9月24〜27日、千葉県旭市の旭市総合体育館で行われた「2012年世界ジュニア選手権・日本女子代表選考会」。総勢14名による総当たりのリーグ戦が行われ、中学1年生の加藤美優(JOCエリートアカデミー)が優勝した。U-18世界ランキング(2012年8月発表)の日本女子最上位選手として代表に内定している谷岡あゆか(JOCエリートアカデミー/帝京)に続き、2人目の世界ジュニア女子代表となった。
6試合が行われた第1日目で全勝の選手がいなくなるなど、混戦を極めた今回の代表選考会。加藤は第1日目で3敗を喫し、優勝戦線からは大きく後退したかと思われたが、第2日目以降は7戦全勝。第10戦の終了時点で6人が3敗で並ぶ中、第11戦で鈴木李茄(青森山田高)をゲームオールジュースで下し、大きく優勝をたぐり寄せた。
台からやや距離を取り、中陣での両ハンドで相手の強打を何本でも返す加藤のプレースタイルは、前陣でのピッチの早いプレーが多い女子選手の中では異色。自分の得意なプレーを前面に出すというよりも、相手に得意なプレーをさせない、独特の間合いを持った選手だ。優勝へのプレッシャーがかかる最終戦でも、難敵である全中女王の佐藤瞳のカットを攻略し、ストレートで勝利したのは見事。
残る女子の代表2名は協会推薦で決定する。現在、U-18女子チームランキングで中国に次ぐ2位につけている日本は、世界ジュニアの女子団体でも第2シードの座を確保することが重要。選手たちのU-18世界ランキングも考慮しながら、慎重な選手選考が行われることになりそうだ。世界ジュニア選手権は12月9〜16日にインド・ハイデラバードで開催される。
★最終成績
1. 加藤美優(JOCエリートアカデミー/10勝3敗)
2. 石川梨良(JOCエリートアカデミー/9勝4敗)
3. 松平志穂(四天王寺高/9勝4敗)
4. 鈴木李茄(青森山田高/9勝4敗)
5. 浜本由惟(JOCエリートアカデミー/9勝4敗)
6. 宋恵佳(青森山田高/8勝5敗)
7. 前田美優(希望が丘高/7勝6敗)
8. 平野美宇(ミキハウスJSC山梨/7勝6敗)
9. 森田彩音(JOCエリートアカデミー/7勝6敗)
10. 伊藤美誠(豊田町卓球スポーツ少年団/6勝7敗)
11. 佐藤瞳(尾札部中/6勝7敗)
12. 平真由香(Shochi Jr/2勝11敗)
13. 徳永美子(希望が丘高/1勝12敗)
14. 塩見真希(えひめTTC/1勝12敗)
↓詳細は日本卓球協会HPを参照
http://www.jtta.or.jp/下写真:優勝した加藤(左)、先にマッチポイントを奪われながらゲームオールジュースの激戦を制した鈴木戦(中央)、ハイレベルな打撃戦を展開した平野と伊藤(右)。ミウ・ミマ対決は東アジアホープスに続き伊藤に軍配