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●男子シングルス準決勝
○林昀儒(チャイニーズタイペイ)11-9、11-6、11-8、11-7 黃鎮廷(香港) 
○樊振東(中国)11-6、11-5、11-5、11-8 許昕(中国)

●女子シングルス準決勝
○朱雨玲(中国)11-6、11-3、11-7、11-6 加藤美優(日本)
○王曼昱(中国)8-11、11-6、3-11、11-7、4-5、5-2、5-2 丁寧(中国)

 T2ダイヤモンド最終日は男女シングルスの準決勝が行われた。

 男子は、快進撃が止まらない林昀儒が1ゲーム目を逆転で取ると、2ゲーム目移行は試合を支配し、黃鎮廷にストレート勝ち。前日の馬龍戦もそうだったが、林昀儒はサービス・レシーブで先手が取れることが強み。安定感がありながら、見るたびに打球の威力が増していることで、打ち合いになっても得点ができるようになっている。

 樊振東と許昕の試合は、序盤で樊振東の鋭いバックドライブにノータッチを連発した許昕が戦意を喪失。ここまで好調を維持していた許昕があっけなく敗れた。

 女子の加藤は朱雨玲にいいところなく敗れた。加藤は前日に陳夢からエースを取ったしゃがみ込みサービスが効かず、最後まで朱雨玲を崩すことができなかった。朱雨玲は強打すると加藤にカウンターを浴びるため、バック対バックでは回転をかけた緩いボールで加藤のリズムを崩した。また、ラリーになると早い段階から加藤のフォア側を攻めるなど、加藤対策を完璧に遂行した。

 丁寧対王曼昱の一戦は見応えのあるラリーが続出。王曼昱は2−3とゲームをリードされて後がなくなってから、丁寧のフォアドライブを回り込んでぶち抜くなど、男子のようなプレーで逆転。丁寧越えを果たした。
 指導者として多くの日本代表選手を育て、高校卓球界に偉大な足跡を残した吉田安夫氏が、7月11日に心不全のため、86歳で逝去された。

 吉田氏は1933(昭和8)年1月20日生まれ、埼玉県出身。立教大を卒業後、母校である熊谷商業高に赴任し、男子卓球部監督として、チームを全国大会優勝多数の「常勝軍団」へと育て上げた。後に埼工大深谷高(現・正智深谷高)、さらに青森山田高でも指導し、昭和から平成にかけて数多くの日本代表選手を世に送り出した。齋藤清、渡辺武弘、岩崎清信、渋谷浩、水谷隼、吉田海偉、丹羽孝希など世界で活躍した「吉田門下生」は数知れず、指導への飽くなき情熱から「闘将」と呼ばれた名指導者だった。謹んでお悔やみを申し上げます。
 和歌山ビッグホエールで開催中の第69回全日本実業団選手権。男女とも準々決勝まで進行し、ベスト4が出揃った。まず男子準々決勝の結果は下記のとおり。

●男子準々決勝
シチズン時計(東京) 3−1 日鉄物流ブレイザーズ(和歌山)
東京アート(東京) 3−0 岡谷市役所(長野)
ファースト(千葉) 3−2 協和キリン(東京)
リコー(東京) 3−0 信号器材(株)(神奈川)

 岸川聖也・大矢英俊・松平健太・吉村真晴という日本代表経験者を揃えたファーストと、今大会からチーム名が変わった協和キリンの対戦は、3−2でファーストが勝利。トップの平野友樹対吉村真晴の一戦で、協和の平野が腰痛のため棄権。協和は2番松平賢二が大矢英俊を、4番渡辺裕介が松平健太を破り、ラストまで持ち込んだものの、ファーストの岸川がサービス・レシーブでの貫禄の違いを見せ、協和の後藤をストレートで下した。

 ファーストの対抗馬となる東京アートは、トップ村松、2番吉田(海偉)が苦しみながらも勝利。3番ダブルスで坪井勇磨・吉村和弘の新人ペアがゲームオールで競り勝って、食い下がる岡谷市役所を下した。地元・和歌山の日鉄物流ブレイザーズは、藤村・松下のダブルスが勝利したものの、シチズン時計に力及ばず。リコーは信号器材戦で、新人・郡山(専修大卒)が勝利してストレート勝ちを収めた。

●女子準々決勝
日立化成(茨城) 3−2 サンリツ(東京)
豊田自動織機(愛知) 3−1 広島日野自動車(広島)
十六銀行(岐阜) 3−0 中国電力(広島)
デンソー(静岡) 3−2 愛媛銀行(愛媛)

 女子は熱戦の連続。昨年優勝の日立化成は、サンリツに先行を許して苦しい試合展開になったが、ラスト近藤(旧姓:田代)が谷岡のカットを落ち着いて攻略。ゲームカウント2−1の4ゲーム目は11−0で勝利を決めた。豊田自動織機はゲームカウント2−1の4・5番が2台進行となり、5番でカットの佐藤が敗れて後がなくなったが、4番で右シェークフォア表の森が最終ゲームの劣勢を挽回し、広島日野自動車の伊丹にゲームオール11−9で競り勝った。

 十六銀行はエース安藤が中国電力の成本との変化対決に競り勝ち、その勢いでストレート勝ち。デンソーは愛媛銀行に前半で0−2とリードされる苦しい展開になったが、永尾・阿部のダブルスから反撃に転じ、逆転勝ちした。
●男子シングルス2回戦(準々決勝)
○林昀儒(チャイニーズタイペイ)8-11、11-2、4-11、11-8、5-3、5-4 馬龍(中国) 
○樊振東(中国)11-8、11-6、11-5、11-8 林高遠(中国)

●女子シングルス2回戦(準々決勝)
○朱雨玲(中国)11-6、11-5、11-6、11-8 孫穎莎(中国)
○丁寧(中国)11-9、11-5、10-11、11-9、5-4 馮天薇(シンガポール)

 18時から男女シングルスの残りの準々決勝が行われ、男子は馬龍、女子は孫穎莎と優勝候補が敗れる波乱が起きた。

 馬龍に勝ったのは17歳の林昀儒。今年に入ってからワールドツアーでも格上の選手に勝つことが増え、6月のジャパンオープンでは林高遠、孫聞といった中国選手を破って決勝に進んでいる。
 林昀儒のプレーはサービス・レシーブがとにかく厳しい。サービスは回転の変化に加えて長短がわかりづらく、レシーブでは手首を柔らかくしならせた一撃のチキータとストップ、ラリーになるとライジングをとらえた両ハンドドライブで畳み掛ける。馬龍に対してもバック側へのロングサービスを使ってレシーブを崩しにかかるなど、ゲームを支配。リードされても臆することなく戦った。

 林昀儒はゲームカウント2−2に追いついてから、FAST5(5点制)になっても守りに入らず、攻めの姿勢を見せる。6ゲーム目の4−4でマッチポイント(5点制なので両者のマッチポイントになる)を握った林昀儒は、この試合で初めて馬龍のフォアサイドに快速ロングサービスを出し、馬龍がクロスにドライブでレシーブしたボールを回り込んでフォアドライブで決めた。
  勝利の瞬間、林昀儒はガッツポーズはおろか表情ひとつ崩さずに馬龍と握手。勝利インタビューでも笑顔はなく、淡々と語っていた。ことの重大さとのギャップ。これが天才ということなのか。得体の知れない、底知れぬ能力を持つ17歳に絶対王者が沈まされた。

 特別ルールによる試合とはいえ、馬龍に勝ったことで林昀儒は中国からもっとも警戒される選手になったことは間違いない。恐るべきことに、林昀儒の加速は止まらず、まだまだ強くなるだろう。林昀儒の明日の準決勝の相手は黃鎮廷。黃鎮廷も好調だが、林昀儒が一歩リードか。林昀儒は決勝で再び中国選手と対戦するかもしれない。
 
 T2ダイヤモンド3日目は男女シングルスの準々決勝が行われた。

 日本勢で唯一勝ち残っている加藤は第1試合に登場。マレーシアの観客に人気の加藤は、大声援を浴びながら世界ランキング1位の陳夢に対して、序盤から強気のプレーを見せる。
 加藤は世界トップ選手ではあまり出す選手のいないしゃがみ込みサービスで陳夢のレシーブミスを誘うと、ラリーになっても回転をかけたバックドライブで陳夢を攻める。5ゲーム目からFAST5(5点制)になり、陳夢の猛攻に押されかけたが、最後まで攻めの姿勢を貫いて、世界1位から大金星をあげた。

 「(試合前に)監督から強気で行くようにと言われていた。私は勝てそうになると守りに入ってしまうので、今日は最後まで強気のプレーをしました。今まで爆発力がないと思われていたと思うので、今日の試合のように強い選手にも勝てる実力があるというのを見せていきたい」(加藤)

●男子シングルス準々決勝
○許昕(中国)11-6、11-6、10-11、11-3、5-1 ファルク(スウェーデン)
○黃鎮廷(香港) 11-9、11-10、10-11、5-3 フランチスカ(ドイツ)

●女子シングルス準々決勝
○加藤美優(日本)11-4、11-9、4-11、11-6、2-5、5-4 陳夢(中国)
○王曼昱(中国) 11-7、11-6、11-6、11-10 ハン・イン(ドイツ)
 世界のトップ選手が火花を散らすT2ダイヤモンドから一転、こちらは梅雨空の和歌山。昨日18日から、第69回全日本実業団卓球選手権が和歌山ビッグホエールで行われている。

 この全日本実業団、女子の参加チーム数は横ばいだが、男子は年々増加の一途をたどっている。2011年の第61回大会は男子110チーム・女子29チーム、2015年の第65回大会は男子124チーム・女子25チーム、そして今回の第69回大会は男子144チーム・女子30チーム。開催地の地理的条件による増減はあるにせよ、男子の出場チームは確実に増えているのだ。

 出場しているチームの顔ぶれは実に様々。特に男子は「出場チームだけでひとつの街ができるのでは?」と思うほど。住宅会社とキッチン・浴室、OA機器のレンタル、JRに私鉄、銀行に信用金庫、病院に歯科、スーパーに飲料に食肉加工、都庁に県庁に市役所、警視庁と東京消防庁……。ガスと電気もお任せあれ。工業系も重工業から部品周りまで、何でも揃う。聞き慣れない企業でも、その業界では世界的に有名なグローバル企業であることもしばしば。そして、たったひとつの共通事項が「卓球」だ。

 同じ団体に所属していれば、他県の選手でも2名まで追加登録できるので、同じ会社でも出場メンバーが予選と本選の2回しか顔を合わせない「七夕」のようなチームもある。週に数回の定期練習をこなし、大会前には近隣の実業団との練習試合や、合同練習を経て臨むチームもある。今年度から、予選リーグの敗者チームによるG1・G2のコンソレーションマッチは廃止となり、男子の出場チームの多くは大会2日目までに戦いを終えるが、それだけにどの選手もプレーは熱い。下写真で、キラリと光った選手やチームをご紹介。

 男子は明日の4・5回戦、女子は1・2回戦ですべてのチームが登場する。男子は前回優勝のシチズン時計が第1シード。さらに日本リーグ前期優勝の東京アート、前回ベスト8で今回は驚異の豪華メンバーが揃うファースト、14〜17年大会で4連覇を達成した協和キリンが優勝戦線を形成する。女子は日立化成、サンリツ、十六銀行、中国電力、デンソーと強豪が揃い、どのチームも優勝のチャンスがありそうだ。
 大会2日目の7月19日。18時から4試合が行われ、男女とも初戦がすべて終わった。
 日本勢は丹羽と石川が出場したが、あえなく敗退。先に行われていた水谷、平野に続いて、日本勢は勝ち星をあげることができなかった。男女を通じて初戦を突破し、準決勝に進んだ日本選手は加藤美優ひとりになった。

●男子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○ファルク(スウェーデン)11-8、11-8、11-10、10-11、2-5、5-3 丹羽孝希
○フランチスカ(ドイツ)11-10、4-11、11-8、7-11、5-1、5-3 梁靖崑(中国)

●女子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○丁寧(中国)5-11、11-4、11-7、11-2、5-2 スッチ(ルーマニア)
○朱雨玲(中国)11-6、11-7、11-0、7-11、11-8 石川佳純

 丹羽は苦手にしているファルクと対戦。1ゲーム目はファルクのフォアスマッシュとバックドライブを浴びて落としたが、2ゲーム目は出足でリード。だが、この日のファルクはフォアハンドが抜群に良く、丹羽は中盤からスマッシュを打たれて7連続失点でこのゲームを落とした。
 
 3ゲーム目を落とし、あとがなくなった丹羽。それまでの早いテンポでの打ち合いから時折遅いボールを使ってファルクのリズムを崩し、4ゲーム目を競り勝つと、FAST5(5点制)に突入した5ゲーム目では、ロングサービスからのカウンターを見せるなど強気のプレー。5ゲーム目を奪い、丹羽がペースを掴み始めたように見えたが、6ゲーム目でファルクが息を吹き返し、壮絶な打撃戦を制した。
 「異質に対して特にやりづらくはなかったが、ちょっとしたところで自分に凡ミスが出て、0−3になったのがきつかった。(ファルクは)バックハンドがうまく、それが怖くてフォアに送るとスマッシュされる。完成されたプレースタイルだと思う」と丹羽は試合後に語った。

 一週間前に行われたオーストラリアオープンで世界ランキング1位の陳夢(中国)を破っている石川は、朱雨玲と対戦。

 1ゲーム目を奪われ、2ゲーム目は攻撃的になった両ハンドプレーで5−1とリードしたが、そこから逆転負け。3ゲーム目を0−11で落としたが気落ちすることはなく、4ゲーム目では勝負所で使った巻き込みサービスからの3球目攻撃が効いて奪ったが、朱雨玲の完璧なプレーの前に2大会続けて中国選手から勝利をあげることはできなかった。ここのところ低迷が続いていた朱雨玲だったが、この石川戦のプレーは全盛期を彷彿とさせるものがあった。

 「出足から流れに乗れず、レシーブが甘くなって、凡ミスが多すぎた。(敗れたが)今はレベルアップして東京オリンピックの切符をつかみたいという気持ちなので、辛いという気持ちはそれほどない。これから勢いに乗って、どんどん上がっていくと思っている」(石川)。
●男子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○林昀儒(チャイニーズタイペイ)11-9、11-10、11-7、11-8 水谷隼
○樊振東(中国) 11-8、11-10、11-6、5-2 カルデラノ(ブラジル)

水谷はチャイニーズタイペイのホープ・林昀儒に0-4で完敗。会場を暗くし、スポット的にライトがあてられるT2のコート演出は、水谷の目にとってはマイナス要素なのだろう。最初はサングラスを着けて登場したが、途中で外した。1ゲーム目を獲られ、2ゲーム目9-10から10-10に追いつくも、ジュースがないのもT2ルール。次の1点も林に獲られてこのゲームも逃し、以後、調子が上がることはなかった。

●女子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○ハン・イン(ドイツ)11-8、11-9、9-11、5-2、5-2 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
○馮天薇(シンガポール)8-11、9-11、11-10、5-4、5-3、5-4 平野美宇

平野は2ゲームを先取し、好調に見えたが、3ゲーム目を10-11で落とすと、「3ゲーム目を獲られてから守りの気持ちになってしまった」と平野本人がコメントしたとおり、続く4ゲーム目以降の「FAST 5(5点先取)」で馮天薇に連続で獲られ、逆転を許した。
 8月後半から2シーズン目が始まるTリーグ。松下浩二チェアマンは視察のためT2ダイヤモンド2019(以下・T2ダイヤモンド)を訪れた。T2ダイヤモンドの初日を観戦した松下チェアマンに感想を聞いた。

 「今回、演出やルールを勉強しにジョホールバルに来ました。まず、演出はとても素晴らしい。非常にプロフェッショナルな演出で、見ているほうもすごく楽しい。雰囲気もいいですね。

 ルールは斬新的というか新しい取り組みが多い。24分間という時間を設けたり、5点制を採用していますが、そういったルールについてはお客様と選手にとってより良くなるように今後T2ダイヤモンド側が協議していくのではないでしょうか。

 ボールキッズだけではなく、タオルキッズもいて、ゲーム間の時間が45秒であったり、そういった試合をスムーズに進める試みは、Tリーグでも取り入れることができるかもしれないと感じました。

 演出とは対照的に運営面はまだ手探りで行っていると感じました。T2ダイヤモンド側がまだ慣れていない。試合を続けながら改善していくでしょう。

 また、個人戦なのでお客様の反応がバラバラでした。そこはチーム戦のTリーグとは違った部分でした。個人戦であってもいかにして会場の一体感を持たせるのか。T2ダイヤモンドの課題かなと感じました。

 Tリーグもそうですが、T2ダイヤモンドもイベント性が高いので、お客様の満足度を高めなければいけない。見せ方やルールによって、そういった部分を高めていかなければいけないのですが、試合をする選手のこともしっかりと考えなければいけません。今後の課題は運営とルール。でも、T2ダイヤモンドもそこはしっかりと考えていくと思います」(松下チェアマン)。

 長い伝統のある世界選手権や全日本選手権のようなチャンピオンシップ大会は、既存のルールによって行われるが、T2やT2ダイヤモンドといった新しい大会はエンターテインメントを強く押し出し、観客や視聴者の満足度を高めていく大会だ。
 卓球というすばらしいスポーツの魅力を卓球人だけではなく、一般の人たちにも広くアピールしていく存在として、T2、T2ダイヤモンドといった大会は非常に重要であると、T2ダイヤモンドを取材して改めて強く感じた。
 T2ダイヤモンド2019の初日が終了した。

 実際に現場で取材して感じたことは、クライマックスの訪れが早く、通常のルールよりもエキサイティングな試合になっているということだ。斬新なルールがゆえいくつかの課題はあるが、試合が無駄に間延びしないという点は、見る側にとって気持ちがいい。

 24分を過ぎて決着がつかない場合は、次のゲームが5点制になりラブオールからスリリングな雰囲気になるが、いくらなんでも5点制はあっけないと感じることもあった。この辺りについては、試合を重ねていきながらT2側がよりよく改良をしていくことに期待したい。

 一方で、この斬新なルールで初めて戦う選手の立場になって考えてみると、手放しに喜ぶことはできないのではないだろうか。
 2年前に行われた「T2 APAC」も今大会に似たルールで行われたが、T2 APACは各国の選手たちが入り混じったチーム戦で、なおかつ勝敗が世界ランキングに関係しない大会だった。大会というよりもイベントだった。
 だが、今大会のT2ダイヤモンド2019は個人戦で、なおかつボーナスポイントとして世界ランキングに加算される。東京オリンピックの代表争いが終盤に近づいている中、このT2ダイヤモンド2019は、代表権を手にするためのキーマッチになる。

 そうした重要な大会を、初めて経験するルールで戦うのだから、選手にとっては複雑なはずだ。しかし、出場する男女各16名全員が今大会のルールで戦うことが初めてなので、平等であることは付け加えておきたい。

 明日はどんな戦いになるのか。いずれにせよ、このT2ダイヤモンド2019から目が離せない。