昨日、高熱によりプロツアーグランドファイナルへの出場が危ぶまれているとお伝えした劉詩ウェン。しかし、母親がつきそっての看病の甲斐もあってか、現地時間8日午後2時には丁寧と組んだダブルスに出場。ドデアン/サマラ(ルーマニア)を4-2で下した。女子ダブルスでは今日9日に行われた決勝まで3試合を戦い抜き、見事に優勝を飾っている。
しかし、女子シングルス1回戦では福原愛(ANA)に2-4で敗れ、初戦敗退。要所でロングサービスからの強気な攻めを見せた福原に対し、劉詩ウェンは終盤でやや集中力が低くなったか。試合後のインタビューでは「棄権するかもしれないと思っていたけど、ダブルスが終わった後も状態はそれほど悪くなかったので、夜のシングルスでも頑張ろうと決めた。孔令輝コーチも『できる限り頑張れ』と言ってくれた。敗因は体調が良くなかったのも多少はあるけれど、勝ちを焦って粘り強く戦えなかったこと」と語った。世界ランキング1位としてのデビュー戦はほろ苦いものになったが、「大事なのは世界ランキングではなく、重要な大会で好成績を収めること。私は試合への出場が多くて、ポイントを稼げたから、ランキングが高いだけです」と冷静なコメントを残した(出典:『北京日報』)。通州卓球訓練基地での集合訓練に合流し、再び仕切り直しだ。
グランドファイナルの詳報は1月21日発売の卓球王国4月号に掲載。ご期待ください!
Photo:苦い敗戦を喫した劉詩ウェン(写真は09年アジア選手権より)