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全日本卓球選手権大会

全日本選手権の模様は、2月21日発売「卓球王国4月号」にて50ページの総力特集を掲載します。お楽しみに!
 さて、全日本選手権も終了し、卓球ファンが気になっているのは4月の世界選手権団体戦の日本代表だ。
男子は吉田・水谷・岸川・坂本・高木和のヤングチームか。準優勝の松下はスタッフで入るか?
女子は金沢・小西・福原・梅村・藤沼か。平野早矢香、秘密兵器の福岡春菜がどう扱われるか、注目。
男女とも中国帰化選手の優勝となった全日本選手権。女子シングルスで小西杏に勝ち初優勝を飾った金沢咲希は29歳。2度目の決勝進出でまたもや敗れ、涙に暮れた。決勝では随所で前陣で早いラリー展開が見られ、その中で緻密なテクニックを持つ金沢が激戦を制した。「手首を昨年6月に痛め、出術しかないことを言われ、一度は卓球人生が終わったと思いました。でも他の病院で見てもらい、治療をしてなんとかまたラケットを握れました。先生、監督、チームメイトに感謝の気持ちでいっぱいです」苦しかったことをとつとつと語る金沢。記者会見場では涙する記者もいた。
やりたくてもできない卓球。一度はあきらめた卓球。それゆえに卓球できる喜びを感じつつ、金沢は優勝に向かっていった。もちろん彼女だけではない。負けた小西も、長年所属していたチームを移り、新天地に向かい、立ち直った。ベスト8に入った佐藤素子も実業団チームを退職し、「表彰台に一度立ちたい」という強い思いを胸に、練習に励み、高島規郎氏に師事。全日本の予選に落ちながらもはい上がり、準々決勝まで進んだ。全日本に賭ける一人ひとりの思い、物語が今年もあった。
●女子シングルス決勝
金沢咲希(日本生命・大阪) 8、-10、-7、7、8、-5、6 小西杏(アスモ・静岡)

 鉄壁ショートの金沢咲希選手、全日本チャンピオンに!
「1年間調子は悪かったが何とか勝てました。決勝の6ゲーム目の7―5では追いつかれていたので、次の1本で思わず声が出ました。とにかく決勝は攻めるだけで、戦術は別になかった」と吉田海偉。
「彼のドライブはすごい。水谷や高木和、坂本という若手とやってもプレッシャーは感じないけど、吉田のボールは押されて圧力を感じる。決勝に出てもちろん5度目の優勝は狙いました。いい試合をすればいいというだけでなくね。でも、ぼくみたいなのが決勝に行くのはどうでしょう。もっと若手が上に来ないと…。必要とされて、世界選手権の代表に選ばれれば出ますけど、誰でもいいというのであれば若手を選べばいい。ぼくの目標はあくまでも2008年の北京五輪に出ること」と松下はコメントした。
●男子シングルス決勝
吉田海偉(日産自動車・神奈川) -2、12、9、-9、5、5 松下(グランプリ・大阪)

 吉田海偉、優勝へのプレッシャーをはね返し、見事2連覇達成!
五ヶ月前の全日本東京都予選を通過できなかった佐藤選手は、失意の中にいた。しかしどうしても全日本に出場して表彰台に立ちたい、という思いが強く。社会人大会でのランク入りに出場権をかけた。そこでからくもランク入りした。それから高島規郎氏との必死の練習が始まりついにベスト8まで進むことができた。
この過程は次号の本誌で。
●女子シングルス準決勝
小西(アスモ) 11、10、-8、12、6 藤沼(ミキハウス)
金沢(日本生命) 3、5、7、-8、-4、9 西飯(健勝苑)

 小西vs藤沼は、ポイントとなった4ゲーム目を制した小西が2度目の決勝進出。
 金沢vs西飯は、第3ゲームまで完全に金沢のペース。しかし、第4ゲームに西飯がバックサービスに切り替えてから流れが変わり、西飯が2ゲームを取り返す。第6ゲームも競り合いになったが、最後は金沢のバックショートの安定感がまさった。

(下写真)金沢はバックショートで振り回し、コースの分かりづらいドライブで得点を重ねた。
●男子シングルス準決勝
吉田(日産自動車) -10、13、10、3、5 倉嶋(協和発酵)
松下(グランプリ) 10、8、4、8 坂本(青森大)

決勝は吉田vs松下! 

(下写真)鉄人・松下浩二、昨年のシングルス6回戦では吉田に敗れたが、リベンジなるか?
平成16年度の福原愛選手の全日本が終わった。試合後の記者会見でのコメント
「今は、全日本選手権がおわったんだなという気持ちです。(勝敗のポイントとなったのは)7ゲーム目、5対2でリードしていたのに、そこから逆転されてしまった。自分で何やってんだろう……という気持ちでした。次はどの試合になるのかわかりませんが(明確な目標はないけれど)、一度休んで、次の試合で頑張りたいです」