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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

 13時から始まった男子ダブルス予選に、松平健/丹羽組が登場した。昨年の世界ジュニアでも3位と活躍した、日本が誇る天才コンビ。やや固さも見られたが、松平が鋭い攻めで丹羽をリードし、ストレートで勝利した。18時15分開始予定の3回戦でも、安定した強さを見せてほしい。

勝利後の宮崎監督のコメント
「実力通りの試合だった。丹羽は昨日やって会場に慣れているし、健太も緊張はしてなかったので、安心して見ていられました。世界ジュニア選手権でも二人は組んでいるし、違和感がないし、日本としては水谷、岸川組に次ぐ大型ペアです。二人とも前陣型なので、うまくいかないと淡泊なペアになってしまうが、育て方によってはスケールの大きいペアになると思う」

●男子ダブルス予選トーナメント2回戦
松平健/丹羽 5、3、4 ドゥビーナ/ワン・ティモシー(アメリカ)
 男子シングルス予選リーグに出場した、アメリカ代表の成応華(チェン・インホア)。この名前がわかる人は、相当なマニアであり、相当なオールドファン。元中国ナショナルチームで、郭躍華らと同世代。当時、中国と覇を競っていたハンガリー選手の仮想(コピー)選手だった。その後アメリカに渡り、五輪にも二度出場。今大会でもフットワークはかなり厳しいながらも、緩急をつけた老練なプレーを見せた。
太鼓をバンバン叩きながら、「ターイランッ!」と叫び、観客席でひときわ目立っているこの人。なんとタイ好きが高じて、いろんなスポーツのタイ代表を応援している日本人なのである。この伊奈さんは、卓球の応援は今回が初めてで、わざわざ愛知県から来て、タイ選手に大きな声援を送っている。「タイ人はフレンドリーで、こうやって応援して、選手や役員の方と仲良くなれるのがうれしい。卓球の会場は少し静かで応援しにくい部分もありますが、タイの選手が頑張ってくれるよう応援頑張ります!」。
仲間と「タイ王国ナショナルチーム日本応援団」というチームを立ち上げ(ただし、会員は2名)、ホームページも作っているという。
会場に来たら、ぜひ一緒にタイ選手を応援しよう!

タイ王国ナショナルチーム日本応援団HP
http://chiathai.blog98.fc2.com/
 スイス・ローザンヌにあるITTFミュージアムも、「世界一の卓球グッズコレクター」であるチャック・ホーイ館長とともに、横浜アリーナへ出張中。普段、スイスに行かないと生で見られないグッズの数々、会場でぜひチェックしてください!

下写真右は、ITTF第3代会長である故・荻村伊智朗の特設コーナー。弊社刊の『荻村さんの夢』や『笑いを忘れた日』も並んでいて感激です! 
 横浜大会組織委員会は、危険地域からの2人の選手が成田空港の検疫を受けずに入っているために検査したところ、陰性だったと発表。同地域の他の選手団は成田で検疫を受けて入国している。
 会場では現時点で何の混乱もなく、観客が入り、試合も進んでいる。

大会2日目は日本選手も多く出場する。
男子シングルスでは、昨日、劇的な逆転勝利で2次トーナメントに進んだ丹羽。
男子ダブルスでは、松平健/丹羽、松平賢/上田の若手ペアに期待が集まる。
そして、混合ダブルスでは、7ペアが出場する。注目の福原愛は、松平健太と組んで、20時半試合開始予定だ。
まずは、初戦をきっちり勝って、次につなげてほしい。

●男子シングルス
15:00~ 丹羽孝希の予選2次トーナメント第1試合
16:00~ 丹羽孝希の予選2次トーナメント第2試合

●男子ダブルス予選
13:00~ 3コート 松平健/丹羽 vs 1回戦の勝者
14:00~ 3コート 松平賢/上田 vs 1回戦の勝者
18:15~ 松平健/丹羽 vs 2回戦の勝者
18:15~ 松平賢/上田 vs 2回戦の勝者

●混合ダブルス1回戦
19:00~ 3コート 田勢/田勢 vs ネクベドビッチ/Ve.パブロビッチ(ベラルーシ)
19:30~ 4コート 岸川/石川 vs 予選通過者
19:30~ 2コート 丹羽/森薗 vs ガオ・ニン/馮天薇(シンガポール)
19:45~ 3コート 水谷/平野 vs ガブラス/バチェノフスカ(チェコ)
20:15~ 4コート 上田/福岡 vs アブラモフ/サポルタ(イスラエル)
20:30~ 3コート 松平健/福原 vs 予選通過者
21:00~ 4コート 松平賢/若宮 vs 予選通過者

Photo:会場の外には早くも長蛇の列が。速報を見ている皆さん、ぜひ一念発起して、会場に足を運びましょう。「10年に1度」の世界選手権です!
チェコのエース・コルベルが会場に姿を現した。まるで、観光客のような出で立ちで、カメラを首から提げていた。そして、撮った写真をJ.セイブ(ベルギー)に見せていたが、その出来は果たして…?
初日の18時半からは、開会式が行われた。
和太鼓「TAKERU」のダイナミックな和太鼓&アクロバティックなダンスを見せる「パワーボム」のコラボで、会場は大盛り上がり。
 また国際卓球連盟のシャララ会長、中田横浜市市長らが挨拶を行った。
 大会初日、全日本チャンピオン平野早矢香(ミキハウス)が抱負を語った。
平野「大会直前に中国のA級リーグに出て、13勝2敗でした。相手は中国のナショナルチームの2軍の選手が多かったが、競り合いになることが多くて、横浜でもそういう競り合いになることが多いと思うので、良い練習になりました。
(水谷との混合ダブルスは)自分がやりやすいということではなく、彼もいろいろと対応してくれるし、水谷選手の力が発揮できるようにうまくプレーしていきたい。(シングルスの組み合わせは)いつも組み合わせで喜んだり、落ち込んだりしないので、1戦1戦を一生懸命やりたい。
 地元の世界選手権ということで緊張感は高まるけど、他の大会と変えたくないですね」
丹羽「3-1とゲームをリードして、正直このままいけると思っていたが、そうはいかなかった。マッチポイントを取られて、これはやられるかなと思ったけど、そこで力が抜けてボールにうまく反応できた。
こんな大きな試合に出るのは初めてなので、緊張したし、応援がすごくてどうしようと思ったけど、試合が進んでいくと(応援が)頼もしい感じがしました。相手のサービスはとりづらくて、レシーブしても相手は両ハンドがうまくて、どこに返しても両ハンドで攻められた。途中から相手の真ん中を狙った。最初は自分のサービスも効いていたが途中から慣れられた。3-3に追いつかれた時には流れが相手に行っていたので、やばいなと思いました。2勝と言っても予選リーグなので満足できない」

吉田安夫監督「相手も強かった。予想以上に強かったし、途中で相手も崩れると思ったけど、崩れなかった。3-1とリードした5ゲーム目に集中力を欠いた。それに最終ゲームの6-6でエッジが入って気落ちした。でもよく勝ってくれた。精神状態は普通じゃないですか。彼は神経太いから」