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 国際卓球連盟のバイカート会長の記者会見で「ブースター問題」について質問をした。
 2月にドイツの新聞『フランクフルター・アルゲマイナ』がボルのインタビューを掲載。そこで中国選手などが使うブースター問題について言及している。質問は「今後、国際卓球連盟はどのように解決していくのか」というもの。
 「その質問は初めてじゃないけど」と笑うと、「年次総会ではその議題は出ていない。3日の理事会で話し合われるだろう。その中でバウンドテスト(反発力検査)という日本からの再提案もある。現在、VOC(揮発性有機溶剤)のテストは行っているが、選手間でもオイル系ブースターの噂はあるし、ITTFとしても新しいテストのやり方を考えている。その件についてはメーカーとも話し合うし、新しい検査方法も検討していく」
 実際には歯切れの悪い答えであり、ITTFとしてもどう解決すべきかという明確な答えを持っていない印象を受けた。
 世界選手権期間中に開催された国際卓球連盟の年次総会で、2019年の世界選手権の個人戦はハンガリーのブタペストで開催することが決定した。17年の個人戦はドイツのデュッセルドルフ、18年の団体戦はスウェーデンのハルムスタッドで開催される。ハンガリーでの開催は1950年(ブダペスト)以来、69年ぶりとなる。
 2月24〜28日にスウェーデン・エーレブローでITTFジュニアサーキット・スウェーデンジュニア&カデットオープンが開催。ジュニア女子で加藤結有子(JOCエリートアカデミー/帝京)が優勝し、先週行われたフランスジュニアに続き2連覇を達成した。また、ジュニア男子ダブルスでは宇田幸矢/張本智和(JOCエリートアカデミー/仙台ジュニア)が決勝でフランスペアをストレートで下し優勝を決めた。

 また、ジュニアサーキットと同時に行われるサフィール国際オープンでは関東学連派遣の選手も加わり日本が7種目を制覇。中でも安藤みなみ(専修大)がエリート、クラス1、アンダー21と3種目で優勝。3冠を達成する大活躍を見せた。

各種目の優勝者と日本選手の上位記録は以下のとおり。

【スウェーデンジュニア&カデットオープン優勝者】EA=JOCエリートアカデミー
ジュニア男子シングルス:リベンコ(オーストリア) ※2位:加山裕(EA)、3位:張本智和(仙台ジュニア)、出雲卓斗(遊学館高)
ジュニア女子シングルス:加藤結有子(EA/帝京) ※3位:長﨑美柚(EA)、竹内嘉菜(EA/帝京)
ジュニア男子ダブルス:宇田幸矢/張本智和(EA/仙台ジュニア) ※3位:浅津碧利/柏竹琉(EA)、金光宏暢/田中佑汰(EA/愛工大附中)
ジュニア女子ダブルス:ベルガン/フロント(スウェーデン)
カデット男子シングルス:シドレンコ(ロシア) ※3位:加山裕(EA)
カデット女子シングルス:リー(香港) ※2位:長﨑美柚(EA)
ミニカデット男子シングルス:キム・テヒュン(韓国)
ミニカデット女子シングルス:アブラミアン(ロシア)

【サフィール国際オープン優勝者】
男子シングルスエリート:ルンクイスト(スウェーデン) ※3位:張本智和(仙台ジュニア)、千葉悠平(埼玉工業大)
女子シングルスエリート:安藤みなみ(専修大) ※3位:竹前裕美子(日本体育大)、阿部愛莉(早稲田大) 
男子シングルスクラス1:酒井明日翔(明治大) ※2位:松山祐季(愛工大名電高)、3位:松田尚樹(法政大)、村井桂(法政大)
女子シングルスクラス1:安藤みなみ(専修大) ※2位:阿部愛莉(早稲田大) 3位:後藤奈津美(東京富士大)、伊藤佑里子(中央大)
アンダー21男子シングルス:郡山北斗(専修大) ※2位:酒井明日翔(明治大)、3位:宇田幸矢(EA)、田中佑汰(愛工大附中)
アンダー21女子シングルス:安藤みなみ(専修大) ※2位:伊藤佑里子(中央大) 、3位:阿部愛莉(早稲田大)、竹前裕美子(日本体育大)
アンダー18男子シングルス:金光宏暢(EA) ※3位:浅津碧利(EA)、加山裕(EA)
アンダー18女子シングルス:リー(香港)
アンダー16男子シングルス:浅津碧利(EA)
アンダー16女子シングルス:シン・ユビン(韓国)
アンダー14男子シングルス: シュトゥンペル(ドイツ)
アンダー14女子シングルス:クレー(ドイツ)
 2月17日、ドイツの新聞(WEB版)『フランクフルター・アルゲマイナ』のインタビューに応じた卓球界のスーパースター、ティモ・ボルの発言が波紋を呼んでいる。

「卓球界のドーピング」というようなショッキングな見出しで、馬龍(写真)の写真を掲載しながらも、中国選手は不正なブースター(オイル系スピード補助剤)を使用しているから試合で有利になる、トップ選手の80%ほどの選手はブースターを使用している、というコメントを掲載している。
 その後、他のメディアもこの話題を取り上げ、ドイツの卓球界は揺れている。しかも、国際卓球連盟(ITTF)の会長は前ドイツ卓球協会会長のトーマス・バイカート氏。会長もいきなりボルに攻撃を受けているように感じているらしい。
 
 またドイツのレーゲンスブルク大学のモッツマン教授がブースターを検査する方法を開発したと報道している。これは事前に公認ラバーの粘弾性を計測しておき、「ラバーの指紋」としてデータ管理し、試合で選手が使用した後に計測すれば、もしブースターを塗ったラバーの場合は「指紋」と違うデータが検出されるというものだ。
 ドイツ国内では大きなニュースになっており、一般の人が知らなかったブースターの存在が明らかになり、「卓球の用具にもドーピング?」というニュースが流れることはマイナスイメージだ。また国際オリンピック委員会(IOC)の会長はドイツ人のトーマス・バッハ氏。もしIOCが「卓球用具のドーピング」に目を向けるようになれば、ITTFも対応策を講じる必要があるだろう。

 日本では、12年ロンドン五輪の後に水谷隼が「ブースター問題が解決しなければ、国際大会には出場しない」という行動を取った。今回のボルの発言は、「何を今さら」という感がある。ドイツ国内でも「ブースター問題は以前からあったことなのに、なぜ今ボルが公表したんだ」という疑問が沸き起こっている。
 ITTFは2月28日から始まる世界選手権期間中の会議でもこのブースター問題を議論することになるだろう。  (今野)

  • ドイツの新聞でブースター問題に言及したボル

  • 中国の許シンのラケット。ラバーの表面が尋常ではない

4月6日は『卓球の日』。
使わなくなったラバーやラケットで国際支援をしませんか?

日本卓球協会は現在、スポーツ・フォー・トゥモロー※を通じて、開発途上国の卓球仲間へ卓球用品を届ける活動を行っています。

4月6日の『卓球の日』(国際卓球連盟が2015年に制定)に合わせて、同協会は途上国の仲間に卓球用品を届けるため、中古のラバーやラケットをはじめとする卓球用品の寄付を募っています。

卓球王国もその活動に賛同し、卓球王国としても、中古のラバーやラケットなど卓球用品を大募集!
みなさんのお手元にある使わなくなったラバーやラケットがありましたら、ぜひ卓球王国まで送ってください。(今回の「卓球の日」送付分以外でも随時受け付けます)
集まった卓球用品は、日本卓球協会、スポーツ・フォー・トゥモローを通じて、開発途上国の卓球協会に送付される予定です。

●中古卓球用品の送り先
〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-1-1 3階
株式会社卓球王国 国際支援係
(卓球王国までの送料はご負担願います)


※スポーツ・フォー・トゥモロー:2014年から2020年までの7年間で開発途上国をはじめとする100カ国以上・1000万人以上を対象に、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業
http://www.sport4tomorrow.jp/jp/
  • 途上国の仲間の使っているラケット

 2月22日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、男女ナショナルチームによる世界選手権に向けた事前合宿が報道陣に公開された。
 すでに合宿をスタートして2週間になる男子チームは、選手たちもかなり疲労がたまっていたというが、この土日を休養に充て、どの選手も動きにキレがあった。エース水谷隼の表情は明るく、若手の吉村真晴や大島祐哉は「練習が楽しくてしかたない」という感じ。吉村と大島は、休みだった昨日の午後にもふたりで練習したという。

 「これからさらに練習量を落として、スッキリした状態でクアラルンプールに入りたい。予選リーグで一番考えているのは、初戦のベラルーシ戦と、最終戦のポルトガル戦です。初戦の入り方が非常に大切だし、そこからチームの流れができてくる。ベラルーシ戦でサムソノフを破って、3−0でしっかり勝って、グループリーグ最終戦のポルトガル戦まで持っていきたい。そこを乗り越えれば、かなり良い色のメダルが期待できる」(倉嶋洋介監督)。
 「合宿で大島や丹羽など、みんなとひと通り練習しましたが、気合いが入っていて、他のメンバーにも期待しています。リオでは吉村が勝ってくれないと日本は勝てない。3番手では全勝してもらわないと困りますね」(水谷隼)。

 日本女子チームは2月19日に合宿に入り、例年よりも短い合宿を経て現地に入るが、予選リーグ最大のヤマ場となる北朝鮮戦を想定。カットのリ・ミョンスンとキム・ソンイ、左シェークドライブ型のリ・ミギョンに備え、福原、石川、伊藤の3人はカット型や左シェーク攻撃型の選手と練習を積んでいた。

 「リーグ戦第3戦の北朝鮮戦が最大のヤマです。そこに勝つか負けるかで、メダルへの確率、中国と決勝で当たるかどうかというトーナメントの位置が変わってくる。この合宿に入る前は4対6で厳しいかなあと思っていたけど、この合宿で5対5くらいにはなってきたかな。少しずつ良いムードになってきた。初日の28日に2試合あるので、役割分担をして第3戦の北朝鮮にベストで臨めるようにしたい。
 今夜は結団焼肉パーティーです。縁起が良いんですよ、焼肉を食べるとメダルをゲットしていますから。浜本の表情がちょっと硬いけど(笑)、今日を境になごむんじゃないですか」(村上恭和監督)。

 「体調は良いです。世界選手権に向けて調整できてます。サービス・レシーブからの攻めだったり、自分から先手を取って攻めていくプレーを意識してきた。練習も緊張感があっていいですね。いつも海外を回っているチームメイトたちなので、すごく良い雰囲気です。
 (2年前を振り返ると)日本開催ですし、福原さんも初めて団体戦でいなかったし、予選リーグで負けるわけにはいかなかった。前々回でメダルを逃した悔しさもすごくあった。プレッシャーというか、絶対にメダルという気持ちがあったけど、今回は楽しみですね」(石川佳純)

 日本チームは2月25日に日本を出発し、現地に入る。クアラルンプールの気温は30度を超え、冷房の効いた体育館内でのプレーは体調管理の難しさもあるが、ぜひ日本中を沸かせる好成績を残してほしい。
  • ミスに思わず苦笑いの水谷、しかし表情は明るい

  • 垂直跳びで85cmを跳んだという大島、さらに身体能力はアップ

  • カットの王子コーチと対策練習を積む石川

  • 「全く緊張感はない」という伊藤。恐るべき強心臓ぶり

  • プレーできる喜びがにじみ出ていた吉村。今大会、旋風を巻き起こしてほしい

 2月17〜21日にフランス・メスで開催されたITTFジュニアサーキット・フランスジュニア&カデットオープン。ジュニア女子で加藤結有子(JOCエリートアカデミー/帝京)が準決勝で長崎美柚(JOCエリートアカデミー)をフルゲームで破ると、決勝はシェルノレイ(ロシア)をストレートで下し優勝を決めた。加藤に敗れ3位の長崎はカデットでは予選からの7試合で落としたゲームが1ゲームという完勝でカデット優勝を果たした。
 また、ジュニア団体種目では日本男子Aチーム(出雲、松山、宇田)が決勝でBチーム(金光、田中、浅津)を下し日本が1、2位フィニッシュを決めた。

各種目の優勝と日本選手の上位記録は以下のとおり。

【フランスジュニア&カデットオープン記録】
● ジュニア男子シングルス優勝:セイフライド(フランス) ※3位:出雲卓斗、田中佑汰
● ジュニア女子シングルス優勝:加藤結有子 ※3位:長崎美柚
● ジュニア男子ダブルス優勝:キセリョフ/ヤーシン(ロシア) ※3位:出雲卓斗/松山祐季
● ジュニア女子ダブルス優勝:リウ/マク(香港)
● ジュニア男子団体優勝:日本A(出雲・松山・宇田) ※2位:日本B(金光・田中・浅津)
● ジュニア女子団体優勝:ロシア ※3位:日本(竹内・加藤・長崎)
● カデット男子団体優勝:ロシア ※3位:日本(加山・柏)
● カデット女子団体優勝:香港A
● カデット男子シングルス優勝:シドレンコ(ロシア)
● カデット女子シングルス優勝:長崎美柚 
● カデット男子ダブルス:ハマチェ/ピカール(フランス)
● カデット女子ダブルス: リー/ウォン(香港)
現欧州王者であり、対中国のナンバーワンと言われているオフチャロフ(ドイツ)が自身のフェイスブックで2016年世界選手権クアラルンプール大会の欠場を発表した。

原因は腰のケガで、今後は数週間のリハビリに入る予定だ。
「07年世界選手権から出場し、初めての欠場となります。私にとってもチームにとっても苦しく、難しい決断になりました。私は今無理をすると、リオ五輪に出場できなくなる危険があります。リハビリを経て、できるだけ早く回復し、強くなって戻ってきます」
とコメントしている。

10・12・14年と3大会連続で銀メダルを獲得している男子ドイツチームにとっては、片翼を失った形になってしまった。

オフチャロフの代わりには、メンゲルが登録される予定だ。

しかし、それでもドイツは強い。オフチャロフがいないのであれば、積極的にカットマンのフィルスを投入する可能性も高い。他国としては手の内がしれているオフチャロフよりも対策が立てづらくなったかもしれない。
 いよいよ本格的にスタートする、リオデジャネイロ五輪の各大陸予選。その先陣を切って、2月16〜18日にスーダン・ハルツームで「2016 ITTF−アフリカ五輪予選トーナメント」が開催。男子シングルスでセグン・トリオラが優勝し、7大会連続となるオリンピック出場を決めた。

 2015/2016年シーズンはベルギーリーグでプレーしているトリオラは、今年で41歳。オリンピックには92年バルセロナ大会から出場しており、7大会連続出場はパーソン(スウェーデン)、J.セイブ(ベルギー)、プリモラッツ(クロアチア)に並ぶ最多タイの記録。すでに国際大会からの引退を表明したJ.セイブをはじめ、上記の3人がリオ五輪に出場する可能性は低いが、トリオラは2020年東京五輪でも出場記録を伸ばすチャンスがある。さすがに全盛期ほどの運動量はないが、スリムでバネのある体躯は年齢を感じさせない。

 今回のアフリカ大陸予選では、他に男子のサカ(コンゴ民主共和国)、女子のエデム(ナイジェリア)とサイダニ(チュニジア)が予選通過。昨年のアフリカ競技大会でベスト4に入り、すでに五輪出場を決めた選手を合わせると、男女とも6名がリオ五輪への切符を手にしている。

★アフリカ大陸・五輪出場選手リスト

●男子

O.アサール(エジプト/15年アフリカ競技大会1位)
アルナ(ナイジェリア/15年アフリカ競技大会2位)
ワン・ジアナン(コンゴ民主共和国/15年アフリカ競技大会3位)
K.アサール(エジプト/15年アフリカ競技大会4位)
トリオラ(ナイジェリア/アフリカ大陸予選1位)
サカ(コンゴ民主共和国/アフリカ大陸予選2位)

●女子
メシュレフ(エジプト/15年アフリカ競技大会1位)
エル−ダウラトリ(エジプト/15年アフリカ競技大会2位)
ハン・シン(コンゴ民主共和国/15年アフリカ競技大会3位)
オショナイケ(ナイジェリア/15年アフリカ競技大会4位)
エデム(ナイジェリア/アフリカ大陸予選1位)
サイダニ(チュニジア/アフリカ大陸予選2位)
  • アフリカ卓球界のレジェンド、トリオラ

2月21日(日)に、厚生中央病院(東京都目黒区)にて、「地域健康フェスティバル2016」が開催され、その中に「健康卓球」コーナーが設けられる予定だ。スペシャルゲストとして四元奈生美さんも登場し、子どもから大人まで楽しめる「ヘルシーキッズ健康卓球」や、ラリーの回数を競う「卓球ラリーに挑戦」など、卓球を通して健康を学ぶことができる。
卓球以外にも、手術室体験ツアーや、骨密度や血管年齢などの計測ツアー、医師による健康相談コーナーなど、病院ならではの催しがたくさんあるので、ぜひ家族で参加してみよう!

地域卓球フェスティバル2016
2月21日(日)/厚生中央病院(目黒区三田1-11-7)
午前10時30分〜午後3時
(※卓球コーナーは、午後1時〜3時、1Fエントランスホールにて)

詳しくはコチラ↓↓↓
http://kohseichuo.jp/archives/10370