スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

アジア選手権2015速報

●男子シングルス3回戦
森薗 7、1、-11、6、-8、8 イブラヒム(マレーシア)
吉村 11、7、12、11 ケルブガノフ(カザフスタン)
村松 5、9、4、5 パダサーク(タイ)
丹羽 6、8、9、-8、4 リム・エドリック(シンガポール)
大島 2、11、5、6 トゥー(ベトナム)

男子3回戦は全員が勝利し、明日の4回戦へ進出した。
村松は地元のホープのパダサークと対戦。会場からの大きな声援に飲まれることなく、カットと攻撃で完勝した。
一方、森薗は長身のイブラヒムに大苦戦。上から叩くようなカウンターを何本も食らい、厳しいコースを狙わないとラリーで点数が取れず。
そしてひじにはテーピングを巻き、チキータやフォアドライブ後に痛そうに抑える姿もあった。本人は「大丈夫」と言うが、傷めたひじが連戦で悲鳴を上げているのだろう。
そして現地時間23時から男子ダブルスが始まる。これほど選手に過酷なスケジュールがあっただろうか。
  • 森薗のひじに疲労が蓄積してきたか

  • パダサークを切り倒した村松

●女子シングルス3回戦
福原 7、8、9、4 劉馨尹(チャイニーズタイペイ)
平野 3、7、3、5 オラワン(タイ)
伊藤 -15、5、6、6、-10、3 A.ダス(インド)
馮天薇(シンガポール) 8、5、6、6 田代

女子シングルス3回戦が終わり、日本選手は3人がベスト16入り。
馮天薇に挑戦した田代は「前よりは試合になった。最近チキータが全然できなくて、自信がなかったけど、事前合宿くらいからまたできるようになり、馮天薇相手でも何本か納得いくチキータができた。そこからのラリーを強くしないといけないですね。
 馮天薇は回り込むとどっちに打ってくるのかわからない。ボールがすごく速いわけじゃないけど、コースが読めないので難しい。そういうところは真似していきたい」とコメント。

馮天薇にはラリーの中でも強いフォアハンドという必殺技を持っているだけに、田代もチキータに続く、もうひとつ突破力のある武器がほしい。
  • 伊藤は苦しみながらもベスト16入り

  • ダブルスは棄権したが、シングルスはやる気満々の馮天薇

  • 果敢にチキータで攻めた田代

  • ワールドクラスに勝つためにラリーの中に工夫が欲しい

●女子シングルス2回戦
木子(日本) 4、6、9、7 若宮
伊藤 7、-9、3、4、1 ホー・イン(マレーシア)
福原 5、3、-6、8、4 スターシニー(タイ)
田代 9、6、6、4 クマレサン(インド)
平野 5、-9、-5、8、2、-10、4 リ・ミギョン(北朝鮮)

●男子シングルス1回戦
大島 5、4、8、4 ナガル(カタール)

女子シングルス2回戦は若宮が15年世界選手権3位の木子に負けたが、それ以外は勝利で3回戦へ。
若宮はバック表の同戦型である木子に対し、角度をつけた攻撃で左右に振って揺さぶりをかける。
しかし、脚力のある木子はついていくどころか、フォアの連続攻撃でカウンターを打つ。台につくと強烈に跳ね上がる木子のフォアドライブにブロックミスをしてしまい、ストレートで敗れた。

「1年半前にやった時の比べたら成長したかなと思う。前回はフォアもバックも全然取れなかった。中盤までは競ることができるけど、そこから離されて、良い展開にできない。
 今回は佳純ちゃんが棄権したからシングルスにエントリーしてもらっている。事前の合宿ではほとんどダブルスの練習で、調整不足は否めないけど、それでも相手が格上なのは変わりない。まだ中国ラバーのボールに対応できていなし、中国に対する戦術も足りない。表ソフト使いである以上、木子のプレーは目標にしたい」(若宮)

厳しき山に入った若宮。シングルスはこれで敗退したが、まだ女子ダブルスと混合ダブルスが残っている。混合ダブルスのメダルはすでに手中に収めた。あとはより良い色をつかみたい。
  • 「対中国の戦術を磨いていくしかない」(若宮)

  • 女子とは思えないドライブを放つ木子

大会3連覇中の馬龍(中国)が個人戦の競技を棄権したことがわかった。
馬龍は今日の午前中に行われた男子ダブルス2回戦には登場し、試合には勝ったが、その後に棄権を表明。
原因は腰の痛みということだ。

また、一昨日の女子団体決勝で優勝の立役者となった丁寧も棄権。
丁寧は風邪を引いたための体調不良が原因と伝えられた。

その他にも馮天薇/ユ・モンユがダブルスを棄権するなど(シングルスには出場)、日本の石川に続き大物選手が次々と棄権している。他の選手にとってはチャンスだが、世界チャンピオンが不在となり少々寂しさも覚える
  • 団体戦にも出場していなかった馬龍。ダブルスの1戦でアジア選手権を終わる

  • 女子シングルスの本命がいなくなったが、他の選手にはチャンスか

●男子シングルス1回戦
吉村 6、6、5、4 カリモフ(ウズベキスタン)
森薗 6、6、3、8 デゥフハニ(イエメン)
村松 4、4、3、4 ルハグバスレン(モンゴル)
丹羽 3、12、9、3 ニコム(タイ)

日本男子、順調に1回戦を突破し、今夜の2回戦へコマを進めている。
団体戦の初戦以来の試合となる村松は「試合をしていないので、全然疲労感がないし、体調は万全です。2回戦は夜遅いけど(現地時間21時40分スタート)、頑張ります」とコメント。
カットの切れ味、攻撃への切り替えの早さなど、体のキレの良さを見せていた。
日本男子は大島のみ、1回戦が21時25分スタートする。4人に続いて、快調に初戦突破をしたいところだ。
  • 最短距離で点を取る丹羽の速攻

  • 吉村は力をセーブしながらも快勝

  • 久々の試合で活き活きとプレーしていた村松

  • 今日はまだダブルスも残っている。体力勝負になる森薗

●女子シングルス1回戦
若宮 4、3、7、3 チャマッサラ(スリランカ)
田代 9、5、6、4 パンナッカ(タイ)

女子シングルス1回戦に登場した若宮、田代はそれぞれ相手に卓球をさせず、快勝した。
若宮は昨日の混合ダブルスから出場しているが、田代はこの試合が今大会初。
メインコートで少々緊張気味だったが、バック粒高のパンナッカをロングサービスとループドライブで攻略した。
「緊張したけど、相手のほうが緊張しているようだった。試合をやるまで用具の情報がなくて、裏裏だと思っていたし、練習会場でもバックは止めるボールはほとんどなくかなり打っていたから粒高とは思わなかった。でも試合になると結構止めてきましたね。途中から私の緊張もとれて、攻めることができた」(田代)

2回戦では田代はインドのクマレサン、そして若宮は世界選手権3位の木子と対戦する。
  • 次第に緊張感が取れていった田代

  • バックの変化でチャンスを作るパンナッカ

女子シングルスが始まり、おもしろい選手がたくさん登場しています。

その中でもベトナムのヌグエンは興味深い用具選びです。
ラケットはティモボル・スピリット
フォアはスレイバー・FX、バックは2008(大維)
一見、普通の組み合わせですが、彼女はカットマン。

しかも攻撃頻度は低く、あくまで粘るタイプ。

「バックはカットしやすいものが良い。フォアは柔らかいし、バックの中国ラバーは硬くて抑えやすい」とのこと。

なぜカットマンなのにそんなに弾むラケットを使っているの?と聞くと、
「気にしたことがない。それが私のスタイルだから」

カットマンだからカット用のラケットを使わなければならないわけではない。
常識にとらわれない用具選び、「私のスタイル」という自分の用具選びに、少し頭でかっちになっていたんだなと考えさせられました。
  • 柔らかいスレイバー・FXがカットとカーブロングに活躍

  • マニアックな大維の裏ソフト

●女子ダブルス2回戦
平野/伊藤 2、-8、4、6 シンガダヴェン/ティパコーン(ラオス)
福原/若宮 2、1、1 タ・スットテイ/ワン・チョイチ(マカオ)

●男子ダブルス2回戦
森薗/大島 8、5、6 チウ・チェユー/パン・シュエ(シンガポール)
丹羽/吉村 5、7、8 パダサーク/チャナカーン(タイ)

男女ダブルスの2回戦は危なげないプレーで全ペアが3回戦へ進出。
平野/伊藤は左左のペアに1ゲームを奪われたが、その後は落ち着いて相手のドライブをブロックとカウンターで狙い打ち。ふたりには全く緊張感というものがないのか、大舞台を経験し、コートの上でも完全にうわての雰囲気を出している。
平野は「ダブルスはメダルを獲りたい。シングルスは4回戦までいって、憧れの劉詩ウェンとやりたい」と意気込みを語った。
劉詩ウェンまであと2つ勝たなければならない。本日の2〜3回戦を突破し、劉詩ウェンの胸を借りたい。
  • 名実ともにトッププレーヤーになっている平野/伊藤

  • 丹羽/吉村は次はインドペアと対戦する

●混合ダブルス準々決勝
大島/若宮 1、-9、6、-9、8 黄鎮廷/杜凱栞(香港)
チェ・イル/リ・ミギョン(北朝鮮) -12、7、9、-8、10 森薗/伊藤

大島/若宮が準々決勝で強豪香港ペアを破り、メダルを決定させた。
お互いに取って取られてのクロスゲームとなり、最終ゲームは4-1で香港がリード。
日本はタイムを取り、そこからナント5本連取で、逆転した。

「タイムは後半に取りたかったが、最終ゲームの出足が香港のほうが良かった。やることは間違っていない。だからサービスとレシーブの確認。そして落ち着いていけと指示しました」(竹谷コーチ)

タイムアウト後はむしろ香港のほうが勝ちを急いで無茶打ちをしていたように見えた。一瞬のチャンスを見逃さなかった大島/若宮に軍配があがった。これでメダルは確定、準決勝進出だ!

森薗/伊藤は相手のコース取りに苦戦し、ベスト8。森薗が下がってフォアを打つ。それが決まっていれば良いが、カウンターをもらうと伊藤が苦しい。
一進一退の攻防だったが、最後は北朝鮮の攻撃にミスをしてしまった。最終ゲームはリードしていただけに惜しい試合だった。

  • 女子では抑えきれない大島のフォア

  • 逆転勝ちでメダルを決めた

  • 惜しかった森薗/伊藤

  • すぐに女子ダブルス、男子ダブルスが始まる。気持ちを入れ替えていきたい

大会5日目、いよいよシングルスがスタートする。

競技スケジュールは以下のとおり(日本時間)
11時〜 男子シングルス1回戦
12時半〜 混合ダブルス準々決勝(大島/若宮、森薗/伊藤出場)
13時半〜 女子ダブルス2回戦(福原/若宮、平野/伊藤出場)
14時5分〜 男子ダブルス2回戦(丹羽/吉村、森薗/大島出場)
14時40分〜 女子シングルス1回戦(若宮、田代出場)
17時40分〜 男子シングルス2回戦(丹羽、吉村、大島、森薗、村松出場)
19時55分〜 女子シングルス2回戦(福原、伊藤、平野[若宮、田代]出場)
22時10分〜 女子シングルス3回戦
0時40分〜 男子ダブルス3回戦

男子シングルスは2回戦まで、女子シングルスは3回戦のベスト16決定、男子ダブルスはベスト8決定、そして混合ダブルスはメダル決定戦まで行われる。
最終試合の男子ダブルスは現地時間でも22時40分スタートというかなり遅く過酷なスケジュールになっている。選手の体力が心配だが、気持ちを切らさずに最後まで戦ってほしい。