10月18日、女子世界ランキング1位の張怡寧(28歳)が北京で結婚式を挙げた。全中国運動会の前に、一部のマスコミで「張怡寧は10月18日に結婚式を挙げる」という報道が流れ、全中国運動会の期間中には、北京女子チームの周樹森監督が「張怡寧は大会後に結婚する」とコメントしていた。しかし、新郎について、また結婚式の日取りについて、張怡寧の口からは何も語られないままだった。まさに「電撃婚」だったのだ。わずかに訪れた報道陣も、会場からはシャットアウト。周囲は数十人のガードマンで固められた。
結婚式の会場となったのは、北京の繁華街・王府井にあるグランドハイアット北京(東方君悦大酒店)。中国でも最高クラスの5つ星ホテルだ。張怡寧は10月16日に行われた全中国運動会の開幕式(卓球競技はすでに終了)で、北京選手団の旗手を務め、その日のうちに帰京。慌ただしい挙式となったが、式には元国際卓球連盟会長の徐寅生氏、国家体育総局の蔡振華副局長、元中国女子卓球チーム監督の陸元盛氏ら、中国卓球界の重鎮を始め、世界最高のフィギィアスケートペアと言われる申雪/趙宏博、シドニー五輪女子体操(平均台)金メダリストの劉シュアン(王+旋)など、中国のスポーツ界を代表する招待客が出席。もちろん、トウ亜萍や王楠、郭炎など、国家チームや北京チームのチームメイトたちも顔を揃えた。結婚式の司会は、CCTV(中国中央電視台)の名司会者である崔永元氏が務めた。
これまで謎に包まれた存在であり、「ビジネスマンで、かなりのお金持ちらしい」と噂されていた新郎も、ついに公(おおやけ)の場に登場。クールな女王が選んだその人の名前は徐威(シュ・ウェイ)さん。北京出身で、海外留学を経て香港の金融界で成功を収め、多くの会社を経営する大富豪。温厚と誠実を感じさせる風貌と、180cmを超えるスラリとした長身の持ち主だ。大の卓球ファンで、スポーツブランド「李寧」の李寧会長の紹介で、1年ほど前に張怡寧と知り合ったとのこと。
徐威さんの年齢は正式に公表されていないが、48歳という報道が多く、張怡寧とは20歳近い年の差婚。昨年9月に結婚式を挙げた王楠の結婚相手・郭斌さんも8歳年上の不動産王だったし、女子水泳・飛込み競技の女王と言われた伏明霞が、26歳年上の梁錦松(元香港財政司司長)と結婚した例もある。彼女たちには並の富豪では追いつかないくらいの収入があるはずだが、「年上で経済力のある男性」という選択はなかなかシビアだ。
「結婚しても現役は続行する」と明言している張怡寧。来年の世界団体選手権モスクワ大会でも、中国女子チームの不動のエースとして活躍するだろう。そして現役生活のフィナーレを飾る舞台は、卓球競技初の大会3連覇がかかる2012年ロンドン五輪、ということになりそうだ。
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『新浪体育』
http://sports.sina.com.cn/o/2009-10-18/17094642188.shtmlPhoto:あらゆるタイトルを独占し、私生活も充実の張怡寧。ネットでは「陳杞とつき合っている」という根強い噂があったが、作り話だった模様…
※全中国運動会雑記は、明日より再開いたします