スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全日本選手権大会

●混合ダブルス準々決勝
松平/石川(早稲田大/ミキハウスJSC・東京/大阪) 10、7、13 水野/梶本(東京アート/東京電力・東京)
塩野/亀崎(東京アート) 4、-10、11、-7、5 池田/松浦(明治大/アスモ・静岡)
阿部一/阿部恵(リコー/サンリツ・東京) 8、10、9 吉田/小西(個人・山口)
瀬山/坂本(中央大・東京) 10、-6、10、8 森田/照井(シチズン/早稲田大・東京)

下写真:四元選手顔負けの真紅のウェアで登場した松平/石川、第3ゲームは逆転で取ってストレート勝ち
●男子ジュニア準々決勝
丹羽(青森山田高) 3、5、4 姫野(青森山田高)
吉村(野田学園高) 11、6、8 森薗(青森山田中) 
吉田(青森山田高) 2、5、5 厚谷(駒大苫小牧高) 
町(青森山田高) -2、9、-11、6、4 村松(エリートアカデミー)

男子ジュニア準々決勝は、姫野を一方的なスコアで下した丹羽、ライジングのバックドライブで森薗の粘りを許さなかった吉村、自信あふれるカット打ちで厚谷を打ち砕いた吉田がベスト4進出。
準々決勝屈指の好カードは町vs村松。長いリーチを活かした村松の粘りに「町危うし」のムードも流れたが、全身を使った強打で町が打ち切った。
●男子シングルス1回戦
篠原(国産電機) 4、-8、5、8 斎藤(埼玉工業大職員)

最後はフォアフリックが力なくネットミス。斎藤清の全日本はあっけない幕切れだった。
大会前から故障に悩まされ、「アキレス腱と股関節を傷めて、思い切って回り込めなかった」と試合後に語った斎藤。体も絞り切れず、かつて培った“アニマル斎藤”の嗅覚だけを頼りに戦っているような一戦だった。愛知工業大卒の篠原(下写真右)は左シェークのフォア表攻守型。固いブロックで斎藤を振り回し、コースのわかりにくい軽打でうまくタイミングを外し、フォアスマッシュを叩き込んだ。最後まで斎藤に勝機は訪れなかった。

「負けましてすいません。試合に気持ちが入っていなかった。今年はケガが多くて、こんなに大会前にケガが多い全日本は初めて。やはり練習していないとプレーに自信が持てない」(斎藤)。
●女子シングルス1回戦
高橋(慶誠高) -7、8、11、-11、2 四元(東京アート)

 白のノースリーブにスコート姿で登場し、今年もウェアの七変化が見られるか、と期待が集まった四元奈生美は残念ながら1回戦で敗退。ライジングをとらえる異質攻守で高橋(慶誠高)から1ゲームを先取したが、ゲームポイントを握った第3ゲームを逆転されたのが響いた。第4ゲーム9-10とマッチポイントを握られた場面は、何とかしのいだものの、最終ゲームは1-1から一気にポイントを連取され、敗れた。

★四元選手の試合後のコメント
「練習を積んできていたけど、力が出し切れなくて、終わっちゃったという感じです。改めて試合の難しさを感じました。今日来たウェアはNローズという名前。今大会は4着用意してきたので、初戦で負けると思っていなくて、ビックリです」
●女子シングルス2回戦
平野(ミキハウスJSC山梨) 6、-9、6、3 坂本(中央大)
田代(日本生命) 7、6、7 伊藤

女子シングルス2回戦、最年少勝利の記録を作った伊藤美誠は、日本リーグの強豪・日本生命の田代選手に敗戦。「昨日より緊張しました。自分から振り回すように攻めていったところは良かったけど、逆に振り回されたことも多かった」と試合後に振り返った。「目標の選手は張怡寧」という美誠ちゃん、来年はどこまで勝ち上がるだろうか?
もうひとりの10歳、平野美宇は、中央大の坂本を破った。身長が伸びて台からやや距離を取ってプレーできるようになり、左右に振られたボールにも落ち着いて対応し、相手のフォアへ決定打を放った。レシーブでの構えは非常にリラックスしており、すでに「卓球マスター」のような風格すら漂わせている。
 男子シングルス2回戦にて波乱が起きた。シチズンで活躍している久保田が高校生の藤村(愛工大名電高)に1-3で敗北。藤村はサウスポーで打点の早いドライブ連打で、粘りに定評がある久保田の持ち味を封じた。

男子シングルス2回戦
藤村(愛工大名電高) 3-1 久保田(シチズン)
●ジュニア男子5回戦の結果
丹羽(青森山田高) 7、8、-9、-8、3 大島(東山高)
姫野(青森山田高) 9、-6、7、9 酒井(エリートアカデミー) 
吉村(野田学園高) 9、11、-9、-10、4 池田(青森山田高)
森薗(青森山田中) -8、-7、12、8、6 松下(希望が丘高)
吉田(青森山田高) 5、4、6 大塚(エリートアカデミー)
厚谷(駒大苫小牧高) -10、-11、9、10、4 澤畠(文星芸大附高)
村松(エリートアカデミー) -9、9、6、4 有延(野田学園高) 
町(青森山田高) -9、6、7、-4、8 田添(石田卓球クラブ)

 ジュニア男子5回戦、第1シードの丹羽はラリー戦に強い大島にゲームオールまで持ち込まれたが、最終ゲームは台上からの勝負に徹して大量リードを奪い、競り勝った。
 この5回戦で最大の波乱は、優勝候補の一角、インターハイ3位の有延(ありのぶ)がカットの村松に敗れた一戦。第1ゲームはパワードライブで村松のカットを打ち抜いていた有延だが、村松の執拗な粘りに根負けした形だ。厚谷(駒大苫小牧高)もベスト8入りし、ベスト8にカット主戦型が2人入った。

下写真左は大島、右は有延
今日もテレビ、新聞の一般メディアは伊藤美誠、平野美宇に一喜一憂、追いかけている。今朝の新聞、テレビで大きく取り上げられ、卓球の話題を独占しているが、どこまで記録を伸ばすのか注目が集まっている。会場にはマスコミ用テーブルがあり、他のコートの迷惑にならないように常にマスコミが注目する試合は18コートでしか行わない。大勢のマスコミに囲まれ、緊張するのは当の選手だけでなく、相手はもっと緊張する。
メディアに取り上げられるのは結構だが、他にも素晴らしい選手はいますよ、という声が聞こえてきそうだ。
この小学生台頭現象は今に始まったことではないが、愛ちゃん効果、協会のサポート、そして何より個人レベル、家族の卓球への意気込みと献身があってこその活躍と言えるだろう。
●女子ダブルス2回戦
森永/三浦(愛知工業大) 9、6、7 平野/神山(山梨信用金庫/ミキハウスJSC山梨)

 美宇ちゃん、女子シングルス2回戦に先立って出場したダブルス2回戦では、学生ペアにストレート負け。昨日ジュニアで敗れたあと、「ダブルスと一般であと1、2勝したい」と語っていた美宇ちゃんだったが、バックを連続して突かれて台から離され、強打を打ち込まれた。ペアを組んだ神山選手は元インターハイダブルス2位の実績を持つ名手だが、バックショートだけではやや攻撃力を欠いたか。
 朝から冷え込む中、しっかりマスク着用で会場を訪れた福澤朗アナ。「ジャストミート・ピンポン!」の初回で練習にお邪魔した、協和発酵キリンの選手の皆さんにご挨拶。会場で選手を見つめる視線、輝いてますね~(実際は双眼鏡を使用、想像です)。