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世界卓球 蘇州でスマング! 速報
※スマッシュと見せかけてロビングする高度で無意味な技術

今大会のスポンサーのひとつにQoros(コロス)という自動車メーカーがある。
そのため会場のあちこちに自動車が飾ってあり、なかなか景気が良い。
  • 呆れたスケールのデカさだ

  • 練習をしている愛ちゃんの隣にもQoros

卓球博物館

2015/04/26

博物館のような展示場もあったが、目を引いたのが、中国で有名らしい卓球ジャーナリストの写真だ。

卓球の写真なんか何度でも見ているのに、不覚にも感動で鳥肌を立てた。「やっぱり俺、卓球好きだわ」と思った。当たり前と思うかもしれないが、普段は意外と飽きていて、本当に自分が卓球を好きなのか疑わしいと思うこともあるのだ。単に目立ちたいとか文章を書きたいだけなのではないかと思ったりして。
  • た、たまらん 張燮林

  • 怖い怖い 蔡振華

  • くーっ

  • 飛んだ

8万円のラケットも売っていたが、どうみても箱代だろう。さすがの祐も買わなかった。

また、アンドロのマスコット、ラザントマンがお目見えしたが、中に入っている人にまったく職業意識がなく、写真を撮るというのに何のポーズもせず私が身振りで指導をしたのだが、何の効果もなく呆然としていたのが可笑しかった。

がんばれラザントマン。
  • オバさんは勝手に入ってきた人 私のカメラに収まってどうしようというのだろうか

空いているうちにメーカーブースを祐と一緒に見てきた。
祐は「たいした物おいてないな」などと例によって上から目線だったが、結局はセカンドバックタイプのラケットケースを買っていた。日本円で3,000円ほどだ。

卓球台が置いてあるブースがいくつかあったが、そこでやっている年配の客たちは、当然ながら中国伝統の「右打ち左押し」で、なるほどと思った。得にバックショートの面の安定ぐあいはさすがだった。素人なのに。
  • 祐が買ったラケットケース

  • ラケットが入るスペースが見当たらないのだが・・・

  • これがついていないとラケットケースには見えない

会場入り

2015/04/26

試合会場はホテルから歩いて5分ほどのところにある。途中、何人死んでもおかしくないような危険な工事現場があった。

会場の建物がいつもながら中国はとにかく無駄にデカい。ところが試合スペースは小さく仕切られていて、メディア席も参加者が400人ほどいるのに対して160席しかないという。今日は初日だから空いている席のほうが多いが、後半になったら私は立ったまま速報をすることになるのだろう。今から恐ろしい。
  • 今野編集長、柳沢太朗、渡辺友、佐藤祐の布陣

  • 危険作業 命がいくつあっても足りない

  • 競技エリアの反対側スペース

  • 競技エリアの裏

  • この距離でもわずかに霞んでる

蘇州到着

2015/04/26

新幹線は確かに30分で着いたが、乗るまでに4時間もかかって、蘇州ではタクシーにも乗って、結局、ホテルに着いたのは夕方6時近くであった。

翌日、バスで来た温くんに聞くと「3時には着きました」とのことだ。悔しい。しかし親切な中国人夫妻にも会ったし、自恋流行病も知ったし東北新幹線そっくりの新幹線も見たからよかったと思うことにした。

夕食をとったホテルのスポーツバーのテレビには劉国梁が映っていた。
  • タクシーからの風景

  • ホテルの部屋からの風景 遠くが霞んでる

新幹線乗り場は異様に殺風景だった。とにかく広く、余計なものは何もない。必要なものもないかもしれない。

新幹線の中は、東北新幹線そっくりだった。シートの布まで完全に同じだ。同じメーカーが作ったか、中古を導入したか、コピーしたかのどれかだが、さて、どれだろうか。

しばらくすると、隣の客たち4人が席を向い合せにし、その中心に段ボール箱を置いた。何をするのかと思ったらそこにトランプを置いてえらい勢いでゲームを始めた。しかも酔ってる。楽しい風景だ。
  • 殺風景なホーム

  • 東北新幹線そっくりの蘇州行き新幹線

駅の構内

2015/04/26

そういうわけで、急に新幹線の駅で2時間半もヒマになってしまったのだった。

とりあえず自販機で缶コーヒーを買う。キリンのFireだが「火加」と書いてあるところがおかしかった。微妙な駄洒落だ。

本屋では「自恋流行病」と書いてある雑誌があり、さすが中国語、意味が分かりすぎるくらいわかって面白い。

だだっぴろい駅の構内には白い靄がかかっていた。今日はPM2.5はいくつぐらいなのだろうか。
  • 見事な駄洒落によるネーミング

  • わかりすぎるくらいにわかる雑誌の特集

  • 靄のかかった駅構内

蘇州入り

2015/04/26

編集部の一日遅れで蘇州に入った。

事前に得ていた情報では、上海空港から蘇州までは新幹線で30分ほどだという。そのつもりでいると、空港で会ったニッタクの温くんが、大会組織委員会のバスが来ているのを見つけ、無料で乗ることができた。当然、卓球関係者がたくさん乗っていて、木村興治夫妻の姿もあった。

席に座って温君と話していると「蘇州までは2時間くらいだそうです」とのことだ。それはまずい。実は蘇州には元同僚が住んでいるので、ホテルに早く着いてちょっと会おうと思っていたのだ。

それで慌ててそのバスを飛び下り、ひとり新幹線の駅に向かったのだった。それが午後1時頃だ。

新幹線の駅は空港にはなくて、まず地下鉄に乗らなくてはならない。さっそく券売機で券を買おうとすると使い方がさっぱりわからないのだ。途方にくれていると、中国人夫妻が「どうしましたか?」という具合に英語で話しかけてきた。

行きたいところを話すと、女性が切符を買ってくれて、私にくれるという。3元だから60円ほどだが、なんと親切なのだろうか。私は100元札しかもっておらず、支払うこともできず恐縮するばかりであった。

その夫妻も行先は蘇州で、新幹線の乗車券はすでに買っているのだが、私が無事に買えるかが心配らしく、チケット売り場についてきてくれた。そこにはなんと人が50人以上も並んでいてしばらく買えそうにない。しかもIDカードがないと買えないものらしく、男性が係員のところに行ってパスポートでも買えることを確認してくれた。

あと20人ほどのところで、夫妻は親切にも列に割り込んで(笑)私の分を買ってくれた。2時前には買えたのだが、なんと早い便はすでに満席で、買えたのは4時42分の便であった。トホホ。おとなしくバスに乗っていればよかった。

とはいえ、日本でもいないような親切な中国人に出会えて得難い経験をした。夫妻は20代後半に見え、結婚して1年だという。今年の秋には大阪に8日間の旅行の予定であり、とても楽しみにしていると語った。中国でも一般の人はそうそう英語を話すわけではないので、仕事を聞いてみると中学校の中国語の先生だという。

よくYahoo!ニュースなどで、外国人が日本に来てその親切さに感動する話が載っているが、中国にも日本人以上に親切な人はいることがよくわかった。

そういえば2008年に広州大会に来た時も、ホテルの従業員にチップをあげようとするととても感じよく固辞され、意外な気持ちになったことを思い出した。
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※上記リンクは2015年4月時点のものです。