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速報・現地リポート

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2014世界ジュニア選手権大会速報

●男子シングルス2回戦
村松 4、2、12、9 キャサン(フランス)
梁靖崑(中国) 10、6、9、7 吉村

 男子シングルス2回戦がスタート。村松はフランスの2番手・キャサンに第3ゲームでゲームポイントを取られる場面もあったが、競った場面でも積極的な両ハンド攻撃を見せてストレート勝ち。
 吉村は梁靖崑にストレートで敗れた。第1ゲーム10ー9でゲームポイントを奪い、このゲームを取りたかった。吉村の両ハンドのパワードライブは、梁靖崑にも十分通用していたが、梁は強打に見せてのストップや堅いブロックなど、強打者だけでない一面も見せた。また強打に対しても、中国選手は1球、2球多く返してくるし、フォアに飛ばしてバックに回したボールにも正確なバックドライブが飛んでくる。中国卓球は精緻だ。
  • 村松、4大会連続のベスト16入り

  • 吉村、梁靖崑に敗れる

●女子シングルス2回戦
伊藤 9、8、ー5、3、9 ザリフ(フランス)
佐藤 9、5、5、10 ディアコヌ(ルーマニア)

女子シングルス2回戦、伊藤と佐藤もヨーロッパの強豪を下し、ベスト16進出。

伊藤は、金智淏(韓国)を破って勝ち上がったザリフ(フランス)と対戦。第3ゲームを落とし、第5ゲームは10ー9から高く浮いたストップを相手が強打ミス。これで勝利が決まったが、もうひとつ勢いが出てこない今大会の伊藤。バック表ソフトの変化を生かして戦っているが、フォアのミートの強さが彼女の武器でもある。
佐藤はディアコヌに快勝。抜群の身体能力を誇るディアコヌだが、ドライブで決定打を打てないスタイルでは、佐藤のカットを攻略するのは難しかった。気性の荒さも手伝って強打のミスを連発し、敗れた。
●女子シングルス2回戦
平野 3、8、4、7 ジ・ウンチェ(韓国)
前田 3、7、4、6 フェーファー(フランス)

大会第6日目、女子シングルス2回戦がスタート。平野と前田が先陣を切って登場し、ともにストレート勝ち!

平野はサウスポーのジ・ウンチェに対し、変化のある巻き込みサービスをミドル前からバック前に集め、両ハンドドライブでミドルを攻めて巧みに攻略。大きくリードした第4ゲーム、9ー7まで挽回されたところですばやくタイムアウトを取り、巻き込みのアップ系サービスを2本連発して押し切った前田はフォア表ソフトのフェーファーに対し、レシーブからバック表ソフトのボールを積極的に使い、ラリー戦での安定性で上回って勝利した。
  • 抜群に効いた平野の巻き込みサービス

  • 前田もストレート勝ち!

  • 平野に敗れたジ・ウンチェ。韓国選手にしてはフットワーク不足?

★大会第6日目のタイムテーブル(時間は日本時間&現地時間)

10:30〜(現地時間9:30〜)
●女子シングルス2回戦(ベスト16決定戦)
平野 vs. ジ・ウンチェ(韓国)
前田 vs. フェーファー(フランス)
伊藤 vs. ザリフ(フランス)
佐藤 vs. ディアコヌ(ルーマニア)

12:00〜(現地時間11:00〜)
●男子シングルス2回戦(ベスト16決定戦)
村松 vs. キャサン(フランス)
吉村 vs. 梁靖崑(中国)
坪井 vs. プレテア(ルーマニア)

13:30〜(現地時間12:30〜)
●女子シングルス3回戦(ベスト8決定戦)
14:15〜(現地時間13:15〜)
●男子シングルス3回戦(ベスト8決定戦)

16:00〜(現地時間15:00〜)
●女子ダブルス準々決勝
前田/佐藤 vs. 何卓佳/朱朝暉(中国)
平野/伊藤 vs. 陳可/王曼昱(中国)
16:40〜(現地時間15:40〜)
●男子ダブルス準々決勝
坪井/吉村 vs. 呂翔/薛飛(中国)

17:20〜(現地時間16:20〜)
●女子シングルス準々決勝
18:40〜(現地時間17:40〜)
●男子シングルス準々決勝

20:00〜(現地時間19:00〜)
●女子ダブルス準決勝
20:40〜(現地時間19:40〜)
●男子ダブルス準決勝
21:15〜(現地時間20:15〜)
●混合ダブルス準決勝

 男女シングルスは準々決勝、ダブルス3種目は準決勝まで終了する大会第6日目。シングルスが2回戦・3回戦・準々決勝と3ラウンドも行われるハードな1日だ。日本勢、個人戦でのメダル第1号は誰か?
●混合ダブルス3回戦(ベスト8決定戦)
酒井/前田 ー7、4、7、9 エチェキ/バリント(ハンガリー/ルーマニア)
●混合ダブルス準々決勝
于子洋/何卓佳(中国) 7、7、6、ー5、10 酒井/前田

 混合ダブルス3回戦・準々決勝が行われ、酒井/前田は3回戦を突破してベスト8入りを果たしたが、準々決勝で中国ペアに敗れた。日本勢、初のメダルはならず。
 試合後、「于子洋のボールに威力があった。どこからでも打ってきて、最後まで対応しきれなかった」と酒井が語ったように、驚異的なフットワークから放つ于子洋のフォアドライブは日本ペアを大いに苦しめた。右シェーク・バック表の何卓佳は黒子(くろこ)に徹し、レシーブでは徹底して切れたツッツキやストップ。日本ペアが持ち上げると、強烈なドライブが飛んできた。

 酒井はこれで全種目での戦いを終えた。4大会連続出場、最後の世界ジュニア。団体戦では準決勝のチャイニーズタイペイ戦トップで勝利するなど、チームの主軸として活躍したが、個人戦では悔しい結果になった。団体戦で2大会続けて中国から勝ち星を挙げた「中国キラー」ぶりを、シングルスでも発揮してほしかったが…。酒井は休む間もなく、12月11日からタイ・バンコクで行われるITTFワールドツアー・グランドファイナルのU-21に出場する。
  • 酒井/前田はベスト8

  • 何卓佳(手前)は徹底してつなぎ、于子洋の強打を引き出した

●男子ダブルス2回戦
坪井/吉村 9、6、8 J-アーランダー/シェルベリ(スウェーデン)
●女子ダブルス2回戦
平野/伊藤 7、7、4 A.ディアス/M.ディアス(プエルトリコ)
前田/佐藤 9、7、6 シャスラン/フェーファー(フランス)

 男女ダブルスは1回戦に続いて2回戦が行われ、男子の坪井/吉村、女子の平野/伊藤と前田/佐藤はいずれもストレート勝ち。明日の準々決勝へ進出した。
 
 坪井/吉村は、チキータでのレシーブと前陣での両ハンドドライブで積極的に攻めながら、ラリーでの安定性でもスウェーデンペアを上回った。シェルベリのブツ切りサービスも、コースが限定されているダブルスではシングルスほど効果を発揮しなかった。

 女子ダブルスの平野/伊藤は、姉メラニーと妹アドリアナのディアス姉妹と対戦。メラニーのバック強打、アドリアナの前陣でのカウンターにコースを突かれる場面もあったが、平野と伊藤のコンビネーションが徐々にかみ合いはじめ、互いの強打を引き出せるようになってきた。下がってくる相手に対しては、打ち合うだけでなく、もっと前への攻めやナックル性のボールを有効に使いたい。
  • 坪井/吉村、要所を締めた

  • 役割分担がしっかりしていた前田/佐藤

  • 平野/伊藤に敗れたディアス姉妹。右が妹のアドリアナ

●女子ダブルス1回戦
前田/佐藤 5、5、4 アンジェラ・グアン/クリスタル・ワン(アメリカ)
平野/伊藤 9、ー9、3、ー8、1 クラパ/ルプ(ルーマニア)

 女子ダブルス1回戦、日本から出場した前田/佐藤、平野/伊藤は勝利し、2回戦進出を決めた。
 前田/佐藤はカットのグアンと攻撃のワンとの変則ペア対決。ワンの攻撃を前田が前陣で正確にブロック&カウンター。ダブルスで秀でた技術を発揮した。一方、苦しかったのが平野/伊藤。ルーマニアペアの中陣からの回転量あるドライブに苦しめられた。特に左腕のクラパのボールは相当伸びていたが、最終ゲームは10ー0までリードを広げて決着をつけた。
  • 前田/佐藤はアメリカペアに完勝

  • 平野/伊藤はルーマニアペアに競り勝つ

  • 平野/伊藤を苦しめたクラパ(奥)/ルプ

●男子ダブルス1回戦
坪井/吉村 6、6、9 シュバブ/テプリズキー(アルゼンチン)

 男子ダブルスへの日本からのエントリーは坪井/吉村ペアのみ。1回戦は右シェークバック粒高のテプリズキーがいるアルゼンチンペアと対戦し、3ー0で勝利した。テプリズキーのバック粒高の揺さぶりはやっかいだったが、攻撃力が低く、坪井/吉村に対して攻め手を欠いた。今日は男子ダブルスは2回戦まで行われる。
●女子シングルス1回戦
伊藤 5、6、7、4 ロイエン(ベルギー)
佐藤 3、8、8、3 チェルノワ(ロシア)

日本女子、前田と平野に続いて、伊藤と佐藤も2回戦進出。
伊藤はフォア前のサービスにも、バック表ソフトで速攻を仕掛け、長くなるサービスはレシーブからフォアドライブで強打。試合の主導権を譲らず、完勝の内容だった。佐藤は長身のチェルノワのツッツキによる持久戦術にも動じず、持ち前のカットの安定性と粘りで勝利。日本女子は4人全員が明日の2回戦へ駒を進めた。
  • 伊藤は相手を寄せつけない強さ

  • 佐藤のカットは観客からも拍手を集めている

  • ツッツキでしつこく粘ってきたチェルノワ

●女子シングルス1回戦
前田 12、8、ー9、4、7 ハヨク(ドイツ)
平野 5、ー8、8、7、8 ワン・ユエン(ドイツ)

女子シングルス1回戦がスタート。日本の前田と平野は、ともにドイツ勢、ともにフォア表の選手と対戦。1ゲームは落としたものの、きっちり初戦を突破した。平野は投げ上げバックサービスを使うワン・ユエンに、ゲームカウント1ー1とされた第3ゲームを逆転で奪ったのが大きかった。
  • 平野、接戦でも冷静に戦術を遂行