟のお父さん、清志さんだ。

●男子ダブルス予選トーナメント2回戦
松平賢/上田 4、9、3 アレグザンダー/ウー(ニュージーランド)